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2022年10月のLinux人気記事トップ8
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Linux

Linus Torvalds、Linux の i486 サポート終了を提案 62

ストーリー by nagazou
提案 部門より
headless 曰く、

Linux では i386 のサポートを 2012 年に終了しているが、2022 年は i486 のサポートを終了する時ではないかと Linus Torvalds 氏が提案している (Torvalds 氏のメーリングリスト投稿 [1][2]Phoronix の記事Neowin の記事)。

提案は現在ほとんど使われていない古い CPU をサポートするため cmpxchg の処理が複雑になっていることへの対策であり、x86-32 では「cmpxchg8b」インストラクションをサポートする CPU (Pentium以降) のみをサポートすることにしてはどうか、というものだ。これにより、CONFIG_MATH_EMULATION もついに消すことが可能になるとのこと。

Torvalds 氏はほとんど (全部?) のディストロが既に (X86_CMPXCHG64 を基本要件に含む) X86_PAE を有効化していると考えており、ほとんどのディストロが 32 ビットの開発をしていないと確信しているという。また、486 関連の開発をしている人がいないわけではないことを認識しつつ、新規出荷されている 486 クラスのハードウェアがほぼないことを指摘。カーネル開発の観点で i486 サポートの重要性はないとのこと。

i486 ハードウェアはそのうち博物館の収蔵品となり、博物館のカーネルで動作することになるとし、要件を cmpxchg8b に引き上げることが不合理だとは思えないという。Torvalds 氏は i486 をサポートするカーネルが必要なら LTS を使えばいいとも述べている。Phoronix では Linux 6.1 が今年の LTS カーネルになると予想しており、Linux 6.2 で i486 サポートが削除されることを期待している。

15823317 story
Ubuntu

Ubuntu に表示される Ubuntu Pro の宣伝、Canonical はニュース要素だと主張 78

ストーリー by headless
主張 部門より
Ubuntu で「sudo apt upgrade」を実行すると Ubuntu Pro の宣伝が表示されるとして、ユーザーから不満の声が出ている (The Register の記事Reddit 投稿Mastodon 投稿Ask Ubuntu 投稿)。

Canonical が先日発表した Ubuntu Pro は 10 年間のサービスが提供され、個人では最大 5 台まで無料で利用できる。sudo apt upgrade で表示される宣伝は「最大 5 台の個人向け無料サブスクリプションで Ubuntu Pro ベータ版を試してみよう。 / 詳しくは https://ubuntu.com/pro で」といった趣旨のものだ。

投稿者はこのような宣伝が表示されることが許せないようだが、Canonical ではニュース要素だと The Register に説明したという。スラドの皆さんのご意見はいかがだろう。
15812818 story
音楽

Linuxカーネルのコード、バンドリのPVで使われる 62

ストーリー by nagazou
どうなんでしょうね 部門より
スマートフォン向けゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」向けの楽曲である「スカイクラッドの観測者」で、Linuxカーネルのコードが使われているとして話題となっている。Hiraku Toyookaさんが発見した。同氏のこのツイートに対し「めっちゃ見慣れた感じのシンボル名だらけでしたわー!」「カーネルのコードある程度読んだことある人ならわりとすぐ気付きそう」などのコメントがついている(Hiraku Toyookaさんのツイートスカイクラッドの観測者の動画激ロック ニュース)。

また「Linuxカーネルのコードが使われていることから楽曲もGPLになるのでしょうか」といった疑問も提示されている。Hiraku Toyooka氏は、動画をGPLで頒布している訳では無いので、動画や動画内で使われている楽曲のライセンスをGPLとして扱うことはできないんじゃないかと解釈するコメントをしている。
15819734 story
Linux

リーナス・トーバルズ氏が使用するPCのメモリ不良のためLinuxカーネルの開発が滞る 55

ストーリー by nagazou
突然死 部門より
Linuxの生みの親であるLinus Torvalds氏はメーリングリストで、Linuxカーネルのバージョン6.1のコードのマージが遅れていると告知した。「新しいECCメモリDIMMが届く」のを待っているためだという。同氏によればここ2、3日ほどメインのデスクトップPCが不安定となっており、allmodconfigのビルドがコンパイラの内部エラーで失敗する事例が多発していたらしい(Linus Torvalds氏のメールThe Register)。

こうした場合は、たいていは新しいカーネルのバグだとして原因を探していたがものの、バグではなく原因はPC側の不調だったそうだ。Memtest86+を回して確認したところ、メモリエラーが起きていたことが判明したとしている。仕方ないのでメモリが届くまでラップトップを使って、ゆっくりとカーネルのマージをおこなっていたとのこと。
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Debian

Debian、公式イメージのインストーラーで非自由なファームウェアを同梱可能に 51

ストーリー by headless
非自由バイナリを同梱できる自由 部門より
Debian プロジェクトが採決を行い、公式イメージのインストーラーで非自由な (プロプライエタリの) ファームウェアを同梱可能にした (決議案採決結果The Register の記事)。

Debian では長らく非自由ファームウェアのサポートを避けてきたが、このようなファームウェアバイナリなしではモダンなコンピューターが完全に動作しなくなってきているというのが提案理由だ。

選択肢は大きく 3 つに分けられる。
  1. 非自由ファームウェアを含む唯一のインストーラー
  2. 非自由ファームウェアを含むインストーラーと含まないインストーラーの両方
  3. 非自由ファームウェアを含むインストーラーを認めない

実際のオプションは以下のような 7 つとなる。

  1. 唯一のインストーラー
  2. 両方のインストーラーで非自由ファームウェアを含む方を推奨
  3. 両方のインストーラーを提示可能にする
  4. 非自由ソフトウェアを含むインストーラーを Debian の一部と認めない
  5. 非自由ファームウェアを含められるよう Debian 社会契約を変更、唯一のインストーラー
  6. 非自由ファームウェアを含められるよう Debian 社会契約を変更、両方のインストーラー
  7. どれも該当しない

採決を勝ち抜いたのはオプション 5。Debian 社会契約の 5 番に「非自由ファームウェアを必要とするハードウェアを Debian で使用可能にするため、Debian の公式メディアには Debian の一部ではないファームウェアが同梱される可能性がある」といった趣旨の文言を追加し、同梱されるファームウェアバイナリはシステムの判断によりデフォルトで有効化されるといった声明を出すことになっている。

これにより、次期 Debian 12 (コードネーム: Bookworm) では、公式メディアに非自由ファームウェアが同梱可能となる。

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Ubuntu

Ubuntuが10年間のメンテナンスを約束する「Ubuntu Pro」を発表 28

ストーリー by nagazou
個人は5台まで無料 部門より
ITmediaの記事によると、Canonicalは、新サービス「Ubuntu Pro」を発表した。現在はベータ版として提供されている。このUbuntu Proは、Ubuntuと主要なアプリケーションに対して、10年間のセキュリティパッチなどによるメンテナンスを提供を約束するというもの(ITmedia)。

サーバ向けとデスクトップ向けを含むすべてのUbuntuのディストリビューションに対応、「Apache Tomcat」「Apache Zookeeper」「Docker」「Drupal」「Nagios」「Node.js」「phpMyAdmin」「Puppet」「WordPress」などの主要なLinuxアプリケーションもメンテナンスの対象になる。また個人に対しては最大で5台のマシンまでUbuntu Proが無料で提供されるとのこと。
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ノートPC

Linux 5.19.13、IntelのノートPCでディスプレイを損傷する可能性のある問題を修正 27

ストーリー by headless
修正 部門より
4 日にリリースされた Linux カーネル 5.19.13 では、Intel グラフィックスのノート PC で内蔵ディスプレイパネルを破損する可能性のある問題が修正されている (Phoronix の記事アナウンス)。

この問題は Linux 5.19.12 で報告されていたもので、画面が連続フラッシュのように白く点滅するという。5.19.11では発生しないためFramework Laptopのフォーラムでは5.19.12にアップグレードしないよう呼びかけられていた。調査の結果、内蔵ディスプレイパネルの省電力関連に関連した問題により内蔵ディスプレイを破損する可能性が判明し、5.19.13で修正された。なお、5.19.13 の変更点はこの修正のみであることから、5.19.12 で問題が発生していない場合はアップグレード不要とのことだ。
15810438 story
Intel

リーナス・トーバルズ氏がIntelのグラフィックスチームと過ごす 19

ストーリー by nagazou
ドライバ 部門より
ラジャ・コドゥリ(Raja Koduri)氏がツイートで、リーナス・トーバルズ氏とIntelのグラフィックスドライバチームが一緒に過ごしたというツイートをしている。リーナス氏からはカーネルドライバの更新について厳しい突っ込みが入ったとコメントしている(Raja Koduri氏のツイート)。

あるAnonymous Coward 曰く、

Intelはオープンソースグラフィックスドライバのスタックに長年貢献している。最近はbinaryblobなファームウェアを巡ってカーネルとの互換性を壊す変更や (すでに修正済) 、これまで必須でなかったGuC, HuCnなどのblobを強制する動きがあるが、GPUのオープンソースサポートの面では、ユーザースペースのドライバではAMDのRADV (MESAのAMD製GPU用Vulkanドライバ) などはANV (IntelのVulkanドライバ) を参考に作られたなど周辺環境の整備、オープンな規格の策定などこれまで多大な貢献をしてくれている。これからも、クローズドな方向に向かわないよう願うばかりだ。

AMDも2014年くらいからカーネル、ユーザースペースともオープンソースドライバを用意し、またCommunityが開発できるようにしてくれている。実際MASAはAMDが用意しているオープンソースドライバではなく、Communityベースのドライバだ (ValveもSteam Deckで使用) 。

Nvidiaは最近カーネル側のドライバを一部公開したが、GSPが乗っている世代以降でしか使えず (turing以降) 、オープンソースドライバのnouveauもあるがnvidiaの署名付きfirmwareがいるため周波数の変更ができず (起動時の一番低い周波数に限定される) 。

GPUを買うときはIntelかAMDのものにしよう

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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