TSMC、台湾南部地震の影響は当初の評価よりも若干大きくなるとの見通し
タレコミ by headless
headless 曰く、
TSMCは6日に台湾南部で発生した地震による生産設備への影響について、当初の評価よりも若干大きくなるとの見通しを示したそうだ(Digitimesの記事、 9to5Macの記事)。
TSMCは6日の段階で、地震による深刻な人的被害は出ておらず、台南サイエンスパークのFab 14およびFab 6で建物や設備への被害はないと説明。製造途中のウェーハの被害は確認中としつつ、2~3日で95%の機器は通常の状態に復元可能であり、2016年第1四半期のウェーハ出荷量への影響は1%未満との予測を示していた。
しかし、Fab 14の被害が想定以上に大きく、2016年第1四半期のウェーハ出荷量への影響が1%以上減少する見込みだという。Fab 14は16nmおよび20nmプロセスのチップを生産しており、AppleやMedia Tek、AlteraなどがFab 14でのチップ生産を委託しているとのこと。
台南サイエンスパークでは各社の生産設備が地震発生時に自動で稼働を停止したものの、地震の影響は比較的小さかったようだ。しかし、台湾南部を生産の中心とする液晶パネルメーカーのInnoluxでは、5Gと6Gの生産設備が影響を受けており、影響を最小限にとどめるため生産の一部を台湾北部に移動するなどの措置を行うとのことだ。
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