SteamOS時代におけるLinuxゲームの現状 66
現在 部門より
大きな企業がメインストリームのゲームをLinuxにもたらす過去最大の動きとなる、LinuxベースのSteamOSをValveがアナウンスしてから1年以上が経過した。その努力がどのように実を結んだのか、Ars Technicaの記事で紹介されている。Linuxへの移植作業は劇的に簡単になっており、開発チームはLinuxの専門知識がなくても素晴らしいゲームを作成できるという。過去15年以上にわたり、75本以上のゲームをLinuxに移植してきたベテランのLinuxプログラマーRyan C. Gordon氏によれば、「Unityエディターの『Linuxにエクスポート』ボタンを押すだけで、出荷可能なものが出来上がり、問題なく動作する。空飛ぶ自動車はまだ手に入らないが、未来はそう悪くないものだ。」とのこと。
Linuxでは全体にWindowsよりも必要リソースが少ないことによるパフォーマンス向上が期待されるが、ハードウェアドライバーの問題が現在も立ちはだかっている。また、プラットフォームは成長しているものの、その速度は遅い。大手パブリッシャーはLinuxに時間をつぎ込むことにまだ躊躇しており、ValveはLinuxのために時間を費やしている。Steam Machineは開発の途中だが、主要な機能のいくつかはMicrosoftのような大手に取り入れられている。それでもValveが頑張っていることが非常に大きい。それは開発者に恐れることなくLinuxをサポートできるようにする自信を与え、彼らのゲームが終わる前に業界を再編することになるだろう。