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海賊行為

論文共有サイトSci-Hubに対し、取得されていないものまでも含めたドメイン差し止め命令が下る

タレコミ by hylom
hylom 曰く、
科学論文誌の価格高騰を受けて登場した論文共有サイト「Sci-Hub」に対しては、昨年裁判の結果著作権侵害との判断が下り、サイトの閉鎖や賠償金支払いが命じられていたが(過去記事)、このサイトの運営者らは運営を継続していた。そのため出版社らがSci-Hubのドメイン差し止めを求めて裁判を起こしていたが、この度それが認められたとのこと(TorrentFreakGIGAZINE)。

Sci-Hubはコンテンツ配信にCloudflareのサービスを使っていたが、先日裁判所からの命令を受けてCloudflareはSci-Hubへのサービス提供を停止した(過去記事)。しかしその後もSci-Hubは運営を続けていたが、新たな命令では現在Sci-Hubが使っているドメインだけでなく、将来Sci-Hubが別のgTLDで新たなドメインを取得することについても禁止しているようだ。ただ、すべての海外のドメインレジストリが米国の裁判所命令に従うわけではないため、一部のドメインでは「sci-hub.<gTLD>」といったドメイン名が利用できる状況だという。また、Torネットワークで使われる.onionドメインを使った「sci-hub.onion」も差し止め対象となっているが、.onionドメインには特定の管理者が存在しないため、これを差し止めることが現実的に可能かどうかという点も興味深い。

なお、Sci-Hubに対しては「出版社による論文誌の値上げ」という問題が背景にあることもあって、支持する声もある。とはいえ著作権侵害であることは確かであるため、新たに「合法的なSci-Hub」を目指すツールも登場しているという(Times Higher Education)。このツールは「Kopernio」と名付けられており、Webブラウザのアドオンとして提供されている。Kopernioには論文誌にアクセスするためのユーザー名やパスワードを記憶して入力の手間を省くパスワードマネージャ的な機能や、必要な論文が入手できない場合にオープンアクセスの論文誌で公開されている類似した論文を検索する機能を持つそうだ。
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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