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過去100年間最大規模の噴火は深海でひっそり終えていた

タレコミ by masakun
masakun 曰く、
今月 Science Advances で発表された論文によれば、2012年7月18日に起きた南太平洋にある海底火山 Havre は過去100年間に地球で起きた最大の噴火規模だったという(Science Advances 発表論文「海底火山ハブレの2012年噴火」)。

さて2012年8月にベルギー国の面積に匹敵しそうな巨大な軽石群が南太平洋を漂流していた(過去ストーリー)のを覚えているだろうか。当時軽石の給源は広く知られてはいなかったが、実は噴火から約2週間後に軽石の通報を受けた火山学者が調べたところ NASAの気象衛星 MODIS の写真から海底火山 Havre の位置から膨大な軽石が放出されていることが確認されていたという。そして 2015 年に豪・米・NZ・日の国際研究チームが ROV を使って現地調査をしたところ、多数の溶岩流と溶岩ドームの他、直径5kmのカルデラ地形の中にSUVサイズの巨大な軽石(ジャイアント・パミス)がごろごろ転がっている光景が広がっていたという。

ではなぜこれほどまでに激しい噴火がリアルタイムで知られなかったかというと、Havre が水深 900 メートルという深海底にあったから(国立科学博物館科博メールマガジン第625号)。

なおこのタレこみで紹介したタスマニア大学関係者氏によると「全地球の火山活動の8割以上は海面下、そして全体の6-7割は中央海嶺で起きているので (単に誰にも知られず記録もされないだけ)」(F.Ikegami 氏のツイート)という。地球表面の7割を占める海面下で起きる噴火は、おびただしい軽石の漂着さえない限り知られることなく日々起きているのかもしれない。

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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