情報処理学会が情報教育への提言に関するパブリックコメントを募集中 144
ストーリー by yoosee
至極尤もだと思いますが 部門より
至極尤もだと思いますが 部門より
あるAnonymous Coward曰く、"情報処理学会が 2005年後半から2006年初頭にかけての事件と 情報教育の関連に関するコメントを出している。最後の部分に書かれた主旨としては
コンピュータは道具であり、人間が設計したことを、その能力の範囲内で、設計されたとおり正確に行うだけである。従って、設計した人間が間違えばコンピュータは正しくない答えを返すし、能力を超えたことをさせようとすれば動かなくなる。といった主張のようだ。 日本の情報教育・情報処理教育に関する提言2005(2005年10月29日, PDF) を参考にされると、情報処理学会が情報教育をどのような内容にしたいと望んでいるのか、雰囲気を感じられると思う。また、この提言に関して 2006年3月31日までパブリックコメントを募集中している。
スラッシュドットな現在の技術者の方々はどう思われるのだろうか?"
教育重要 (スコア:5, すばらしい洞察)
コンピュータが~という言い方 (スコア:3, 興味深い)
「コンピュータがトラブルを起した」とか「コンピュータだって万能じゃないから」なんていう言い回しを聞くたびに、間違ってはいないけど、「それは使っているソフトウェアの問題でしょう?」といいたくなることがあります。
自動化が進められる中で、よくわからないままにコンピュータが多くの仕事をしてくれるので、万能であるかのような思われ方をしては、何かある度に「コンピュータだって万能じゃないんだ」と声高に言う人もいるけれど、コンピュータとソフトウェアを分けて考えて、そしてソフトウェアは育てる物だという認識が、もうそろそろ一般的に認知されていい頃じゃないかと期待するわけです。
ボタン一つでコンピュータが勝手になにかしてくれるというイメージが払拭されて、誰かが作ったソフトウェアが設計どおりに動いているという概念が理解されれば、コンピュータに対する過度な期待や、それによる事故を防いでいけると思います。
Re:コンピュータが~という言い方 (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:コンピュータが~という言い方 (スコア:2, すばらしい洞察)
「学会」からの提言 (スコア:2, すばらしい洞察)
情報処理学会は、単なる研究者と技術者の寄り合い集団じゃないよ、国民全体に対して社会的な存在意義があるんだよ、という方向性を目指してるのかな。
ユーザーインタフェース (スコア:2, おもしろおかしい)
それに対して、「信用ならないから使わない」というのは退化であって、
「教育課程の改善により解消する以外に根本的な解決策はない」というのも正論だが、
「実際にコンピュータの原理に接して身をもって納得する必要がある」には教育時間的な限界があると思う。
教育に平行して、生物的な五感に働きかけるユーザーインタフェースの進歩と
OSに常識の組み込み?のようなものも必要だと思います。
水が漏れてるとか
大事なフォルダが流出すると痛いとか、
このファイルを送信するのは変じゃないか?とか
ウィルスに感染するとアポトーシスするとか。。
Re:生物的知的インタフェース? (スコア:1)
「ご主人様が交換なさろうとされているのは、自作のポエムですか?」とか。。
結局は人間の問題 (スコア:2, すばらしい洞察)
能力の問題でしょう。
作る(生み出す)側というのは技術レベルがどんどん
向上していってるのは間違いありません。しかし、
アプリケーション等を使うだけのユーザーのレベルは
パソコン全般の技術レベルの向上に対して
下がってきているようにも見えます。
もちろんユーザーの裾野を広げるためにヒューマン
インタフェースが(テクノロジーの発達に伴って)
簡素化していったこともその理由のひとつだと思いますが、
いつからか、パソコンやソフトウェアを擬人化してしまった
がためにそれを道具として見れなくなってしまったことも
大きいのではないでしょうか。
例えば情報流出でマスコミが「Winnyが悪い」というような
書き方をするのは大きな間違いであることは皆さん
おわかりだと思いますが、ここで重要なのはWinnyを
まるで意思を持った生物のように扱っていることで、
本当はWinnyを使った人間の過失であるのに、Winnyが
悪さをしたことに摩り替えています。
どんなに良いソフトウェアを開発しても、それを使う人間に
よって(故意であるなしに)悪行の道具にされてしまい、
その罪をソフトウェアと開発側がかぶらなければならない
というのは明らかにおかしいと思います。
情報教育では単にパソコンの使い方を教えるのではなく、
構造や原理など深いところまでを教え、それと同時に
モラルについても十分な教育を行うことが非常に重要では
ないでしょうか。
#パソコンサンデーの時代まで戻っても良いと思うgesaku
Re:結局は人間の問題 (スコア:2, 参考になる)
コンピューターにも適切な情報提供や安全装置を望んでいるということでしょう。
Re:結局は人間の問題 (スコア:1)
あってもシートベルトを締めない人、ミラーをちゃんと見ない人はいますね。
コンピュータに同じようなものがあっても多分深く考えずに無視する人は出てくると思います。
spam嫌いなbeefeater
でも豚肉は好き
Re:結局は人間の問題 (スコア:1)
なんだけど、WinXPは「随時ファイル転送受付中」の状態を作っているわけで、その種類の保護を能動的に回避しています。
自動車の速度制限用のリミッターをわざわざ取り外すのに相当する行為かもしれませんね。
Re:結局は人間の問題 (スコア:1)
誤)WinXPは「随時ファイル転送受付中」
正)Winnyは「随時ファイル転送受付中」
Re:結局は人間の問題 (スコア:1)
>コンピューターにも適切な情報提供や安全装置を望んでいるということでしょう。
ところがそういった危険を拝したアプライアンスやシンクライアントは全く流行らなかった。望んではいるけど、必要としていないというのはいったいどういうことでしょうか。
なんで、キャプテンシステムは、PC+インターネットになれなかったのでしょうねぇ?
Re:結局は人間の問題 (スコア:1)
もちろん私はそう思ってませんよ。しかし、「Winnyが悪い」と言う人達はそれぐらいの期待をしています。そしてコンピューター版の型式登録、車検、免許、保安基準、規制を作ろうという動きすら出てきそうな勢いです。特にインターネットに対しての規制は厳しくなってきつつあります。
>そういった危険を拝したアプライアンスやシンクライアント
ケータイがまさにそれです。
そういえばパソコン番組って無くなりましたね(スコア:-1, オフトピック) (スコア:2)
最近、家のHDDレコーダを弄っていて気づいたのですが、番組のジャンルで「コンピュータ・ゲーム」(だったかな?)を指定して番組表(ADMS)を検索すると、1件もヒットしないのですよね。ADMSの仕様が決められた当時にはコンピュータ番組があったのに、今は無くなってしまったという事でしょう。
それだけパソコンは一般的になったのでしょうが、一方で「パソコンは特に学ばずに使うもの」となってしまって、その結果としてユーザのレベルが下がっているのでしょうね。
#やな時代になったなぁ
MSは違う (スコア:2, 興味深い)
マイクロソフトのOSではなぜか動いてしまうのは
違和感を覚えていました。
最近になって仕様がおかしい事に気付きましたよ。
勝手におかしな解釈で動かされるより
動かない方がエラーと気付いた方が人にとっても
その他の環境にとてっも勉強になると思う今日この頃。
Re:MSは違う (スコア:3, 興味深い)
エラー処理の問題は答が出ませんな。
HTMLとWebブラウザの関係が顕著な例で、IEは文法違反でも極力中身だけは救おうと極力表示しようとするけれど、たとえば昔のNetscapeはレンダリング不能で白紙を返した。
Netscapeのほうが「勝手解釈をしない」「正確」「誠実」ではあるけれど、おそらく大多数のユーザーからはそっぽを向かれるでしょう。
Re:MSは違う (スコア:2, 参考になる)
巧言令色少なし仁
Re:MSは違う (スコア:1, おもしろおかしい)
幾ら正しくても使えないんじゃ無意味。
相手はユーザー=使用者であってそれ以外のものでは無いのだから。
Re:MSは違う(オフとぴに定番のM$叩き (スコア:1)
# 気づかないうちにhoge.txt.txtを作る罠
旅に出ます.(バグを)探さないで下さい.
Re:MSは違う(オフとぴに定番のM$叩き (スコア:1, おもしろおかしい)
指摘したら「んなもん知るかそっちで直せ」て言われました。
この世は理不尽だ・・・・
お題目としてはごもっともですが、具体的には? (スコア:2, すばらしい洞察)
実際のところは例えば、きちんと他人にも理解できるよう仕様書を書くというのは国語で修得する話ですし、アルゴリズムなどで一つ一つの手順を端折ることなく論理的に組み立てるのは算数で修得する話ですし、情報処理の基礎は既存のカリキュラムの延長線上にあるとぼくは思うのですが。
いや、周りにいませんか?、「お前中学校戻って勉強しなおしたほうがいいんじゃないの?」とかいうやつ。
意図 (スコア:2, 興味深い)
しかしながら,IT関係の事件に於いて,情報処理学会はマスコミから取材対象として全く意識されておらず,また自ら見解を発表することもないという,情けないていたらくだったわけです.
僕はそれじゃ駄目だろうと以前から言ってたのですが,ま,ヒラ会員の僕の意見とは関係なく,理事会でも同様な議論があったようで,やっと IT関連事件についての見解を出す体制ができたということなのでしょう.
それと,大学での情報専門教育や一般教養の情報教育に関しては,情報処理学会が文科省から委嘱を受けて 調査したりモデルカリキュラムを作ったり [ipsj.or.jp] しています. ところが,高校の教科情報のカリキュラム作りに関しては,情報処理学会はかやの外に置かれてしまったらしく,「Word Excel教室というのが実態」なんてことになってしまった.それに関しても後悔(遺恨)があるようで,このパブリックコメント募集に繋がっているのでしょう.
情報処理学会では大学の教員と企業の人が多いわけですが.教育関係の委員会には大学教員が多かったはず.従来,ITに関しては白紙の状態で大学に来ていたので,一から教える必要はあったがちゃんと教えればそれで済んだ.高校まででの変なIT教育に洗脳されて入学してきたら,大学で教える側としてはたまらない.なんて,大学の先生の本音が,この提言の裏にあるんじゃないかと,言うのは私の邪推ですが.
Re:意図 (スコア:1)
> 大学で教える側としてはたまらない.
別に、MS Word、MS Excelを憶えていることは別に悪いことじゃないと思うが…
何がいけない(と大学教員達は言っている)んでしょうか?
#OOoに洗脳しにくいとか?
Re:意図 (スコア:1)
IT関連学会の憂鬱 遠ざかる産業界との“距離” [nikkeibp.co.jp]
今年のはじめにもこんな特集が日経コンピュータで組まれていましたからね。
経団連が中心になったIT大学院のカリキュラム作りに際しても
「情報処理学会の教授の中には自分の研究分野をカリキュラムに入れることを最優先にする人がいるのでご遠慮いただいた」
みたいなことが書いてあったので思わず苦笑しました。
そんなことまで (スコア:1)
そんなドラえもんじゃないんだから何でもできるってことはないでしょ.
Re:そんなことまで (スコア:3, 興味深い)
世界初の長編フルCGアニメーションで、実現の為の野心的な挑戦と苦労と生み出された技術は計り知れないと思うのですが、司会の女性アナウンサーが次のような感想を言ったのを聞いて憤りを感じました。
「コンピューターっていうと、ボタン一つで何でもすぐやってくれるようなイメージがありますけど、意外と大変なんですね」
昔の少年漫画やアニメにパソコン好きのコンピュータ少年キャラやマッドサイエンティストが登場すると、大抵ボタンをポチと押すだけで凄いことをしてみせてコンピュータを過信して自滅、そのあと熱血主人公がコンピュータは万能じゃないとまとめるわけです。
近年、パソコンが一般家庭の中にも普及して、ずいぶん一般の人のコンピュータに対するイメージは変わってきたと思います。
Re:そんなことまで (スコア:1)
初等教育の社会化見学で、身近にあるものの作られる過程・その苦労を学ばせるようなことは今まで普通にみられたことだと思います。
農作業の苦労を知れば食べ物のありがたさがわかるでしょう。
知る必要がないとして切り捨てていくとどんどんトンチキな子供が増えていくと思うのですが。
Re:そんなことまで (スコア:1)
コンピュータに対する無理解という面では、魔法の箱のように思われてきたのが、近年日常化してきて、ようやく少し改善されたかと思えまが、まだまだです。
カメラの内部構造まで知っておけとは言いませんが、魂は吸い出されないという程度には理解して欲しい。「ボタン一つで~」「~いがいと大変~」という言い回しを聞いて、コンピュータという物を開発したら、コンピュータ自身が何でもやってくれちゃうみたいな、そんな感覚でしか理解していない人は少なくないのだと思って、そこは改善されるべきだと思いました。
Re:そんなことまで (スコア:1)
そういう考えを持つのは本人の勝手だから構わないけど、それが口を付いて出るのは良く言えば素直、悪く言えば想像力が足りない、のではないかな?
取材相手もプロだという敬意を持って接すれば、そんなことはおきないと思うけどなぁ……
取材なんだから予習しとけよ、という見方もあるけれど。
---- 何ぃ!ザシャー
Re:そんなことまで (スコア:1)
本人はそう思っていなくても,多くの視聴者に共感されるようなコメントをわざと言ってたりして.
#本当に多くの視聴者がそう思っているかは別として
Re:そんなことまで (スコア:1)
Re:そんなことまで (スコア:1)
って,道具のないドラえもんみたいな感じですかね.
むしろ道具はいらないからドラえもんがいてくれればいいと思ったり.
#家に帰ったらドラ焼き食べながらTV見ててほしい...
痛い目見れば良いじゃないか。 (スコア:2, すばらしい洞察)
大抵のヤツはそれで懲りるので学習効果抜群。
それでどうにもならないヤツは、そもそも教育するだけ無駄だし。
Re:痛い目見れば良いじゃないか。 (スコア:1, すばらしい洞察)
いかに守られた環境で、痛い思いをさせるか。子供の教育一般に言えることですけど。
もうちょっとわかりやすく説明したほうが (スコア:1)
最近PCを仕方なく使い始めた世代に何回も言っている事。
「最近乾燥までしてくれる全自動洗濯機がありますよね?
パソコンというのはそこまでやってくれませんから
ある程度自分で操らないといけないんですよ?」
小学生とかは基本さえ教えたら物凄い勢いで使いこなせ
るようになるから小難しい事言わんでやらせたほうがいい。
数年後には職を奪われるんだろうなと思ったのはナイショ。
Re:もうちょっとわかりやすく説明したほうが (スコア:5, おもしろおかしい)
#本日のフジのワイドショー
http://vista.x0.to/img/vi4246789586.jpg [x0.to]
Re:もうちょっとわかりやすく説明したほうが (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:もうちょっとわかりやすく説明したほうが (スコア:1)
同じく省スペースを理由にデスクトップPCを無理やり
ノートPCに変更させたがる某企業の陰謀を思い出した。
さようなら、IT (スコア:1, 参考になる)
てっきりテレビコマーシャル用のキャッチフレーズかと思っていましたが、
ITに「Communication(コミュニケーション)」を加えたICTの方が、 [hitachi.co.jp]
国際的には定着している
へー。やっぱり「イット」じゃ紛らわしいですものね。
最後に教育を謳うのは、昔からあるパターン (スコア:1)
#社会とか文明とかに問題を感じて、教育改善を謳うのは、政治的立場を問わず、昔からあるパターンじゃなかろうか。なるほど教育は重要だが、教育の効果は20年単位でしか出てこないだろう。大事なのは、今の政策、今の実行、今の理解(今、社会を動かしている人による情報技術への理解)。なんか、優先順位が間違っている気がする。
発注側が仕様を提示? (スコア:3, すばらしい洞察)
これはむしろ間違いだと思うんだけどなー。発注側が提示するのはあくまで要件の原案であって、次に定義されるべき要件の本質を、発注側と受注側との綿密なやり取りによって慎重に構築し、それをもとにシステムの仕様を構築するのはあくまで受注側であるべきだと思うんですけど。
むらちより/あい/をこめて。
Re:最後に教育を謳うのは、昔からあるパターン (スコア:1)
具体案でも提示しないと、件のコメントの意見を一歩も出ない「余計なもの」になるんじゃない?
その通りっ。 (スコア:1)
> 単一の即効性のある解決策など存在し得ない
最も確実な対策はWinnyを使わないこと [srad.jp]とか言ってる連中に聞かせてやりたい。
名物に旨いものなし!
遅すぎる声明 (スコア:1, 参考になる)
http://store.nikkeibp.co.jp/mokuji/nc644.html
その記事では、日本建築学会は耐震偽装問題への会長声明を12月2日に発表、緊急セミナーも開催しているのに、IT関連学会は東京証券取引所のシステム障害を始め、一連の情報技術に関わる問題に一切の正式コメントや見解が示されていない。つまり、情報技術の専門家としての社会に対する責務を全うしていない。
ということが指摘されてます。
情報処理学会倫理綱領 (スコア:2, 参考になる)
事実上、情報処理技術者の倫理綱領という位置づけ。
Re:家庭用ゲーム機が悪い (スコア:1)
Re:家庭用ゲーム機が悪い (スコア:1)
ミ,,・∀・ミ
ミuu_@
Re:クロックアップは超能力 (スコア:1)
Re:先人の知恵を借りよう (スコア:1, すばらしい洞察)
聞きとれた通りに。