訃報:Debianプロジェクト創始者のIan Murdock氏 47
まさかの訃報 部門より
GNU/Linuxの多くのディストリビューションの基礎にもなっているディストリビューション、Debianの創始者の一人であり、「Debian」の名前の由来の片方でもあるIan Murdock氏が、12月28日に逝去された(TechCrunch、ZDNet)。42歳だった。死因は不明。
Debianは言うまでもなく、Red Hat/Fedoraと並んで有力なGNU/Linuxディストリビューションであり、多くのサーバーや組み込み機器の中枢を担った。さらにUbuntuなどの多くのディストリビューションの基礎部分となるまでに成長しただけではなく、初期から「フリーかどうか」を重視し、フリーでないものを別のカテゴリ(contribもしくはnon-free)に分けて収録するなど、FSFが提唱してきた「フリーなソフトウェアで世界のコンピュータを満たす」と言う哲学・目標を体現するシステムでもありました。
私は、Facebook上でのDebian Projectの一報で知りましたが、未だ42であるとは…早すぎる死に、合掌。
Murdock氏は12月27日に酔って民家に不法侵入しようとして警察に逮捕されていたという話もあるという。ただ、氏は当日中に保釈されているとのこと。警察に暴行を受けていたのではないか、との噂も出ている。
Murdock氏は近年ではDockerの開発に携わっていた。