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2021年12月のLinux人気記事トップ3
15511636 story
Debian

Debian、Webブラウザーサポートで悲しい状況に 56

ストーリー by headless
悲観 部門より
Debian が現在、Web ブラウザーサポートで悲しい状況となっているそうだ (Phoronix の記事)。

Debian に同梱されているブラウザー (Chromium、Firefox ESR、Falkon など) はいずれも、パッケージメインテナーが簡単に修正できないセキュリティ上の問題を抱えているという。Debian の Chromium はいまだにバージョン 90.0.4430.212-1であり、Debian Wiki では Firefox や Brave、ungoogled-chromium などへの移行を検討するよう求めている。

Debian の Firefox ESR はバージョン 78.15.0 (安定版の Debian 11 Bullseye では 78.14.0)で止まっており、91.x ESR ブランチへの移行が遅れている。これは Firefox ESR 91.3 で安定性の問題が報告されたためだ。ESR 91.3 はデフォルトで EGL を使用するよう変更されており、Bullseye の mesa (バージョン 20.3.5) が EGLの要件 (mesa 21.x 以上)を満たさないためではないかとも指摘されていたが、問題は ESR 91.4 で解決済みになっている。

このほか Falkon など Debian に同梱される他のブラウザーも長らくセキュリティパッチが適用されていないとのこと。Phoronix に問題を提起した読者はこの状況の非常に悲しい部分として、非自由なソフトウェアをデフォルトでユーザーから遠ざけるという哲学を持つ Debian が逆に人々を Google Chrome や Opera といったクローズドソースへ向かわせている点を指摘し、Debian プロジェクトにとって厳しい時期であると述べている。
15521664 story
ゲーム

Steam のトップ 100 ゲーム、80 % が Linux で利用可能 44

ストーリー by nagazou
多いのか少ないのか 部門より
headless 曰く、

ProtonDB によれば、Steam のトップ 100 ゲームの 80 % が Linux でも動作するそうだ (Neowin の記事Ghacks の記事)。

この数字は Linux ネイティブ版が提供されているゲームと、Linux 版 Steam Play 搭載の Windows 版ゲームサポート機能「Proton」による動作のレーティングで Gold 以上のゲームの合計だ。

Proton のレーティングは以下のようなものだ。

  • Platinum: そのままで完全に動作する
  • Gold: 調整すれば完全に動作する
  • Silver: 細かい問題はあるものの、全般にプレイ可能
  • Bronze: 実行可能だが、しばしばクラッシュしたり、快適なプレイを妨げる問題がある
  • Borked: 起動できないか、プレイ不可能

トップ 100 では Linux ネイティブ版を利用可能なゲームが 29 %、Proton のレーティング Gold 以上のゲームが 51 % (Platinum は 6 %) であり、合計で 80 % となる。トップ 10 では 30 % が Linux ネイティブ版を用意しているが、Gold 以上は 10 % (Platinum は 0 %)にとどまり、合計で 40 % だ。トップ 1,000 では Linux ネイティブ版が 22 % と少ないものの、Gold 以上が 53 % ( Platinum は 19 %) と多く、合計では75%となっている。

15508094 story
Intel

第12世代CoreでLinuxのSpectre・Meltdown対策パッチを無効化する意味はない 44

ストーリー by nagazou
デフォでよし 部門より
LinuxではSpectreやMeltdown問題の対策として脆弱性対策を無効化するオプションパラメーターが存在している。2018年以前のインテル製CPUでは、SpectreやMeltdown対策は行われていないが、一部のLinuxユーザーはこの「mitigations=off」オプションをつけて起動することで、パフォーマンスを向上させていたという。この行為はセキュリティ上のリスクを伴うものだが、前世代のIntel CPUであれば測定可能な明確な性能差が出ることも分かっていたという(Phoronix)。

しかし、11月に発売された第12世代Core プロセッサ(Alder Lake-S)でもこのオプションを利用する意味があるのだろうか。Phoronixに掲載された記事では、その疑問に答えるためにオプションの有効・無効化によるパフォーマンスの差を調査している。Intel Core i9 12900K(Alder Lake-S)を搭載したシステムにUbuntu 21.10(Linuxカーネル5.15)をインストールした環境でテストが行われている。

それぞれのテスト内容やテスト項目に関しては元記事を見ていただきたいが、結論としてはIntel Core i9 12900K環境では「mitigations = off」の有無による差は、全体的にごくわずかなものだった。記事ではAlder Lake環境であれば、「mitigations = off」オプションを変更する価値はないと結論づけている。
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

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