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政府

来年度科研費、二種目の新規募集課題の公募を停止 142

ストーリー by reo
「科研費」「若手」でTwitterを検索するとあちらこちらから悲鳴が 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

文部科学省の発表によれば、来年度の科学研究費補助金、いわゆる科研費だが、「概算要求の見直し」に伴い、文部科学省公募の「新学術領域研究 (研究課題提案型) 」および日本学術振興会公募の「若手研究 (S)」の新規募集課題の公募を停止することになったとのことだ。

前者は、確実な研究成果が見込めるとは限らないものの、当該研究課題が進展することにより、学術研究のブレークスルーをもたらす可能性のある革新的・挑戦的な研究に対するもの、後者は、国内外の卓越した実績をあげている若手研究者の研究をさらに発展させることを目的とするもので、とりあえず切りやすいところから切ったように感じる。

先月から募集は開始されているので、既に応募されている方は種目変更を急ぎましょう。政権交代の影響はこの程度にしてもらいたいものだが、さて今後どうなるか。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2009年10月16日 21時46分 (#1655319)
    今回通達があったのは
    平成22年度新規募集課題の公募を停止する研究種目
    ・新学術領域研究(研究課題提案型)[文部科学省]
    ・若手研究(S)          [日本学術振興会]
    の、二種類でした

    今回は、公約達成のため、一旦予算を削減して
    後ほど、別名目で同様の予算を付けるのでは無いかとの
    見方が(我々の周囲では)優勢です

    特に、若手と女性支援には、かなりの額をつぎ込む事が
    (一応)唱われており、それなりの予算確保が
    既にされているようです

    今後の若手支援として、少数精鋭(今までの若手S方式)の増額なのか
    多くの若手に、ばらまくのかは不明ですが、
    若手にはかえってチャンスになる可能性があります

    ワリを食うのは、中堅どころでしょうかね、、、、、

    公約の中身でなく、金額だけに踊らされたり
    それを根拠に足を引っ張る人も居るので
    民主だけが愚かでは無いと思われますよ

    ソースは出せないのでAC
    • 追記 (スコア:3, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2009年10月16日 23時18分 (#1655383)
      >今回は、公約達成のため、一旦予算を削減して

      一旦、表向きの削減をするため、なるべく影響の少ない
      上記の二課題がターゲットになった様です

      適当に要約すると

      若手Sに当たるのは極少人かつ、予算がでかいため
      ワリを食う人間の数、削減できる費用、課題名からくるインパクト
      (他の予算に関して、こんな重要なの削ったのだから、君らも頑張れ的な、、)
      これらのバランスを考えると、若手Sが適していたようです
      そのため、若手A, Bは残している(さすがに切ったら終わりだけどさ)

      課題提案型も、当たる確率が少なく
      まだ、準備段階の研究も多いので、
      一旦、白紙にしても大勢影響は無いとの判断みたいです
      (来年には復活させるから〜、てな感じみたい)
      従って、大先生が音頭をとって、既に準備ができている/できつつある
      領域提案型は、残ったみたいです

      噂を鵜呑みにするほどナイーブでは無いが
      本当なら、まぁまぁの落としどころではないでしょうか?

      とはいえ、別の予算はキッチリ削られたので
      民主の味方になる気はありませんが、、、、、
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年10月17日 7時59分 (#1655512)

      >特に、若手と女性支援には、かなりの額をつぎ込む事が
      >(一応)唱われており、それなりの予算確保が
      >既にされているようです

      この辺か?
      http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091017ddm002010078000c.html [mainichi.jp]

      若手S廃止で割り食うのは年長者じゃないの? 元々若手Sで通るような人は
      基盤に出し直せば通るだろうから、そっちでぎりぎり今まで通っていた
      中高年が押し出される。

      親コメント
  • これが (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2009年10月16日 21時15分 (#1655292)
    ヒッグス粒子のパワーなのか!
  • by Anonymous Coward on 2009年10月16日 22時06分 (#1655337)

    自分にゃお声はかかってないし今後もかからないだろうけど
    ぼちぼち身のまわりでそういう話は耳にするようになってきた

    とりあえず一度遊びがてら見にきてくださいよ〜
    なんて誘いにつられて行ってみると、ハンパねえ充実環境に
    驚愕させられ、その気になっちゃうんだってね・・・

  • by Anonymous Coward on 2009年10月17日 1時20分 (#1655448)

    小選挙区比例代表並立制というのは死票が多くなり、二つの大政党に収斂しやすい選挙法で、
    立法と行政が明確に区分されている大統領制を取る国で主に採用されています。
    また、二院制の場合は両院ともに同じ制度を採ることはなく、例えば比例代表小選挙区併用性を採用するドイツでは
    連邦議会では小選挙区候補者と政党それぞれに投票し、比例代表が小選挙区に優先します。小選挙区の比例に対する超過議席は
    比例代表獲得議席の比により各政党に分配されます。
    連邦参議院では直接選挙は行われず、各州・自由市の人口に比例した議員を州政府が任命します。
    合衆国元老院(上院)は州ごとに二名の完全小選挙区制(任期6年、改選1/3ずつ)
    合衆国代議員(下院)は州ごとの人口比例定数(ドント方式による分配)による完全小選挙区制で、任期は2年、人口に応じて議員数が変わるので
    選挙区割りは各州に任されています。立法権以外は元老院が優勢で、特に条約など、外交案件は元老院の専権です。

    ここで注目すべきは小選挙区を採用している国のほとんどは1票の格差が存在しない、上院は地方自治体あるいは州の代弁者として
    政府に対抗する存在である、ということです。
    また、日本の場合は衆参の任期がシンクロしていないため、ねじれ現象による政治の不安定化が長期化する可能性が多くなります。
    そして参議院は大選挙区比例代表並立制ですが、定数が少ないため各県に割り当てられる比例議席数の差が少なく、
    選挙ごとに人口による割り当て議席数が変更されないため、「1票の格差」が衆参ともに大きくなりがちである、という問題があります。

    とまぁ、このあたりを踏まえまして、二大政党制過渡期の日本における合理的な投票行動は「選良」に投票することでなく、
    悪い候補者・政党ともっと悪い候補者・政党から後者に「投票しない」のが最も合理的であるということになります。
    マニフェスト?どうせそんなもんどちらが取ってもすぐに反故にされるに決まってるんですから。例えば増税なんて書けないでしょ。

    それってなんてロシアですかね?

    #私はこのロジックで社民党と連立する、補正をすぐに凍結するというのが「悪」だと判断したので自民党に入れました。候補者(エロ拓)は大嫌いだったのですが。
    #あと、麻生氏の不運はオバマ政権発足直後に発生した金融危機への対応を解散総選挙に優先せざるを得なかったことで、
    #この点については大変に評価しています。過去の自民党は好況時に財政健全化のための努力を怠った点で「悪」財政投融資特別会計の廃止で「良」
    #企業セクタから家計セクタへの所得移動を妨げた点で「悪」と判断しています。ちなみに小泉さんですねこれ。
    #民主党は早速「二度と戦争をしてはならない相手」に度を越えた喧嘩を売り始めたのでこの基準が合理的だという確信を得ました。

  • コスト削減のために先ず (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2009年10月17日 2時46分 (#1655472)

    例のメクリ葉書を普通の葉書にしちゃいなよ
    メクリ葉書が届いたって時点で何が書かれているか俺には判るよ

  • →の http://www8.cao.go.jp/cstp/sentan/kekka.html [cao.go.jp] 額の大きい方はそのまま通ったんですかね?
  • by Anonymous Coward on 2009年10月16日 20時46分 (#1655272)

    応募書類書いていた人は書き直しになるわけですね。
    なんともいえません。

    若手(S)切ったってのがよくわかりませんね。
    名前だけでお金とれない若手研究者に潤沢な資金つけて
    将来の成長を見込むっていう枠だと思っていたのですが
      (ソンナ若手研究者ニ、自分ハ、ナリタイ。)
    若手に自由な研究資金を与えないってのが新政権の意向?

    • by Anonymous Coward on 2009年10月16日 20時52分 (#1655277)

      >名前だけでお金とれない若手研究者に潤沢な資金つけて

      あれ?
      でも(建前はともかく)若手(S)取ってる人たちってその前からすでに名(略)
      #うん、気のせいと言うことにしておこう。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年10月16日 22時00分 (#1655334)

        若手(A)や若手(B)が主に一人で研究をすすめるのに対して、若手(S)は「組織」を率いて研究をすすめる。
        だから基盤(S)の若手枠みたいなもんだと思ってた。
        年齢制限枠も若手(S)は他の二つと違うし。

        そんなことより、毎年毎年、こちょこちょと応募書式を変えるんじゃねぇ。>JSPS & MEXT
        去年の落された書類がそのまま使えないじゃないか。

        親コメント
  • 科学 (スコア:1, 興味深い)

    by yosukekke (35655) on 2009年10月16日 21時34分 (#1655306)
    科学技術立国はどこ行ったの?こんなに学生が必死に働いて学費払ってるのに教授もお金なくなっちゃうの?
    • by Anonymous Coward on 2009年10月16日 22時37分 (#1655362)
      とはいえ、口先三寸でン億の予算をせしめた教授が、物欲に任せて
      予算の7・8割つぎ込んで無駄に高価な(しかも手に余るような)設備を買っちゃって、
      結局まともな成果も出ずに終~了~、なんてパターンがごろごろ。
      そんなことの繰り返してるのをハタから見られれば、切り易しと判断されても仕方ないよね……
      なんて、大学・大学院を外部から見る立場になってからつくづく思います。
      (皆が皆そうではないのはわかっていますけど)

      ちょうど企業側から大学への委託研究を考える仕事が来てるんだけど、
      それも、ちょっとな~って言うところがありまして……
      ニーズとか、説明責任とか、費用対効果とかそういうことを、ほんの少しでいいので
      考えられるような研究者で無いといかん時代ではないかと思います。私見ですけど。
      親コメント
      • by Nuisan (34779) on 2009年10月17日 11時39分 (#1655572)

        とはいえ、口先三寸でン億の予算をせしめた教授が、物欲に任せて
        予算の7・8割つぎ込んで無駄に高価な(しかも手に余るような)設備を買っちゃって、
        結局まともな成果も出ずに終~了~、なんてパターンがごろごろ。
        そんなことの繰り返してるのをハタから見られれば、切り易しと判断されても仕方ないよね……

        今回公募停止された「新学術領域研究 (研究課題提案型) 」へ応募しようとしていた者です(研究分担者ですが)。

        この種目については、タレコミ文にも書かれている「確実な研究成果が見込めるとは限らないものの、当該研究課題が進展することにより、学術研究のブレークスルーをもたらす可能性のある革新的・挑戦的な研究」が対象という点に着目されがちですが、この種目の本当に特徴的な点は若手でも応募しやすいチーム型研究対象の種目であることだと私は考えています。
        科研費で他にチーム型研究を対象とする種目としては「基盤研究」が中心ですが、あちらは「「若手研究」を卒業した人向け」という雰囲気が出来上がっていて、私のようにまだ「若手研究」の応募資格のある人間が(単なる下っ端ならまだしも、中心メンバーとして主導的に)応募するには敷居が高い種目です。一方、「新学術領域研究」については今回停止された「研究課題提案型」の他に、より大規模なチーム型研究を対象とする「研究領域提案型」という細目もあり、エラい先生方は「領域」の方に出すことが予想されるため「課題」の側は私のような若手でも比較的応募しやすい、という印象があります。

        #今回の公募停止の件で「領域」へ鞍替えすることも少し考えたのですが、公募内容や応募書類を見る限り
        #我々の研究には分不相応に大規模な研究体制の構築が要求されているので応募を断念しました。

        というわけで、「新学術領域研究 (研究課題提案型) 」については冒頭に引用したような状況はあまり当てはまらないと思いますし(少なくとも億単位のお金なんか動きません)、当てはまるとしたら予算額と研究規模の大きい「研究領域提案型」の方がもっと当てはまるはずなので、よりによってこの種目を、しかも「研究課題提案型」の方だけ停止されるというのは全くもって理解に苦しみます。(「若手(S)」については良く知らないので割愛。)
        他の助成金を含めても、若手が主導的に研究チームとして応募できる研究助成金って殆ど無い状況なのに・・・。経済状況の厳しい折、採択数が減らされるだけならまだ納得もできますが、せめて種目自体は存続させて欲しかったというのが正直な感想です。科研費の独自性が良く発揮されていた種目だと思うのですが。

        #あまりにもチーム型研究助成が見当たらない現状にイライラして以前駄目元でCRESTに応募したらやっぱり駄目だったのでID

        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年10月17日 14時47分 (#1655661)

        私のいる学内共同利用の施設では、ここ数年来、全く稼働していない
        大型装置がゴロゴロしています。これらは、エライ教授の先生たちの持ち物で
        何千万円もするはずですが、大して使いもしなかったようで、妙に、新し
        かったりします。エライ先生は、存在すら忘れ去っているので、維持管理
        もされてません。そして、装置の周囲には、まるで、夜逃げでもしたかの
        ように、かつてのポスドクたちが作った作りかけのサンプルや怪しい薬品が
        何年も前から散らかっていて、誰も手をつけられません。

        もう使わないのなら、廃棄するなり、使いたい人に譲渡して有効利用して
        もらえばいいのに、それでも、エライ先生たちは、この装置は使うんです
        使う予定なんです、動かすことは一切まかりならん!といって、施設を
        自分の倉庫代わりにしています。最近も、また大型の予算をとってきて
        別の場所で同じようなことをしているようです。

        まさに口先三寸、予算獲得と場所取りと成果を出したふりをするのだけは
        上手ですが、税金を有効利用しようという姿勢は、まるで感じませんね。

        親コメント
  • SCOPEも延期中 (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2009年10月16日 21時50分 (#1655324)

    戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)は延期だけど、めどは立つのかなぁ。
    研究予算削られまくるというか、チャンスすらない年になるのかな。

  • 公費の研究なんて今までだって十分ひどかったでしょ。

    私が見聞きした範囲だけでも、プロジェクトが動き出したとたんに予算半減とか、予算の作成に当たっては見積もりも取ってくださいねと言われて馬鹿正直に出したら一律2割カットされて返ってきたとか、そんな話はゴロゴロしてるじゃないですか。

    それに比べたら公募停止なんてかわいいもんでしょ。いや、十分ひどい話だと思うけどね。

    • by Anonymous Coward on 2009年10月17日 7時21分 (#1655506)
      > プロジェクトが動き出したとたんに予算半減
      某財団に居たころにこれをやられて、お役所のひどい世界を見ました。
      流石に半額じゃないけれど、事業が動き始めてから1~2割戻してって言われても。

      > 予算の作成に当たっては見積もりも取ってくださいねと言われて馬鹿正直に出したら一律2割カット
      そうそう、内容査定してオプションの必要性とかで議論するのはいいんですが、有無を言わさず総額からカット。

      この辺りはお役所の暗黙の了解、悪しき慣習、出来レースらしいですが。

      申請側>見積もりは2割増やせ、どうせ2割切ってくるから。
      お役所>見積もりから2割削れ。どうせ2割増やしてあるから。

      で、間違って満額つくと使わないオプションまで付けることになっちゃう。
      使い切らなきゃ来年切られちゃうからw

      # 今年もやられたよ。3年計画が2年目の今年で打ち切り。
      # それでも当初予定の結果は出せってか?
      # 時間まで3割も上乗せしてないよ(;_;)
      親コメント
  • 激動の渦に巻き込まれて滅びるか、先細りで緩やかに滅びるかを選ぶ選挙だったのかもしれない。。。

  • 正直 (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2009年10月18日 8時18分 (#1655935)
    科研費って、流行ものしか通りにくかったり、特定の研究室ばかり通ったりと、
    中長期的にサイエンスとして価値のありそうなところに金をまくと言うよりは、
    短期的に、わかりやすそうな結果追求の姿勢が最近特につよいので。。。

    ぶっちゃけ、正直、予算減らされても日本のサイエンスには影響しないと思う。
    もともとそれほど価値のある使い方してないので。

    無駄ばっかりですよ。

    科研費をがっぽがっぽ手に入れる研究室は手に入れるのだけど、予算の使い方が
    ないから、普通何度も使う装置や材料を一回ごとに使い棄てるとか、消耗品でC
    PUだのなんだがの、ガジェットをいろいろと買い物して、私物にしちゃうとか。
    めちゃめちゃ。

    ただ・・・
    まぁ、ポスドクのポストは減りそうなので、それは勘弁して貰いたいが。
    根本的に、科研費はあまり健全に使われてないのも事実。
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

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