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2016年のLinux人気記事トップ10
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Ximian

米国の霊長類学者、クロザルは目的の結果を出すために操作ができるため、撮影した写真の著作権者になりえると主張 91

ストーリー by headless
猿権 部門より
インドネシア・スラウェシ島で野生のクロザルが撮影した写真の著作権侵害をめぐる裁判で、著名な霊長類学者が法廷助言書を提出し、写真を撮影したクロザルが著作権者だと主張している(法廷助言書: PDFConsumeristの記事)。

この写真は英国の野生動植物写真家 David Slater氏のカメラを奪ったクロザルが撮影したものだ。英国ではSlater氏の会社Wildlife Personalitiesが著作権を取得しているとのことだが、米国では著作権者なしとされている。しかし、PETAはオスのクロザル「Naruto」が著作権者だと主張。この写真を使用した写真集でSlater氏とWildlife Personalitiesが著作権者として記載されていたことから、Narutoの著作権を侵害したとしてSlater氏らを訴えていた。

一審の連邦地裁で訴えは棄却されたが、7月28日にPETAが連邦第9巡回区控訴裁判所に上訴した。米著作権局のガイドラインでは動植物や自然による作品は著作権登録できないとされている。しかし、訴状でPETAは著作権法が保護の対象としているのは「著作者」によるオリジナルの作品であり、人間の著作者に限らないと主張しており、今後はAIが独自に作成した作品についても著作権を認める必要が出てくる可能性にも言及している(訴状: PDF)。

この訴訟について、米ノートルダム大学で人類学部学部長を務める、霊長類学者で自然人類学者のAgustín Fuentes氏が4日、Naruto側に立った法廷助言書を提出した。Fuentes氏はクロザルが目的の結果を出すために物を操作できるとし、Narutoが撮影した写真であることが間違いない以上、著作権者はNarutoであるとしている。

なお、Slater氏は写真を撮影したのがメスのクロザルだったと述べており、架空のNaruto像を作り上げて宣伝や収入源にしようとするPETAを批判している。
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Ubuntu

Ubuntu、32ビットサポートを廃止する方針 76

ストーリー by hylom
32ビット向けにはDebianをどうぞ 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

Ubuntuで32ビットプロセッサのサポートが廃止されるという話が出ている。ニュースの発端は、ubuntu-develメーリングリストへの「Installation Media and supportability of i386 in 18.04 LTS Re: Ubuntu Desktop on i386」という投稿だ。

ここでは、Google ChromeやZFS、Dockerといった主要なサードパーティソフトウェアデベロッパが今後2年間で32ビット版ソフトウェアのサポートを取りやめるかもしれないことと、Ubuntuでは今後デスクトップ/サーバーソフトウェアのテストやデプロイを64ビット版のみを対象にする、ということが記されている。

理由として、32ビット(i386)向けビルドにコストがかかること、32ビット版の廃止に向けて2年間というのは十分な期限であることなどを挙げている。これを踏まえ、2018年リリースのUbuntu 18.04 LTSまではi386アーキテクチャをサポートするものの、それ以降はi386版のリリースを停止し、また32ビットでしか動かないアプリケーションについてはコンテナや仮想化などを使っての動作のみをサポートする方針だという。

また、openSUSEでも32ビット版のサポート廃止という話が出ているようだ

なお、すでにRed Hat Enterprise Linuxは64ビット版のみの提供となっている(Red HatのKnowledgebase)。

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Linux

Linuxに移行したミュンヘン市の現状は 70

ストーリー by hylom
WIndowsでも普通にそれくらいの頻度で問題は発生しますからねぇ 部門より

ドイツ・ミュンヘン市が職員の使用するPCをWindowsからLinuxに移行したことは度々話題になっているが(過去記事)、これに対する中間調査報告書とりまとめ案が発表された。これによると、同士の職員は「時代遅れで信頼性が低いソフトウェアに不満を感じている」という。

現在ミュンヘン市では約2万台のLinuxデスクトップと4163台のWindowsマシンが使われているとのこと。Linuxマシンのうち45%はUbuntu 12.04 LTSベースの「LiMux 5.x」で、Ubuntu 10.04 LTSベースの「LiMux 4.0」が23%、「LiMux 4.1」が32%だという。また、Windowsマシンの77%がWindows 7、9%がWindows XP/Vista、14%がWindows 2000だという。問題が発生しているのはこのうちのどれなのかはまだ明らかにされていない。

また、職員の85%が「ソフトウェアに関する問題が月に最低1回は発生している」と述べており、文書の印刷、閲覧、編集や、不安定なプログラム、使い勝手の悪さ、組織外との文書のやりとりの難しさなどが不満点だという。

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Ubuntu

Canonical、仮想化ではない「Ubuntu on Windows」を発表 160

ストーリー by hylom
あとはもう少し高機能なコンソールエミュレータがあれば…… 部門より
insiderman 曰く、

Ubuntuの開発元であるCanonicalが、Windows上で動作する「Ubuntu on Windows」を発表した(OSDN Magazine)。Windows上でUbuntuのbashや各種アプリケーションを実行できるというもの。仮想化を利用するのではなく、Windowsのカーネル上でUbuntu向けのアプリケーションがネイティブで実行されるという(Scott Hanselman氏のブログ)。

「蒼の王座・裏口」ブログの記事など、ネット上に出ているさまざまな情報をまとめると、LinuxのシステムコールをリアルタイムにWindowsのシステムコールに変換する技術が使われているようだ。そのため、一部のアプリケーションについては現時点では正常に動作しないという。

PC Worldによると、Windowsのコマンドプロンプト上でUbuntuのEmacsを起動してコーディングを行うデモなども披露されたという。この機能は今夏に提供が開始されるとのことだ。

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Windows

Windows 10 Anniversary Updateでデュアルブート環境が破壊される可能性 40

ストーリー by hylom
お試しの際は事前バックアップを 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

先日リリースされたWindows 10 Anniversary Updateだが、デュアルブート環境を構築しているPCにインストールするとトラブルが発生することがあるようだ(OMG! UBUNTU!HotHardware)。

ブートローダーが破壊されるという話や、一部のパーティションが見えなくなってしまうという話が出ている模様。

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Debian

Systemd、ログアウト時にバックグラウンドプロセスをkillするよう既定値を変更へ 82

ストーリー by hylom
知らずに悲劇が発生する予感 部門より
Ryo.F 曰く、

Debianのバグトラッカによると、/etc/systemd/logind.confで設定できる「KillUserProcesses」の既定値が「no」から「yes」に変更されたようだ(Slashdot)。

たとえばsshで接続してscreenやtmuxで作業し、デタッチ・ログアウトしてしばらく経ってから作業結果を確認、といった作業で悲劇が起こる可能性が。

なぜこうなった……。

KillUserProcessesの値が「yes」に設定されていると、ログアウト時にsystemdが自動的にユーザーのバックグラウンドプロセスを削除するようになる。それによってこのような問題が発生するようになるという。

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Linux

Linuxの開発者であるLinus Torvalds氏がGitHub上でプルリクエストを受け付けない理由 40

ストーリー by hylom
少なくともGitHubのみに依存しないのは正しいと思う 部門より
insiderman 曰く、

Redditで「This is why Linus doesn't accept PRs from GitHub」(LinusがGitHubからのプルリクエストを受け付けない理由がこれだ)という画像が話題になっている。

ここで言われている「Linus」は、もちろんLinuxの開発者であるLinus Torvalds氏。この画像は、GitHub上のLinuxのリポジトリに対する「Delete duplicate word "long long" in Introduction」(イントロダクション中でダブっている「long long」という単語を削除)いうプルリクエスト。これに対し、ほかの開発者からが「long long」は単語がダブってるわけではなくそういう型であるとの返答が付いている。

Redditではこれに対し批判と擁護の両方のコメントが寄せられている。Linuxでは過去に単にドキュメントの見出しテキストを装飾するための「-」(ハイフン)が不足しているのを修正するというコミットが受け付けられている例があり、正当な手順で正当な内容の修正が送られれば誰からの修正も受け付けるというスタンスである。

なお、Linus氏はGitHubのプルリクエストを使用しないことを明言しているが、その理由は有効なメールアドレスなどの情報がプルリクエストには抜けていたり、diffが非実用的であるといった理由を述べている。また、Gitのプルリクエスト機能やGitHubのホスティングサービスについては好意的に評価しているが、GitHubのプルリクエストについては総合的に見て劣っており、使えない物となっていると評している。Linus氏はそのことをGitHubに伝えたがGitHub側は取り合わなかったそうだ。

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Linux

Linuxカーネル、25周年 49

ストーリー by hylom
色々なものが最近25周年を迎えたようで 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

Linus Torvalds氏がLinuxカーネルを公開してから25年が経過したそうだ(gihyo.jpITmediaZDNet Japan)。

Linuxは毎日使ってるけど、カーネルに萌えたのはだいぶ昔になってしまったので、25周年についての記事などは読んでも、こちらに書く気には、僕も含めて誰もならなかった模様。ともかく、一日遅れで「25歳の誕生日おめでとう」とか言っておくか。ちなみに僕自身と重なるのは19年前くらいから。

なお、Linuxの「誕生日」は諸説あるが、1991年8月25日は「Linus Torvalds氏がLinuxというOSをアナウンスした日」になのだそうだ。

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Ubuntu

Canonical曰く、多くのAndroid端末メーカーがUbuntuを今後採用する 72

ストーリー by headless
採用 部門より
現在 UbuntuをOSに採用したスマートフォンを発売しているのはBQとMeizuのみだが、Caononicalによれば多くのAndroid端末メーカーがUbuntuを採用する可能性があるそうだ(The Registerの記事Neowinの記事)。

Canonical CEOのJane Silber氏はThe Registerに対し、同社はAndroidのOEMパートナーと定期的に話し合っており、多くがUbuntu搭載スマートフォンを出荷することになるとの見方を示している。Silber氏によれば、Googleのパートナー企業はGoogleによるAndroid OSの支配や、Googleの発売するデバイスが競争相手になることを警戒しているという。ただし、Canonicalがどの企業と話し合いを進めているのかといった点については明らかにしていない。

Canonicalは初のUbuntuタブレットとなるBQ製のAquaris M10 Ubuntu Editionを2月4日に発表している。同機はUbuntuデバイスで初めてコンバージェンス機能を搭載しており、外部ディスプレイとマウス、キーボードを接続することでデスクトップPCとして利用できる。Ubuntu SDKを使用して作成されたアプリケーションはデスクトップ・モバイルの違いを識別して、適切なユーザーインターフェイスを表示するという。Windows 10で注目されているContinuumと同様の機能だが、今後のUbuntu搭載スマートフォンでもコンバージェンス機能が成功の鍵になるとのこと。

少し前までは「第3のモバイルOS」としてさまざまなモバイルOSが注目を集めていたが、MozillaはFirefox OSのスマートフォン向け開発終了を発表しており、Microsoftが2015年第4四半期に出荷したLumiaデバイスは前年同四半期の半分以下となる450万台にとどまる。Nokiaの元エンジニアが設立したJollaはSailfish OSを搭載したJolla Tabletの資金をIndiegogoで集めたが、出資者全員に出荷できず返金することを発表している。Tizen搭載スマートフォンSamsungが一部の市場で発売しているだけという状況だ。CanonicalによればデスクトップでのUbuntuユーザーは3,000万人程度とのことだが、Ubuntu搭載モバイルデバイスは成功するだろうか。
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Linux

Linuxデスクトップの普及を目指すLinus Torvalds 130

ストーリー by hylom
まだまだWindowsと戦う気ですか 部門より
headless 曰く、

Embedded Linux Conferenceで登壇したLinus Torvalds氏曰く、デスクトップOSとしてLinuxを普及させることは容易ではないが、それでもあきらめず普及に努めるという(CIOBetaNewsNeowin)。

現在では組み込みデバイスからコンシューマー向けのスマートフォンやスマートTVまで、Linuxは至る所で使われているが、デスクトップの領域では普及が進んでいない。デスクトップのLinuxは失敗したのだろうか。これについての考えを聞かれたTorvalds氏が答えたもの。

Torvalds氏は自身が使用しているLinuxのデスクトップについて、自分でも想像できなかったほどよくできていると称賛。デスクトップUIの開発者に失礼な態度をとることで知られるTorvalds氏だが、Linuxのデスクトップには非常に満足しているそうだ。LinuxプロジェクトはTorvalds氏自身の必要を満たすため開始したものであり、その必要は非常によく満たされているとのこと。そのため、Torvalds氏にとってLinuxデスクトップの現状は失敗ではないという。

1991年に開発の始まったLinuxは8月で25周年を迎える。Torvalds氏は今後の25年間もこれまでの25年間と同様に続けていくと述べ、容易なことではないが、いつかLinuxで世界を制するとしている。

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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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