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ゲーム

米ゲーム業界団体、サービスの終了したオンラインゲームに対するDMCA迂回禁止条項の免除対象拡大に反対

タレコミ by headless
headless 曰く、
サービスの終了したオンラインゲームについて、米デジタルミレニアム著作権法(DMCA)1201条(迂回禁止条項)の免除対象拡大を求める提案に対し、米コンピューターゲーム産業の業界団体、Entertainment Software Association(ESA)が反対意見を提出している(TorrentFreakの記事ESAの意見書: PDF)。

米著作権局では3年おきにDMCA迂回禁止条項の免除対象を見直すため、意見募集を行っている。前回2015年の見直しではEFFなどの提案により、正規に入手したゲームのオンライン認証サービスが終了した場合の改造が認められた。個人によるプレイ目的および図書館・アーカイブ・博物館による非営利の保存目的の両方が対象だ。元の提案ではマルチプレイヤーのマッチメイキングサービスが終了した場合の改造も免除対象に含まれていたが、こちらは認められなかった。また、MMORPGなど、コンテンツの多くがサーバーに保存されているオンラインゲームについては提案段階で除外されていた。

Museum of Art and Entertainment(MADE)などによる今回の提案(Class 8)は、保存目的での免除対象をサーバー側からコンテンツが提供されるものも含め、マルチプレイヤーのオンラインゲームに拡大するというものだ。また、外部協力者が保存作業に参加することも盛り込まれている。

これに対しESAでは、認証サービス以外のオンラインサービス終了によりゲームがプレイできなくなるのはDMCA1201条で迂回が禁じられている技術的保護手段(TPM)にあたらない点や、サービスを復元するにはサーバー側のプロプライエタリなソフトウェアやコンテンツを複製する必要がある点、ゲームメーカー側も古いゲームの再提供を進めている点などを挙げ、著作権保護がなければゲームの発展が止まってしまうなどと反対している。

また、提案者の中には古いゲームをプレイしたいという理由を挙げている人もいることから、外部協力者がプレイ目的で保存作業に参加するなど著作権保護が難しくなる可能性、MADE自体が「10ドル払えば1日中ゲームがプレイできる」などと宣伝していることから、営利目的での著作物利用にあたる可能性なども指摘している。
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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