情報技術によって高学歴者の需要は低下した? 109
ストーリー by reo
当然「かつての」高学歴者の需要は低下する 部門より
当然「かつての」高学歴者の需要は低下する 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
情報技術によって高学歴の人の仕事は減っているのではないかとの記事が The New York Times の記事に掲載されているそうだ (本家 /. 記事より) 。
例えば弁護士事務所において資料調査を担当していたチームは必要なくなるなど、以前であれば学歴の高い人の担当であった仕事が今では情報処理技術によって置換えられているとのこと。「昔であれば多くの弁護士が何週間もぶっ続けで資料調査にあたっていた。人間であれば飽きたり、疲労による体調不良を訴えるところだが、コンピュータではそういうことは起きない」とはある弁護士の弁。
米国における学歴間賃金格差は 80 年代と 90 年代に大きく差が開いたが、最近は沈滞しているとのことで、この状況は数字にも表れているという。本家 /. では産業革命時のラッダイトをを「彼らは貧しかったのではなく、技術によって突然価値が低下した熟練した職人工だったのである」と引き合いに出しているが (参考:ラッダイト運動) 、情報技術によって「高学歴」の価値が低下してしまったのであろうか。
なんだってそう (スコア:4, 興味深い)
技術が人の手を省くためにもある以上、常に「今の仕事」に対する需要が減り続けるのは当然ですよね…
Re: (スコア:0)
日本でも、高学歴に限らず下のほうの需要まで減っています。
IT化によって不要になった人員を、他に回すのではなく
一番楽な「人減らし」で利益確保してしまうから、仕方ないのです…。
Re: (スコア:0)
カードに穴あけることしか出来ない人に、プログラムを教えるのが会社の責任とは思えない。
Re:なんだってそう (スコア:1, 興味深い)
>IT化で必要なくなった技術しかもってない人を切るのはあたりまえじゃないの?
>会社は利益を求める組織なんだから。
>会社が求めるスキルがあれば他でも幾らでも仕事して欲しいとは思うだろうけど。
>カードに穴あけることしか出来ない人に、プログラムを教えるのが会社の責任とは思えない。
それはニワトリとタマゴの話と同じ問題になります。
日本では年功序列の終身雇用という神話があったため、
それに沿って労働者はメリットとデメリットをそれぞれ受け入れてきました。
メリットは安定雇用、将来への展望などですが、
デメリットとして非常につまらない仕事や将来性のない仕事にも耐えてきたわけです。
労働市場には転職市場などがなかなか根付かず、
「離職=リスク」だけの社会が発展しました。
ところが、いざその体制が壊れたからといって、
「メリットはなくす。デメリットは今後も受け入れてね。
今まであなたが受け入れてきたデメリットの分は当然マイナスにさせてもらうよ」
では一方的すぎるわけで、
それを「労働者の自己責任」というのは
「若者は全部自己責任で苦しんでるのだから助けなくてよい」と言い切るのと同じ暴論です。
ですので、その反対側にある
労働者自身による学習の方向性、転職市場、会社以外での交流の場の確保など、
セーフティネットなどと呼ばれるさまざまなものの必要性が叫ばれています。
なので、IT化で一時的に不要になった人員については、
再学習や再配置などを企業は検討する必要があります。
社会の公器としての立場があるなら最低限の義務ともいえるでしょう。
Re:なんだってそう (スコア:1, 興味深い)
> 「若者は全部自己責任で苦しんでるのだから助けなくてよい」と言い切るのと同じ暴論です。
今の若者が仕事ないのはその神話とやらに乗っかってきた生産性の無い人たちが、若者数人分の給料取ってる部分も否めないでしょ。そういう人材切れないから、若者に仕事ないんじゃない?そういう人はデメリットを受けてきたんだから、今メリット受ける権利があるの?
> なので、IT化で一時的に不要になった人員については、
> 再学習や再配置などを企業は検討する必要があります。
> 社会の公器としての立場があるなら最低限の義務ともいえるでしょう。
そんな義務あったら、正規雇用とか怖くて出来ないと思うけどなぁ。。
今が過渡期なのはどうしようも無いけど、だからこそ労働者も自分で生きる方法見つけないとダメでしょ。仕事がないって言うけど、自分の望む仕事がないっていうだけで仕事自体は幾らでもあるよ。
Re:なんだってそう (スコア:1, すばらしい洞察)
>今の若者が仕事ないのはその神話とやらに乗っかってきた生産性の無い人たちが、
>若者数人分の給料取ってる部分も否めないでしょ。
>そういう人材切れないから、若者に仕事ないんじゃない?
>そういう人はデメリットを受けてきたんだから、今メリット受ける権利があるの?
その辺は結論から書くと「ハードランディングは避けろ」に収束します。
長期的な展望を持ちましょう、といことですね。
たとえば若者論でも極端にハードなものでは、
「若者が社会から必要とされていないのだから仕方ない」などというものもあります。
でも
「それをいっちゃあオシマイよ」ですよね。
年功序列・終身雇用に従って、
つまらない・将来性のない仕事にひたすら従事してきた人間の心証も似たようなものです。
何十年ものローンを組んで、十数年ドブさらいだけしてきて挙げ句にローンも残ったまま解雇か、
では
「それをいっちゃあオシマイよ」ですよね。
とはいえ、無い袖は振れません。
そこで重要になるのは、当人を含めた社会全体が変容していくのに必要な時間です。
不況の際であれば、たとえば「諦めのプロセス」などと形容されるもので、
「持ち家は諦めろ」や「とっとと適当に結婚しろ」「大企業に新卒入社は諦めろ」などを当人が受け入れ、
それを受け入れた当人を周囲や社会がサポートする体制の完成まで時間をかける、ということになります。
それと同時に当人への再教育や価値の再発見などのプロセスも試みることになります。
逆に好況の際であれば、
「みんな持ち家を持ちましょう」や「玉の輿ゲット」「起業、投資」などが要求され、
バブルのころのように社会全体が踊っていくプロセスが進んでいったりもします。
イケイケ風潮の周囲や会社、社会の中で一人踊れず孤立というのもそれはそれで辛かったりもします。
ここで今の話に戻ると、諦めを受け入れるという負担を負わなければならないのは
年配の人も、若者も、企業も、それを今までより強くサポートしなければならない社会も
みんな同じことです。
バッサリ切りすぎるのは咎められますし、しがみつきすぎるのも咎められますね。
Re:なんだってそう (スコア:1)
同意するけど、スキルが足りない高給が人事権握ってるからねぇ。
ここも同意だが、
家売り払ってもローン完済には足りない現実。
日本は家屋の価値が下がるのが早すぎるんだよね。
また、自己破産はゼロからの出発ではなくマイナスからの出発。
そりゃ会社にしがみ付くわな。
みたいな話、ではなく実際にバブルは存在したし、その恩恵に与っていたのが現在の高給取りであるご年配。
そして巨大なねずみ講も、定年迎えればアガリ。
問題はそんなねずみ講の末端でも参加しないよりは参加したほうが、安定収入を得られるということなんだよね。
Re:なんだってそう (スコア:1, 興味深い)
みたいな単純に世代間の憎悪を燃やしてる人多いですよね。
それも結構本気で。
結局のところそれって「ウチの上司はバカでさあ」という愚痴の社会版でしかないように思います。
まあでも若い頃は自分の能力をオーバーエスティメイトしちゃう傾向があるから、仕方ないのかなぁ。
高学歴者に求めるもの (スコア:4, すばらしい洞察)
ただ単に書類を集めるような仕事ならITによって置き換え可能なのかもしれないが、 扱う情報の量がどんどん増えている昨今、 その情報の意味、意義、あるいは価値を計ろうとする場面において、 人間の頭の価値は無くなるどころか、いよいよ価値を増しているのではないか。
ITによって仕事が減っているというのは、実はその仕事は情報をコピーしたり、 単純な計算をするだけの仕事だったのではないのか。
高学歴者に求められているのは、 単に情報をコピーするだけではなく、その情報を要約したり、 解釈を加えたり、価値を推し量ったりすることなのではないのか。 あるいは情報がどう扱われるかのシステムを把握し、 制度疲労を起こしている場合にはどこをどう直すべきかを考察し、 それをシステムに落とし込む能力ではないのか。
学問というのは現実認識の方法であり、あるひとつの客観的方法論であるはずだ。 つまり一人ひとりの立場を超えた議論(で価値判断)ができるということが、 高学歴者に求められるひとつの素養であると私は思うのだが....
Re:高学歴者に求めるもの (スコア:1)
でもね、今時の日本の大学生(世界標準で見れば高学歴者)には、Google で出てくることは答えられるけど、出てこないと「わかりません」「できません」てな輩もけっこういますから。
Re:高学歴者に求めるもの (スコア:1)
>高学歴者に求められているのは、単に情報をコピーするだけではなく、その情報を要約したり、解釈を加えたり、価値を推し量ったりすることなのではないのか。
それが、IT化で、少人数で済む様になりそうだってのが元の話。
要は、「高度な知識が必要な単純作業」が、単なる単純作業化しつつあるって事。
>学問というのは現実認識の方法であり、あるひとつの客観的方法論であるはずだ。つまり一人ひとりの立場を超えた議論(で価値判断)ができるということが、高学歴者に求められるひとつの素養であると私は思うのだが....
実情は、かなり違う。
端的に言えば、「専門馬鹿」でも、従来なら「高学歴」としての仕事が在った。
で、それを可能にする人材を大学が量産して、それで高給が取れてたとの云うのが大元の記事。
(但し、米国での事情)
が、ITに因って、高度な知識が必要な単純作業の需要が低下してる(様に見える)から、どうしようかね?って話。
特に、これで中間クラスの収入を得ていた層の対処が社会問題だとも、元記事には在る。
米国は、収入基準の階層化社会だから、階層ピラミッドの瓦解は、大問題なんだろうね。
>あるいは情報がどう扱われるかのシステムを把握し、制度疲労を起こしている場合にはどこをどう直すべきかを考察し、それをシステムに落とし込む能力ではないのか。
こっちの方の「高学歴」の需要は落ちてないと思う。
でも、これって、従来の「高学歴」の枠を超えた、「超高学歴」な人の作業範疇になる。
要は、IT化で学歴に要求される水準が上がってるけど、実情はそうじゃないし、容易に人の知識水準も引き上げられないのが問題だよねって事で。
-- Buy It When You Found It --
Re: (スコア:0)
> その情報を要約したり、解釈を加えたり、価値を推し量ったりすることなのではないのか。あるいは情報がどう扱われるかのシステムを把握し、制度疲労を起こしている場合にはどこをどう直すべきかを考察し、それをシステムに落とし込む能力ではないのか。
ということが自動的、あるいは半自動的に行われるようになってきている、ってことじゃないかな。
もちろん全てにおいてじゃないけど。
Re:高学歴者に求めるもの (スコア:3, すばらしい洞察)
確かにそういう側面もあるでしょう。Googleで検索すれば有用な情報が上位に来ますからね。
そのような、ある種の評価関数を作るのはできるとは思うのですが、その結果と現実がどうあっているのか、あっていないのかを考察する上ではやはり人間の認識の力は必要でしょう。また「情報を要約する」というのは要するにいらないと思われる情報を切り捨てることですが、現実にある情報を取り扱う上では機械的にはできない場合が多いと思います。
Re:高学歴者に求めるもの (スコア:2)
どんなに優れた道具(機械、ロボット、あるいはコンピューター)でもそうですが、 それをどう使うのか決めるのは人間ですし、人間であるべきであると、私は思います。
同様にそれら道具で生み出された製品、あるいは情報を、どのように認識し、 どのように評価するのか、それを決めるのもやはり人間であるし、 機械にできるのは、その補助的役割だけだと思うのです。 なぜなら欲を、衝動を、感情を、意思を持つのは人間だけだからであり、 そうあるべきであると私は思うのです。
産業革命以後、確かに手工業的な産業は壊滅的なダメージを受けたかもしれません。 しかし、その一方で、大量生産では生み出せないものも好まれ、残っている側面もあります。 スイスの機械式腕時計とか、イタリアやフランスの高級服、革製品、 日本の陶器や着物もそうでしょう。 これらに独立した価値を我々が認める限り、何々革命が起きようが、やはり残るのです。
もう一度このトピックに戻ると、情報産業の発達で、 ある種の(情報をコピーするだけの存在であるような)事務員の雇用は、 やはり減るでしょう。しかし、ここで言いたかったのは、 そんな仕事は、実は学歴のある(学問を修めた)人間の仕事ではないはずだ、 ということです。学問的観点から (例えば、経済学的、社会科学的、心理学的、工学的観点から)情報を分析し、 評価し、新しい情報なり製品を生み出すのが、学問を修めた人間の仕事であるはずだし、 それはITで支援はできても直接解決できる仕事ではないと思うのです。 ワープロにいくら金をつぎ込んでも美麗な文章を書けるようにはならないし、 どんなに優れたNC旋盤を持っていても、物質の物理的特性を理解せず、何が好まれるのかも理解しないでは、 ろくな製品を作れないのと一緒です。
まとめると、「何が我々にとっての価値であるか」を真剣に考え、 その価値を生み出せる人間は、いつの時代も需要があるし、 明日も明後日もその需要が消えてしまうことはないと、私は思います。
Re:高学歴者に求めるもの (スコア:1)
総論は賛成なんですが…
人間であるべきであると、私は思います。
現状ではそうにちがいありませんが、そんな「べき」はありません。まあ、思うのは勝手なんですがね。以下同様。
これらに独立した価値を我々が認める限り、何々革命が起きようが、やはり残るのです。
その通りです。
が、それは結果から逆順に説明したに過ぎませんね。
それに、どれだけの割合の人が、そういう職業で食っていけるんだろう、と考えると…
まとめると、「何が我々にとっての価値であるか」を真剣に考え、その価値を生み出せる人間は、いつの時代も需要があるし、明日も明後日もその需要が消えてしまうことはないと、私は思います。
私もそう思います。
が、それらの仕事は、誰にでもできるというわけではないんですよね。しかも、できない人たちの方が圧倒的多数じゃないかな?
それらの人達は、今後、どうやって生きていけばいいんですかね。
Re:高学歴者に求めるもの (スコア:2)
それらの人達は、今後、どうやって生きていけばいいんですかね。
「何が我々にとっての価値であるか」と書きましたが、これはトップ判断だけではなく、 組織にとっての価値を考える意味でも重要であると思います。 組織を小さく区切って行き、自分の専門領域を定めれば、 ある程度は対応可能なのではないかと思います。 つまり問いをもう少し狭くして 「我々のグループにとっての計算機的価値とは何なのか」などを しっかり問うことができれば、有用な人材たりえると思います。
それと、 高学歴者はしっかりとした問いを持ちながら進む必要はあると思いますが それ以外の人間が不要になると言っているわけではないです。 組織活動を円滑にするための活動は依然として残ると思います。
skilled labour=「熟練労働」≠「高学歴」 (スコア:4, 参考になる)
Krugman氏がノーベル賞を受賞した国際貿易分野では、貿易が賃金に与える影響の分析について様々な研究が行われています。
最近のこの研究の文脈では、労働力はskilled labour(=熟練労働)、とnon skilled labour(=非熟練労働)に区別され、貿易を行う2国間の間でそれぞれのグループの賃金がどうなるか、ということが検討されます。
このとき、熟練労働というのは大学やそれ以上の専門のトレーニングを受けた人によるオフィスワーク(ホワイトカラー)を言い換えられ、非熟練労働とは農業や工場労働のような肉体労働(ブルーカラー労働)と言い換えられます。
このような分類は、工業製品の貿易について議論を行うときであれば、オフィスワーカーと生産現場(工場)に対応した分類となり、分析のくくりとしては悪くありません。
代表的な日本の貿易財である自動車であれば、IT化によって素材調達や在庫管理等の情報伝達の仕事は大幅に軽減され、同じ一台の自動車を売るために要する旧来の仕事はかなり軽減され、非熟練労働に対する熟練労働の比率は低下したのではないかと思います。
ところで、たれ込みのようにskilled labour(=熟練労働)を高学歴と訳すと、単なる大卒事務職よりも医者・弁護士のような単なる大卒以上の専門技術を有した労働が念頭に浮かびますが、この文脈で議論されているのは専門的な技能を有していない大卒労働者についてになります。
今の日本は大学進学率が50%程度ですから、高と低の2つに分類するのであれば大卒を「高学歴」、と称するのも間違いではないでしょう。
しかし、「高学歴」とするよりは「熟練労働」「ホワイトカラー労働」などとした方が本来の意図した職業がイメージされやすくなり、議論がしやすくなるかと思います。
ついでにコメントしておくと、これらの研究の文脈で用いられる分析の枠組みは前者の産業内での熟練労働の需要の増減を問題にしており、IT化による産業構造の変化については分析の検討としていません。
IT化による熟練労働による産出物への需要の増加(ハードを買わずにソフトを購入するようになる)ような効果は入っていないので、案外Krugman氏の展望は当たらないのではないか?、と考えていたりします。
生き字引 (スコア:3, すばらしい洞察)
経験を伴わない辞書的な知識を大量に蓄えてる、生き字引な人の価値は低下したかもと思う今日この頃。
もともと高学歴の人がやるべき仕事ではなかっただけ (スコア:2)
コンピュータで代替可能な仕事は、もともと人間がやる必要はなかった。
それが顕在化しただけ。
昔、聞いた話
-機械工学のある教授の夏休みの仕事は、歯車のインボリュート曲線の線図を作ることだった
-文学系の教授は源氏物語に出てくる単語の出現頻度を何年かかけて調べた。
こういうのは、やる必要がなかった。
高学歴の人に求められるのは、コンテンツを情報として読み込んで、過去の経験や知識と
組み合わせて、意思決定をすること。
Re: (スコア:0)
昔でさえ単価の高い高学歴の人間にやらせる必要はなくて低学歴のバイトでも雇えばよかったと思うんですが、そうしなかった理由は何なんでしょうね。
むしろそういうバイトの口がなくなったので「低学歴者の需要は低下した」が正しいですね。
Re:もともと高学歴の人がやるべき仕事ではなかっただけ (スコア:2, 興味深い)
いくら「だれにでもできるかんたんなおしごと!」とは言っても、
基礎知識が無い人の作業結果を信頼出来なかっただけでありましょう?
Re:もともと高学歴の人がやるべき仕事ではなかっただけ (スコア:1)
コンピュータが信頼出来るかどうかはともかく
ニンゲンがやるよりは圧倒的に速い上に
いくら条件を変えても、「時間が許す限り」は文句も言わずにリトライ可能でありますからね
Re:もともと高学歴の人がやるべき仕事ではなかっただけ (スコア:1)
少なくとも、複利計算とか、保険のおばちゃんの意味不明の説明より、表計算ソフトの計算結果の方がよっぽど分かりやすい。
# 保険のおばちゃん、本質を理解してないうえに、あんちょこの噛み砕いた説明をへんに読み替えるもんだから、
# 完全に間違った説明になってるし。
Re:もともと高学歴の人がやるべき仕事ではなかっただけ (スコア:1, すばらしい洞察)
>昔でさえ単価の高い高学歴の人間にやらせる必要はなくて低学歴のバイトでも雇えばよかったと思うんですが、そうしなかった理由は何なんでしょうね。
法的な規制と経済原則ですね
例えば法的には守秘義務のある裁判資料をバイトに扱わせることはできないとか,科研費を人件費にはまわせないとか
経済的にはバイトを募集して面接してというコストがバイトを使うことによるコスト削減を上回っているとか
現在でも登記をするのに自分で調べて登記するより司法書士に金を払った方が安い場合はそうしているし
自分で十分調べられると思えば弁護士をつけないで裁判を起こしたりしています
またバイトに払うよりも安い値段でコンピューターとソフトが買えるようになったということもあるでしょう
需要どころか (スコア:2)
高度なAIが開発でもされたら需要が低下するどころか人間の仕事自体がなくなりますよ
#色々と機械やAIで代替出来ないものもあるでしょうけど。
Re:需要どころか (スコア:1, 興味深い)
昔:
高学歴の人が、属人的な知識を活用して、高度な処理を行う。
今:
属人的な知識は、ルールとして、システムに組み込まれた。
システムを利用するために知識は必要だが、かつての高学歴の人だけが習得できたようなものではなく、簡易なものである。
システムを設計する人は、より高度な知識が必要となる。ただし、少人数しかいらない。
結果として、高度な知識を持った高学歴の人は相変わらず必要だが、わずか数人いればよく、今まで、高学歴の人がやっていた仕事は、システムを活用することで、一般的なレベルの人で十分対応できるようになった。
高学歴の人を、職人とか、専門家などに置き換えてもいいだろう。
システムの内容も、単純な機械から始まって、単体プログラム、ネットワークシステムと、高度化していっているけれど、基本的には産業革命のときから同じことが繰り返されている。
新しいシステムの開発は、常に高学歴の人の領域だ。しかし、そのシステムが一般化すれば、その専門家の需要は減っていく。
今は花形でも、10~20年後に斜陽産業になる業種に、高学歴の人が集中し、中高年になったら、リストラの対象になるというのはよくある話です。
例外は、事務職や行政職の公務員ぐらいなものかな?
Re:需要どころか (スコア:1)
どっちに転ぶんでしょうね。
共産主義革命の実現じゃないですかね。
どちらかと言うと、前者に近いのかな。
いやいや (スコア:1, すばらしい洞察)
そのソフトやコンピュータ誰が作ってると思ってるんだ?
情報処理産業で働いている人間がきょうびどれだけいると?
近視眼的に目の前から無くなったものだけ見ているからそういう結論が出てくるわけで、
新しく生み出される雇用のほうも見ないとだめだろう。
紙媒体と似ている? (スコア:1)
技術者の必要とされる数は減る、もしくはさらに上位の技術を求められ、完全になくなることはないと思います。
ものすごいイノベーションがあったらそりゃーなくなるんでしょうけど、まあ当たり前の様な。
機械に労働を全て任せるユートピアは果たしてくるのでしょうかねー?
「コンピュータが仕事を奪う」 (スコア:1, 参考になる)
ここまでの議論、だいたい↓これに書いてありますね。
http://www.amazon.co.jp/dp/4532316707 [amazon.co.jp]
分析手法が古い (スコア:1, 興味深い)
技術革新を学歴間賃金格差の主たる原因だとするのは、それこそ80年代~90年代の分析手法です。
近年の研究では、世代の影響が無視できないとするものが多いです。
考えてみてください。当たり前のことです。
「同級生が多かったか」「就職氷河期だったか」「進学率がどうだったか」「上司が多かったか」
こういった要因が、その世代の賃金格差の大きな傾向を決めてしまいます。
また、20代の若造が50代のベテランに取って代わるのは、そう簡単なことでは有りません。
# もちろん個別には可能ですが、全体的な傾向の話です。
だから、世代間の賃金移動が起こりにくく、こういった世代内の格差の傾向は固定されます。
80年代~90年代のアメリカの学歴間賃金格差の拡大の場面においても、拡大していたのは若年層だけであったことは良く知られています。
ちなみに、日本では高度経済成長期以降、高年齢層での学歴間賃金格差が縮小してます。
# 実感として、近年の日本の若年層では、正規非正規の格差の問題で、学歴間賃金格差が拡大しているのではないですかね?
賃金に関する社会調査は各国で徹底的にやられてますので、せめてそれの基本的なところぐらいは押さえて記事を書いて欲しいです。
Re:分析手法が古い (スコア:1)
元記事みました?
元記事はクルーグマンのBlogなのですから、当然貿易と賃金に関するLiteratureを踏まえた上で、100年くらいの長期では現在高熟練労働として扱われている労働の需要が低下するだろうというかつての展望に連なっています。
格差に関する部分では、初等教育、就学前教育などに比べて大学の収益率が低いにも関わらず過剰な投資が行われている事に疑問を投げかけて居るところがポイントでしょう。
Re:分析手法が古い (スコア:1)
New York Times に言うことなら別にひどくない。
the.ACount
記憶力重視 (スコア:1)
しかし想像力重視の教育が必要です。
Re:記憶力重視 (スコア:2, 興味深い)
しかしゆとり教育は失敗しました。
想像力って、ある程度は記憶力に支えられていると思うのだが。
何もないところからいきなり新しいものが出てくるのではなくて、
いろんなことを知った上で、新しいものが想像できる。
ゴッホだって、初期は普通に絵を学び、描いてきて、次第にあの画風になったわけで、
いきなりああなったわけではない。
それと、詰め込み教育は良くないと言うけれど、詰め込めるときに詰め込んでおくことも大事と思う。
歳を取ってしまうと、本人は一生懸命覚えたいのに、どんどん忘れます。
Re:記憶力重視 (スコア:1)
ここはやはり妄s(パケロス
Re:記憶力重視 (スコア:1)
創造力のTypoだと思ったけど、違うのかな?
想像力も重要ですが、何もないところに何が必要かを想像するだけじゃなくって
何かを作り上げる、作るはじめの一歩を踏み出す力はすごく重要だと思います。
Re:記憶力重視 (スコア:1)
受験勉強で頭が固くなった学生しか入ってこない、小学生に教えたほうが甲斐があると嘆いてた教授がいたなぁ~。(実際に小学生に教えてみたらしい)
the.ACount
行き着くとこまで行くと (スコア:1)
教師や医師も置きかえられちゃうかな~
…政治家は今すぐ置き換えても問題なさそうだがな
もともと需要ないし (スコア:0)
博士がどれだけあぶれてると思ってんだ。
企業が求めてるのは文系ならちょうど学部卒、理系ならちょうど修士の金太郎飴であって、高すぎても低すぎてもダメ。
Re:もともと需要ないし (スコア:2, 興味深い)
一方で、国際会議でPhDに包囲網を構築されて話題に入ることすらできない日本企業・組織があふれてるのも事実です。まぁ、日本の博士とPhDとは違うのかもしれませんが、使いこなせないどころか、使いこなす気すらない企業・役人が市場に居座ってて新陳代謝が発生しない、ということは、それはそれで問題だと思いますよ。
Re:もともと需要ないし (スコア:2)
もちろん博士はみんな自発的に動いてる。だけどそれだけじゃどうにもならないのがこの国の現実。
博士は問題を発見して、何が問題かを記述して、場合によっては解決するための能力を磨いた人ではあるけど、例えば博士だけ集めれば良い会社が作れるかというとそうとは限らない。これは日米問わず。アメリカのベンチャー・スタートアップの成功の話を見ていても、良質なVCや新陳代謝を促すマーケット構造がある部分においてはじめて成功するわけで、例えばマーケットが「堅い」重電向けベンチャーなんてなかなかアメリカでも成功してこなかったわけですよ(最近はスマートグリッドでVCがついて雨後の筍のように出てきてるけどね)。
金持ちと博士が対極にあるこの国で、かつめずらしく金儲けに成功した博士が大学にポーンと寄付してしまうような話が美談となるような(脳トレの先生とか)この国で、博士持ちだからって固定化したマーケット構造を引っくり返したり、しがらみだらけの大企業の構造をひっくり返したりすることを期待されても、正直無茶だと思うよ。
制度を変えようにも、国Iは「お勉強」ができる奴がまず通る構造だし(博士に求められる能力とは異なる)、政治家は未だにどぶさらいか役者・有名人くずれ・二世みたいなのが幅を利かせてて、下手に専門的なことを言おうものなら主婦連中からのやっかみで落とされる。
博士はチームの一員にはなれても、スーパーマンじゃないよ。
産業用ロボットによって低学歴の需要は低下した (スコア:0)
Re:産業用ロボットによって低学歴の需要は低下した (スコア:1)
>人類は労働から解放される。
当然、生存からも解放される。
オマエたちは地球に必要ない。
the.ACount
学歴というより、中程度の技能の需要が減っているとは思う (スコア:0)
例えば、昔は代書屋という商売があった。お役所に提出する文書は決まり事が面倒くさく、その技能を持つ人が代わりに作成していた訳だが、この手のものが電算化処理で楽になり普通の人でもできるようになった。
つまり定型作業だがある程度の技能が必要な分野が電算化処理の枠組みやパソコン処理で簡単にできるようになって、それらの中程度の技能の需要が減る一方、初歩的な技能はパソコン操作の形で需要が増えていると言える。
これからの高学歴の人は定型ではない技能、柔軟さ、思考力が求められているということだろう。
Re:学歴というより、中程度の技能の需要が減っているとは思う (スコア:3, 興味深い)
仰るところに同意。
それに加えて、代書屋の代わりが(今の)パソコンに100%できるわけではない、というのも見逃せないポイントだと思います。
元の論文が「高学歴」とわざわざ言うだけあって、たとえば代書屋にしたって
代書屋なりのプロフェッショナルな技能が求められていたわけです。
こういう風に書いて~とざっくり指示したら、いやこの場合はこうでしょ、と
アドバイスしてくれたり、もしくは何も言わずに補完してくれたり。
でも今のPCはまだそこまで行ってませんから、結局代書屋とPCとの能力の「差」は、
指示する側、つまりより上流の高学歴の人に背負わせているのが現状ではないかと。
だから雇用全体の「数」が減る一方で、一人当たりの仕事「量」がどんどん増えてしまう、という傾向が
まだまだ当分は続くのだと思われます。
Re:学歴というより、中程度の技能の需要が減っているとは思う (スコア:1)
>定型の技能とか公式にあてはめた問題解決力がある人間高学歴になれるという。。。
「定型の技能とか公式にあてはめた問題解決力」だけで行ける学校なんて、高学歴のうちには
入らないです。
Re:学歴というより、中程度の技能の需要が減っているとは思う (スコア:1)
日本には高学歴のうちに入る大学は無い。
the.ACount
Re:大丈夫 (スコア:1, すばらしい洞察)
住基カードを挿入して、タッチパネルを操作したら、経費を請求され、金を支払うと各種証明書が発行されるということですね。
たぶんシステムは、今あるシステムのクライアントを変更するだけでできると思う。今あるシステムだって、基本的には役所の職員がシステムを操作しているだけで、それをATMのような端末に変更することは簡単なはずです。
自治労でしたっけ、キーボードのキーを数百回押したら、何分休憩させろなんて要求してたのは・・・事務系の公務員、管理職の公務員と議員は多すぎると思う。足りないのは、自衛隊や、消防、警察、病院など、最下層で肉体労働の実務にあたる公務員だけでは?
Re:高学歴者に限定した話か? (スコア:2)
確かにそう思う。ブルーカラーの力仕事は、ユンボやトラックが普及したころにすでに減ってしまっているんだろうと思います。ICTの普及で減ったのは、高学歴というより知的労働者でしょうね。
残っているのは、接客業でしょうか。コンビニやファーストフードなど、だいぶマニュアル化されていて高給ではありませんが。あとは議論するという高度な仕事がまだ残っていますが、日本人はあまり議論をしない文化なので、職業としてはどうでしょうね。政治家くらい?
人生は七転び八起き、一日は早寝早起き