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小選挙区比例代表並立制というのは死票が多くなり、二つの大政党に収斂しやすい選挙法で、立法と行政が明確に区分されている大統領制を取る国で主に採用されています。また、二院制の場合は両院ともに同じ制度を採ることはなく、例えば比例代表小選挙区併用性を採用するドイツでは連邦議会では小選挙区候補者と政党それぞれに投票し、比例代表が小選挙区に優先します。小選挙区の比例に対する超過議席は比例代表獲得議席の比により各政党に分配されます。連邦参議院では直接選挙は行われず、各州・自由市の人口に比例した議員を州政府が任命します。合衆国元老院(上院)は州ごとに二名の完全小選挙区制(任期6年、改選1/3ずつ)合衆国代議員(下院)は州ごとの人口比例定数(ドント方式による分配)による完全小選挙区制で、任期は2年、人口に応じて議員数が変わるので選挙区割りは各州に任されています。立法権以外は元老院が優勢で、特に条約など、外交案件は元老院の専権です。
ここで注目すべきは小選挙区を採用している国のほとんどは1票の格差が存在しない、上院は地方自治体あるいは州の代弁者として政府に対抗する存在である、ということです。また、日本の場合は衆参の任期がシンクロしていないため、ねじれ現象による政治の不安定化が長期化する可能性が多くなります。そして参議院は大選挙区比例代表並立制ですが、定数が少ないため各県に割り当てられる比例議席数の差が少なく、選挙ごとに人口による割り当て議席数が変更されないため、「1票の格差」が衆参ともに大きくなりがちである、という問題があります。
とまぁ、このあたりを踏まえまして、二大政党制過渡期の日本における合理的な投票行動は「選良」に投票することでなく、悪い候補者・政党ともっと悪い候補者・政党から後者に「投票しない」のが最も合理的であるということになります。マニフェスト?どうせそんなもんどちらが取ってもすぐに反故にされるに決まってるんですから。例えば増税なんて書けないでしょ。
それってなんてロシアですかね?
#私はこのロジックで社民党と連立する、補正をすぐに凍結するというのが「悪」だと判断したので自民党に入れました。候補者(エロ拓)は大嫌いだったのですが。#あと、麻生氏の不運はオバマ政権発足直後に発生した金融危機への対応を解散総選挙に優先せざるを得なかったことで、#この点については大変に評価しています。過去の自民党は好況時に財政健全化のための努力を怠った点で「悪」財政投融資特別会計の廃止で「良」#企業セクタから家計セクタへの所得移動を妨げた点で「悪」と判断しています。ちなみに小泉さんですねこれ。#民主党は早速「二度と戦争をしてはならない相手」に度を越えた喧嘩を売り始めたのでこの基準が合理的だという確信を得ました。
>とまぁ、このあたりを踏まえまして、二大政党制過渡期の日本における合理的な投票行動は「選良」に投票することでなく、>悪い候補者・政党ともっと悪い候補者・政党から後者に「投票しない」のが最も合理的であるということになります。マイナス票を投票できると面白いんですけどね。こいつだけは当選させたくないんだけどな、という民意をダイレクトに反映できます。大物候補二人がたたき合ったあげく共倒れになって、敵の少ない第3の候補が当選して本当に良いのか、という問題は出てくるんですけどね。
>#あと、麻生氏の不運はオバマ政権発足直後に発生した金融危機への対応を解散総選挙に優先せざるを得なかったことで、沈みかけた船から、バケツで水をくみ出し続ける損な役回りを引き受けたのは評価するべきだと思います。マスコミはどんなに麻生が嫌いでもいいけど、そこだけは仕事に対する最低限のプライドにかけて報道してやれよと思いましたね。
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人
小選挙区の選挙というのはこう変わりました(オフトピ) (スコア:2, 興味深い)
小選挙区比例代表並立制というのは死票が多くなり、二つの大政党に収斂しやすい選挙法で、
立法と行政が明確に区分されている大統領制を取る国で主に採用されています。
また、二院制の場合は両院ともに同じ制度を採ることはなく、例えば比例代表小選挙区併用性を採用するドイツでは
連邦議会では小選挙区候補者と政党それぞれに投票し、比例代表が小選挙区に優先します。小選挙区の比例に対する超過議席は
比例代表獲得議席の比により各政党に分配されます。
連邦参議院では直接選挙は行われず、各州・自由市の人口に比例した議員を州政府が任命します。
合衆国元老院(上院)は州ごとに二名の完全小選挙区制(任期6年、改選1/3ずつ)
合衆国代議員(下院)は州ごとの人口比例定数(ドント方式による分配)による完全小選挙区制で、任期は2年、人口に応じて議員数が変わるので
選挙区割りは各州に任されています。立法権以外は元老院が優勢で、特に条約など、外交案件は元老院の専権です。
ここで注目すべきは小選挙区を採用している国のほとんどは1票の格差が存在しない、上院は地方自治体あるいは州の代弁者として
政府に対抗する存在である、ということです。
また、日本の場合は衆参の任期がシンクロしていないため、ねじれ現象による政治の不安定化が長期化する可能性が多くなります。
そして参議院は大選挙区比例代表並立制ですが、定数が少ないため各県に割り当てられる比例議席数の差が少なく、
選挙ごとに人口による割り当て議席数が変更されないため、「1票の格差」が衆参ともに大きくなりがちである、という問題があります。
とまぁ、このあたりを踏まえまして、二大政党制過渡期の日本における合理的な投票行動は「選良」に投票することでなく、
悪い候補者・政党ともっと悪い候補者・政党から後者に「投票しない」のが最も合理的であるということになります。
マニフェスト?どうせそんなもんどちらが取ってもすぐに反故にされるに決まってるんですから。例えば増税なんて書けないでしょ。
それってなんてロシアですかね?
#私はこのロジックで社民党と連立する、補正をすぐに凍結するというのが「悪」だと判断したので自民党に入れました。候補者(エロ拓)は大嫌いだったのですが。
#あと、麻生氏の不運はオバマ政権発足直後に発生した金融危機への対応を解散総選挙に優先せざるを得なかったことで、
#この点については大変に評価しています。過去の自民党は好況時に財政健全化のための努力を怠った点で「悪」財政投融資特別会計の廃止で「良」
#企業セクタから家計セクタへの所得移動を妨げた点で「悪」と判断しています。ちなみに小泉さんですねこれ。
#民主党は早速「二度と戦争をしてはならない相手」に度を越えた喧嘩を売り始めたのでこの基準が合理的だという確信を得ました。
Re: (スコア:0)
>とまぁ、このあたりを踏まえまして、二大政党制過渡期の日本における合理的な投票行動は「選良」に投票することでなく、
>悪い候補者・政党ともっと悪い候補者・政党から後者に「投票しない」のが最も合理的であるということになります。
マイナス票を投票できると面白いんですけどね。こいつだけは当選させたくないんだけどな、という民意をダイレクトに反映できます。
大物候補二人がたたき合ったあげく共倒れになって、敵の少ない第3の候補が当選して本当に良いのか、という問題は出てくるんですけどね。
>#あと、麻生氏の不運はオバマ政権発足直後に発生した金融危機への対応を解散総選挙に優先せざるを得なかったことで、
沈みかけた船から、バケツで水をくみ出し続ける損な役回りを引き受けたのは評価するべきだと思います。
マスコミはどんなに麻生が嫌いでもいいけど、そこだけは仕事に対する最低限のプライドにかけて報道してやれよと思いましたね。
Re: (スコア:0)
だから一日も早く大選挙区制に移行してもらいたいのですが。