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レッドハット

RedHat、RHELのソースコード公開を顧客限定に。一般公開はCentOS Streamのみに 59

ストーリー by nagazou
限定 部門より
Red Hatは21日に公開したブログで、今後はCentOS StreamがRed Hat Enterprise Linux(RHEL)関連のパブリックなソースコードリリースの唯一のリポジトリになると発表した。RHELのコードの公開に関しては契約している企業限定となり、これにより今後、オープンソースコミュニティにおけるCentOS互換OSの開発でのソースコードの開示が制限されることとなる。今回の決定に関して、自由ソフトウェアの理念を持つ開発者たちが批判の声を上げているという。曰く、GPLでの制限はライセンス違反にはならないものの、自由ソフトウェアの理念に逆らう決定だとして多数の開発者から批判が集まっている模様(Red HatブログPublickeyGIGAZINE)。

この件に関しては、RHELのソースコードを用いて開発を行っていたディストリビューション開発元などがコメントを出している。AlmaLinuxは「短期的にはこれまで同様のスピードでセキュリティアップデートを提供するが長期的には策を模索したい」と述べ、Rocky Linuxは同様の声明を出しつつ「オープンソースは常に自由に利用でき、完全に安定しているべき」などのコメントを出している。サイバートラストも23日、MIRACLE LINUXへの影響はないとの声明を発表している。同社扱いのAlmaLinuxへの影響に関しては検討中で後日方針が示されるとしている。
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バグ

Linuxの起動を29万2612回も繰り返し、1000回に1回発生するバグの原因を特定 109

ストーリー by nagazou
地獄 部門より
Red Hat Linux開発者のリチャード・M・W・ジョーンズ氏は、Linux v6.4の起動時にハングアップするバグを発見し、原因特定のため29万2612回もLinuxを再起動して検証を実施したそうだ。彼はバグの原因を特定するためにさまざまな試行を実施したが、その結果、1000回に1回の割合で起動時にハングアップが生じることが判明したという(WM JonesGIGAZINE)。

調査の結果、起動時の問題を引き起こしていたのは、カーネルコンソールにタイムスタンプを表示する「printk time」の変更だったとしている。同氏によるとLinux v6.0とv6.4-rc6を比較することで、ブート時のハングアップの原因を絞り込むことができたと述べている。なお、この起動バグはAMD製CPUよりもIntel製CPUのマシン環境のほうが発生頻度が低かったとしている。

あるAnonymous Coward 曰く、

再現しにくいバグや、再現はするものの原因を特定するのが困難なバグを調べたことがあれば、話せる範囲で語ってもらえませんか?

どのように再現させたか、どういう風に原因を特定したのか、またはバグの解決に付随するトンデモエピソードがあれば、ぜひとも聞いてみたい。

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クラウド

Microsoft、Azure用のLinuxディストリビューション「Azure Linux」を発表 68

ストーリー by nagazou
発表 部門より
Microsoftは5月23日、社内用Linuxディストリビューションとして開発していた「Azure Linux」を正式リリースしたと発表した。Azure LinuxはAzure Kubernetes Service (AKS) 用に最適化されたオープンソースなコンテナホストOS。軽量で安全かつ信頼性の高いOSプラットフォームだとしている。Microsoftが完全新規で開発しており、搭載するパッケージの数を可能な限り少なくすることで、脆弱性やエラーの発生率を低下させているとのこと(gihyo.jpIntroducing the Azure Linux container host for AKSGIGAZINE)。

あるAnonymous Coward 曰く、

Microsoftが他のディストリビューションをベースにしたりフォークするのではなく、スクラッチからAzure Linuxを構築した理由として、〜に加え、LinuxとMicrosoftの⁠”歴史⁠”に起因していることを明らかにしている。

「 2001年のバルマーの発言などに、いまでも嫌な感情を残したままの人は多い。だから我々は既存のLinuxディストリビューションをベースに選ばなかった。過去の出来事を思い起こさせて嫌な気持ちにさせたりしないためにも、自分たちのニーズに適したものを作るなら、自分たちの手でスクラッチからビルドする必要があった。」

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ビジネス

MILACLE LINUX が AlmaLinux に合流 3

ストーリー by nagazou
合流 部門より
サイバートラストは22日、CentOS Linux の後継と目されているLinux OS、「AlmaLinux OS」を運営するThe AlmaLinux OS Foundationにプラチナスポンサーとして参画すると発表した。同社は国産Linux OSである「MIRACLE LINUX」開発の知識や経験を活用し、AlmaLinux OS の開発方針や今後の方向性に関する議論、策定に加わるとしている(サイバートラストリリース)。

ribbon 曰く、

RHEL クローンの MIRACLE LINUX が 同じく RHELクローンの AlmaLinux と合流するそうです。それと同時に AlmaLinux のサポートも始めるとか。最長16年サポートはIoT関連で長期間使うところではうれしいかもしれない。そういえば、MIRACLE LINUX は、一時期 Red Flag Linux とかといっしょにAsianux として開発していたはずだけど、結局共同開発は終わってしまったなあ。今回はどうなるんだろう?

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Debian

Debian、merged-/usr を延期 42

ストーリー by headless
延期 部門より
Debian プロジェクト技術委員会は 16 日、merged-/usr を Debian 12 では延期すると発表した (メーリングリストでのアナウンスPhoronix の記事)。

merged-/usr (UsrMerge) はルートファイルシステムのディレクトリ (bin・sbin・lib) を /usr 以下のサブディレクトリへ移動し、ルートファイルシステムにはそのシンボリックリンクを置くというものだ。Debian 11 では merged-/usr と non-merged-/usr が混在しているが、Debian 12 ですべてを merged-/usr へ移行する計画が 2021 年に示されていた。しかし、マージ後の /usr ファイルシステムのレイアウトの状態や、既存の Debian 11 に対するアップグレードパスの扱いに関する開発者からの疑問がいくつか解決していなかったという。

今回技術委員会では採決の結果、次の採決で取り消されるまで merged-/usr 実施の延期を決定した。個別のプロジェクトのメインテナーに対しては、早まってルートファイルシステムからファイルを /usr に移動しないことを推奨し、Debian 12 リリース時点で /usr・/bin・/lib*・/sbin の各ディレクトリに格納されていたファイルはそれぞれのディレクトリ内にとどまり、Debian 12 リリース後に /bin・/lib*・/sbin から /usr へ移動したファイルは元の場所に戻されるべきとのこと。

次の採決は Debian 13 "Trixie" の開発サイクル内で行う見込みとのことだ。
16591060 story
マイクロソフト

Microsoft のエンジニアが愛する Linux カーネルのフィーチャー 25

ストーリー by nagazou
愛 部門より
headless 曰く、

Open Source Summit のプレゼンテーションで、Microsoft のエンジニア 2 名が愛する Linux カーネルのフィーチャーを発表している (Phoronix の記事プレゼンテーションの情報ページプレゼンテーション: PDF)。

プレゼンテーションは Windows Subsystem for Android (WSA) と Windows Subsystem for Linux (WSL) のカーネルに関するものだ。Microsoft のエンジニアが愛する Linux カーネルのフィーチャーは WSA パートの最後に含まれ、以下の 5 つが挙げられている。

  1. ページキャッシュを複数の世代に分割する Multi-generation LRU (MG-LRU) のサポート
  2. プログラムを実際に実行して生成したプロファイルを用いてコンパイルを最適化する Profile Guided Optimization (PGO)
  3. GPU を仮想化する Virtio-GPU
  4. ディスクへのサスペンド
  5. Google の開発モデル
16590017 story
X

Asahi Linux、X.Orgの使用中止を呼び掛け 35

ストーリー by nagazou
修正不可能 部門より
headless 曰く、

Asahi Linux で X.Org の使用を中止するよう、リードデベロッパーの Hector Martin 氏が呼び掛けている (Phoronix の記事 Martin 氏の Mastodon 投稿)。

Martin 氏によれば、X.Org は手入れされておらず、基本的に壊れていて修正不可能なだけでなく、モダンなディスプレイハードウェア向きではないという。X.Org の動作が良好なプラットフォームもあるが、そのようなプラットフォームでは劣化していく X.Org への対策を何年もかけて行ってきたためであり、新しいプラットフォームでサポートを試みる意味はないとのこと。X.Org は今後も動作を続けるが、ウィンドウ表示機能以外の問題に対応する余裕はないそうだ。

Asahi Linux にデフォルトで X.Org を含めていた唯一の理由は Wayland コンポジターがソフトウェアレンダリング時に遅くなる問題があったためであり、GPU ドライバーのある現在は問題がなくなったことから、今後は Wayland への移行を進めていくという。なお、アクセシビリティの問題で Wayland ではなく X.Org を使用するユーザーの存在が指摘されたようで、このようなユーザーは今回の呼び掛けの対象外だと追記している。

16551322 story
Ubuntu

UbuntuにCinnamonのフレーバーが公式に採用 15

ストーリー by nagazou
公式化 部門より
Ubuntuの非公式な派生版に関しては名称に「Remix」が付けられているが、そうしたうちの一つであるUbuntu Cinnamon Remixディストリビューションが、正式にUbuntuの公式フレーバーとなることが決まったそうだ。今後リリースされるUbuntu 23.04 (Lunar Lobster)から正式にUbuntuの公式フレーバーとなる(9to5Linux)。

Ubuntu Cinnamon Remixは、Linux Mintチームによって開発されたUbuntu派生版。Cinnamon Remixは、デスクトップ環境に軽量な「Cinnamon」を採用している。Ubuntu Cinnamon Remixのメンテナーは、過去に何度かUbuntuの公式フレーバーのステータスを申請していたが、Canonicalは技術委員会での投票の結果、2023年4月20日にリリース予定のUbuntu 23.04(Lunar Lobster)からUbuntuフレーバーのファミリーに迎えることを決定したとしている。
16540331 story
Linux

PCMCIA/CardBus デバイス、今でも何か使ってる? 61

ストーリー by nagazou
存在を忘れていた 部門より
headless 曰く、

Linux 6.4 で Elan u132-hcd ドライバーの削除が提案されている (Phoronix の記事メーリングリストでの提案)。

u132-hcd は USB 接続 CardBus カードリーダー (アダプター) のドライバーだ。CardBus の 3G 通信カードを USB 接続するためなどに使われていたらしい。提案によると、このドライバーは 2006 年から実質変更されておらず、CardBus を USB に変換するアダプターを現在も使っている人はほぼいないと考えられるという。逆に使っている人がいるなら、緊急で修正すべき点がいくつかあるとのこと。

ハードウェア開発元の Elan Digital Systems は既に存在せず、Internet Archive によると公式サイト www.elandigitalsystems.com は 2016 年 3 月に denmarkhotel24.com へリダイレクトされるようになり、同年 10 月以降は www.copenhagen-hotel.net にリダイレクトされている。そのため、これ以上時間を無駄にすることなく、削除してしまおうというのが提案の趣旨だ。

Linux カーネルでは古く、誰にも使われないまま放置された PCMCIA ドライバの削除が検討されており、Linux 6.4 ではキャラクタデバイスドライバの削除が提案されている。個人的にはこの手の拡張カード型デバイスを少なくとも 15 年以上使用していない気もするが、スラドの皆さんはいかがだろうか。

16538089 story
UNIX

UNIX 開発者ケン・トンプソン、現在使用するOSは Raspbian 90

ストーリー by headless
愛用 部門より
UNIX 開発者の一人であるケン・トンプソン氏が現在使用している OS は Raspbian なのだそうだ (動画The Register の記事)。

先日開催された Southern California Linux Expo (SCALE) で講演したトンプソン氏が「現在選ぶOSは何か」という質問に答えたものだ。トンプソン氏は Apple ユーザーとして生まれたかのように人生の大半で Apple を使用してきたが、最近 5 年ほど Apple のやることがだんだん嫌になってきたのだという。そして 1 ~ 2 か月ほど前、これまで Apple に投資してきた億兆年も惜しくないと思い、Linux、具体的には Raspbian に移行したとのこと。なお、トンプソン氏は 2009 年のインタビューで Linux を使用していると答えていたように思われるが、その事情は不明だ。
16528479 story
マイクロソフト

Microsoftによるbash入門動画 79

ストーリー by nagazou
入門 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

ITmediaに紹介記事が掲載(要登録記事)されていたので知ったのだが、MicrosoftによるBashが学べる入門動画「Bash for Beginners」(全20回/2:13:28)が公開されている。bashを用いたシェル操作からスクリプト作成まで。作業環境はGitHub CodespaceでVScode(Web版)統合ターミナル
Microsoft Learn,(日本語)
GitHub
YouTube

タイトル一覧
・Welcome to Bash for Beginners / 初心者のためのバッシュへようこそ [1/20] 3:36
・What is the Difference Between a Terminal and a Shell? / ターミナルとシェルの違いは何ですか? [2/20] 1:40
・Setting up our Bash Environment / Bash 環境の設定 [3/20] 6:54
・How to Get Help in Bash / Bash でヘルプを表示する方法 [4/20] 9:12
・How to Navigate the Terminal with Bash / Bash でターミナルを移動する方法 [5/20] 6:07
・How to List Content in the Terminal with Bash / Bash を使用してターミナル内のコンテンツを一覧表示する方法 [6/20] 3:41
・How to Find Files in the terminal with Bash / Bash を使用してターミナルでファイルを検索する方法 [7/20] Bash 5:37
・How to Work with Directories in the Terminal with Bash / Bash を使用してターミナル内のディレクトリを操作する方法 [8/20] 9:06
・How to View File Contents in the Terminal with Bash / Bash を使用してターミナルでファイルの内容を表示する方法 [9/20] 7:25
・What are Environment variables? / 環境変数とは [10/20] 5:30
・How to Use Redirection and Pipelines in Bash / Bash でリダイレクトとパイプラインを使用する方法 [11/20] 9:51
・How to Modify File Permissions in Bash / Bash でファイルのアクセス許可を変更する方法 [12/20] 9:42
・What is a Bash Script? / Bash スクリプトとは [13/20] 7:01
・What are Variables in Bash? / Bash の変数とは [14/20] 5:57
・What are Conditional Statements in Bash? / Bash の条件付きステートメントとは [15/20] 5:02
・What are Case Statements in Bash? / Bash の Case ステートメントとは [16/20] 4:50
・What are Functions in Bash? / Bash の関数とは [17/20] 8:35
・What are Loops in Bash? / Bash のループとは [18/20] 10:12
・How to write a Bash Script / Bash スクリプトを記述する方法 [19/20] 11:27
・Next Steps with Bash / Bash を使用した次のステップ [20/20] 2:03

情報元へのリンク

16526213 story
Linux

LSBの活動は終了している? 23

ストーリー by nagazou
どうなんでしょう 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

佐渡さんのTweet
> Linux Standard Baseってもうお亡くなりでいいのかな

に返信で紹介されたのが、

2023-2-7のメール
> LSBプロジェクトは基本的に放棄され、部分的に他のプロジェクトに取って代わられました。
> アプリケーションのポータビリティ/スタビリティを実現するためのアプローチとして、現在
> 流行っているのはSnapsやFlatpaks、そしてある意味Dockerコンテナなどもそうです。

だそうです

RHEL 9 ではもう対応していないようす
RHEL 9 の採用における考慮事項
> A.4. 削除されたパッケージ
にlsb関連の物があげられている

スラドでは2018年、デスクトップLinuxプラットフォームが抱える問題とは?(2018-10-11)という記事に「LSBは死んだとの情報が会場から出ている」とあるが詳細な話はなし。その他に明確に終りましたと言っているような話をみつけられなかったのでタレコんでみる

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Linux

Linux 6.2がリリース 21

ストーリー by nagazou
リリース 部門より
取り上げるのが遅くなってしまったが、Linus Torvalds氏は19日に「Linux 6.2」を公開した。Appleのチップ「M1 Pro」「M1 Max」「M1 Ultra」のサポートが追加され、初めてAppleのM1チップに正式対応した。このほか「Intel Arc Graphics」の安定サポートがデフォルトで有効化された、オープンソースグラフィックドライバ「Nouveau」により初のNVIDIA GeForce RTX 30シリーズであるAmpereアーキテクチャのサポートが実施されたなどの変更がある。なおLinus Torvalds氏は、Linux 6.1のようなLTS(長期サポート)リリースにはならないことを示唆している模様(LKMLZDNET Japangihyo.jp)。
16502526 story
Linux

非 GNU な Linux ディストリビューション 60

ストーリー by nagazou
非 部門より
headless 曰く、

非 GNU な Linux ディストリビューション「Chimera Linux」の開発が進められているそうだ (The Register の記事公式サイトの About ページFOSDEM 2023 の紹介記事GitHub)。

Chimera Linux のユーザーランドでは GNU Core Utilities に代えて FreeBSD ベースのコアユーティリティが使われており、NetBSD や OpenBSD のソースコードも使われている。システムツールチェーンは GNU ツールチェーンではなく LLVM/Clang を用い、C ライブラリも GNU C ライブラリに代えて musl の標準 C ライブラリを用いる。

これらの GNU コンポーネントを使用しないことは、Chimera が GNU/Linux システムでないことを意味する。システムは (make を除いて) GNU コンポーネントを使用することなくブートストラップ可能であり、GNU コンポーネントを使用することなくブート可能だという。

現在はプリアルファ版が提供されており、今春にもアルファテストを開始する計画とのことだ。

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Ubuntu

Ubuntu Proが利用可能に 11

ストーリー by nagazou
一般提供 部門より
Canonicalは26日、昨年の10月からベータ版として提供してきたUbuntu Pro」の一般提供を開始した。Ubuntu Proは、個人および小規模な商用利用を対象とした無償サブスクリプションで、最大5台のマシンでの利用が可能。Ubuntu 16.04以降のUbuntu LTS(長期サポート)版で利用できる。最大10年間のセキュリティアップデートと、専用ツールへのアクセスが可能となる(Canonicalリリース9to5Linux)。
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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

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