Debian、公式イメージのインストーラーで非自由なファームウェアを同梱可能に 51
ストーリー by headless
非自由バイナリを同梱できる自由 部門より
非自由バイナリを同梱できる自由 部門より
Debian プロジェクトが採決を行い、公式イメージのインストーラーで非自由な (プロプライエタリの) ファームウェアを同梱可能にした
(決議案、
採決結果、
The Register の記事)。
Debian では長らく非自由ファームウェアのサポートを避けてきたが、このようなファームウェアバイナリなしではモダンなコンピューターが完全に動作しなくなってきているというのが提案理由だ。
選択肢は大きく 3 つに分けられる。
Debian では長らく非自由ファームウェアのサポートを避けてきたが、このようなファームウェアバイナリなしではモダンなコンピューターが完全に動作しなくなってきているというのが提案理由だ。
選択肢は大きく 3 つに分けられる。
- 非自由ファームウェアを含む唯一のインストーラー
- 非自由ファームウェアを含むインストーラーと含まないインストーラーの両方
- 非自由ファームウェアを含むインストーラーを認めない
実際のオプションは以下のような 7 つとなる。
- 唯一のインストーラー
- 両方のインストーラーで非自由ファームウェアを含む方を推奨
- 両方のインストーラーを提示可能にする
- 非自由ソフトウェアを含むインストーラーを Debian の一部と認めない
- 非自由ファームウェアを含められるよう Debian 社会契約を変更、唯一のインストーラー
- 非自由ファームウェアを含められるよう Debian 社会契約を変更、両方のインストーラー
- どれも該当しない
採決を勝ち抜いたのはオプション 5。Debian 社会契約の 5 番に「非自由ファームウェアを必要とするハードウェアを Debian で使用可能にするため、Debian の公式メディアには Debian の一部ではないファームウェアが同梱される可能性がある」といった趣旨の文言を追加し、同梱されるファームウェアバイナリはシステムの判断によりデフォルトで有効化されるといった声明を出すことになっている。
これにより、次期 Debian 12 (コードネーム: Bookworm) では、公式メディアに非自由ファームウェアが同梱可能となる。
最悪 (スコア:0)
DebianインストーラーはDFSG Non-Freeなものしか提供されなくなったということか。
インストーラーをダウンロードする前にいちいちライセンス文書を全部確認する必要がある。
もうUbuntuだけでいいよ。
DFSGを変えるか、2バージョン提供すればいいじゃん。
Re: (スコア:0)
DFSGの 5番を変えるってタレコミに書いてない?
Re: (スコア:0)
Debian社会契約の5番を変えると書いてありますが。
DFSGの5番は
5. すべての個人、団体の平等
だから違うと思うよ。
Re: (スコア:0)
ちょうど間違いに気づいたところだった
Debian 社会契約とDebian フリーソフトウェアガイドラインは別の概念なのか、混同していたわ
うっかりは自分だな
Re: (スコア:0)
というか、自由じゃないライセンスのファームウェアをインストールするにはいちいちそのライセンスに同意する必要があるわけで、自発的に調べなくてもライセンス文書の確認は強制されるだろう。
それに多くの場合同意が必要なのはダウンロード時ではなくインストール時。「インストーラーをダウンロードする前にいちいちライセンス文書を全部確認する必要がある」なんてことが必要なものを同梱するとは考えにくいな。
Re: (スコア:0)
Debianのmainセクションのみをソースにすると、DFSGだけわかっていればその手間が省けるのです。
それに多くの場合同意が必要なのはダウンロード時ではなくインストール時。「インストーラーをダウンロードする前にいちいちライセンス文書を全部確認する必要がある」なんてことが必要なものを同梱するとは考えにくいな。
そうなんけど、その保証があるようにはこのタレコミには書いてなかった。
会社で使ったりするときは、気がするじゃなくて保証が必要ですし、フリーソフトウェア戦士(笑)としては気になるところです。
Debian Installer Software Guidelineでも作ってくれれば済む話だろうね。
やっぱり、もうUbuntuでいいって気もするけど。
Re: (スコア:0)
「考えにくい」としか言えないのはまだモノが出て来てないからで、公式発表またはリリースされてから確認すればいいだけのことに気を揉んでもしかたないよ。
Re:最悪 (スコア:1)
自分で調べようとしなくてもリリース時には確実に話題に上がるようなことなのにそこまで気にするというのは、Ubuntuに乗り換える理由にしたいだけにしか見えない。
Re: (スコア:0)
おれがDebianのメリットはDSFG互換であるとしか思ってないからかもしれない。
DebianはUbuntuに比べてこういういいことがあるって書いてくれるといいな。
Re: (スコア:0)
32ビット対応。
Re: (スコア:0)
ああなるほど、Debianを使ってた理由だったものが失われることになるってことですね。
そりゃあ乗り換える理由になるのは納得できます。
Re: (スコア:0)
UbuntuはCanonicalの広告がapt upgradeで表示されたり、使いもしないのにsnapとかcloud-initとかが走ってなんか気になる。
Debianはそう言う心配は今のところない。
Re: (スコア:0)
Ubuntuを使う前にチェックするの?
Re: (スコア:0)
使う場合よりも、再配布やフォークする場合の確認が大事だな。
今までのDebianは、脳死ですべてOSSと思って使ってもよかったのが利点。
Re: (スコア:0)
フォーク先の方がユルユルな印象だけどな
Re: (スコア:0)
フォーク先はubuntuみたいな緩めのもあればドキュメント上のubuntuをLinux Mintに置換しましたみたいなの間であるからな。 ひどいとライセンス読まずフォークしてライセンスやドキュメントはフォーク元のままだったり。当然著作権者もふぉーくもとのまま。
Re: (スコア:0)
DFSGの「フリーソフトウェア」はおおむねFSFの定義に沿ったものだからDebianの都合だけで変えるのは難しいだろう
Re: (スコア:0)
DFSGはGFDLと合致しないなどFSFとは相容れないよ。
Re: (スコア:0)
ゼロ年代前半からタイムスリップしてきたんですか? いい加減脳内OSをアップデートしてください。
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0603/17/news031.html [itmedia.co.jp]
Re: (スコア:0)
変更不可は受けいれないと書いてあるじゃん。
Debianiはプログラムにかぎらず、すべてのものにDFSGを適用しようとするところに特徴がある。
たとえは、FSFは意見を表明する文書にならCC-BY-NDを認めてるけど、DFSGはCC-BY-NDを認めない。
おっと、インストーラーはいいのか。
しかしFSFのライセンス解説のベージ [gnu.org]は4.0のみを解説してるのに、CCの別名にバージョンを入れないんだ。ちょっと誤解を招きそう。
CC-BY-2.0以下はDFSG互換じゃないけどCC-BY-3.0以上は互換だとか、バージョンに違いがあるのに。ふつうは略号にバージョンまで入れる [spdx.org]だろ。
Re: (スコア:0)
とりあえずDebianで入れて、必要な物だけ調査して入れるって感じで運用してた時代って終わったんですね。
とりあえず何も考えずに全マシで入れとけ的な方が好まれる時代だと思うと、セキュリティ的に退化していないか?って思うんだけどね
Re: (スコア:0)
DFSGを書き換えてもライセンスを確認しなきゃならないことには変わりないじゃん。
Re: (スコア:0)
DFSGを確認すれば(それに反するライセンスはDFSG-Freeと認められないから)DFSG-Freeなライセンスを個別に確認する必要はないけど、DFSG Non-Freeなライセンスはどんなものでもありうるから個別に確認しなければならないというロジックでしょ? ファームウェアのバイナリブロブをFreeとみなすような定義変更が通るわけないと思うけど。
Re: (スコア:0)
ライセンスを個別に確認する必要はない、というのがそもそもの誤解のような。
これまでもファームウェアをnon-freeパッケージとして提供してるし。
ログイン時に各パッケージのライセンス読んでね(意訳)、ってメッセージ出るし。
インストール時にライセンスの確認が求められるかどうかはまだモノができてないので話のしようがない。
もしこうすべきだって意見があるならこんなところでくだまいてないで直接乗り込んだほうが早いと思う。
Re: (スコア:0)
「ただしファームウェアは例外」と書かれても何も確認にならない。
netinstだけにすれば (スコア:0)
これまでも公式が非公式にfirmware付きインストーラー配布してたけど、今回の変更でユーザーに何かメリットあるのかな?
netinstに限っては、最近のNICはfirmwareないと使えないことが多いからデフォで付いてても違和感ないけど
Re: (スコア:0)
メリット:非公式というコソコソしたことせずにすむ
デメリット:原理主義者による反発
Re:netinstだけにすれば (スコア:1)
しかしDebianの原理主義者率って、この話題を見るとじつは少ないみたいだね。
とても驚いた。
Re: (スコア:0)
社会契約を改訂したら、原理主義者はそれに従うのでは?
Re: (スコア:0)
原理主義って言葉の意味わかってる?
Re: (スコア:0)
教典に従順な人たち
Re: (スコア:0)
経典の趣旨を変えようとすれば公式だろうが批判するのが原理主義なのよ。 だから改変後の経典はニセモノだと主張する。
Re: (スコア:0)
原理主義者率が高いプロジェクトはだいたい内ゲバするか宗教化して長くて数年でポシャるからなあ
Debianはそうならなかったので長期運営できている
Re: (スコア:0)
原理主義と呼ばれるようなグループが表面化する時点で内ゲバだよ。
Re: (スコア:0)
過去の完全動作可能なハードウェアの修理業者になったりしたんじゃない?あるいはNVIDIAに入社して、linuxカーネルモジュールをオープンソースにしてしまったか。原理主義者にとってもDebian側から戦うのは困難だろう。
Re: (スコア:0)
Debianは原理主義者からは「推奨しない」とされているのです。
https://www.gnu.org/distros/common-distros.ja.html#Debian [gnu.org]
原理主義者は既にLinux-Libreを使った他に行っているのでは。
Re: (スコア:0)
Debianは元々いい感じのところでバランスして便利に使おうぜってところな気がする。
ただし、その「いい感じ」を「これ」ときっちり明文化して曖昧にはしない。
原理主義はソースを自分で検証してからビルドして使うもので、バイナリ配布なんて許しがたい。
Re: (スコア:0)
しかし推奨されているGuixも適当だしなあ。
機械可読形式のcopyrightファイルにFreeじゃないライセンスが含まれているにもかかわらず、
見落として(?)入っているパッケージがある。
まあ、世の中でバイナリパッケージとして配っているところはいろいろあるけど、
ダウンロード前に概略で見られるライセンスの一覧には網羅されてないことがあるね。
そこはしかたがないのかもしれないけど、その抜けた概略でフリーと判断して配っちゃだめだろ。
Re: (スコア:0)
既存OS潰してインストール後に、ネットに繋がらなくて詰むケースを救える。
Re: (スコア:0)
で、インストールのために有線LANの線を引っ張ってきたり、USBのアダプタ付けたり。
Re:MSが悪い (スコア:2, 参考になる)
UEFI ForumにDebian Projectは参加すらしていないし(少なくとも団体レベルでは)、
どこの企業とも紐付いていない(という信条っぽい)様子なので、
PC H/W仕様(Wifi, UEFI, etc...)にフリーライドしている以上は当然の結果、
という見方もできる。
Re:MSが悪い (スコア:1)
これか
ネットで質問する時に使えるライフハックが有用だけど邪悪→「まず、別垢で耐え難いほど間違った回答をする」 [togetter.com]
Re:MSが悪い (スコア:1)
仕様の複雑化とコストダウン要求が悪い。
インストーラでネックになるWi-FiやマルチギカEthernetは、ハードウェア側でIPプロトコル等を理解してオフロードするとか、一部は話せるのが当たり前になった。
結果、バグや不具合のリスクや将来の仕様変更等を考えたら更新可能なソフトウェアにしておく必要がある。
そして、ROMに焼いておくより、ドライバーが毎回デバイスへファームウェアを送り込めば書き換え可能な大容量ROMを積まなくて済む。
結果、不自由なライセンスのblobがOSのドライバー内に必要に。
Re: (スコア:0)
モデレートは廃止した方がよさそう
Re: (スコア:0)
モデレートは廃止
💩な荒らしも居るから難しいところ。
ACなしにするならアリかもだけど。
Re: (スコア:0)
ないない。ACなしならPV激減でサイトつぶれる。