理想の理科教科書は検定の外に 116
ストーリー by Acanthopanax
科学するこころ 部門より
科学するこころ 部門より
KAMUI 曰く、 "現在の学習指導要領に基づく理科の「検定教科書」の内容に危機感を感じた教師や研究者ら約80人が協力して理想の「検定外教科書」を刊行した事を河北新報の記事が伝えている。文一総合出版の「新しい理科の教科書 — 親子でひらく科学のとびら」で,昨年にも中学生向けの検定外教科書「新しい科学の教科書」シリーズを同社から出した同志社女子大学の左巻健男教授らが編集した。
なお,この科学の教科書を「おとなのやり直し教科書」として再構成した「新しい科学の教科書 — 現代人のための中学理科」なんてのもあるそうだ。参考までに。" (つづく…)
"さて,今回の検定外な「新しい理科の教科書」を出すに至った経緯が記事中にも書かれているのだが、「月の見え方は 2つか 3つに限定し,満ち欠けの仕組みも教えない」様な教科書では自然科学の基礎基本が身につかないとの事。確かに小学校・学習指導要領の第4節・理科 [第4学年]を読むと、「月の動きについては,三日月や満月などの中から二つの月の形を扱うこと」との記述がある。その他の記述も……(汗)
こりゃ理系離れとかプロジェクト ScienceXを言う以前の状況では?"
教科書どおりにやる教員がどれほど居るのか疑問 (スコア:3, 参考になる)
準進学校(進学校になりたい学校):教科書は1学期の間に終了して、補助教材(教育委員会に届出が必要)やプリントを使用して2・3学期は教える。
教科主任がうるさい学校:全てのクラスで完璧に同一の授業をやるように言うので、雑談等一切無い授業。でもそんな授業は塾で教わった内容なので誰も聞いていない。
低学力校:難しすぎるので補助教材(教育委員会に届出が必要)やプリントを使用し、教科書を使用しない。
まぁそういうことも結構あるので、教科書を変更しても意味が無いと思います。
Re:教科書どおりにやる教員がどれほど居るのか疑問 (スコア:2, 興味深い)
自分が小学生の時の理科の授業には、お遊び的な要素が多分にあった気がする。
月の満ち欠けとかは、先生がすごく明るい電球(太陽)とバスケットボール(月)を持ってきて、その電球を暗くした教室の真ん中に置いて、
自分が地球になったつもりでぐるぐる回って、満ち欠けを実際に観察するようなことを結構やってたし。
理科とか数学ってのも、それこそ国語とかと同じように身の回りにあふれているわけだから、
それに気付かせて興味をチョットひきだしてやって突っついてやるのが、
"良い"理科教育だと思うなぁ。
Re:いつも思うのだが(-1: オフトピック) (スコア:2, 興味深い)
大学入試センター試験を廃止して、代わりに全国統一高校卒業試験に 変えてしまったらいいんですよ。1000点満点で600点(とか500点とか300点とか)とれなければ留年と。
Re:いつも思うのだが(-1: オフトピック) (スコア:1)
別に学校を卒業することだけが道じゃないでしょう。
大学中退して起業した立志伝中の人とかいますよね。
何をいまさらという気もするけれど (スコア:2, 興味深い)
「円周率が 3 になる」と同根の話ですね。こういう話はすべて現行指導要領
による検定(1 年以上前)の段階でニュースとして出てきている話で、ちょっと
調べれば次のような例があることがわかります。
電気回路では、電池の数と豆電球の数は 2 個以下に限定。
昆虫の例示も 2, 3 種類に限定。
こういう理不尽な足枷により、もっとも大量の検定不合格教科書が出た科目が
理科だったことも、検定当時の新聞記事等を読めばわかります。
検定外教科書に話を戻すと、近々、ブルーバックスから高校用の理科の教科書
も出す予定だそうで、本人がいろいろなところでアナウンスしています。
Re:何をいまさらという気もするけれど (スコア:2, 興味深い)
今は文科省も方針転換して,「学習指導要領は最低基準である」と言ってますよね.「少なくともこれこれについては教えなくてはならない」ということを規定したものが指導要領である,と.今後の教科書については「発展的な記述」も認めるということのようですし.
# もっとも,文科省に言わせると,
# 「これまでも指導要領は最低基準だった,
# ただ,その点について現場などに誤解があった」
# ということだそうですけど.だから「方針を変えたわけじゃない」そうです.
# しかし「○○については,××は取り扱わないこととする」とか,
# 「○○については,××にとどめる」なんて規定が並んでいる
# 指導要領を作っておいて,そういうことを言い張るというのも
# 不思議なセンスです.
Re:何をいまさらという気もするけれど (スコア:2, 参考になる)
既にこの方針による教科書検定が行なわれたわけですが、「発展的な記述」は
指導要領で定めた内容の記述と明確に区別できる形 (ex. 別枠のコラムにする)
でなければならないという制限があります。
指導要領により不自然な形に分断されてしまった内容を自然な形で記述するこ
とは、物理的に不可能になっています。
Re:何をいまさらという気もするけれど (スコア:2, すばらしい洞察)
「指導要領で定めた内容の記述」の方を別枠のコラムにしてしまうとか。
Re:何をいまさらという気もするけれど (スコア:2, おもしろおかしい)
ある日の授業:「さあ皆さん、表示(V)-記述範囲(E)メニューで「指導要領」タブを選び、「発展的学習を含めた記述を表示(A)」チェックボックスをチェックしてください」とか。
#少しも「ボタンひとつ」じゃないのでAC
Re:何をいまさらという気もするけれど (スコア:1)
そのためには教科書をきちんと規格化しておかないとね。
以前, 『学校の先生になりたい』という人に聞いたが (スコア:2, 興味深い)
★田舎に生息する時代遅れのFortran&COBOLガイなオタク★
これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:1)
つまり今時の小中学生に関して、理屈で物を考えないようになったことを、作者の皆さんは憂えていると思います。
またPCの発達で、自然に触れる機会が少なくなったのは残念でなりません。
Super Souya
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:2, 参考になる)
わたしは、学校なんてのは「なぜ?」という疑問を子供が
抱いたまんま帰ってきてくれるところで十分だと思っています。
そこから「なぜ?」に付き合い、一緒に答(らしきもの)を
探すのは、余りにも時間がかかるし、「時間割」のある世界では
とても対応できないので、当然親が担うべきところと理解しています。
#理工学だけでなく、社会全般も同様。
#そういう意味で論評及び解説の無いNHKニュースは、子供の
#「なぜ」を誘発してくれるので、是非とも見せるべき。
また、子供の探究心の深さや特に興味を持つ領域というのは
個人差が大きいので、何十人も同時に相手をする学校では、
掘り下げが足りなくて不満を感じる子と飽きちゃう子が必ず
同時発生するので、探究心に付き合うのは非常に難しいでしょうね。
#少なくとも、私には2人の子供を同時に満足させることは
#不可能。どっちかが飽きちゃいます。
#(例:四角い氷と丸い氷とカキ氷、どれが早く融けるか。
# 飽きた方は「食べようよ」とウルサイ)
結局のところ、学校(特に義務教育)というのはミニマム・リテラシの
構築を担うべきものであって、子供の「とりあえず考えてみる意欲」
を育てるのは、如何に「抱いた疑問は親にぶつける」習慣を
幼年期(就学前)に構築するかにかかっていると思います。
ただね、そうしようと思って育て、現にそうなってくれたのは良いけど、
自分の休暇を全部つぎ込んでも時間が足りなくなることまでは予定して無かったよ…。
そんなこんなで、近所の薬局とはすっかり顔なじみだけどID
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:1)
>構築を担うべきものであって、子供の「とりあえず考えてみる意欲」
>を育てるのは、如何に「抱いた疑問は親にぶつける」習慣を
>幼年期(就学前)に構築するかにかかっていると思います。
まさしくそう思います。
しかも実践なさっているとのことで、すばらしいことだと感じました。
私は子供がいないので、自分の子供時代のことを思い出して書きますが、学校の授業で「なぜ」なんて考えず、とにかく正解の導き方を暗記して答えることばかりやっていました。国語や、さらには音楽や図画工作でも、「正解」を探していましたね。
正解を出すことにばかりこだわると、視野が狭くなって、社会におけるいろいろな問題解決に苦労する結果になりました。物事には正解があるという前提でいるから、正解がない問題に直面したときに困るのです。
tucker さんのお子さんは、学校の試験ではトップクラスの成績を取るところまではいかないかもしれませんが、20年、30年後には大成しているだろうと楽しみにしています。
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:1)
#多分、教諭からしてみれば、ただの撹乱要因だし...
結局のところ、親が「何を基準に子供を育てるか」だけの話ですから、それでいいいんです。
#自分自身そうだった(かつ、それで今も食えてる)だけに、割り切れるだけであって、
#そこは人それぞれなはずなので、人には勧めません。はい。
まぁ、どっちにしろ、週に1回、学校に呼び出される覚悟は必要ですぜ。
ええ、一昨日「校庭に直径1メートルの穴を掘った」といって呼び出されましたし。
本人は「大きな木の根っこの端っこを探したかった」らしいですけど
#1週間掛りで掘ったらしい < 乾いた笑いしか出ない…。 >問題になる前に学校で止めてくれ
というわけで、うちのガキは、いろんな意味で「大物」にしかなれないみたいです。
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:1)
学習指導要領というのをあまり読んだことがなかったので、今回改めて読んでみて驚いたことが、まさにこの部分です。
「目標」の項では、とりあえず「興味・関心をもって追究」と書いておけばいいや、って感じに見えるし (生物を愛護する、って理科の範疇なのか?) 、内容についてもとりあえず「考えをもつようにする。」で締めておけばいいや、って感じにも見えるのですが、それはともかくとしても、その内容の詳細において、
。。。きりがないのでこの辺までにしておきますが(汗、どれを見てもそのほとんどが、「○○とは××なんです。」という説明がひたすらあるばかりで、じゃあ「なんで○○は××なの?」という部分に踏み込んでいるものが一つもない。そこに踏み込むということが、一番重要なことなのに、です。
「内容の取り扱い」についても、確かになるべく少ないサンプル数で理解させる、という方向性を感じます。これは筆記試験を意識してのことなのでしょうか? 普通に授業を聞き、ノートをまとめていれば、テストで点が取れるようにする。それだけのことの為に、このような授業要領が設定されているのだとしたら、あんまりにも本末転倒で、なんだか悲しくなってきてしまいます。
それでも一部の優秀な先生方の努力によって、規定の授業要領ではまかないきれない質的な部分については補われているのかもしれませんが、そうした場合に児童たちにとってバイブルとなりうる教科書の存在がほしいところなのかもしれません (もちろん、学校の図書館で図鑑を広げさせるなど、対応方法はほかにもあるでしょうが)。そうした中で、今回のような検定外「教科書」の登場は、ホンキで理科を教えたい先生方にとっても、良き手助けとなるものなのかもしれませんね。
むらちより/あい/をこめて。
「なぜ?」は難しい (スコア:2, すばらしい洞察)
「なぜ」を教えるのはそう簡単ではありません。
「なぜ」に対して説明できることがあまりにも少ないからです。
例えば
>日光を反射させるものに日光を当てたら、反射させるものは暖かくなるの?
は、つい最近、女子高生が書いた論文が国際コンクールで入賞したような高度なテーマです。
お稽古事では、昔から「守破離」が言われていて、まず、師匠から分かっていることを教えられます。
「なぜ」に挑戦するのは最後の段階です。
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:1)
その「なぜ」の解決の仕方や道しるべをつけてあげるのが、大人の役割というものではないですかね。
おっしゃる女子高生の論文にしても、彼女一人が独力で書いたものだとは思えません。きっと背後には道しるべをつけてくれた大人達がいたと思います。
また、わかってないことをわかってないんだよと教える事も、大切なのではないですかね。
必ずしも回答を用意する必要があるのだろうか? (スコア:1)
向上心や向学心(進学理由)の一環としても、とても必要な教育だと考えます。
今の「何故?」の存在自体を教えない/見せない教育方針は、
「何故?」を教えられない事とは根本的に違う発想から生まれたように思えてしまうのです。
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:1)
>「なぜ」を教えるのはそう簡単ではありません。
>「なぜ」に対して説明できることがあまりにも少ないからです。
すべての疑問に対し、用意できる答えは確かに少ないでしょう。し
かし、「なぜ」という疑問を教えることはできます。そのうちのい
くつかの「なぜ」に対し、「理科」(自然科学)で答えを導ける、
と教えることが重要なのではないでしょうか?
大事なのは答えをただ与えることではなく、疑問を持たせること、
答えを導くことは難しいが、それでも合理的な手法によって答えを
導くことは不可能ではない、ということではないでしょうか?
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:1)
本人達に「なぜ?」を考えさせるのは難しいことかもしれません。だけど、そこから先に考える、あるいは学ぶ/研究するべき余地があることを知っていてもらうのは、とても大切なことだと思います。興味ってのはそういう所からも湧いてくるものだと思うから。
ところで、
これこそ、授業の場において、参考として是非とも紹介して頂きたいものかと思われます。ていうか、おいらも読んでみたい(w。
むらちより/あい/をこめて。
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:1)
以下は一例です。重要なのは、後々の教育課程で学であろうことをそのまま示すことではなくて、そのことに付いていろんな考え方が議論されてきたことや、こんな考え方もありますよ~っていう方向性を示すことだと思っています。
# おいらも特別科学に詳しいわけではないので、細かい部分のヘンテコリンな所は勘弁してね (^_^;
反射は光の波としての性質による物ですが、物理学でいう所の波の性質を全て説明するのはさすがに無茶なので (^_^;、段階を踏んで説明するとすると以下のような感じになるんではないでしょうか。
日光が集められることに付いては、日光が進む方向を、光の反射によって変えることができることから、自明なのですが、日光が集まると光が強くなることに付いては、上記で波の性質に付いて触れる時に、触りだけ説明してみても良いかも知れません (さすがにこの辺はまだ、感覚的に理解できちゃう部分で、説明を入れると返ってややこしくさせてしまうだけかも)。
# なんだかだんだん、程度の問題でしかないことのようにも思えてきた。。。教育って難しいですね (^_^;;
これってたぶん、直流電池を使った回路の極性 (+/-) の問題なのだと思うのですが、これに付いてはきちんと説明する必要はあるような気がします。多分全て、電位差で説明が付くと思います。
電池の個数を増やしていく内に、実は電位は直列で足し算できることなんかの理解にも繋がっていくと思う。
。。。とまぁ、こんなところでしょうか。識者の方、突っ込みを宜しくお願い致しますなのです m(i-i)m 。
むらちより/あい/をこめて。
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:2, すばらしい洞察)
特に小学生、中学生の頃までは、抽象的な思考よりも、具体的な体験に基づく方が興味関心をひきやすいですし。
情報教育って、基本的な読み書き、計算ができて、社会や理科の知識を理解し、論理的な思考能力が身に付いてからの方が効果的だと思います。
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:2, すばらしい洞察)
小学生は自然と戯れる事が理科ですな~私は今はPC野郎だけど(えぇ、落ちこぼれですが)
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:1, すばらしい洞察)
どうだった等の議論も同様に出来ますね。
それと、学校教育の普及についても同様です。
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:2, 興味深い)
しばしば講師のバイトをするのですが、まわりに自然が少ないとか
ファミコンの問題とかいうよりは、テストなどで出るところを手っ
取り早く箇条書き的に覚えれば良い的な風潮が、教える方と教わる
方の双方にあるように思えます。
あまり大掛かりな準備とかは時間の都合もあってなかなか出来ない
のですが、教えるのが自然科学分野なので、できるだけ現象を体感
してもらうように工夫はしています。でも、上の方が(カリキュラ
ムとノルマの都合上)箇条書き的な学習を要求してきたりして……
そういう教え方してると、自分が科学を教えてるのか暗号の符丁を
教えてるのか、わけがわからなくなるときがあります。
半ば愚痴だけどIDで。
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:2, すばらしい洞察)
一概には言えないけれど、こういう風潮についていけなくて、「なぜそうなるんだろう?」といちいち躓いている子のほうが、頭が柔らかくて、ちゃんと教えると応用が利いたりするんだよなぁ。
体験を持って教われば、たいていどんなことだって覚えられるる要な気がする。……本当に残念。
#ほら、その証拠に、コンピュータの複雑怪奇なことは、体験を通して覚えじゃないか。
#相性問題とか、ハングアップとか、クラッシュとか……と思ってしまったのでAC
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:3, すばらしい洞察)
だけど、いつの時代でも「論理的な思考能力」を身につけようとする子供は、あまり多くなかったんじゃないかという気がする。
結局のところ子供たちが学ぶ(大人たちが学ばせようとする)のは、「知識」であって「思考」じゃないんだよね。
子供たちにしてみれば、学校での勉強もテストも入試も、結局のところ「自分が産み落とされた環境にいかに適応するか」という問題なわけだし。
とりあえずテストで良い点取ればいい、試験に合格すればいい、知識を丸暗記すれば詳細不問、というのであれば、そういうふうに適応するでしょう。
そこから(ある意味、道を外れて)、「なぜそうなるんだろう?」と考える子供は、むしろ幸運な例外なんじゃないかなあ。
まあ、絶望的なほど少ない例外ってわけじゃ無いようだけど。
# すべての子供たちに「例外」の幸運が訪れますように....
やっぱり、当初の文面に戻そう。 (スコア:1)
> 単なる僕の私的な考えですが、自然科学の知識は、
> 現在の日本の教育制度で中学3年生くらいまでに教えている程度の内容は、
> (もっと平易に噛み砕いた形でも良いので、)
> 小学校4~5年生くらいまでに教えておくべきだと考えています。
最初は、
> 現在の日本の教育制度で高校3年生くらいまでに教えている程度の内容は、
> (もっと平易に噛み砕いた形でも良いので、)
> 小学校4~5年生くらいまでに教えておくべきだと考えています。
と書いていたんだけど、(だから、「そういう体験無しに17歳18歳の年齢」と書いた。(ここは書き直し忘れてた))
それだと、
「積め込み教育になるのでは?」とか反論が来るだろうなぁ・・・
と、予想してしまって、反論に対して説明するのが面倒くさいなぁ・・・
と考えて、もっと常識的で分かりやすい範囲に収めて書き込みしてしまった。
でも、やっぱし、それでは効果が薄いし、意味が無いので、
本来の意見に訂正したくなったのでした。まる。
現在の教育制度で高校3年生程度までに教えている自然科学教育の内容を、
小学4~5年生までに教えると言っても、
べつに、積め込み教育にする必要は無いんですよ。
いまの教育のように、一律に理解する必要は、(少なくとも僕は)無いと考えている。
1人1人の子供、各個人の中で、ものすごく興味を持って深く理解してゆく部分と、
どうやってもその時には理解できなくて、飛ばして先に進んだ部分が、
「まだら模様」のようになって混ざっていても構わない。
そもそも、特に、子供の脳(機能)の特性から言えば、その方が正常と言える。
そういう状態で、理解を飛ばして進んだ部分も、
(きちんと高校~大学まで進めば、)23歳~25歳くらいに達した時点で、
雑多な人生経験や、長期間に渡る教育の、ゆるやかな成果によって、
ほぼ、各個人の脳内で、自然に、きちんと穴埋めされて補完されるものだから。
10歳以下の子供だと、生物学的/解剖学的には、
まだ脳の効率的な情報処理が完成しておらず(こなれておらず)、
さらに、まだその時期だと、処理特性の個体差も非常に大きいので、
全員が一律に直線的に、モノゴトを覚えてゆくとか、身につけてゆくというのは、本来、難しい。
無理強いするのは、暴挙に近い。
日本だけの問題では無く、世界中がオカシイ。
結局、効率を重視しているだけにしか(少なくとも僕の観点からすれば)見えない。
Re:類例(PC普及以前) (スコア:1, おもしろおかしい)
Q.(おじさんの声)土星の輪が見えないんですが
A.どんな望遠鏡ですか
(若干のやりとり)
Q.私は目がいいんですが、やっぱりダメですか
A.肉眼じゃダメです。天体望遠鏡が必要です
Q.変ですねぇ。息子は見てきたと言ってますが
A.どこで?
Q.プラネタリウムで...
---おあとがよろしいようで ---
昔の常識は今の非常識 (スコア:1)
アリエナイ教科書 (スコア:1)
アリエナイ理科ノ教科書 [amazon.co.jp]なんてどうです?
"Quidquid latine dictum sit, altum videtur."
Re:アリエナイ教科書 (スコア:1)
リカに萌えると...
生活科(オフトピ-∞) (スコア:1, すばらしい洞察)
結局この「教科書」も3年生以上のものしか出さないみたいですけれど、
『理科は2年生以下は必要ない』
というのは、統一見解なんですかね。
生活科という、曖昧な、高学年で学ぶ内容とのリンクが取れていないため、学習内容の継続性に疑問のある教科の問題性は、この枠組みでは扱いにくいんでしょうか。
Re:生活科(オフトピ-∞) (スコア:1, 参考になる)
まず、中学向けができた。
じゃあ、次は小学向けだ。小学向けは理科の授業が3年以降にしかないから、3年以降で用意した。でも、この先1・2年用も用意しよう。
というあたりです。
高校用も進んでいます。別の出版社ですが。
詰め込んでおけばいいのです. (スコア:1, 興味深い)
習ったそばから,すべて理解する必要はないのです. あとから,「そうやったんか」と理解できればいいのです. 詰め込む分,その場で気軽に質問できる環境が必要だと思いますが.
Re:詰め込んでおけばいいのです. (スコア:1)
いろいろと経験させてあげる必要があります。
その中で興味を持ったものを子供自身が選んでいけばいいだけ。
詰め込むという言葉には引っかかるけど、
子供は損得抜きで自分の興味だけで物事を選ぶから
多くの選択肢を提供するという観点では、賛成。
Re:詰め込んでおけばいいのです. (スコア:1)
多くの子どもはその場で取捨選択しちゃうだろうしね (w 。子どもの内から、得意科目、不得意科目ができてしまうのも、アリだと思う。
進学においては、子ども達に得手・不得手があることを前提として欲しいと思う。大学受験では、得意とする科目だけを選択する受験方式が用意されている所も多いけど、高校受験でもそういう考え方ってアリなんじゃないかなぁ。
試験科目も多様化されると面白いんだけどね。体育とか、音楽とか、図画工作とか。。。
むらちより/あい/をこめて。
なぜ書籍の形を? (スコア:1, すばらしい洞察)
あるのでしょうが、しかし、理科教育の現状への危機意識があるのなら、
そうした「理想の」教科書の内容はウェブのような
より多くの人間が無償でアクセスできる形にすることが
考えられていいのではないでしょうか。
検定外でありながら「理想の教科書」を標榜するなら、
その配布形態についても「理想」を目指していいんじゃないか
というわけです。
それとも理科教育の現状は
そこまでするほど酷くはないって認識なのかな。
;; 世界人類が平和ボケでありますように。
Re:紙の書籍でないと (スコア:1, すばらしい洞察)
> 全ページコピーするくらいなら書籍の方が安い。
ではでは、ウェブ上に無料で全ページ掲載した上で、
それと同時に、紙の書籍の形でもオンデマンド出版ですよ!
→ http://www.comicpark.net/ [comicpark.net]
どうしても紙の書籍の形で入手したい人は、可能になるし、
内容だけを学びたいという意欲の有る人は、ウェブ上で無料で読み取れば良い。
双方を、丸く収めるべし。
理系離れの一因? (スコア:1)
こんな感覚で指導要領全体ができていたとしたら 子供がかわいそうです。 言語世界の中に捕らわれて現実界を知ることができなくなって しまいそうです。
Re:理系離れの一因? (スコア:1)
普通は月が沈んでから昇るまでの間は見えないわけで、連続的に観測するのが難しいため、離散的なものだという感覚を持つのではないかと。
そう考えると、模型を使った実験が月の満ち欠けが連続的なものであることを認識させるのに如何に有効かということがわかりますね。
#ついでに呼称を「~度の月」とか変えてみるとか
Re:理系離れの一因? (スコア:1)
>「義」が5年で、「我」が6年なんだろう。
学年配当の基準は4つあった [taishukan.co.jp]そうで、字画の単純さより社会的な使用度の高さや児童の生活との関係の深さが優先されての結果でしょう。
ちなみに、早期漢字教育の石井式では字形の複雑さは幼児の学習の妨げにはならない [riverwhale.com]という見解のようですね。
Re:理系離れの一因? (スコア:1)
見ないかもしれませんね。
昔のように風呂屋に通うようなことはないでしょうから、子供が夜に出歩く
と言えば塾通いくらいでしょうし。
それに、塾通いの子供たちって、(ゲームボーイ|漫画)と道路を見ながら歩いて
いますしね。
もしくは塾の入り口まで車でお迎えかな?
いずれにしろ、子供の目線が自由に色々な所を彷徨う自由度が
殆ど無いのが今の世の中のような気がします。
Re:理系離れの一因? (スコア:1)
というフレーズだけに反応しますが、理系離れが文系の学問の進歩を促したかというと、そうでもないでしょう。
要するに「理系離れ」「文系離れ」というより「学問離れ」ではないかという気がします。
>こんな感覚で指導要領全体ができていたとしたら子供がかわいそうです。
子供らは指導要領だけから学ぶわけではありませんよ。
昔の自分がそうだったのですが、書店や図書館に連れて行けば、放っていても自分の興味のある書籍を読みふけりますし、最近だとネットにもいろいろな有益な情報が転がっていますよね。
Re:理系離れの一因? (スコア:1)
Re:あたらしい教科書 (スコア:3, 参考になる)
ごく普通の出版社さんの様ですね。
ここの [bun-ichi.co.jp]
危ないぞ! ショート回路
なんてどんな話なんだか
どんな話か読んでみてー!
____
#風邪をひきました、脳が故障しています
#残念ながら仕様です。
Re:あたらしい教科書 (スコア:2, 興味深い)
うーん,まあそう言ってもいいかもしれませんが,個人的には,生物系に(も?)強く,わりと野心的な書籍を出すところだという印象を持っています.また,そのわりには科学・学術系の出版社にありがちな「重厚さ」が少なく,書籍の実物からは,装丁などから比較的「(けして悪い意味ではなく)軽い」感じを受けます.まあ「ポップ」というほどではないですが.
「野心的」というのは,たとえば「ダーウィン著作集」なんていう,非常に意義は高いがじゃんじゃん売れるとはとても思えないシリーズを出してくれているところから来る印象です.「軽い」というのは……そうですね,その著作集の表紙-例えばこれ [bun-ichi.co.jp]なんかを見ていただくとお分かりになりますかね.
# 「出してくれている」というのは,本当に率直な印象です.
# あまり儲かるようには思えないですからねぇ.
# もちろん全巻買ってますとも.でもちゃんと全部出るんだろうな……
ですので,こういう「教科書」の出版元になるというのも,「なるほどね」という感じがします.
Re:あたらしい教科書 (スコア:1)
>ネガティブイオンじゃなきゃイヤン。
アニオンなのでわ?
Re:何だかんだ言って教科書に縛られてるのね。 (スコア:1)
小中学校の教育って子供達の興味、感心を芽吹かせる時期であり、 その「本人のニーズ」っていうのを見付ける時期だと思います。 そのため、この時期に「本人のニーズ」にあわせた教育ってのは ちょっと矛盾してるような気がする。
この時期は、本人のニーズにあわせた教育を受けるための 下地作りで、そういった教育は、高校、大学で受ければいいのでは?