ややこしい著作権的問題でストーンズに権利を奪われたThe Verveの人気曲、権利が返還されることに
タレコミ by hylom
hylom 曰く、
世界的に人気の英ロックバンド「The Verve」の代表曲「Bitter Sweet Symphony」は、The Verveがその大部分を作詞・作曲したにもかかわらず、その権利はThe Rolling Stonesのものになっていた。このたびこの権利を、The Rolling StonesがThe Verveに返還するという(NPR、CNN、Gear Otaku)。
Wikipediaにも解説があるが、この曲ではThe Rolling Stonesの「The Last Time」のオーケストラカバーバージョンの旋律がイントロやエンディングで使われている。The Verveは許諾を得てこの旋律をサンプリングして使用したが、The Rolling Stonesのマネージャーがこれに対し契約を破ってより長時間使用したと主張。楽曲の権利を巡って裁判になり、最終的に楽曲のロイヤリティはThe Rolling Stones側に入り、かつ楽曲のクレジットもThe Rolling StonesのMick JaggerおよびKeith Richards、そしてThe VerveのRichard Ashcroftの3人名義となっていた(英語版Wikipedia)。
ただ、The Rolling Stonesの「The Last Time」はThe Staple Singersというユニットが1958年に発売した「This May be the Last Time」という曲に酷似しており、このことはThe Rolling Stone側も認めていたという。それでも法的には「The Last Time」についてはThe Roling StoneのMick JaggerおよびKeith Richardsが作った曲という扱いになっている。そのため、Geat Otakuでは「よそからパクった曲を根拠にヴァーブを訴えることで、世界で1000万枚以上売れたモンスターアルバムの代表曲を手に入れた」と評されている。
なお、Bitter Sweet Symphonyでサンプリングされた旋律はThe Rolling Stoneのオリジナルの「The Last Time」ではほぼ出てきておらず、オーケストラアレンジされたときに生まれたものと思われる。
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