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理数系教員は修士以上に、との提言 242

ストーリー by Acanthopanax
先生はマスター 部門より

maia曰く、"読売新聞の記事によれば、若者の理科離れを憂い、理科教育の質を向上させるため、小中高の理数教科教員は修士課程修了者とすべきとの提言がまとめられた(文部科学省科学技術・学術審議会人材委員会、主査は小林陽太郎・富士ゼロックス会長)。曰く「子供たちに、理科や数学を学ぶ楽しさを教えることが重要」で「理数教科の教員は理工系の大学院で学び、高い専門性と最新の知識に裏打ちされた、魅力ある授業を展開すべき」とか。これを受け、新規採用は修士以上とすること、現職にも院修学のための休業制度を活用することなどが考えられている。
でも大学院と教員養成は一般にはあまり結びつかないような。それに自分が理解していること(学識)と、人に教えること(能力)は若干ベクトルが違う気がする。特に、大学教育の話ではなく、小中高の話なのだから。"

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  • 大学と、大学院 (スコア:4, すばらしい洞察)

    普通に4年通って、教員の言うとおりに
    やっていれば、卒業できてしまう大学に対して、
    院では、自分で研究テーマを決めて、
    自分で計画をたてて、勉強していく自主性がさらに
    求められます。そのような勉強を自主的に行い
    計画をたてていく経験は先生となっても
    活かす事ができると思います。しかも教員となれば、
    自主的に勉強していかなければ、教科書の進歩に
    追いつけない場合もでてくると思います。

    専門性という意味でも私が勉強していた経済学は大学の
    4年は経済学の一般常識を学ぶだけで、経済の専門で
    食っていく為には、院を通常でなければなりません。
    理系も同じような状況だと風の噂で聞いた事があります。

    しかも今後、誰でも、大学を卒業できる社会になっていくと
    言われています。
    そのような社会で、先生が大学をでているというのは、
    専門性ではなく、その人の優秀さを選別するという意味で
    みても意味がありません。(特に入れば卒業できると
    言われている日本の大学では。)

    私の人生を変えたのは一人の先生で、その先生には
    今でも感謝しています。だからこそ自分は先生というのは
    非常に重要だと思います。教員の質を高めるのは非常に
    重要だと思います。生徒の知的好奇心を煽るのは
    教科書に書いている内容以外の事です。教科書の内容
    しか教えれない先生というのは存在意義がないと思います。
    (もちろん、教科書の内容も理解できていない教員は
    論外です!)
    --
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    • by MisakiTRA. (3129) <mmisa@tranet.org> on 2004年07月24日 14時13分 (#595232) ホームページ 日記
      先週(7/15)号のNatureで面白い記事を見かけたので。

      日本と同様に子供の科学離れが問題視されているというイギリスでの話ですが、
      2002年9月より、Imperial Collegeと製薬会社のGlaxoSmithKlineの協力で、
      研究員(ポスドク)が研究を続けつつ理科教育に参加するプロジェクト
      INSPIRE (Innovative Scheme for Post-docs in Research and Education) [ic.ac.uk]が
      試行されているそうです。
      予算の問題などもあり(現在は大学とGlaxoの協力で6人雇っているだけ)、
      まだ試験的なプロジェクトではありますが、
      3年の採用期間が過ぎた後は、研究を続けても教師になっても良い、とあるので、
      博士修了者を(本人の希望と適性によって)理科教育に登用する意図もあるように思います。
      (ちなみに、ポスドク研究員と教員養成課程とを組み合わせた契約、とあるので、
      教える技術に関しても大学側がフォローしているものと思われます。)

      さて、この記事中、Leeds大学のJohn Leach教授(理科教育)の言として、
      「多くの理科教師は卒業後すぐ就任するが、大体は、(知られている)事実を学んだだけで、
      実際に科学を実践した(doing science)経験は(博士課程ででも産業界ででも)殆どない」
      とあります。
      今回の提言で「修士以上」とした意図が、単に知識面を重視してのものであれば、
      (特に小中学校に関しては)あまり賛同できないのですが、
      科学の楽しさを伝えるためには科学を「やった」ことのある人を採りたい、
      という意図であれば理解できますし、
      その意図を(小中学生の保護者や教員志望者も含めて世間一般に)
      もっと強く主張すべきであるように思います。

      その場合、少し上のコメントにもありますが、学校以外での経験も積極的に買っていいと思いますし、
      教師として採用しないまでも、このINSPIREのプロジェクトに倣って、
      研究者とのチームティーチングというのも考えられるのではないでしょうか。

      参考文献:"Science education: Doing it for the kids", Nature 430, 286.
        全文閲覧(有料購読が必要) [nature.com]
      親コメント
    • >(もちろん、教科書の内容も理解できていない教員は論外です!)
      検定が済んだあとの教科書に対して何十箇所も修正をしてもらわないと
      使いものにならないなんて教科もあるわけで。教科書検定なんてものは
      一人くらいは専門の人を交じえてやってると思ってたのでショックでしたね。
      親コメント
    • by one-one (17888) on 2004年07月24日 15時16分 (#595274) 日記

      学部であっても自分で卒論などの研究テーマを決める人もいれば 修士であっても上(博士課程の学生や教授など)に研究テーマを決められる人もいます.
      また, 『自分で研究テーマを決めて』とのことですが, 入れかわりの激しい研究室では一つのテーマを長く続けて行くために 新しく入ってきた学生に 研究テーマを押し付けてしまうこともあります. 博士課程や修士課程の下に学部の学生が入る形ですが. 当然そのまま残れば『自分で研究テーマを決めて』ってことにはなりません. なので学部と院の差というほどでもないような気がしますよ.

      経済の専門で 食っていく為には、院を通常でなければなりません。

      『専門で』というのが『研究で』という意味なら理系も同じですね. でも 大学で学んだことを使ってという意味であれば修士行かなくても食べていくことは出来ます.

      親コメント
  • by Uminchu (18143) on 2004年07月24日 11時32分 (#595115) 日記
    本文にあるように、修士にいって専門的な勉強をするよりも、
    教育の勉強をもっとしっかりとしてもらう方が重要だと思います。
    修士課程で学ぶことって、学士の時の専門をもっと深く掘り下げた
    ものになるから、その学問のおもしろさを知るにはある程度、
    聞く側にも下地がいると思いますし。

    私は今理系の修士ですが、自分の研究を他の専門の人に
    説明しようとすると、理系の人に対してでも一苦労します。
    その上、学ぶ楽しさを教えるとなると・・・・

    文科省のお偉いさんには、理系出身はほとんどいないって聞きますけど、
    だから、こんな明らかに本来の目的からずれたアイディアしか
    でないんでしょうかね。
    • by udo (23431) on 2004年07月24日 14時58分 (#595259) 日記
      予備校講師やってた経験から言わせてもらうが、
      生徒を「オイやるぞ」と引っ張っていく芸人ばりの技術というのは
      教壇に立つものなら必須だとは思う。それが「ただ学問を究めただけ」では身につかないことも確かだ。

      けど、その学問のおもしろさを伝える技術は、
      やっぱり付け焼き刃でなく究めた人じゃないと無理じゃないか?

      生徒が単純な問題をサボらずに解いていく緊張感を持っていられるのは
      飽きない授業をやれる教師の芸人的な腕だけど、
      その数式なり定理なりに興味やおもしろみを感じさせていかないと、
      やはり意味がないし、つまらないと思うんだな。

      この話、突き詰めていけば「教」と「育」はそもそも両立するのか?みたいな話になりがちだし、
      水掛け論にすーぐなっちゃうんだけど、
      本来相反するもんだろうが、兼ね備えてなきゃいかんもんなのよ。教師なら。
      親コメント
  • 理科離れの原因 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by kondou (7687) on 2004年07月24日 11時34分 (#595117) ホームページ 日記
    文系と理系の生涯賃金格差が大きな原因だと思うが。

    理系のほうが儲かるなら、多少難しくたって、理系を目指す人が増える。アメリカなんかではそういう理由で最近は理系のほうが人気らしいし。

    そうやって理系人間が増えれば教えるのがうまいやつも増えるし、そこに市場があれば、教えるテクニックも磨かれるだろう。

    学歴と授業のわかりやすさは関係ないだろう。
    休業して大学院に行くよりも、プレゼンセミナーでも受けるがいい。
    •  大学進学時に理系か文系か選択できる人ならばそうでしょうけれど、そこまで将来を考えて「理系離れ」できる小中学生がいるとは思えません
       問題は本文にもあるように理科を教えている教員が「理科の楽しさ」を教えられていない点だと私も思います。あくまで「こういう教師もいる」という話(一般論ではない)になりますけれど、私が家庭教師をしていた時に“学校の先生が『実験は怖いからしない』とか『虫は嫌いだから昆虫採集もしない』と言っている”という話を子どもから聞いたことがあります。そういう、理科を教えられない人間が理科を教えれば、嫌いになって当たり前だと思います
       ただ、これは理系の大学院を出ていれば教えられるかと言えばそんなことはないでしょう。詳しければ魅力を十分説明できるなら、開発系の企業に営業部は不要です
      #理系の大学院を出ていて教員免許を持っている(けど教員ではない)のでID
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      • by 306m5 (11617) on 2004年07月24日 13時03分 (#595178)
        > 大学進学時に理系か文系か選択できる人ならばそうでしょうけれど、
        > そこまで将来を考えて「理系離れ」できる小中学生がいるとは思えません

        直接小中学生が生涯賃金のことを考えることは少いとしても、
        進路選択の中で、生涯賃金を意識する大人たちの影響を強く
        受けることは十分あり得ることだと思いますよ
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        • >直接小中学生が生涯賃金のことを考えることは少いとしても、
          >進路選択の中で、生涯賃金を意識する大人たちの影響を強く
          >受けることは十分あり得ることだと思いますよ

           「理系離れ」と「理科嫌い」は違うと思います
           小中学校で理系教科に苦手意識を持ってしまうと、「好きこそものの上手なれ」の逆で、理系科目に関心を失うのではないでしょうか?
           確かに、将来を考えたときに理系職種が厚遇されていれば「頑張って理系科目を勉強するか」と勉強をして、結果理系科目の魅力に気付くこともあるかもしれませんけれども、それは本質的ではないような気がします。まあ、理系文系双方に優れた逸材が「理系選んでみるか」という効果はあると思いますが……

          --
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    • >学歴と授業のわかりやすさは関係ないだろう。
      >休業して大学院に行くよりも、プレゼンセミナーでも受けるがいい。

      吉本で下積み+ドサ周りさせるとか、秋葉原駅前で実演販売させるとかの、実体験的話術向上の研修の方が
      大学院に行くよりも、確実にスキルアップになると思う。

      #特に実演販売で何を学ぶべきかというのを肌身で感じられると思うが。
      --

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      • Re:理科離れの原因 (スコア:2, すばらしい洞察)

        それらの人が話術がたくみなのは、話術が巧みでなく
        その業界に入った人が食えなくなって出て行くからで、
        それらをやれば、話術が向上するというのは嘘だと
        私は思う。

        数学の大学の教員をやれば、数学がうまくなると言うのと
        考え方は同じだと思う。
        --
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      • by one-one (17888) on 2004年07月24日 15時01分 (#595260) 日記

        しかし 行く先を間違えてジョニー人形のようなサクラを使うようなテクニックを覚えてこられても困るかも:-p

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    • by Anonymous Coward on 2004年07月24日 11時50分 (#595125)
      まさにその通りだよね。

      (1)理系は大学入試を突破する学力を身につけるのが大変
      (2)理系は学費捻出が大変
      (3)理系は毎日実験々で大変
      (4)これだけエライ思いをしているのに所詮理系は低賃金

      極端な話これでも理系を目指すとしたらマゾだよ(言い過ぎか・・・)
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  • むしろ親とかの方が (スコア:3, すばらしい洞察)

    by NAT33 (17123) on 2004年07月24日 11時58分 (#595131)
    高校の頃に、専門教科(電気基礎とかの類。工業だったもんで)を担当してたのが、軒並、元エンジニアばかりだったと記憶にあるんだけど、あれは特殊例だったんだろうか?と思う。

    学歴よりも現場の人間を講師に招いた方がよっぽど為になると思うのだが。つか、理系離れはそんな所に理由は無いと思う。ただ単に文系の方が社会に出てからの待遇がいいだけのことだと思うんですが?

    まぁ、実際は学校での教えよりも、親自身がエンジニアとかだったりするほうが効果はありそうですな。うちの親父、よくその手の見本市とかのイベントに私を連れて行ってましたナァ。中学に上がる頃には、もうその関係しか眼中に無くなってましたよ。(苦笑)
    • 個人的な経験としては, やはり親の影響ですね. というか, 小学校から高校までの12年間でまともな理科教育を受けられたと感じた授業をしてくれた先生って2人ぐらいしか覚えがないんですよね.

      こんな感じでもともと理科系の親からの相伝だけで成り立っていた日本の初等理科教育が, 親の多忙により崩壊してしまったというのが真相なんじゃないかな.

      親コメント
      • by NAT33 (17123) on 2004年07月24日 15時09分 (#595267)
        私の場合も、親の影響がもっとも大きいですね。学校内となると、高校に入ってからの担任が該当しますが、素養と考えると親以外にはいません。

        というわけで、親からの相伝には賛同するのですが、多忙による崩壊というよりも、絶対数自体が減ってるんじゃないかな?と思いますね。しかも、今後はより進行してしまうかも?

        結局のところ、素養が備わっていないと。こればかりは幼児の頃からやらないと無理なので、親以外には無理だと思っているんですが、文系の親では無理かもしれませんね。

        そういや、理系の知育玩具も最近は減ってますね。電子ブロックは復刻していますが、デルタックスその他は普通にはもう売られていないようですし。

        #デルタックスは今でも欲しいですけどね。私自身が(苦笑)
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        • by monaka (4489) on 2004年07月24日 15時54分 (#595290)
          そういえば、幼児が参加可能というイベントはほとんど見かけませんね。
          ある程度の年齢の子供なら、
          Sessame WG6 [sessame.jp]みたいな取り組みやら科学館でのイベントやら色々あるのですが…。
          それでも親子が前提のものが多くて、いわゆる文系の家庭では(親が)つらいかもしれない。

          # 先週3歳の娘の要求でMeSci友の会に入会したID。
          --
          from もなか
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  • 又吉イエス (スコア:2, 参考になる)

    by Lenono (23388) on 2004年07月24日 15時50分 (#595288) 日記
    僕とイエスと掘っ立て小屋 [tebichi.com]

    どうやらいい先生だったらしいよ。
    「答えがわかる」ではなく「解き方を理解する」まで何度もやる。しだいに僕は難しい証明問題もパズルゲームを楽しむように取り組むようになった。まちがいなく僕の数学好きは、この先生のおかげ
  • 博士号取っても定職なし、文科省が「余剰博士」対策へ [yomiuri.co.jp]

    長い不況が続いて就職難から大学院等へ流れていったけどその就職先がない
    そこで国としての対策がこれです。

     
    #ところで熱いのに [yomiuri.co.jp]
    #半年まってネット買えば安くなるのに...
  • なんにせよ、子供に選択件がほとんど無いのが悲しいところですね。
    親を含めた周りの環境に大半が左右されてしまうでしょうから。
    本当に不運なのは、先生に恵まれないことじゃなくて
    恵まれていないことに気が付かないほど
    教育に無関心になってしまう事かと思います。
    もっと子供に選択権がある教育になるといいんですけどね

    #子供に何がわかる!!
    #わからないから教えるんじゃないですか:-P
  • 先生なんて (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2004年07月24日 14時04分 (#595225)
    先生なんて芸人の一種なんです
    偉い人にはそれがわからんのです
  • by yasudas (5610) on 2004年07月24日 14時10分 (#595229) 日記
    教えることと、知っていることが問題で、そして、それがより実際に生かされるべく
    伝わるかってことが、必要なわけなんだよね。理数系の学者先生より、実際のつまり
    実務実業にてそれを使っている人で、教えることにモチベーションを持っている人を
    教員にすべきではないか?と思うんだよね。

    そりゃ、確かに自分がやっている範囲は狭いし、学者先生より知っていることは少な
    いだろうけどね。でもさ、実際に生かされないとか実際として使えないという思いが
    理数系の教育を阻害しているわけだよな。
  • by ticky (17030) on 2004年07月24日 15時05分 (#595264) 日記
    私の出身高校は、文理系限らず、すでに修士以上しかとっていないと聴きました。(まぁ採用数が少ないというのもある)

    でも、理系に限らず、教える能力のない、魅力を伝えられない先生って(特に公立には)たくさんいると思います。
    英語が教えられない、国語が教えられない英語国語の先生も多くないですか。
    私の目から見たら、中学校の文系科目の先生が特にひどかった気がする。
    (でも理系がどうかは、授業寝てたからあまりわからないんだよね。)

    それに比べれば、理系の方がまだましかもしれぬと思ってしまう。
    教科書の範囲を一通りやるだけなら、誰でもできるように思うし、
    むしろ、理系の魅力なんて、教科書にたくさんお金かければ、ある程度伝えられるようになると思います。

    単に理系進学者を増やすためだけなのかもしれないけど、なんか違う。

    理科離れって言うのもよくわからない。
    90年代の理系人材不足のことらしいけど、今はどうなんだろうか。
  • by auge (19016) on 2004年07月24日 16時04分 (#595295)
    理数系の教師が奇人変人だらけになって余計人気なくなるだけでは?

    修士で教育論学や授業論を学んでた訳でもなく、
    現在のレベルで(純粋な意味での)知識不足でのないのならば、
    授業や教育の充実という意味/目的では逆効果でしょう。

    大学や市井/在野との連携が、なぜ打ち出せないのだろう・・・。
typodupeerror

アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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