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非燃焼型ロケットの打ち上げ実験成功 118

ストーリー by mhatta
ロケットの推進原理を理解していない人は結構多い 部門より

papa-pahoo 曰く、

日本経済新聞の記事によると、大阪府立大学大学院工学研究科 航空宇宙工学科の大学院生らが、非燃焼型ロケットの打ち上げ実験に成功した。燃料を燃やさないため打ち上げられる高さに限界があるが、通常のロケットより安全で安価なため、将来は研究用の利用が見込めるという。
このロケットは、上部のタンクに高圧ガスを詰め、その下の2つのタンクに液体窒素と温水をそれぞれ入れる。高圧ガスを2つのタンクに噴射し、押し出した液体窒素と温水を「エンジン部」の混合室に送る。混合した液体窒素と温水が急膨張し、発生した窒素ガスをノズルから噴出して飛ぶ。
今回の実験では目標より39メートル高い約189メートルまで打ち上がり、搭載した小型の模擬衛星を上空で放出したそうだ。

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  • 一方アメリカでは (スコア:5, おもしろおかしい)

    by virtual (15806) on 2007年09月17日 15時13分 (#1220560)
  • by Anonymous Coward on 2007年09月17日 11時12分 (#1220489)
    一般人が打ち上げられるモデルロケット(スポーツロケット)は、
    航空法との関連で到達高度が120m(400ft)以下に制限されていると聞いたような気がするのだけど、
    こんなに飛んだら違反にならない?
  • 本当に安全にできる? (スコア:4, すばらしい洞察)

    by 306m5 (11617) on 2007年09月17日 11時12分 (#1220492)
    > 高さに限界があるが、通常のロケットより安全で安価

    軌道まで上げられるエネルギーを、圧力や冷却による、非化学エネルギーの形で
    軽量な仕組みで蓄えられるようになったとして、それが通常のロケットより安全
    と言えるのかは漠然と疑問があります。
  • 関連記事 (スコア:4, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2007年09月17日 11時19分 (#1220495)
    ISASニュースの記事 [isas.ac.jp]
    非燃焼型ロケットエンジンの解説 [himeji-tech.ac.jp]
    スタッフのブログ [livedoor.jp] (今回の打ち上げの動画もあり)

    何年か前に講演会で長島さんのお話を聴きましたが、知らぬ間に実現にこぎ着けていたのですね。

    比推力ががんばっても固体ロケットの1/4程度なので実用向きではありませんが、本格的なロケットと比べれば安価ですし、危険物を扱わないので安全で、法令の規制も気にする必要がありません。
    お金のない小さな研究室でも、水ロケットよりは本格的なロケットの打ち上げを体験できるという意味では、面白いものだと思います。
    • 高圧ガス保安法 (スコア:5, 参考になる)

      by yshibaya (16994) on 2007年09月17日 11時59分 (#1220509) 日記
      >> 危険物を扱わないので安全で、法令の規制も気にする必要がありません。

      液体窒素は保存方法によっては高圧ガスに分類される
      (例えば0.2MPa以上で開く安全弁付の密閉容器に保存した場合etc)ので
      高圧ガス保安法で規制される可能性があります.

      また,
      > このロケットは、上部のタンクに高圧ガスを詰め
      でいうところの『高圧ガス』の圧力が1MPa以上ならば,高圧ガス保安法でいうところの高圧ガスに該当しますし,
      液体窒素を蒸発させて窒素ガスを作る行為も圧力が1MPa以上なら高圧ガスの製造行為に当る可能性があります.
      その場合,やはり高圧ガス保安法で何らかの規制が入ります.
      親コメント
      • Re:高圧ガス保安法 (スコア:4, すばらしい洞察)

        by Yohsa (2572) on 2007年09月17日 13時45分 (#1220533) 日記
        ま、確かにそのとおりなんですけどね。そのレベルの規制だとLOx+メタノールやLOx+ケロシンやLOx+LNGでも同じ訳で。
        んで、この2液式のコールドガスロケットのどこが安全かって言うと

        試験や打上げの時に火を使わないじゃん?

        エンジンの冷却を全く考慮せずに反応室形状とノズル形状にだけ注力して設計できて、焼損や爆発や溶解なんかのリスク無しに試験や打上げが出来るってのは教育向けのロケットとしては結構有用かと。
        親コメント
  • う、うちの高校だって (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年09月17日 10時13分 (#1220459)
    タンクに高圧ガスと水を詰めた非燃焼型ロケット飛ばしましたがなにか?
    • by Anonymous Coward on 2007年09月17日 11時45分 (#1220508)
      高圧ガス=10気圧以上のガス(一部化学種をのぞく)

      10気圧以上あたりだとPETボトルなら破裂してるはずだから、もっと丈夫なものを
      使ったということですね。
      #と言ってみる
      親コメント
  • by tomotan (20625) on 2007年09月17日 11時06分 (#1220483)
    どのくらいの推力があるのかわからないけれど、もしステルス仕様のミサイルにこのエンジンを組み込んだら、
    レーダーに補足されず赤外線でもキャッチされないミサイルが出来るのでは・・?
    • Re:軍事利用 (スコア:4, 参考になる)

      しかし、射程距離的には空対空の短射程クラスと呼ばれる三菱の04式空対空誘導弾でも、2桁ほど足りないですよ。
      さらに爆薬とかの事も考えると、実用性を考えれば、最低でも現状の2桁以上射程距離増えないと、絶望的では…
      --

      /* Kachou Utumi
      I'm Not Rich... */
      親コメント
    • Re:軍事利用 (スコア:3, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年09月17日 11時22分 (#1220498)
      対戦車ミサイルとかだと、初期の数十メートルを 圧縮ガスで推進してから燃焼式推進に切り替えるやつがあるみたいです。 利点は高温ガスを撒き散らさないから発射筒後方の空間が狭くすむんだとか。
      親コメント
      • Re:軍事利用 (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2007年09月17日 17時31分 (#1220594)
        最新型にもかかわらずすでに退役していますが、LGM-118Aピースキーパー [wikipedia.org]も、圧縮空気で打ち出した後にロケットモータに点火するコールドローンチ方式をとっています。
        こちらはサイロの再利用性を高めるためなのですが、WikiPediaの文章を読んでいるとミサイル本体から圧縮空気を排出して推進するのか、サイロ側から圧縮空気で押し出すのかびみょー。
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        • by kitakitsune (25416) on 2007年09月17日 23時54分 (#1220728) 日記
          通常のコールドローンチではサイロなり艦船のVLSなりについてるガス発生器で作ったガスを使います。
          使い終わったガス発生器を引っ付けたままミサイルを飛ばさなきゃいけない理由もないし。
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    • Re:軍事利用 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by NAT33 (17123) on 2007年09月17日 11時16分 (#1220493)
      速度がえらく遅いんでは?

      おまけに航続距離が200mもないんじゃ、至近距離でないと発射できないだろうし、せっかくのステルスも無意味だと思うw

      多分、ミサイルよりも撃つ側がステルスでないとw
      親コメント
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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