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43807 story

ACM、教育にコンピュータ・サイエンスを組み込むようオバマ政権に提言 49

ストーリー by GetSet

あるAnonymous Coward 曰く、

本家記事より。オバマ次期米政権はK-12教育における理数系科目強化を国家優先事項とすることを目標に掲げているが、ACM(the Association for Computer Machinery)はこれを支持する政策提言を発表した。

ACMは更に、コンピュータサイエンスを国の教育システムに組み込むよう、強く主張している。ACMはその提言で、「国家が経済的危機に直面する中でも、コンピュータサイエンスに関わる仕事には前途がある」とし、技術分野でのコンピュータサイエンスの担う役割の重要性を強調、近い将来国家の経済成長に多大に貢献すると主張している。

本家/.の編集者はこれに対し「コンピュータ・サイエンスとは、小学校の生徒にその原理を教えること(の試み)が意味を成すほど、科学や数学同様の基礎科目だろうか?」とのコメントを寄せているが、/.J諸氏はどう考える?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • たとえば「技術工作」。

    日本の技術工作って、まず設計図描いて、その通りに加工して…という「一人 R&D」的な事を教えます。本棚を作ったり、トランジスタラジオを作ったりしますが、基本的に「工学」としてのステップを1つづつ踏んで行く。

    が、アメリカの技術工作はぜんぜん違います。

    「作りたいものはこれです」
    「材料はこれです」
    「大雑把に作る手順はこうです」
    さー、みんなでやってみよー

    で、授業3-5回ぐらいで実物を作ってしまいます。設計図なし。寸法計測、あってなきが如し(全長5inchのものを2inchで作ってもオッケー)。手順なんてどうやってもできればいいんだよ、 という状態。

    .

    一事が万事この調子なので、「アルゴリズム」というか「手順を考えましょう」的な授業が豪快に欠落しています。なので、どこかで「アルゴリズム」的なものを教えるのは必要です。

    日本の場合は、アルゴリズムというか「先生が指定した手順を守りましょう」は絶対命題としてずーっと生徒に降り注ぎ続けています。なので、別のことを教えたほうがよい、という意見が出てくるのだと思います。
    --
    fjの教祖様
    • > 一事が万事この調子なので、「アルゴリズム」というか「手順を考えましょう」的な授業が豪快に欠落しています。なので、どこかで「アルゴリズム」的なものを教えるのは必要です。

      だからInstructables [instructables.com]とかを見ていると結構豪快なのが多かったり、
      古くは冒険野郎マクガイバー、比較的最近だとジャンクヤードウォーズのようなTV番組をやっていたりするのでしょうか?

      きっちり手順を踏んで作ることも重要だけど、まずは動くものを作る。どっちも重要だと思います。

      でも、小学校の図画工作レベルなら「まず動くものを作る」でいいんじゃないかなぁ?
      そうすることで、うまく動く仕組み(というより、うまく動かない理由)を考えられる。
      失敗は成功の元ですからね。教える側の先生は大変でしょうけど。
      親コメント
      • 歴史的必然 (スコア:3, 興味深い)

        by okky (2487) on 2008年12月28日 14時08分 (#1482192) ホームページ 日記
        ちなみに、私の説明した授業は中学の授業です。小学校はもっとワイルドです。高校でもあまり変わらないそうです。私が知る限り大学でもあまり…

        きっちり手順を踏んで作ることも重要だけど、まずは動くものを作る。どっちも重要だと思います。
        そうなんですが、アメリカという国はほんの100年前まで Wild Wild West 状態です。

        つまりほとんどの場所で、何かあっても修理してくれる人なんか半径100km以内にいるわけが無い…という人がほとんどを占めていた国です。なので、どんなものであっても自分で直さなくてはいけません。

        というわけで「まずは動くものを作る」の優先度が著しく高い教育方針になっている。効率とか、そんなのは100の次ぐらい。よく壊れるならスペアを用意すればいいし、100日たつと壊れるなら50日ごとに切り替えて使えばいい。

        この辺の方向性は教育だけでなく、コンピュータシステムの運営方針にも一杯現れています。また、MITなどで展示している実験機器などを見ても、日本人から見ると
        「こ…これって小学生の工作??」
        と言いたくなる様な「ガムテープの王様」で魚の動きを真似たロボットの実験が行われていたり…。Google エンジンのファーストバージョンも似たような感じですよね?

        .

        というわけで。この辺が「グダグダ過ぎ」なアメリカでは、早い目にアルゴリズムとかを教えてもうちょっと「きっちりと」して欲しいものだと…

        逆に日本ではもう少し子供が「グダグダ」な工作ができるようにするべきです。ここでいう「子供」は高校生までを含む。
        --
        fjの教祖様
        親コメント
      • 日本人は、まずは型からってのが好きなのかもな。何度もその型を練習することで自ずからその意味が理解できる、って言う。
        江戸時代以前とかは、小学生くらいの年齢から論語の素読だったわけだし。
        親コメント
    • アメリカ生まれのソフトウェア達のあのノリの根っこはそんなところにあるのかなぁ。
      (プラグマティズムの教育への応用、初等教育編?)
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年12月28日 2時11分 (#1482012)
    日本での教育についてもご意見をお願いします。
    http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/12/08121911.htm [mext.go.jp]

    教科「情報」については、内容を知らずに無くせと語る人や、無くそうと暗躍する高等学校長協会、教え方が分からないから、WordやExcelの使い方とインターネットで調べ物学習を教えているだけの付け焼刃な情報教員、教科情報の本質が分かっている人を採用しない採用面接官(先の高等学校長協会のメンバーだからしかたがない)などなど、悪い方向にしか進んでいませんが、新しい学習指導要領も出たことですので、無くしたくない人も、無くしたい人も質問を送りましょう。

    新しい学習指導要領は、電子政府総合窓口のリンク先から、12/22の案件番号185000357の関連ファイルで見ることが可能です。
  • by masakun (31656) on 2008年12月27日 2時15分 (#1481608) 日記
    計算機科学 - Wikipedia [wikipedia.org]

    計算機科学(Computer Science)とは、情報と計算の理論的基礎、及びそのコンピュータシステムへの実装と応用に関する研究分野である。計算機科学には様々な下位領域がある。コンピュータグラフィックスのように特定の処理に集中する領域もあれば、計算複雑性理論のように計算の理論に関する領域もある。またある領域は計算の実装を試みることに集中している。…コンピュータの設計と開発は計算機科学の領域外の話である。(中略)
    日本では、情報処理学会が大学の理工系学部情報系学科のためのコンピュータサイエンス教育カリキュラム J97を策定した。ここでは、「コンピュータサイエンス」は計算機科学、情報科学、情報工学、計算機工学を総称する用語として使われている。そのため、ハードウェア設計からソフトウェア工学まで幅広くカリキュラムを設定しており、英語圏で言う Computer science とはニュアンスが異なる。

    きっとアメリカの小学校ではPCの組み立て方なんてのはカリキュラムに入らないのでしょうが、いったい子供相手に何を教えようというのでしょうねぇ。
    --
    モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
    • by Anonymous Coward on 2008年12月27日 8時45分 (#1481675)
      それはWikipediaが古いんでしょうね。 カリキュラム標準「J07」最終報告 [ipsj.or.jp] にあるように、情報処理学会のカリキュラムはCS(Computer Science)、CE(Computer Enginnering)、 IS(Information Systems)、SE(Software Enginnering)、IT(Information Technology)の5つの専門 分野と、あと一般情報処理教育(情報系の専門でない学生むけのカリキュラム)から成るように変わって います。もっともこれもACMのCC2005カリキュラムが5分野に変わったのに対応してそうなったのですけど。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        2006年から文章が更新されないな
    • by Anonymous Coward
      2,8,16進数を教えるなら数学の一部でいいような気もするし。トランジスタを教えるなら物理の一部でいいような気もするし。
      やっぱり、応用編になって初めて独立した科目になるんじゃ。それこそWindows入門みたいな
      • Re:日米での定義の違い (スコア:3, すばらしい洞察)

        by void-ido (29373) on 2008年12月27日 4時50分 (#1481648)
        計算機科学とは計算機を一つの異質な法則を持った宇宙と見なした時の自然科学であると考えれば、計算機科学を単独の科目に取り上げるのも理解できるように思います。当然、計算機の世界を知るということの重要性を社会が担保していることが前提ですが。
        --
        That is not dead which can eternal lie,
        And with strange æons, even death may die.
        親コメント
        • > 計算機科学とは計算機を一つの異質な法則を持った宇宙と見なした時の
          > 自然科学であると考えれば、計算機科学を単独の科目に取り上げるのも
          > 理解できるように思います。

          まさにそのとおりだと思う。

          物理学だったら、坂道を台車が滑り落ちる速度とか、滑車に吊り下げられたおもりのバランスとかと同じように、コンピュータ的なことを数学的に勉強させる感じ。小中学校の理科のレベルでも、ファイルがどういう風に並ぶのか、色んなものにプロパティがあることとか、普段見慣れているホームページはツリー構造になっているんだよ、みたいな観察ものも出来ると思う。
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          >計算機を一つの異質な法則を持った宇宙と見なした時の自然科学であると考えれば

          計算機を使うことで世の中には、なだめたり、すかしたり、脅したりしてもどうにもならないことが有るということが身につけば、

          エンジニア「検討した結果、この仕様では要求を満足できません」
          偉い人「なんとかしろ、それがエンジニアだろう」
          エンジニア(そりゃ物理法則をねじ曲げろってことか)

          のような話が少しでも減るんじゃないかと期待します(割と本気)
          • by Anonymous Coward
            既に心理学とか動物行動学とかあります
        • by Anonymous Coward
          > 計算機を一つの異質な法則を持った宇宙と見なした時の

          なるほど。我々は、異世界の神または魔王の力を借りて魔法を使っていたのですね。
      • by hrk!uw (36581) on 2008年12月27日 4時26分 (#1481645)
        数理論理学や情報理論,統計科学,計算理論,アルゴリズムとデータ構造,オブジェクトデザイン,計算言語学とか,十分独立した科目になるよ.というより高校の情報ってこういうことやってるんだと思ってたんだけど...
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        日本でも情報って科目があるけど、コンピュータの仕組みなんかさらっと流して
        Word使ってExcel使って簡単なHTML書いて……みたいなそんな感じ、という話。
        一方で初歩的なBASICでのプログラミングは数学の「算法/計算とコンピュータ」の範疇。

        コンピュータそのものをいじりたいのかコンピュータで何か仕事がしたいのか、
        で言えば後者の方じゃないのかしら。あとはメディアリテラシーとかネチケットとか翻訳論とかぶち込めば。
    • by Anonymous Coward
      米国の高校の情報科学のテキストを見れば,何をやりたいのか・何をやろうとしているのか推測はつくはず
      http://www.prenhall.com/orsak/sample.htm [prenhall.com]
      • by Anonymous Coward on 2008年12月27日 14時05分 (#1481765)
        これって、本当に高校生向けのテキストなのでしょうか??

        当方は組み込み技術者ですが、サンプルページを見る限り、大卒以上
        5年目くらいまでの若い連中のうち、派遣だと8~9割、正社員でも
        2~5割くらいにはまずここから勉強しろ、と言いたくなりそうな感
        じですね。(うちの会社のレベルが低いだけかもしれないけど)

        ちなみに別のページを見ると高校版と大学版があるようですが、
        サンプルページはどっちかわからない・・・。(なにが違うのだろう?)

        安ければ買ってみたい、と思ったけど、amazon.co.jpでみると、
        高校版(ISBN: 0-13-184828-3)で¥7463-、
        大学版(ISBN: 0-13-035482-1)で¥7211-
        もする・・・。(なんで高校の教科書がハードカバーなんだ?)

        #うちの会社のレベルが低いだけだったら恥ずかしいのでAC
        親コメント
        • by okky (2487) on 2008年12月27日 20時16分 (#1481900) ホームページ 日記

          なんで高校の教科書がハードカバーなんだ?

          日本では教科書というのは生徒一人ひとりが自分用のものを買う、という形式ですが、アメリカでは教科書は学校から借りるものだからです。5年から10年ぐらい使う。その後破棄するので、最後の人はもらえることが多い。

          一冊8000円と考えると高いですが、「1年当たり1600円 から 800円ぐらい」と考えるとそうでも…そうでも…

          ちなみに。そういう使い方なので、教科書に落書きをしてはいけません。
          --
          fjの教祖様
          親コメント
          • by Anonymous Coward
            そうすると、ノートをとらずに教科書に書き込んでいくスタイルの勉強法はできないわけね
            • by okky (2487) on 2008年12月28日 3時42分 (#1482019) ホームページ 日記
              えーっと、一応「買い取る」事はできます。8000円弱で。その上で落書きするならOKでしょう。

              .

              一方で、ピアソン・エデュケーション [pearsoned.co.jp]なんかは大学などの教科書として使われる本を出版していますが、小中高校までの教科書もこんな感じです。アメリカの教科書は、私の知る範囲では日本の教科書とまったく違います。乱暴な話、先生がいなくても判るように書かれている。また、暗記する内容が最小限になるように書かれています。

              よく考えてみるとわかりますが、「教科書に書き込んでいくことで勉強になる」という事は別の言い方をすると、「日本の教科書は資料として不十分である」という事です。だから追記する内容があるし、それを追記することで資料として完成させ、その過程で内容を覚える。追記しないと理解ではなく暗記量が増える。

              日本の教科書は「覚える教科書」。アメリカの教科書は「理解する教科書」。そういう印象が私にはあります。
              --
              fjの教祖様
              親コメント
              • by Anonymous Coward
                >「教科書に書き込んでいくことで勉強になる」という事は別の言い方をすると、「日本の教科書は資料として不十分である」

                書き込みはべつに資料的な情報の書き込みばかりじゃなく、
                自分が何をどう理解(というか解釈)したかというメモ、というのもアリでは?

                紙の資料は、その資料中に書かれていた情報の「ロケーター」が外に持ち出すのが容易なら、別に困らないんですけどね。
                そうでないので、その情報自体が書かれてる場所のすぐ隣に書き込みをするのが効率的である、という運用も十分ありえます。
                そしてその場合、書き込むことがナニであるかには依存しません。

                #最近買って読む本には自分の感想を書き込みまくってるのでAC
              • by Anonymous Coward
                私が教科書に書き込むのは、どちらかというと内容には直接関係ない文脈みたいなものが多かったですね。
                今でいうリンクやアンカー的なものです。
              • 教科書にはヒゲとパラパラ漫画しか書きこんでません。
                ノートにはイラストしか書いてなかった。(そしてそれを教師に教室で晒されたりというお約束の展開も。)

                #大学以降は逆に何も書きこんでないしノートも取ってなかったけど。
                #かわりにバカスカ本を買っていた。
                親コメント
          • by Anonymous Coward
            大学の講義の教科書が、洋書で1冊1万円近くしてました。
            それで、新品を買わずに先輩から後輩へと値段を下げつつ売買されていくわけです。

            良書だから持っておきたいけど、先輩から安く譲ってもらったものだから後輩に安く譲らないとと思って、泣く泣く手放しました。
            今では? 日本語訳が出たらしくて、先生は相変わらず原著を教科書として指定しているのに、みんな日本語訳を買ってるようです。
  • by shado2001 (6090) on 2008年12月27日 6時50分 (#1481660) ホームページ 日記
    具体的には
    まずはアルゴリズム体操 [google.co.jp]を教える事から着手するのですかね。
    わかりません。

    一方、日本では
     早寝早起き朝食などの習慣付けが必要として「早寝早起き朝ごはん」運動を推進してます。
    http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/asagohan/index.htm [mext.go.jp]
    http://www.hayanehayaoki.jp/ [hayanehayaoki.jp]
    • 「早寝早起き朝ごはん」運動
      いやぁ、本当にそのレベルの運動が必要なんだと思いますよ。
      例えば、24時間営業のスーパーとかに、夜中に買い物に来ている家族がよく居る。小学生以下だと思われる子供も揃って。しかも、全員どう見てもパジャマ着てて、お母さんに至ってはノーメイクでそり落とした眉すら描いてない、なんてことも。
      まあ、パジャマとかノーメイクは別にどうでもいいんだけど、そんな夜中に起きてたら、学校では居眠りするだろうし、睡眠時間の分断による脳の発育不良も心配される。
      家庭のレベルの低さってのは、生物的な意味ではなく遺伝するだろうな、と思わざるを得ない。
      親コメント
  • リテラシ (スコア:2, 興味深い)

    by gunner92f (21737) on 2008年12月27日 11時39分 (#1481721)
    数KBのWordファイルに何も考えずに数MBの写真を貼ってメールで送れないと騒ぐような人が減ると思う。
    何がどれだけの情報量なのか解ってない場合が。
    • Re:リテラシ (スコア:2, すばらしい洞察)

      by saitoh (10803) on 2008年12月27日 21時08分 (#1481922)
      「情報の大きさ」の概念もそうですが、情報リテラシの基礎、というのだったら、義務教育で全員にたいして教えるのは意味があると思います。 車の免許を持たなくても生活に困らない都会の小学校でも、交通安全教育はやる、ってのと似たような感じかな。

      将来コンピュータサイエンスの専門家の超優秀な人が出現するように、というだけなら、初等教育は国語とか数学とか理科に専念してもらって、高校とか大学から情報科学を教え始めるのでいいんじゃないかなぁ。

      親コメント
  • by hashitom (34540) on 2008年12月27日 10時20分 (#1481689)
    「国家が経済的危機に直面する中でも、コンピュータサイエンスに関わる仕事には前途がある」
    コンピュータを使う目的となる仕事が危機に瀕している事態下で
    コンピュータを使うこと自体を仕事としても前途があるようには思えません。
    • Re:提言の弱み (スコア:2, すばらしい洞察)

      by 127.0.0.1 (33105) on 2008年12月27日 10時37分 (#1481696) 日記
      「コンピュータサイエンスに関わる仕事」と「コンピュータを使う仕事」は
      必ずしも一致しないという点はおいとくとして。

      いまコンピュータを使う仕事が不況で少なくなっているからといって、
      この教育の対象としている年齢層が仕事にありつける頃には
      状況は変わっていると思われますけどね。

      #そこ、ますます悪化しているなんて言わない!
      親コメント
    • by tomyu (2589) on 2008年12月27日 14時29分 (#1481774)
      『コンピュータを使う』という言葉の定義がまず曖昧ですね。
      使う、という言葉が文字通り『使う』なのか、『応用する』という意味なのかがはっきり
      してないですね。さらに、手段か目的かもはっきりしていない。

      ざっと分類すると、

      ・WordやExcelなどの事務処理(対話的なコンピュータの利用)
      ・WordやExcelのような対話的なAPLを作る作業(一般アプリケーション開発)
      ・SIなどのようなシステムの中でシステムの一部としてコンピュータを人が使う
       システムの一部に人が入っているケース。たとえばコールセンター業務など。
       広義には日本でいう電子納税システムなど、不特定のユーザーが含まれるものもあるかも
      ・SIなどのようなシステムの開発(特定アプリケーション開発)
       たとえば、電子商取引システムなどで、コンピュータを使う(応用する)
      ・大規模なシミュレーションなどの計算機応用科学/工学(道具として作業の過程で使う)
      ・家電から携帯電話、ゲーム機、精密兵器、監視機器、その他まで組み込みとして
       コンピュータを利用する
       (携帯電話だったらメールを打つ、兵器なら目標設定してぶっ放す、など)
      ・家電から携帯電話、ゲーム機、精密兵器、監視機器、その他まで組み込みとして
       コンピュータを応用する
       (家電なら環境負荷を減らす運転、携帯電話だったらサービスの企画・開発、兵器なら
        新たな賢い兵器で自国の損害リスクを減らしたうえで、敵へのダメージを最大化する
        ためにコンピュータを応用する、など)

      など、自分がすぐ思いつくものだけでもこれだけあります。(他にもあるでしょ)

      #日本の教育科目の「情報」って、1番目と3番目だけしか視野にはいってない気がする。

      この状況で「国家が経済的危機に直面する中でも、コンピュータサイエンスに関わる仕事には
      前途がある」と言ったら、どちらかというとエンドユーザーやプログラマーに近いレベルで
      はなくて、もっとずっと上流工程のことを言っていると思いますね。
      親コメント
  • 述語論理とか数学になるわけだけど、小学生だと抽象的な思考を勉強するのに適している
    かどうかは微妙。

    プログラミングは時間取るだけなので、早いうちに教えると、それに時間取られちゃうから、
    良くないと思う。簡単すぎると思うし。

    料理とか工作とかの段取りを考えるとかの方がプログラミングを教えるよりは良いかも。

    コンピュータサイエンス、あるいは数学は割とあとで勉強してもOkな学問なんで速く教える必要はないよ。
    音楽とか語学とか敏捷力とか早めに教えた方が良いものは別にあると思う。
    • 速く教える必要はないよ。
      国語は早く教えるべきかもな。
      それはともかく、

      音楽とか語学とか敏捷力とか早めに教えた方が良いものは別にあると思う。
      音楽や体育を義務教育に含めていない国もあるけどね。
      語学は早く教えた方がいいのは賛成だけど、それは国語力がしっかりしている、ってことが基本だと思う。
      親コメント
    • 抽象化って具体例をある程度知ってないとありがたみがないですからね。
      具体例が増えて脳内が雑然としてきた時に抽象化でざっと情報が整理圧縮されるからありがたいわけで。
      幾度もそういう経験をしてそのありがたみを知っていれば最初から抽象的な定義でもあるていど行けるけど
      そうでないと抽象論を勉強しようって意欲はわかない気はします。
      小中学校あたりの年ごろまでは具体的な事例と、理解の素材となる感覚を蓄える時期かなとは思うのです。

      (人間が生物の基本機能として発達させる空間感覚や運動感覚が
      数学の概念の基本的なアイディアに結びついているという例をいくつも
      「数学 - その形式と機能」S. Mac Lane http://www.morikita.co.jp/shoshi/ISBN978-4-627-01830-3.html [morikita.co.jp]
      で読んで結構感銘を受けたので。)

      で、そんな話から鳥型やイルカ型宇宙人の抱く抽象概念は…とかいうSFネタが出るんでしょうねぇ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      俺もそう思うんだよな。まあ、キーボードくらい使えるようになっておくと いいかもしれない(それを情報科学というかはわからないが) ACMは具体的にどういうことを教えようと言いたいのだろうか? それがサイトみてもよくわからん。
  • by vax730 (32985) on 2008年12月27日 19時48分 (#1481895)
    そんな時間があれば,物理をやった方が良いと思う。
    コンピュータリテラシーは,国語,音楽,美術の時間を使って,
    もっとやった方が良いと思う。
  • by Anonymous Coward on 2008年12月27日 2時02分 (#1481598)
    機械と科学は分けて教育くれたらイイナ!
  • mcp (スコア:0, 荒らし)

    by pass4sure (37379) on 2008年12月27日 11時51分 (#1481727) 日記
    ベンダー [pass4sure.jp]
  • 小学校から中学校の現地校に計5年通っていました。
    だいぶ昔の話なので今は違うかもしれませんが、
    小学校の算数は本当に算数レベルで、
    小学校の4年生では足し算引き算掛け算、
    最高学年の5年生でも分数までしか習わなかった記憶があります。

    ただ、中学校からは途端にレベルがあがり、成績に応じてクラス分けがされます。
    中学校最高学年の8年では微分積分をやりましたが、
    日本に戻ってきてから高校で同じ授業を受けることになるとは夢にも思いませんでした。

    向こうは飛び級制度も充実しているので、
    8年生の時に同じ科目で10歳の子がいましたが、頭の回転が常人では考えられないレベルでした。
  • by Anonymous Coward on 2008年12月27日 23時49分 (#1481979)
    コンピューターの技術って、たぶん世界でもっとも
    高効率と高性能を追求している業界の一つじゃないかと思っています。

    VLIWや分岐予測みたいな発想、マルチコアを活かすためのマルチスレッドのような発想は
    他の業界で一般化しているところは少ないと思います。

    そういった効率化の理論を学ぶ教材として
    コンピューターサイエンスは良いんじゃないかと思っています。

    # three man cellの3人目は何も考えないでいいと思っている同僚が多くてね :-(
    # 3人目にプリフェッチキューくらいはついていればなぁ…と嘆息。
    • by Anonymous Coward
      ぽっくん、効率といえば強電という短絡回路を供えてるよ
  • アメリカって日本が思うほどおりこうさんな人ばかりじゃないと言うのは何となく分かる気がするので、きっと情報弱者は日本の比にあらずなのだと思われ…
    本気で宗教だけが科学の礎になってる人口が圧倒的に多い国なんだと思う。そんな人たちから情報弱者を減らすための努力は国家でやってもまだ足りないんだろう。
    あ、それより識字率高める方が先か?
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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