
試験の成績によって生徒に報酬を払うプログラム、目覚しい効果を発揮 91
ストーリー by hylom
同情するなら金をくれ 部門より
同情するなら金をくれ 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
本家/.より。米国で、学校の生徒が良い成績を取るとそれに対し報酬を払うという民間プログラムがあり、目覚しい効果をあげているそうだ。
このプログラムの目的の一つは貧困層の生徒が通う学校の学力を底上げすること。NYでは「Spark」という名のパイロットプログラムが実施されている。Sparkでは年間を通じた10の試験の評価によって報酬が支払われ、7年生(日本の中学1年生)では最高で合計500ドル、4年生では最高で合計250ドルの報酬が支払われる。2年目に入ったこのパイロットプログラムでは8000人の生徒に合計125万ドルが支払われてきたという。直接的な報酬が支払われることにより、「学校の成績」と「将来の収入」を生徒の中で結びつけることができ、また自尊心の向上にも役立つとのこと。また、人より良い点数を取ろうという競争心も発生し、生徒にとって刺激となるそうだ。
報酬によって「学ぶ」という教育の意図が損なわれるという批判もあるそうだが、このプログラムに参加している学校は最高で点数が40%も向上したり、市の平均点数を上回ったりと目覚しい効果が表れているそうだ。
「成績がよければお小遣いをあげる」という家庭があることも耳にしたことがあるが、このような報酬制は長期的にみて効果的と思われるだろうか?/.J諸兄方のご意見をお聞かせ願いたい。
ご褒美 (スコア:5, おもしろおかしい)
「成績がよければお小遣いをあげる」という家庭があることも耳にしたことがあるが、
「成績が上がったらいいことしてあげる」という女性家庭教師を私が読む本でよく見かけるのですが、
現実に遭遇した人がいたら是非その体験談を
Re:ご褒美 (スコア:2, 興味深い)
これ原作のあらすじ見た時は、普通に実話ベースの児童文学(青春系?)として面白そう!と思ったのですが、映画になったら宣伝でアレばっか連呼して強調してたので結局そっち方面になびいたかと思えて見に行かずじまい。たぶん無難な作りにはなってるのでしょうけど。
>「成績が上がったらいいことしてあげる」という女性家庭教師を私が読む本でよく見かけるのですが、
私が読んでいる知的探求心充足本あたりでは、そういった提案をする家庭教師は結局成績が上がらずともご褒美をくれるようになりますね。しかも繰り返し。
#さて、知的探求に出かけようかね。
Re:ご褒美 (スコア:1)
>現実に遭遇した人がいたら是非その体験談を
いいこいいこしてもらった人は知ってます。
#僕が直接知ってるのは、してあげた方だけど。
Re:ご褒美 (スコア:1)
中学生の頃、仄かにありました。
確かに高い点数を取れましたが、少し経って振り返ると、
その頃の学習が身に付いていないと気が付きました。
ああいう強過ぎる衝動に基づく報酬は、
頭の中をそれが占めてしまうのだと考えています。
Re:ご褒美 (スコア:1)
私のよく読む本では瞬間的にすら成績が上がらないものも多いですからね。
Re: (スコア:0)
やはり現実に遭遇した人がいたら是非その体験談を
Re:ご褒美 (スコア:1)
私がよく本で見かける男子生徒は、口汚くののしりクズ同然に扱われ体罰を与えられ、嫌がりつつも喜びを見出すというものです
やはり現実に遭遇した人がいたら是非その体験談を
1を聞いて0を知れ!
Re:ご褒美 (スコア:1, おもしろおかしい)
私がよく映画で見かける男性鬼教官は、出来の悪い新兵を口汚くののしりクズ同然に扱うも、新兵が発砲して酷い目にあうというものです。
やはり現実に遭遇した人がいたら是非その体験談を
Re:ご褒美 (スコア:1)
渡航の際はご注意を
ドウシテオレハ、ココニイルンダ!
Re: (スコア:0)
やはり現実に遭遇した人がいたら是非その体験談を
短期的にはモチベーションがあがるが (スコア:2, 興味深い)
むしろ学生の勉強より、社会人に対してこうした長期的に勤勉に労働すれば成功するというインセンティブが日本ではなくなっているのが問題。短期的には成功するのだから、今の若者にこうしたインセンティブを与えられるシステムを導入すべきではないのか。
blue
Re:短期的にはモチベーションがあがるが (スコア:1)
○目に見える成果(勉学なら順位)を出したものだけ成功する
なので、社会と一緒。
数千年前から人間は変わっていないようです、ユークリッド先生 (スコア:2)
生徒「先生! なぜ学問をやらねばならんのですか!」
先生「これでもとっとけ」っ⑩
エウクレイデス (紀元前365年? - 紀元前275年?) AA略
以上より、2000年前から人間は変わっていないことが示されました。Q.E.D.
# JIS X 0213 丸数字使用。
学ぶ喜び組 (スコア:2, すばらしい洞察)
骨身にしみて知っている君らなら、正面切って「貧困だろうが何だろうが、そんなことで
勉強するのは不潔だ」と、それこそ脊髄反射でコメントしてもいいと思うんだけど。
やっぱりあれ? 立身出世が目的で勉強したの? それ自体は否定しないよ。
俺もそうだから。でもさ、学ぶ楽しさってあるじゃん。あれはむしろ
インセンティブを離れてはじめて感じる喜びじゃないの? 無償の愛。
いかがわしいだろ、金をもらえるから勉強するって。どうよ。
Re:学ぶ喜び組 (スコア:2)
まぁ、こ貧困層向けの施策という事をかんがえれば、福利厚生と
知的底辺の底上げによる国力の増強という点では正解なのかもしれませんが、
ここに至るまで異論がないのが不思議。
・仕事と同様に捕らえてる人が多いようだが、仕事と学生の学問は違う
仕事は金のためだし高く売りつけるべきだがそんな事を考えなくてもいいのが
学生の特権ではないか。
・金で釣る手法では、良い成績をとろうとはするだろうが学習しようとは
思わないのではないか。
・これって結局、金のためなら何でもやれ、っていう教育なのではないか。
最低限の勉強は必要だし、分野の違いはあっても人は学習すべきだ、と
定言命令的に教えるほうがいいと思う。
ところで、なぜか自分は学習すればするほど金にならないんだが………
Re:学ぶ喜び組 (スコア:1)
動機付けとしてならいいんじゃね?
最初は金儲けのつもりだったが、次第に勉強の楽しさに気がついて・・・・!!
で、金儲けってそんなに悪いことかしら?
Re:学ぶ喜び組 (スコア:1, 興味深い)
いや対価も得られないのに進んで何かをやってはいけないということはむしろ積極的に教え込むべきだろ
経営者の視点からは喜んでサービス残業する奴隷を養成できたほうが都合いいかもしれないけどさ。
Re:学ぶ喜び組 (スコア:1)
個人的な体験ですが、プログラミングのバイトでも、いつの間にかコーディングそのものが楽しくなって時間を忘れて要らんところまで造り込んでたり。本当におもしろいと思える内容に出会えたら、最初のインセンティブなんて完全に吹き飛びますよ。
逆に本気で単調な作業のときは、「これで100円・・・200円・・・」とか念じて心の支えにしたりとかしましたけど。
ただ、元の記事からしても、小金を突っ込むだけで、短絡的に結果が出せそうなのが気になります。やり出すと、受験競争以上に、ダメな方向にヒートアップしかねない懸念が。
ああ、金は親に渡したらどうでしょ?
子供の成績によって税金免除とか。自分の子供に勉強させればさせるほど、ついでに、ちゃんとしつければしつけるほど、お金がもらえる。・・・もっとひどいことになるか。
Re:学ぶ喜び組 (スコア:1)
仕事量によって給料が増えるわけではないよね。バイトとか残業代が無尽蔵にでてくる所はともかく。
仕事の成果内容に応じた給料だと思う今日この頃。
Re:学ぶ喜び組 (スコア:1)
自分は自分の知性レベルにはきちんと責任持ってるので
いちいち人に心配してもらう必要ないよ。
だいたい、聞き流していいような内容だったら
わざわざ書かなくていいよ。チラシの裏って知ってる?
#まーこれもフレームの元つけてもらって結構よ
報酬!? (スコア:2)
報酬って何かに対する対価であり、
一般には労働やお世話などによって利益を上げてくれた事に対する感謝・お礼や、又は給料という事だと思う。
学生の仕事は勉強だとはいうが、勉学に対する報酬とは本人の能力や知識の向上であって金銭ではないハズだ。
まともに仕事をしたこともない学生に何かの報酬として現金を渡すことは
本人にとって良い影響を与えるようには思えない。
こんな教育を受けた奴らは自己学習にすら給料を求める困った社会人になるに違いない。
お小遣いは親からもらうべきであり、能力に対する報酬は修飾語に実業務での利益貢献でもらうべきだ。
報酬じゃなくて (スコア:2)
教室の設備に差をつければいいじゃないですか。
最優秀クラスは冷暖房に一人1台PC完備。
最下層クラスはちゃぶ台とゴザ。
…それなんてバカテスト?
#ちゃぶ台でもいいや、秀吉がいれば
貧困層は金銭報酬が動機づけになるが…… (スコア:1, 興味深い)
この記事の肝は、「このプログラムの目的の一つは貧困層の生徒が通う学校の学力を底上げすること」という部分ではないかと思います。
同じことを中流層や上流層の学校で実行しても、期待される効果は得られるでしょうか。
Re:貧困層は金銭報酬が動機づけになるが…… (スコア:4, 興味深い)
同じことを中流層や上流層の学校で実行しても、期待される効果は得られるでしょうか。
上流層=子供が金銭的に裕福、かどうかは文化によるかも。
小遣いはベビーシッターや芝刈りをして自分で稼ぐもの、そうせずにアクセサリーだの車だの買い与えるのは子供をスポイルする馬鹿親、という認識が一般的な所もあると聞きましたが、あまり自信はありません。
Re:貧困層は金銭報酬が動機づけになるが…… (スコア:1)
アンダーマイニング効果のことかと思いますが,
絵を描いたらご褒美としておやつをあげるようにすると、(おやつが無い場合に)子供は絵を描かなくなる傾向にある
というのが正確です。外的な(物質的・金銭的)報酬が内発的動機づけを低下させるという現象です。
ですので,
ではなく,「おやつがもらえないなら,絵は描かない」ということかと思います。
このような点から,外的な(物質的・金銭的)報酬を教育に取り入れる場合には,慎重に行う方がいいと言われています。
ただ,これは(それまでに存在していた)動機づけが低下するということですので,今回の対象校のようにそもそも
学習への動機づけに乏しいという場合には,金銭的な報酬も効果はあるでしょう。特に,テストの成績などに対しては。
中上流層については,支払われる金額が生徒にとってどの程度の価値をもつかによりますね。
Re: (スコア:0)
義務教育で勉強させるのは、つまるところ国力を上げるためですよね。
勤労もまた然り。
なので勉強で報酬を得られるのは別に間違った発想ではないですよね。
# と言って小遣いをせびってたクソガキ時代
# どんな階級であろうとガキにも金は必要ですよ
なんのために勉強するの? (スコア:0)
貧困層・学力の底上げ...というキーワードが並ぶ以上、中上流は最初から対象外なのでしょう。学校内で各層が混在している場合、中上流の子が賞金をかっさらっていく危険はありますが、そこはうまく評価システムで対応している、そんな気がします。
アメリカの教育カリキュラムは情操教育、コミュニケーション、プレゼンテーションなんかが大きいですし、将来の仕事につながると感じられるみたいです。ガツガツ儲けて使うのが楽しみみたいな(ケチケチとは違う)感覚ですし、中上流の大学生以上ともなれば「学費も将来の収入への先行投資さ!」なんて平気で言えちゃう
Re:なんのために勉強するの? (スコア:3, すばらしい洞察)
貧困層の多い学区では、学習意欲も低く、いろんな事情でドロップアウトする生徒も多くて就職できずますます貧乏にという負の連鎖が存在するのでそれを何とか断ち切りたいというプログラムだと理解するのがよいでしょう。こういうプログラムだけじゃなくて、がんばって勉強して卒業するとよりよい仕事に就けるというの主眼に生徒のカウンセリングに当たるスタッフを置くなどして、卒業率を高めるプログラムとかいろいろやってるようです。
そうして、実際に学力をあげていくとその地域の経済状況がよくなる/治安もよくなる/地域も活性化して…という効果もあるようで、こういう努力は本当に馬鹿にできないようです。
むしろ勉強以外への影響が気になったり (スコア:1)
自分だったら小遣い稼ぎひゃっほうとか言って喜んだだろうなあ……
というのは置いといて,もし生徒たちがこのプログラムにのめり込んだ場合,勉学以外への悪影響,例えばスポーツ競争力の低下などが起きたりしないんでしょうか.
もしくは,報酬を得た生徒に対するいじめが起きたりしないんでしょうか.
勉学に対する具体的で明確な報酬があると,それが不公平を招くんじゃないかと不安です.
Re:むしろ勉強以外への影響が気になったり (スコア:1)
>もしくは,報酬を得た生徒に対するいじめが起きたりしないんでしょうか
私もそれ考えました。
報酬得た生徒をひたかくしにしないと、カツアゲされる。(低所得者層の地域の学校だし)
↓
支払いはトップシークレット
↓
報酬を得た生徒は、何か悪いことをしている気になる。
考えすぎですかね。
建設的なことに時間を使えるようになるからいいと思う (スコア:1)
自販機の下を覗き込んだり、溝に小銭がはさまっていないかみたり、グッとがまんしてたまるのに数ヶ月かかる小遣いをこつこつ貯金したり、どう考えても足りない貯金箱を眺めて妄想に浸ったり、いらないものを売って何とかやりくりしたりとか子供ながらの金策に時間を浪費するところを勉強っていう建設的なことに代えられるんだからいいことだと思う。
#落し物は交番にww
by rti.
Re:建設的なことに時間を使えるようになるからいいと思う (スコア:1)
サブジェクトだけ見て、パスタブリッジコンテストのことかと空目。
#で、コンテストの賞金も貰えて一石二鳥?
プログラム? (スコア:1)
void examination(Student *student, int nStudent) {
for(int i = 0 ; i < nStudent) {
if(student[i].score > 80) {
student[i].おこずかい += 100 ;
} else if(student[i].score < 60) {
student[i].おこずかい = 0 ;
}
}
}
すみません。すみません。心が病んでいます。。。
Re:プログラム? (スコア:1)
おこづかいは増減しないんですね、わかり(黙れ
RYZEN始めました
Re:プログラム? (スコア:1)
あぁ、病んでる心の影響がこんなところに、、、orz
# 道理で最近、まともにプログラムが動かないわけだ、、、
まあ、出席番号1番は当られやすい、ってやつです。
下流層の人間としては (スコア:1)
何冊も技術書買うお金がなかったので
勉強することでそれらを手にする機会が増えるとなるとありがたいね
基礎学習をしているうちにある日突然やりたいことに目覚めるやつもいるだろうし
#おかあちゃんありがとう。
インセンティブの副作用 (スコア:1)
以前、統一テストでいい点を取ったクラスの先生にはボーナスを出してた時は、先生による不正行為が蔓延したそうだ。 生徒の答案を書きかえるとか。
集団カンニングとかが蔓延しなけりゃいいけど。そっちの対策はちゃんとしてるのかなぁ。
競争心の無い子には逆効果 (スコア:0)
絶対評価?成長評価? (スコア:1, 興味深い)
本家、ソース見てもわからなかったんですが、どんな評価方式なんでしょうね?
1. 学年内の成績上位者5名が貰えるみたいな競争式
2. 100点中80点以上とったら1点ごとに$1、満点で$20みたいな絶対評価
3. 前回からの伸びを評価
2,3 なら競争心がなくても頑張れる子が出る気がします。
1,2 だと現在20-30点しかとれないんだけど...なんて子はあきらめちゃうかもね〜
# 複合型かな?
Re:絶対評価?成長評価? (スコア:1)
3だけだと、100点と0点を交互に繰り返し取ることが最適戦略となります。
そして複合だと、その計算式により最適戦略が変わってきます。
なので、最初は3だけにして、そのことに気づかせます。
そして、学校で方程式の解き方を習うよりも前に複合に切り替えるのです。
方程式を習う前から最適戦略をとった人はすごく賢い人で、
習ってからそれに気づいた人も十分に賢い人で、
しばらくするまで気づかなかった人は、普通の人です。
# 計算式をどんどん複雑化して、高校を出る頃には固有方程式を解けるくらいまでに。
1を聞いて0を知れ!
Re:絶対評価?成長評価? (スコア:1)
Re:絶対評価?成長評価? (スコア:1)
底上げってのもありますが、むしろ、遊び心を許すことによってアレゲな子を潰さないようにすることですな。
いい点とってお金をもらうためだけにがむしゃらに勉強するってのは、なんともツマラナイ作業ではありませんか。
けど、上手な点の取り方を考えることで、ただいい点をとるだけよりもお金が多くもらえるとしたら、
それはそれはやる気がみなぎってきませんか?
もちろん、ただいい点をとるのではなく、狙った点を取るのは、場合によってはいい点を取るよりも難しいでしょう。
脳は点数をとるために使うんじゃなく、自分の考えたいことを考えるために使うんだ、と気づいた子供は、そんな方法で底上げする必要はありません。
そして、その子供はご褒美を貰うのに相応しい人物といえるでしょう。
1を聞いて0を知れ!
Re:絶対評価?成長評価? (スコア:1)
その発想のほうが大局を見ていないのでは?
目先の点数を上げることが学力上昇ではない。
#「学力」の定義にもよりますが、社会に出ても役立つ頭の使い方、という観点ならね。
Re:絶対評価?成長評価? (スコア:1)
とりあえず、私は、今回の点数をA、前回の点数をB、正の定数をKとして、もらえる額Xは
X=max(K(A-B),0)
という場合を考えたのですが、どのように考えられました?
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:0)
相対評価ならともかく、絶対評価なら「集団教育→競争心」って図式にはならんのでないの?
某アニメの (スコア:0)
某アニメに出てきた皇帝の「人は、平等ではぬぁーーーい!」という演説を思い出した。
#過度に煽ったりする競争でなければいいと思う。
#どちらかというと競争の是非よりも、競争に敗れた人の扱いだと思う。
#そういう意味では「生活費すら稼げない」という状態はない学生のうちはまだ安全。
特待生制度 (スコア:0)
でもスポーツ特待生のほうは色々問題起きてますよねえ
日本では (スコア:0)
実際に行われています。
#ただし講師の方
Re:全員ゴール主義と対極? (スコア:1)
学生でいる時は競争で勝つことも負けることも体験できず,社会人になっていきなり
競争社会に放り込まれるというのは,あまりにも酷だと思うんですが.
比較的ダメージの軽い競争で耐性を付けておかないと耐えられないのでは?
Re:全員ゴール主義と対極? (スコア:1)
学校での相対評価というのもそれなりに過酷だとも思いますよ。
個人での評価が明確化されるような職種もありますが,部署単位,会社単位での競争も多いですよね。
評価についても,成果主義のように明確な評価をしてそれを元に報酬を決めるというシステムの弊害も
いろいろ指摘されているように思います。特に,若手を伸ばす(まさに教育する)という観点からは。
それに対して学校での相対評価は,日常の多くの時間をともにしている人間と表面的には単純な評価軸で評価され,
数値化される。しかも,ほぼ個人間の競争で,勝敗の原因が個人に帰属されることも多い。
そんな競争に,人格的にも十分発達していない時期から参加するわけですから,なかなか大変ではないでしょうか。
もちろん,社会での競争に負けた方がダメージは大きいでしょうけど,それは学校と社会を両方経験した大人からの
客観的な評価なわけです。子どもたちにとって,学校というのは非常に大きなものであって,彼らが「ダメージが軽い」とか
「社会の方が厳しい」と思うのは,難しいと思います。
順位をつけるなというもの極端な考え方ですが,競争場面をつくらないと,勝ち負けを経験できない
ということもないんじゃないでしょうか。ことさら競争場面をつくって,勝敗を(個人レベルで)明示しなくても
自身の能力などに対する自己評価は勝手にすると思います。