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MeltdownとSpectre問題はオープン・プロセッサーへの転機か?

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
Linuxカーネル開発者の一人として知られるJonathan Corbetは、オープン・プロセッサーに関する考察をブログ上にアップした。世間を騒がせているMeltdownとSpectreの脆弱性の開示により、ハードウェアレベルのセキュリティバグに対する新たな考察が必要となった。私たちのシステムで使用されているCPUは独占的な存在であり、それ故にインテルの管理エンジン問題などの不愉快な驚きがもたらされている。しかし、複雑なCPUでもオープンな方法で開発されているものがある(Slashdot)。

例えば、POWERアーキテクチャに基づいたOpenPOWERは、開発参加にはクラブ会員になる必要があるものの、共同開発のためのプロセッサ設計を可能にする一例と言える。まだハッキリしたことは言えないものの、Sun MicrosystemsがSPARC T1およびT2プロセッサの設計を完全にオープンしたOpenSPARCも登場している。組み込みアプリケーション向けとしてはOpenRISCが存在しており、OpenRISC 1000が動作する状況にある。勢いのあるものとしてはRISC-Vアーキテクチャがある。これは命令セットアーキテクチャ(ISA)に重点を置いたものだがフリーハードウェア設計が存在している。

Jonathan Corbetはオープンソースのハードウェアにはいくつかの利点があるものの万能ではないという。コンパイラは無料で利用できるが、製造施設などはタダではない。設計を検証する方法も必要だ。またRISC-Vが市場で成功を収めたとしても、市販プロセッサには自由なライセンスはない可能性がある。また完全にオープンなプロセッサであっても脆弱性を終わらせることはできない。しかし、以前は無料のオペレーティングシステムを作成することは困難だとみられていたが実現している。従来のCPUから離れる挑戦をすることは、自由を保つための最良のチャンスかもしれないとしている。
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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ

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