「子供の安全を守る」フィルタに需要はあるのか 36
ストーリー by Oliver
世界は1984になりそこねた 部門より
世界は1984になりそこねた 部門より
nidak 曰く,"MacWireでAppleが未成年者用WebフィルタリングサービスKids Safeサービスをを中止したことを報じている。Kids Safeは子供に見せても問題のないウェブサイトのリストを作成し、そこに該当しない物へのアクセスを制限するといった方法がとられていた。専門科の手によって子供に見せられるべきサイトのリストは毎月アップデートされ、今後さらに増えていく予定でもあった。(Steve Jobsはこれを革新的としていた。)が、今回中止にいたった理由は需要がなかったためとか。
以前に/.JPでもキッズGooが紹介されていたが、これらのサービスにおける需要は本当にあるのだろうか?子供が好き好んでアダルトサイトにアクセスするとも思えないし(好奇心からそうしても、その後の刺激で近付かなくなるだろう)、実際のところいらないのではないか?"
多くの優良サイトがリストから外れてしまい、基準が不透明な事が多い「選抜」方式、多くのサイトが誤ってブロックされ、悪いサイトが通り抜けてしまう「キーワードフィルタ」方式。難しいな。そもそもエロ本も見ずに育ってしまう子なんているのか?
「需要」は家庭でなく公共空間の「検閲」にある (スコア:5, 参考になる)
やはり、「検閲ソフト」 (「フィルタリング」というのは不純なものから 純なものを取り出す、というニュアンスがあり 「政治的」に使いたくありません)の需要というのは、 家庭でなく、企業や公共施設(図書館・学校など)と いった、公共的・半公共的空間における 情報流通の制限によるトップダウンでの価値形成 (「検閲」がめざすものそのものです)にあるのでしょう。
「検閲ソフト」で羽振りがいいのは、なんといってもそういうところ向けのproxyサーバ用であって クライアント用のものではないし、 アメリカでの動向( これはEFFのページ)をみていても、 学校を含めた公共施設への義務づけを めざした強力なロビー活動が行われていることが わかります(もちろん、EFFは反対サイドの活動をしている)。
そういう環境で「歓迎」されるのは、 エンドユーザに対して透明性を欠きつつ、 決定権のある人達の偏見を 密かにサポートしてくれそうな 歪んだ価値観を盛り込んでいることをそれとなく 必要な人達に伝える製品です。 実際、業界一位のシェアを自称する WebSENSE の日本代理店の「推奨規制カテゴリ」には、 Gay and Lesbian Life Styles(日本語では単に 「ライフスタイル」となっている)が含まれていて、 担当者に伺ったところ、それは会社(日本における 代理店であるアルプスシステムソリューション株式会社 のこと。アメリカにあるWebSENSE社についてではない) としての方針だそうです。
そういうビジネスにかかわるには、 Appleってあまりにイノセントだったのかも。 まぁ、「有害なコンテンツ」なんてものの 「有害性」なんて、科学的証明も 客観的定義もできないのだけど、 そこまですら考えてなかったのかも。 あ、シェアの大きいところはそんなことは 百も承知で検閲ビジネスをやってます。 企業活動の一環として 「有害」性についての空疎な宣伝はしますけどね。
それ以前に (スコア:3, すばらしい洞察)
他力本願。
Re:フィルタリングは (スコア:2)
でも、筋としては、他人が勝手にフィルタリングするの
でなく、サイト運営側がMETAタグなんか使って適宜対
象年齢とか簡単に決められる仕組みがほしいな。
存在意義 (スコア:2)
独身男にはちょっと難しすぎてわからん、、、
ので、自分が子供だったらどうか考えたわけです。
そりゃー自分だったらそんなフィルターは
「あって無いようなモノ」だろうなー。
閲覧後は抜かりなく、
ちゃんと履歴も消してそうな気がする。
というわけでこの手のフィルターは、
工夫をさせることにこそ存在意義があるのではないか。
間違ってエロサイトに行っちゃうなんてことはそうそう無いだろう。
管理職オヤヂのばつの悪いいいわけじゃないんだから。
ふと思いついたが (スコア:2, 興味深い)
「『このサイトは○○の傾向があるから気をつけなさい』的な警告が出るソフト」
ってのはまだ存在しないんですかね?
出るのはあくまで警告だけで、あとは個々の判断に任せて。
#あ、これじゃフィルタフソフトじゃなくてワーニングソフトだ。
--
くだらなかったあの頃に、戻りたい?戻りたくない?
Re:フィルタリングは(サイト側がそんなことするかも) (スコア:2)
Re:存在意義(猿なの) (スコア:2)
の周期を繰り返しているような。
最強のフィルター (スコア:2, 参考になる)
まぁ、それも小学生までかな・・高校生ぐらいで自前の
パソコンを家庭内LANから常時接続とかだったら、もう
打つ手無し。
扱いが難しいのは中学生頃か・・?
--- Lcs(http://lcs.myminicity.com/ [myminicity.com])
フィルタリングは (スコア:1)
『汚いものにはフタッ』という信念が見え見えで賛成はできかねず。
今フィルタリングしてもいつかは存在が知られてしまう事は確実だし
むしろ『正しい情報を正しく、またその対処法』を正しく伝えていくのが
先決…と、無難なコメントでまとめてみる。
#ただ、(私を含め)100%正しい事を伝えられる大人が皆無というのも実情。
#…私が大人かどうかはノーコメント :p
--
くだらなかったあの頃に、戻りたい?戻りたくない?
なんか (スコア:1)
蹴られたんで引っ込めてる
ように見える。
子供をしつけるのは親の義務だからなぁ。
あんまり他人任せってのはよろしくないような気もする。
それに、あるべき論を語るやつにロクなのはいないし。
Re:フィルタリングは (スコア:1)
絶対エロサイトは見てほしくないですね。
少なくとも一次障壁としては欲しいです。
もちろん子供が「親に内緒」で「努力」して見るん
ならそれは自分としてはオッケーですが、
「努力量が少なくて得られるもの」はロクなものじゃないし、本人の為にもならんでしょう。
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#そんなワタシはOS/2ユーザー:-)
Re:フィルタリングは (スコア:1)
だって、隠されると余計見たくなりません?
Re:フィルタリングは (スコア:1)
勝手にフィルタされて存在自体が見えないんじゃ無意味でしょ。
「子供は見ちゃいけませんよ。」という一文で、子供が自主的にフィルタしていく用にしなきゃ。
「関係者以外立ち入り禁止」と書いてあっても子供は無視してしまうからor気づいてくれないからといって、ドア自体を隠してしまうというのは、どうかと思うけどねぇ。
大人と認定された時、突然全てのドアが開きました。ってのも怖いと思わない?
Re:存在意義 (スコア:1)
それくらい工夫できるようになると、「自主的科学的」な考え方を育てるつもりで先祖返りした今の教育にぴったりですね :-)
いわゆる大人さんが子どもに最も魅せたくないサイトって、アダルトサイト、いわゆるエロサイトなんですかねぇ。アレなら、ちょっと観れば飽きるだろうから、フィルタリングしてあおるのは逆効果だと思うぞ。
Re:フィルタリングは(サイト側がそんなことするか) (スコア:1)
サイト運営側は儲かりゃいいんで、金持ってて判断力の無いガキにいっぱい来てもらったほうが嬉しいさ。
仕組みがあったとて使われるとは思えんがな。
Re:存在意義(猿なの) (スコア:1)
そうかな?俺はいまだに飽きんが...
エロは見たいが虐待、死体は俺だって見たくねぇ (スコア:1)
もちろんそうだと思うが、だからフィルタはいらないということにはならんとも思う。
有害サイトの決め方とかフィルタを使う側の考え方(汚いものにはフタとかね)にいろいろ問題があるかもしれないが、少なくともうちの 6才の娘には幼児のケツと口を同時に犯してる 2人のブタおやじの写真とか、ノコギリで首切られ中の腐乱死体の写真とかは見せたくないな。
俺だって見たら気色悪いのに、幼少の者が見たら夜うなされるんじゃなかろうか。それもショック療法だとでも言うか?
Re:それ以前に (スコア:1)
もし必要なら子供と大人の境界はなにか?
という素朴な疑問。
Re:それ以前に (スコア:1)
そもそも大人子供というより「必要な人には必要」というあたりが妥当かと。
大人でも Internet利用していない人はいるだろうし。
まずそれが「道具」であるという事を意識ないと駄目かも。使い方次第で善にも悪にもなる武器。
だから Internet利用を免許制にするのは手だと思う。
責任年齢以上なら自動的に免許が降りるけど、それ以下は試験に合格して免許を得るか、免許者が側についていないと使えないとかね。
もちろん大人でも免許剥奪はあり:P
// Holonics.
キーワードフィルタリングに限定して (スコア:1)
『意図的には』そんな画像見せたくないですよ。
画像そのものから判断するフィルタソフトっつぅのを私は聞いた事がないのですが、
そういった場合、『もし画像直にリンクが貼られてる場合』
どういったフィルタリングをかけるのが得策だと思いますか?
例えば、そういったのが貼られ易い特定サイトをフィルタリングするのも手でしょうが、
そういうときは『ここはそういうのがあるから見ちゃダメ』ではなく
『ここにはそういったものもあるから、気をつけるべきだ』と教えるべきだと。
#これって、現役の親の立場から見たらどう見えるんだろう。
私の『フィルタリングは無意味』というのはその辺りから来てます。
舌足らずで申し訳なかった。
--
くだらなかったあの頃に、戻りたい?戻りたくない?
Re:エロは見たいが虐待、死体は俺だって見たくねぇ (スコア:1)
ショック「療法」ってのは、なんか変な捉え方かなとは思います。
うなされる「から」駄目だというのは、なんか違うと思うなあ。
というか、うなされるのが理由だとするならば、大人だって「保護」
して欲しいもんです。そんなもの見たら俺だってうなされる。
いっそ、いろんなものの「保護」フィルタが出現しませんかね。
たとえば俺は人以外の動物(魚とか海老とかでも)の生首も苦手なんで
そういうものが写ってる奴を蹴るフィルタが欲しいです。
理由ですか?うなされるからです(笑)。
そういうのが有ったら、俺も金払ってでも使うかもかも。
#てゆーか町でよく見かけるのだが髑髏の絵のTシャツ。
#あれも是非フィルタリングして欲しいんですけど(笑)。
なんつーか、世の中って、色んな種類のショックが有るんですよ。
で、どういうわけか(笑)何種類かのショックについては、
それが存在しても全く問題視されない、という風に、
社会は出来上がってしまっていたりします。
#文化の差ということで地域によって少し解釈が違ったりはしますが。
変な話だと思います。いったいなんなんだか。
Re:それ以前に (スコア:1)
言論(およびそれ以前の問題として他人の言論を聞くこと)の自由を否定して
免許制にしようと言っているに等しいと思いますが、そこまで凄いことを
言っちゃうお覚悟がお有り?
目視できる範囲の身近な人間相手にぼそぼそ喋る(&それを聞く)ことしか
「許され」ないってのは、ちょっと勘弁ね。
え?免許だから許したことになるだろうって?うーむ?
言論の自由って、誰かに許してくださいってお願いしてはじめて許されるような
もの(であるべき)でしたっけ?
Re:すりかえ (スコア:1)
#おいおい。優雅すぎるよカワード君…(t_t)
Re:フィルタリングは (スコア:1)
そのためにもコンピュータ側のフィルタは有効では?
どうせ100%のフィルタリングなんか無理だし、「そういうところがある」というのは子供にだって分かるのでは? そういう存在は知ってても見せてもらえないことで「あぁ、自分は見ちゃいけないんだな」というのをなんとなく学習すると思うのですが。
知識と興味がある一定の線を越える年齢になればあとは自分たちで解決していくでしょう。
全て隠してしまうのも、逆に全てさらけだしてしまうのもいいことだとは思えないです。
Re:フィルタリングは (スコア:1)
なるでしょう。
http://www.nmda.or.jp/enc/rating/index.html
IEの設定にもありますよね。
余談ですが、数年前の風営法改正と次期を同じくして
世間を騒がせたサイバーエンジェルス(自警団)は
結局機能しているんですかね?
--- Lcs(http://lcs.myminicity.com/ [myminicity.com])
Re:キーワードフィルタリングに限定して (スコア:1)
俺は偶発的にでも見せたくないがな。
> 画像そのものから判断するフィルタソフトっつぅのを私は聞いた事がないのですが、
ポインタを示せなくてすまんが、そんなのが開発されたのを 1,2年前に新聞で読んだことがある。
記憶では画像の色の割合とか曲線の具合とかで判断するものだったと思う。こりゃダメそうだなぁと思った記憶もある。その後どうなったかは知らん。
世に出てるフィルタリングソフトの手法はバイトが寄ってたかってページを目でチェックしてフィルタリングの是非を決めていくというものらしい。
人海戦術で常にチェックを行ってるから人件費がかかり、価格は年何十万という結構なお値段になるが、これが現時点で一番効果的なフィルタを作れる方法だと思う。
フィルタがあれば OK とは思ってない。親が教えることも大事だと思う。ただ、フィルタはあった方が良いと思う。
Re:それ以前に (スコア:1)
そこには必ず発言に対する責任ってのが自動的に付与され、求められます。
トイレで四文字言葉をつぶやく自由と、地球上すべての人間の耳に怒鳴り散らす自由。
どちらも自由ですが、それによって発生する責任の規模が大きく異なります。
その責任をとれない、とりようがない、とるつもりがない人間に対して安易に許すべきものじゃないでしょう。
とれない責任は、それを許した人間が肩代わりしているだけだし。
// Holonics.
見えすぎちゃって困るの。 (スコア:1)
「検閲システム」と「お勧めのリンク集」とは同じようなものに思えます。
リンク集の場合はそれを編んだひとの意志が見えるから、安心できる面があります。
検閲システムが不安にさせる理由のひとつは選別者の意志が見えないことです。
そのくせ倫理を標榜?しているのが不愉快にさせます。
技術的には、検閲を厳しくすれば多くの有用なサイトにアクセスできなくなるし、
かといって基準を緩めればあっというまにザルになるという問題があります。
だから表明しないしできない。
検閲システムが自らの判断基準を明記してくれたなら、使いたい場面で
適切な検閲システムを選ぶことができるんじゃないかなと考えます。
技術的な問題のような気が (スコア:1)
有害サイトを弾くつもりで優良サイトも弾くのならマイナスだけど弾きたいものを弾けないのなら無意味だし。
そういう意味ではユーザが任意にフィルタを設定できるフィルタリングソフトなんかがいいのかも。
規制をかけたい側が規制したい内容を弾くように設定すると
#めんどくさそうだけど
Re:最強のフィルター (スコア:1)
Re:存在意義(猿なの) (スコア:1)
私も勿論そのルーチンを繰り返しています。
結局、インターネットをシャットアウトしたところで、
人生のスパンで見たら同等のショックはどこかで受けるで
しょうしフィルタは無意味だと思います。
それでも、この手のフィルタが「需要が無い」とスパッ
と判断する所が出てきたのは意外でした。類似のサービス
はどうするんでしょうね。
-- AKI・T
Re:「需要」は家庭でなく公共空間の「検閲」にある (スコア:1)
すりかえ (スコア:0)
Re:フィルタリングは(サイト側がそんなことするかも) (スコア:0)
Re:すりかえ (スコア:0)
俺には意味さえ分からなかった。
親記事から離れすぎ。
オフトピック
Re:それ以前に (スコア:0)