USBオーディオは転送方式の違いで音が良くなる?
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
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USBオーディオでは、通常Isochronous転送という仕組みでPCとオーディオインターフェイスまたはUSB DAC間でのデータ通信が行なわれている。
このIsochronous転送では(high-Speed(480Mbps)とfull-Speed(12Mbps)で若干違いがあるようではあるが)1ms毎にデータを転送するという決まりになっている。
USBオーディオ機器のUSB周りの開発委託を受けているインターフェイス株式会社は、楽曲制作現場からの強い要望である遅延の低減を実現するための方法を検討した結果、Bulk転送モードならばより短い周期で転送する事が可能であることに目をつけ、Bulk転送モードを利用するドライバとファームウェアを開発し、目的通り低遅延を実現した。
この時点では音質に差がないという認識であり、開発委託元も同じ認識であった。
一方で、このドライバーを採用した製品が市場に出回ると、ドライバーにより音の差があるという声がユーザーから出てきた。
これを受けインターフェース社が確認をした所、よりHi-Fiなプリアンプに接続すると差があるという認識となった。同社に開発委託をしている他のメーカも違いがあるという認識となり、同社のBulk転送モードを利用したドライバーを採用している。
違い生じる理由については、1ms毎の転送では処理のピークが大きい為、それが消費電力のピークとなって電源周りの不安定さを発生させているのではないかと同社は考察している。
また、電源を強化すれば必要ないのではないかという問に対して、理論的にはその通りだが実際には十分に安定な電源周りは製造が困難であるので、意味があるのではないかと見立てている。
なお、この会社はピュア系オーディオメーカではなく、スタジオ/制作現場寄りの音響機器関連開発メーカーである。
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