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Ubuntu

フリーソフトウェアの利用、運用コストの上昇によりトータルでのコストは上がっている? 58

ストーリー by hylom
前からという気も 部門より

Ubuntuを開発する英Canonicalの創業者Mark Shuttleworth氏がInterop 2016での講演にて、「フリーソフトウェアは高コストになっている」と述べたそうだ(ZDNet Japan)。

氏によると、ソフトウェアのコストは下がっているいっぽうで運用コストは上昇しており、それによってトータルでの利用コストは上がっているという。運用コストが上昇している理由としては、小さいモジュールを組み合わせてサービスを構築するという現在のトレンドが影響しているそうだ。

そのため、Canonicalでは「オーケストレーション」と呼ばれる、ソフトウェア運用を自動化するツールや管理ツールに注力しているという。

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  • by sick of it all (20120) on 2016年06月21日 11時58分 (#3033138)

    今まで付いてるコメントはだいたい論点がズレている。ここで重要なのは「マイクロサービス」の潮流なのに、誰もそこを触れていない。

    Shuttleworthが言っているのは、「オープンソース vs プロプライエタリ」みたいな古臭い論点ではなくて、「マイクロサービス」が新しい開発運用のスタイルとして流行ってきているので、運用コストが上がっているよということでしょ。マイクロサービスはオープンソースの中から生まれてきたアーキテクチャだから、プロプライエタリでマイクロサービスをやるなんていう選択肢がそもそも存在しない。Shuttleworthの意図を正しく汲み取るなら、オープンな世界で戦うことはもう大前提で、その上でどうやって運用コストを下げていくかが今後の課題と言っているだけ。もはやプロプラなんてのは、マイクロサービスの世界では対立項にすらなっていない。

    もちろん、マイクロサービスなんて無視して「古き好き」プロプラの世界でやっていく選択肢もあるけど、その場合、もはや技術的なイノベーションは期待できないんじゃないかな。あと、プロプラなら保守が安心、みたいなコメントもあるけど、それってごく一部の巨大ベンダーのプロプラ製品についてだけ言えること。マイナーなプロプラ製品なんかを間違って掴んじゃうと、その製品が廃れて技術者がいなくなったときに、オープンソース以上に大変なことになる。

    • by Anonymous Coward

      マイクロサービスって概念とプロプライエタリ/オープンソースの話は直交するのでは。

      • by Anonymous Coward

        直交していて、話のキモはマイクロサービスの方なのに、なんでお前らそれと直交しているプロプラ/オプソ話しかしてねーんだよ、って元コメは言ってるんだろ。

        • by Anonymous Coward on 2016年06月21日 17時23分 (#3033356)

          そりゃそうなんだけど、みんながみんなサーバー管理の仕事してたり興味あったりしないから注目点が違うんだよね。
          どういう切り口でニュースを見るかの違い。

          自分で興味あるならコメント書いていけばいいし、それ見て反応する人がいれば議論してけばいい。
          それぞれ切り口や関心事が違う以上「論点がズレてる」なんて当たり前の話。
          その話題のコメントが少ないのならスラドにいる層にはそれまで話なんで、そういうものとして受け取るか、じゃあどうやって
          関心持ってもらえるか考えるかくらいだなぁ。

          親コメント
  • 直接的なコスト以外に、属人性になるリスクも考慮した方がよいよね。
    特に、自治体とかで採用する場合。

    この人が抜けたら回らなくなる、と言うキーマンを作り出してしまうこと。
    たまたまできる人が部署に居て、フリーソフトで安くシステムが構築できても、保守要員を育成するところまで手が回らず、作った人が異動になったら動かせない、もしくは何かあっても治せない。
    この辺をリスクとして認識できてないところは結構多いんじゃないかと。

    定期的に勉強会とかやって、いざという時に備えてバックアップ体制を作るとかすればいいんだけど、そこまでやるならプロプラなシステム使った方が安いなんてケースはありそう。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • by Anonymous Coward

      それ、キーマンがプロプラソフトを選んでも全く同じ話ですよね。

      • by Anonymous Coward on 2016年06月21日 10時36分 (#3033097)

        いや、違うでしょ。
        保守が内部(構築したキーマン)か、外部(メーカor納入業者)かですよ。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          外部がオープン/フリーソフトウェア選んでもとに戻る。

          • by Anonymous Coward

            それは外部が永続的に保守できる要員を維持してくれている前提でしょうよ。

            • by Anonymous Coward
              だから外部が永続的に保守できるかどうかを評価して導入の可否を決めるんでしょ
              少なくともA係長が永続的に保守してくれるかどうかよりは容易に評価できる
              • by Anonymous Coward

                できなくてもできるって言っちゃう会社は多い。最低限ベンダーと直接契約しないとダメだな。それもハードウエアOSその他のソフトを全部ワンストップで提供できるベンダーと。つまりオラクルでソラリス。
                永久サポートなんてアホなことを考えるなら開発チームを社内に確保して自社開発するか開発チームを社内に確保してオープンソースプロジェクトに人を送り込むかだろう。会社ごと買い上げてもいいが。

              • by Anonymous Coward
                言ってることを丸のみするだけのは評価とは言いません
                A係長だって永久メンテするよって言うだけならタダなんだから
          • by Anonymous Coward

            戻らないよ。
            オープン/フリーソフトウェア選んでも、外部が保守できるなら問題ない。

          • by Anonymous Coward

            つーか、自治体とか外部発注しててもJavaのバージョン縛り絡みで酷い印象しかない。

    • by Anonymous Coward

      うちはユーザ企業のほうに属するが、この問題があるので、
      若手のリーダーは、OSSの利用とシステム内製をやめて、SIerに
      MS製品でシステムを組ませるという方向に持っていこうとしている。
      運用保守もSIerに投げる方向。

      イニシャルコストを下げるためにOSSだけでシステムを組んで
      運用している(構築当時はそれが業務命令だった)俺は、結果的に
      転職活動中。

      • by Anonymous Coward on 2016年06月21日 13時18分 (#3033183)

        >SIerにMS製品でシステムを組ませるという方向
        SIerに投げるだけならMS製品でなくてOSSでも良くない?
        MS製品でシステム開発や運用保守するSIerの方がOSSでシステム開発や運用保守するSIerよりも多い/安いという条件を
        満たさないと単純には言えないんじゃないかな。
        もちろんつきあいのあるSIerに条件を限定したとしても上記の条件を満たせるなら正しい選択肢だけど。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          コストだけでなく会社の継続とかも考えるとOSSのリスク見積もりは上がる訳で、往々にして計算的にMSに負けることは多いよ。
          OSSでももっとMSに対抗できる位の定番的なパターンが揃えられるのなら、少しはマシだろうに。

    • by Anonymous Coward

      ソフトでなくても、そうじゃないのかな

    • by Anonymous Coward

      某担当者が一念発起してVBやマクロを勉強し、データ入力/検索出力業務の効率化を図った
      だけど、異動の際、利用者マニュアル一枚だけ残して後任にバトンタッチ
      担当が数人変わった頃には、OSもバージョンも変わってしまい、挙動もおかしくなりつつあった
      仕方がないからどういう構造になってるのか作った本人に聞きに行ったが、
      構造どころかVB、マクロのことまで本人はすっかり忘れてしまってる
      やむをえず私がデータだけ吸い出し、プレーンなExcelの表にしました
      コピペで入力できる等、意外に好評だったり…
      業務効率化のためにいろんなもの作るのはいいけどさ、異動したら自分は関係なくなると思ってるのか
      メンテのこと考えないダメ公務員多すぎる
      そういうダメシステムの担当になる度にExcelやAccessのシンプルなものに作り替えておりまする
      これでギャラは同じなの (つうか情シス以外が作っちゃダメというルールにしろよ!

      • by Anonymous Coward

        >つうか情シス以外が作っちゃダメというルールにしろよ!

        稟議出すのが面倒なんじゃない?

      • by Anonymous Coward

        大学の研究室で実験に必要な測定環境作ってそれ用のソフトウェアも書いたことあるけど、プログラミングの方法からパソコン
        へのセットアップ手順、後は故障した際のバックアップ環境一式まで全て用意して卒業した。

        その後、何年も経ってから研究室行ってみたらまだちゃんと使われてた。
        で、これまで一切それについて感謝もクレームも来ていない…。こうなると単なる自己満足で終わるから、その後にもっと勉強
        しようとかメンテまで付き合おうとか思わないんだよね。

        こういうのはメンテまで要求するなら、それなりの報酬か評価方法を導入しないとずっと書きっぱなしで放置が続いてくと思う
        よ。
        公務員だと給与規定とかめんどうそうだけど、ソフトウェアの運用実績考慮して表彰なり何かすればいいんじゃないかな?

        # ずっとメンテに付き合わされるのめんどうだから、そんなのやめてくれって声もありそう…

        • by Anonymous Coward

          「ちゃんと使われる」かつ「クレームが来ていない」という時点でプロジェクト大成功じゃないの?
          まあ感謝が来てないというのは、先生に「誰が作ったのか毎年ちゃんと口伝してくださいよ」とやんわり抗議しておくべきだと思うけども

  • by Anonymous Coward on 2016年06月21日 6時52分 (#3033006)

    そゆこと?

  • by Anonymous Coward on 2016年06月21日 6時10分 (#3033004)

    まぁ、今後は運用や管理を自動化する仕組みが整えられる方向に進んで、今は高いコストが下がっていくんじゃないんですかね。
    そしたら、また新たなコストの発生源が問題視されて。
    こういういたちごっこみたいにして、改善されていくのかな。
    とはいえ、ゴールなんて無いから、終わりもないんでしょうね。

    • by Anonymous Coward

      結局誰かがどこかでコストを払っているのです。そのコストを払うのが自分でなければいいというせこいが堅実な話です。

      • by Anonymous Coward

        TANSTAAFL(無料の昼食などというものはない)って考え方と
        フリーソフトの概念は矛盾するとかねがね思っていた。

        • by nim (10479) on 2016年06月21日 13時48分 (#3033202)

          TANSTAAFLは独立戦争に関する小説から広まった言葉だし、あれはまさに自助自立をテーマにした話だから、フリーソフトの概念とはむしろ相性がいいと思ったけどな。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          どこが矛盾してるの?
          フリーソフトを運用込みで無料のソフトだとでも思ってる?

          # GPLでも開発費や運用費は取っても良い。

    • by Anonymous Coward

      運用や管理を自動化する仕組みが整えられたら、
      それを扱う人が必要になって、そこにコストがかかるんですよ

    • by Anonymous Coward

      その自動化する仕組みが数十通りほどできて、最適なものを選んだり、そのセットアップをしたりする専門家が必要で、
      また、トラブルが起きたり環境が変わって再設定が必要になった時に、その担当者が移籍したりしていると、
      新たな担当者は前任が数十通りの中から採用したシステムには疎かったり、なんて景色が目に浮かぶ。

  • by Anonymous Coward on 2016年06月21日 6時23分 (#3033005)

    ソフトのそのものが有料かフリーか
    ソースがオープンかクローズドか

    そんなのある程度の規模のサービスを提供する場合には、ほとんど考慮する必要のないパラメータ
    マクロで見たら、要求したものを、何時までにどのコストで提供するか。が全てであって、誰が何を使ったかは議論の対象ではない。

    • by Anonymous Coward

      そんな考えだからトータルコストが上がるんですよ。
      初期費用にだまされて高い月額/年額の支払いをしてしまいがち。

      • by Anonymous Coward

        逆も多いって話だろ?
        実際、フリーってのにこだわった挙句、毎年新人が入るたびに教育や説明をガッツリ、とかの会社もある。
        挙句、継続保証が無く、気が付いたら対応不可でそこから新規に選定し、配布し教育し、と。
        その人件費を考慮すれば定番製品のライセンスの方が圧倒的に安価だ、なんて事にも。

  • by Anonymous Coward on 2016年06月21日 7時42分 (#3033013)

    オーケストレーションツールって考え方としては、一昔前に流行ってたLAMP的なのの環境構築や管理を効率的にするためのシステムってことでいいんですかね?
    LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP/Perl/Python)

    Canonicalが進めているのはJujuってソフトですか。以下の記事がわりかとわかりやすかった。
    第288回 デプロイツール「Juju」を使って大魔導師を目指そう:Ubuntu Weekly Recipe [gihyo.jp]
    第307回 サービスオーケストレーションツール「Juju GUI」でWebブラウザからサービスをデプロイする:Ubuntu Weekly Recipe [gihyo.jp]

    同様のソフトとしてChef、Ansible、Puppetなどがあるみたい。
    1年前のMark Shuttleworth氏の記事ではJujuとそれらは差別化できるように言ってますね。
    Canonicalのマーク・シャトルワース氏、Jujuによるサービスの抽象化と流通を推進 [thinkit.co.jp]

    しかしサーバー環境構築や管理が用意になるとそれだけ事業拡大しやすくなるだろうけど、コスト削減ってことならサーバーの監視システムとかトラブル対応とかも効率化してく必要はあるだろうなぁ。

    # OpenStackとかよくわからないのでAC

    • by Anonymous Coward

      LinuxサーバやらLAMPやらよりも更にユーザ寄りの、運用上で専門知識が必要なソフトウェアの話だと思うよ。
      ERPとかCRMとか...

      一度、社内Linuxサーバに無償のERPとかCRMとかをインストールして試してみようと思ったけど、
      こういうのって、インストールして動くようになったからと言って、運用できるという訳ではなくて、
      会社に適した設定をしないと、”ERPという書類棚、CRMという書類棚”でしかなく、仕切りやらタグやら、
      色んなものを付けてやっと運用できるようになる。

      で、ここいらって専門知識がかなり必要で、オレはその知識を得る方法が見つからなくて、結局オイラは挫折したよ...
      無償でソフトウェアはあるけど、運用には専門の知識が必要で、それ専門で運用構築の業者がいる理由が良く分かるよ。
      LinuxサーバやらLAMP環境の構築や運用は普通にネットでも書籍でもあるけど、ERPやらCRMの情報については、
      ネットを見てもあまり情報もないし、書籍もないんだよねぇ...

  • by Anonymous Coward on 2016年06月21日 9時04分 (#3033038)

    オーケストレーションとコエンザイムQ10って、どっちの方がつおいの?

    • by Anonymous Coward

      それよりビアンカ・フローラ問題の話しようぜ!

      • by Anonymous Coward

        最強はデボラ。

        #好みは別

  • by Anonymous Coward on 2016年06月21日 9時33分 (#3033057)

    リンク先にはなかった。

      • by Anonymous Coward

        あ、写真にはあったでおますか
        記事だけを目視grepしてたので、ぜんぜん気づかなかったでござる

    • by Anonymous Coward

      リンク先は「オープンソフトウェア」だね。
      #何度も言われているけど、ソースが公開されていることと、バイナリ&ソースを自由に使えることは別
      「ソフトウェアそのものの価格が限りなくゼロに近づいている」を指してフリーウェアのこと言いたかったのかね?
      まあゼロじゃない以上フリー(無料)でもないんだが。

      ソフトウェア特許への反対で聞いたことがある、
      「ソース(プログラム)そのものはただ言語である」ってのを思い出すなぁ。
      読むことはできても、それを使って効果的に説明し(相手に実行させ)たりするのはまた別の技術が要るよね。

      • by Anonymous Coward

        別コメで指摘されているけどソースの講演の写真に「Free software becomming expensive」って書かれてる。
        日本語のフリーソフトウェアとフリーソフトウェア財団のいうフリーソフトウェアとだとニュアンスが違うとは思うけども。

      • by Anonymous Coward

        シャトルワースがオープンソースソフトウェアといったときそれは自由ソフトウェアを指す。シャトルワースがフリーソフトウエアといったときそれは自由ソフトウェアを指す。
        ああどうでもいいことを言えばubuntuはバイナリもただで配布しているからな。
        //シャトルワースもついにヘアフリーになったんですね

    • by Anonymous Coward

      シャトルワースがオープンソースソフトウェアといった時それはほとんどの場合自由ソフトウエアと同義。
      //しゃとるわーすが禿になったのはマイクロソフトへの憎しみがストレスになったせいだろうか

  • フリーソフトの台頭でソフトウェアの販売でも商売するのも難しくなりつつありますが
    サービスでもお金を稼げなくなるとさらにコンピューター関連での商売が辛くなるかな
    大型システムの受注開発(小型はフリーソフトのカスタマイズに駆逐される)とか
    メーカーお抱えのファームウェア開発位になるのかなぁ

  • そのソフトウェアに関わるものは、皆タダ働きしなければならないというライセンス。
    採用ソフトウェアが出てくるかは知らない。

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