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ゲーム

Valve の Linux 向けゲーム配信サービス、ライセンス問題が浮上 45

ストーリー by reo
ライセンス文を整えればOK 部門より

insiderman 曰く、

ゲーム配信サービス Steam を提供しているValveが、Linux 向けのゲーム配信サービスを開始しようとしていることはすでに報じられている。同社はすでに Linux 向けとして Steam クライアントの Debian パッケージを提供しているのだが、これについてライセンス的な問題が浮上している (Phoronix の記事より) 。

発端は、Arch Linux の開発者が Valve が配布している Debian パッケージを独自に Arch Linux 向けに再パッケージングして配布したこと。Steam クライアントはバイナリ形式でしか配布されておらず、ライセンスもオープンソース/フリーソフトウェアライセンスではない。付属するライセンス文にも、再配布や改変を禁ずる事項が含まれているという。Arch Linux の開発者は「Valve の人間にコンタクトをとったところ、再パッケージングや再配布は OK だ」という回答を得たとしているが、ライセンス文を根拠に再配布を行ったものが訴えられる可能性があるとのことで、現在は Steam クライアントをリポジトリから削除しているという。

Linux 向けの Steam パッケージは Ubuntu での利用が想定されているようだが、このような「パッケージによるロックイン」があると、Ubuntu 以外のユーザーは Steam を利用できなくなる可能性があり、フリー/オープンソースソフトウェアの精神からは外れてしまうことが懸念されている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • まずは、Ubuntuがこういうプロプラ/クローズドソースなモノを動かせるベースに選ばれたことをひとつのオープンソースの勝利として言祝ぐべきなのでしょう。

    で、これって「Windows用のアプリはWindowsユーザー以外が使えない」ってレベルの話と何が違うんでしょうかね。

    • by epgrec (43527) on 2012年11月20日 13時07分 (#2275566)

      まったくですねー。

      >フリー/オープンソースソフトウェアの精神からは外れてしまうことが懸念されている

      もともとオープンソースじゃないものだから、懸念もへったくれもないでしょうに。再配布できること=
      フリー/オープンソースソフトウェアの精神というのが知らないうちに常識になっているんなら
      精神も随分と小さくなったなあと感心しますけど。

      ピントはずれな攻撃を加えて、Linuxでビジネスしようとしてる会社をLinuxユーザー自らの手で
      撃退してしまわないことを願うばかりです。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2012年11月20日 13時31分 (#2275585)

        同感。
        プラットホームとしてのOSと、ソフトウェア開発哲学の結果物としてのOSを混同してる。
        #それとも、なにか意図があって、あえて混同してるのか?
        逆にWindowsやMacOSでフリーのソフトウェアが出てきたら、「プロプライエタリのエコシステムから外れてしまうこと」が懸念されるのか?
        オープンソースの成果物を直接利用してるなら、その部分は問題視されるかもしれないけど、そういう話じゃないものね。

        Valveがlinux(というか今の所Ubuntuか)上で、どんなビジネスをしようが自由でしょ。
        あんまり狭量なことを言ってると、Valveが計画してるというlinuxベースのゲームコンソールでしか動かなくなっちまうよ。

        親コメント
    • 「オープンソースOS上でのサービスは無限のサポートを保証しないといけない」
      って文字でも見える人が居るのだろうか?

      パッケージによるロックインと言っても、有料サービスを動作確認も出来ていないプラットフォームに展開出来ないだろ。
      継続的なサポートを考えるとベンダとの継続的な情報のやりとり(当然コスト問題にもなる)がある訳だし。
      Your own riskでの使用についてはOKを出してくれるだろうが、不特定多数に無条件でオープンにはしないだろ。
      責任問題にもなりかねないのだから。

    • by Anonymous Coward
      つ「フリー/オープンソースソフトウェアの精神からは外れてしまうことが懸念されている。」
      • by Anonymous Coward on 2012年11月20日 12時32分 (#2275535)

        そもそも「フリー/オープンソースソフトウェア」でないわけだが。。
        件のパッケージ。

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          Linuxの基本理念から外れたものが、Linux内に広まっていくことへの懸念でしょう
          • by Anonymous Coward

            つまりLinux上ではLinuxと同じライセンス以外のソフトは走らせるべきではないということですか?

            • by Anonymous Coward on 2012年11月20日 14時34分 (#2275627)
              そう考える人達がいる、ということです
              親コメント
              • by Anonymous Coward

                じゃあ、そういうライセンスにすればいいよ。
                不満ならオープンソースらしく自分で作ればいい。

                # 原理主義は足を引っ張るだけ

              • by Anonymous Coward

                GPLv2 なLinux 上では、GPLv2+ や GPLv3 なソフトウェアが使えなくなるということですね。
                GPLv2 よりも制約の緩い BSD ライセンスならば互換性を保てるので、カーネルは Linux で
                それ以外は BSD な BSD/Linux の開発が待たれるところですね。

              • by Anonymous Coward

                どこに?

          • by Anonymous Coward

            カーネルにモジュール以外で組み込まれたならともかく、アプリでしょ?

      • by Anonymous Coward

        懸念したい人がするのは勝手だけど、
        そもそも今回の話は問題でも何でもない。
        単に「俺の好みにあわないのは嫌だ」くらいでしかないからねえ。

      • by Anonymous Coward

        それ元記事にある?見当たらないんだけど。そもそも「懸念している」人は誰よ。タレコミ人だけじゃないの。

        新聞記事によくある、「・・・ということが市井では論じられてる。」てな感じで
        自分の意見を多数意見のように幻惑させる詭弁術じゃ?

        • by Anonymous Coward

          タイトルも本業のゲーム配信サービス自体にライセンス問題があるかのようにとれるよね。ひどい話。

          問題となってるのはライセンス文書と口頭許可が一致してないから、口頭許可をもらった本人はよくても
          さらに(Arch Linuxを)再配布した人(当然口頭許可はもらってない)がライセンス違反で咎められる可能性があるよねってところですよね。

          再配布に制限のあるパッケージは同梱されるライセンス文書が改訂されない限り、特別に許可を得たとしても含めることが
          できない(難しい)ってことですかね。
          他者による再配布を前提とするOSSならではの悩みではあるかもしれません。

          間違っ

    • by Anonymous Coward

      それを言うならRHELはもっと前に大勝利ですね。

      • by Anonymous Coward

        いや、パッケージングとサポートだけであの値段取ってるのはたしかに大勝利だと思う。
        1から作っているところから見ればうらやましいことこの上ないでしょう。

  • Debianには「インストーラーパッケージ」と呼ばれるものがあり、バイナリ配布しかないものや、再配布禁止の
    ものに対応しています。やってることは、ネットワーク上にある元のデータを取得して、展開してDebianの
    ポリシーに合うようにファイルを配置するだけです。有名どころだと、フラッシュプラグインがこれで入れられます。

    本体を配布していないので、DFSGそのものには違反していないのですが、non-freeなものに依存するので
    mainセクションではなくcontribというセクションに収録されます。contrib自体はDebianの一部です。
    non-freeは一応、Debianの一部ではないことになっています。なのでセキュリティ更新などもあまり頻繁には
    おこなわれません。実際、かつてメジャーだっためーりぐリスト用ソフトmajordomoがnon-freeパッケージで、
    改変物の再配布を禁止したライセンスだったために、脆弱性が発覚したときに対応できなくてmajodromoの
    配布そのものをやめた過去があります。
    --
    knok
  • by Anonymous Coward on 2012年11月20日 13時03分 (#2275561)

    寛容なライセンスのBSDをもっと活用したほうがいいんじゃないかな

    • by Anonymous Coward

      いやMITライセンスにしよう

    • by Anonymous Coward

      だからEmbedded系みたいに、OS自体に手を入れる案件ではLinuxでなくBSDを、ってのは増えているよ。

      ってのは全然全く関係無く、一部の原理主義者がLinux上ではオープンソースライセンスのソフト以外排除すべき筈だとか妄想しているってだけの話だよ。
      そんな前提が有るのなら、最初からWineとかは出来てこなかった筈なんだが。

      • by Anonymous Coward

        PS3とかはNetBSDつかってたりするよな

      • by Anonymous Coward

        > 一部の原理主義者がLinux上ではオープンソースライセンスのソフト以外排除すべき筈だとか妄想しているってだけの話だよ。

        そんな過激な原理主義者は、ほとんど見たことがないです。rms本人くらいのものかも。

        GPL厨でさえ、ほとんどの人は、そこまでとんがってないと思う。

        • by Anonymous Coward

          といっても、このスレでは散見されますが。

          極少数だってのには同意。だけど狂信者って声はデカイんだわ。

          • by Anonymous Coward

            私には見当たりません。例えばどれですか?

        • by Anonymous Coward

          rms は「自由ソフトウェアライセンスのソフト以外排除すべき」とは言っても「オープンソースライセンスのソフト以外排除すべき」などとは決して言わないでしょう

        • by Anonymous Coward

          江添亮氏が数年前に突如目覚めてそんな主張を度々ブログでやってるけど
          何かあまりにもアレすぎて本気で言ってるというよりそういう芸風の人にしか見えない

  • by Anonymous Coward on 2012年11月20日 13時10分 (#2275570)

    「Valve の人間にコンタクトをとったところ、再パッケージングや再配布は OK だ」と確認とったのに、後からダメと言われるとは。口約束も契約なんだけど、紙の方が強いと言うことなんかなぁ

    • by karo_febry (23024) on 2012年11月20日 14時09分 (#2275610)

      紙が強い弱いではなく、口約束「だけ」だと時間経過と共に契約内容が曖昧になって
      後に厄介ごとの種になりえるということかと。
      口約束のあとで明文化すればいいと思いますよ。
      お互いの認識のズレにも気づけますしね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      OKとは言ったがその期間までは明示していないっ・・・!

      • by Anonymous Coward

        契約書に記載が無ければ締結時より発効では?
        言った言わないよりも紙に残すことが重要かと

    • by Anonymous Coward

      Arch Linux側も、Valveの人間とやらも、両方、ライセンスに関する考え方が甘かったということ。

      ライセンス文に「やっちゃだめ」と書いてあることを、社員が勝手に口約束で「いいよ」なんて言えるわけがない。
      仮にそういう権限を持った人であったとしても、きちんと文書の形で許可を出さなきゃ。

      一方、口約束で許可を得たつもりになるほうもバカ。あとで「そんなこと言ってない」って言われたらおしまい。

      # Debianのメンバーなら、そのへんもっと真剣にやってるんだけどなあ。
      # GNUはもっとがちがちで、むかし、GNUプロジェクトのためにパッチを送ったら、
      # 「きみの雇い主からもサイン入りの著作権委譲の文書をもらってこい」って
      # 言われたので面倒になってそのまま流れてしまったことがあります。

      • by Anonymous Coward

        最近のディストリビューションなんてOSSにこだわってる方が少数派
        debian だって標準のレポジトリだと"フリーでない"ソフトウェアを使えなくしてるってだけで
        結局ほとんどのユーザーはレポジトリ増やすし

  • by Anonymous Coward on 2012年11月20日 13時57分 (#2275600)

    GPLウイルスの弊害がどんどん出てきてますねー
    あの時ライナスがGPLを採用しなければこんなことにはならなかった・・・

    • by Anonymous Coward on 2012年11月20日 14時01分 (#2275604)

      違うよ。

      再配布・改変を禁止したライセンスなんだから、BSDとも相容れない。
      たとえば、BSDにこのゲームを組み込んだディストリビューションを作ったとして、
      そのディストリビューションのユーザーが、「これはBSDだから自由に配布していいんだよね」
      と思って配りまくったら、その中に含まれているゲームを勝手に再配布したといって
      訴えられるかも知れない。

      オープンソース関連のライセンスまわりで問題が起こったときに、
      何も考えずにGPLのせいだと言いふらしてたら、
      バカだと思われますよ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2012年11月20日 16時04分 (#2275670)

        違うよ。

        再配布・改変を禁止したライセンスなんだから、BSDとも相容れない。

        BSDライセンスのソフトウェアの派生物はBSDライセンスで配布する必要は無いでしょ
        再配布を禁止しようが改変を禁止しようが自由でしょ

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          無理矢理GPLが問題となるような問題を仕立て上げれば、もちろんGPLが問題となりますが、
          いまの話題はそういうことではありません。

        • by Anonymous Coward

          SteamクライアントはBSDライセンスではないので。
          第三者が勝手に配布したり改変することは出来ません。

        • by Anonymous Coward

          突っ込みまで入ってもまだわからないんだな。
          現実問題としてこういうアホも相手にしないといけないんだなあ。

  • by Anonymous Coward on 2012年11月20日 14時26分 (#2275621)

    この手のライセンスって、著作元以外で改変された別ライセンスを付加して配布されたソースを入手(購入)した第三者は、
    元のライセンス条項に従う義務って生じるものなんでしょうかね?
    日本だと盗品は2年以内なら返還の義務は生じますが、盗品?

  • by Anonymous Coward on 2012年11月20日 15時03分 (#2275642)

    既にインストールしちゃったぞ
    というかAURならインストールできそう

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