米カリフォルニア大学チーム、砂漠でも空気から水を収穫できるシステム。従来より低コストで実現
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
米カリフォルニア大学バークレー校のOmar Yaghi氏は、金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF)と呼ばれるタイプの多孔質材料を用いた「Water Harvester(水収穫機)」で砂漠の空気から水を高い収率で搾り取れることを実証したと論文発表した。
この収穫機を米国カリフォルニア州のモハベ砂漠で3日間動作させたところ、MOF1kg当たり平均0.7L/日の水を得られたとする。3日のうち1日は湿度7%と非常に低かったが、それでも同0.2L/日の水を得られたという。水収穫機は、太陽光パネルを用いた太陽光発電の電力で動作させている。
同チームがMOFを使ったシステムを最初に開発したのは2014年だった。当時のMOFはジルコニウムをベースにしていたが、ジルコニウムはキログラムあたり160ドルと高価で、大量に使用するには高すぎた。昨年、彼のチームはアルミニウムをベースにしたMOF-303と呼ばれる代替品を考案することに成功した。MOF-303であれば、1キログラムあたりわずか3ドルほどしかからないとしている(日経 xTECH、Science、Slashdot)。
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