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教育

日本の国立大学の研究活動が失速している? 108

ストーリー by kazekiri
科学技術立国? 部門より

jonykatz 曰く

科学技術政策研究所が、トムソン・ロイター社の文献情報データベースを基に、日本および世界の研究活動の状況を調査したレポートが公開されている。それによれば、日本が送り出す論文数やインパクトが高いTop10%論文数は増加しているものの、1990年代に比べ2000年代の伸び率はゆるやかになっており、伸び率が米英独仏に及ばないばかりか、中国やその他新興国の台頭により、日本の論文数及びTop10%論文数シェアは2000年代になり低下しているとのことである。

新興国の台頭でシェアが落ちるのは仕方がないとも言えるが、このレポートでは日本の国立大学の研究活動の失速が、Top10%論文数のシェアの低迷を招いているという結論を出している。実際に、1997-1999年において日本のTop10%論文数は4,058本/年であり、そのうち国立大学から出た論文は2,254本であったが、2005-2007年においては2,216本/年と減っており、それに対して国立大学からの総論文数は3%ほど増えていることから、質が落ちているという結論が導き出されたようだ。

ぱっと見たところ、企業からの論文が半減に近い状態となっていることのほうが影響が大きいのではないかとも思ったが、日本の半分以上の論文を創出する国立大学の研究活動が重要な意味を持つことには変わりはないだろう。

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  • 独立行政法人化以降、年6%自動で大学への交付金が減るってんだから…。

    人材に関してはちゃんとした人件費が出せない科研費は交付金の代わりにはならないし。
    「選択と集中」って総額減らす言い訳にしかなってないし…。
    #通常はインセンティブ(誘因)に使われる成果主義報酬が
    #人件費総額抑制の言い訳に利用されて意欲が沈滞する日本企業と同じく。

    雇用の総数が減ってる上に、年期契約の非正規ばかりだし…。
    予算不足で助手が減員されて助手の数が教授の数の半分なんて大学もあると聞いたし。
    #雑用だらけなのに研究成果で評価と言われて、同じ年契約なら雑用がない分マシと
    #国立大の助手から年契約の研究員に転職した人から聞いた。

    旧帝大系の大学の例だけど、教授に大学が出す定常的な研究費は300万から50万へと1/6に減って、
    あとは「外で予算取ってこい」&「人事評価は研究成果から獲得予算額に」だもの。
    外で予算取るのに大学で構えてるわけにいかなくてしゅっちゅう出張して予算獲得のプレゼンしまくってる。
    この状況が続くと、研究だけじゃなく教育にも影響が出るともうけどね…。

    #もっとも今は「就活」と称して学生の方も企業にホイホイ気楽に呼びつけられるので、
    #教育に影響が出ても大学に先生がいないせいなのか学生がいないせいなのか判然としないかもしれないけどw

    これだけ財政的に、そしてそこから波及して人材的にこれだけボロボロで成果だけ変わらずに上がってたらむしろ怖いよw

  • by Anonymous Coward on 2010年12月25日 21時13分 (#1879702)

    国立大学の教授は、1/3を科研費などお金を得るための書類書き、1/3を大学内外の事務仕事、1/3を大学講義に当てています。
    研究は時間外か、下(助手や院生)にやらせるしかありません。(すべての先生とは言いませんが。)

    中には事務仕事や講義を下に任せる先生もいますが、そういう先生に限って研究していません。なぜ?そしてポスドクも院生も事務のために研究室にいるのではありません。お願いですから、研究室に近い事務職員を増やしてください。

    大学法人になって事務職員が減らされて非正規化して、内部・外部の役員だけが増えていきます。天下り役員の受け入れで文科省の覚えはめでたいと思いますが、彼らの給料で正規の事務職員数人が雇えるのです。

    • by Anonymous Coward on 2010年12月26日 19時52分 (#1880056)

      大学の人が減ってますね。退職後、新しい人がめったに来なくなりました。人事はほとんど学内昇進のみ。助教(助手)が准教授に昇進するのが多いのですが、その後の助教が来ません。

      以前うちの大学では各学科で一年に一人教員が研究に専念できるよう、主に外国の大学に1年間派遣されていましたが、いつの間にか無くなってしまいました。

      必修の専門科目が専門の先生が居ないため、非常勤の担当になっているのが多数あります。

      >研究室に近い事務職員を増やしてください。
      参考でおたずねしますが、研究室の事務職員は教授の外部資金で雇っているのかと思ってたのですが、運営交付金で雇われている例はあるのですかね?

      >大学法人になって事務職員が減らされて非正規化して
      うちの大学は法人化前から事務には非正規の方はいっぱいいましたよ。

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      • by Anonymous Coward on 2010年12月27日 0時36分 (#1880179)

        ウチの大学では、相対的に単価が高い非常勤講師は削減の流れですね。
        効率化係数によるダメージは研究費もそうでしょうが、教育職員・事務職員定数の削減に直結するのも大きいです。

        私自身は事務職員ですが、前に自分がいた学部は退職した教員の補充さえ満足にされない状態で
        カリキュラム編成や授業の実施に影響が出始めていましたよ。

        >参考でおたずねしますが、研究室の事務職員は教授の外部資金で雇っているのかと思ってたのですが、
        >運営交付金で雇われている例はあるのですかね?

        ウチの大学でも基本は#1880056さんの状況と同じですが、
        ある学部の極一部分では、総務部門所属の常勤職員が出向して研究室の教室員をやっていたりしますよ。
        具体的に彼らがどんな仕事をしているかまでは分かりませんが……。

        また、上の例でも結局はそうなのですが、運営費交付金で事務職員をあてる場合、その資金と職務の性格上、
        特定の研究室付きではなく、大学全体のために業務を遂行する事務局付きになる場合が多いのではないでしょうか?

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        • by Anonymous Coward on 2010年12月27日 1時34分 (#1880194)

          むしろ運営交付金でも講座付・研究室付の正規職員が長期的に雇える制度だといいのに。研究の向上が大学全体の利益になると思うんだけど、なかなか制度では認めてもらえないのよね。

          恩師は「研究の遂行は、事務の方との良好な関係から」といつも言っていたけど、たしかに研究費や科研費の出し入れは事務職員抜きでは無理。でも現在のように非正規職員だとお互いの仕事内容を了解する頃には交代してしまうので、また初めからになってしまう。

          なんか事務職員と研究職の距離が遠くなってしまった感じがするな。ノスタルジックに浸っている場合ではないけど、このままだと、些細な行き違いから事務方と研究職側のセクショナリズム的な対立構図に発展しそうで怖い。

          事務職員の方々、いつも無理言ってすいません。本当に助かっています。ありがとうございます。

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      • by Anonymous Coward

        >考でおたずねしますが、研究室の事務職員は教授の外部資金で雇っているのかと思ってたのですが、運営交付金で雇われている例はあるのですかね?

        講座の事務職員は学内資金(研究科)です。うちの場合、体制として研究室ごとの事務職員はいませんね。
        あとは科研費で院生がRAという名の事務職をやっているか、資金のある教授が私設秘書を持っていたり。
        たぶん、大学ごと研究科ごとに違うのではないかと。

    • by Anonymous Coward on 2010年12月26日 20時32分 (#1880080)

      >> 国立大学の教授は、1/3を科研費などお金を得るための書類書き、1/3を大学内外の事務仕事、1/3を大学講義に当てています。

      私立大学だってそうですよ.
      それと,オレの知ってる限り米国でも一流と呼ばれる大学の教授クラスは予算獲得に1/2くらいの時間を費やしています.人によっては講義が無かったり事務仕事が日本より少ないのでマシではありますが,別に研究する時間がたっぷりあるわけじゃない.

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    • by Anonymous Coward on 2010年12月27日 9時01分 (#1880255)

      たしかに、大学と企業との共同研究とかで知り合った人同士の話になると、
      企業はきちんと分業体制ができているが大学は事務仕事を研究者がやってるという違いがよくわかります。

      一見、事務系職員を減らした方が人件費が節約できるように見えるので大学はそうしている(そのほうが
      納税者に対する説明にもなるから)が、結局は研究者の時間を事務仕事に使っていることになります。
      企業の方が、最終的な利益(成果)につながる効率と対費用効果を総合的にきちんと評価しています。

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    • by Anonymous Coward
      どこへ行っても天下り公務員ほど厄介なお荷物はないようだ。退職した公務員は例外なく僻地へ放り出すことを義務付けることがお国のためではないだろうか。幸い土地だけなら余裕のある僻地はいくらでもあるのだから。
      • そんなことしないでもマジメに労働法/独占禁止法的な取り締まりに力を入れて、ブラック企業に退場してもらって
        労働市場が健全化するようにするのが公務員にとっても一般労働者にとってもいいと思うけどね。
        官庁さえ労働法的にブラックなのが当たり前って状況は異常だと社会的に広く認識されてほしいところ。

        #問題を起こした政治家が中々やめなかったり、世襲になったり、旬の過ぎた芸能人やスポーツ選手、
        #到底真っ当とは思えない食い詰め者の泡沫候補が目立ったり、
        #…ってのの遠因も労働市場の不健全性が政治家という職業のリスク(落選時の再就職困難性)を
        #押し上げているせいじゃないかと私は疑っている。

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      • Re:姥捨山が要るな (スコア:3, おもしろおかしい)

        by bet (41468) on 2010年12月26日 19時33分 (#1880048)

        >姥捨山が要るな

        新しいポストですね。

        >例外なく僻地へ放り出すことを義務付けることがお国のためではないだろうか

        彼ら的には連携が必要だということで、都区内のどこかとかになりそう。

        >幸い土地だけなら余裕のある僻地はいくらでもあるのだから。

        豊島区とかが狙いめかもしれません、彼ら的には...

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  • 官民の科学技術研究費、2年続けて減少 民間低迷響く
    http://www.asahi.com/science/update/1225/TKY201012250095.html [asahi.com]

    大学のみならず民間でも減ってるようです。こうして全体が沈んでいくわけでしょうか?
    大学では微増していることになってますが [srad.jp]でも書いたように大学は基本的な予算がガンガン減ってるので十分な人件費が出てません。
    (研究ってかなり労働集約的な側面があるので人件費が出ないと進みません。)

    大学部門での微増はもしかすると予算獲得のために奔走した成果なのかもしれませんが、
    であるならば、それは上にも書いたように研究や教育の本体に影響が出かねない予算獲得活動のおかげであり、
    長期的に影響が出そうなことを色々犠牲にした短期的な成果といえるでしょう。

  • 当然の結果 (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2010年12月26日 23時20分 (#1880148)

    1. 論文を質より数で評価
    2. 研究成果ではなく、獲得資金額で評価
    3. 定年延長

    通常、大学の学内に限れば同じ分野の研究をしている人は数少ないので、
    お互いの研究成果を評価しようがありません。どうしても、論文の数や
    獲得資金額で評価されることになります。もちろん、それでよいわけはなく、
    そういう評価方法に甘んじていたことにより、研究の質が低下したという
    のは避けられなかった当然の結果なのではないでしょうか。

    研究分野によっては、Journal論文よりも、権威ある国際会議に採択される
    ことや、Letterに掲載されることの方が重視されていますし、海外の大学では
    もっと厳密に大学教員の成果管理をしています。

    こんな時間でも大学で仕事していないと明日が来ない身分なのでACで。

  • 環境 (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2010年12月26日 20時22分 (#1880072)

    書類と研究費の取得に奔走し
    短期的な論文数が求められゴミみたいな論文を書く
    そうしてもほとんどの役職は任期付きで数年単位で就職活動
    なりたいと思ってる人を普通のサラリーマンになるよう勧める活動が普通にされています

    企業も希望がなく、閉塞感がものすごく
    日本の研究関係の環境は正直、夢も希望もありません

    おそらくこのまま徐々に減っていくと思われます

    • Re:環境 (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2010年12月26日 22時23分 (#1880121)

      >短期的な論文数が求められゴミみたいな論文を書く

      でも発表本数ゼロっていうのは良くないだろう。
      ゴミだからとか適当な理由つけて書かないのは問題だと思うな。

      間違いなく効果があるのは、何年も論文を発表してない、研究能力のないバカ教授を全員クビにすること。
      その金で若くて有能な人を雇えば組織全体の効率は改善するだろう。
      組織を効率化する手段を与えないで予算だけ減らせば成果が減るって当たり前の話。

      親コメント
  • 研究費が無い (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2010年12月26日 20時24分 (#1880074)
    20年前の5分の1。
  • by Anonymous Coward on 2010年12月27日 10時21分 (#1880290)
    企業の研究所勤務ですが、
    助成金として大学に渡しているお金はそんなに変わってないですね。
    ただここ5年くらい部員をドクターに送り込んでないですね。
    それまでは、2,3年に1人くらい行ってたみたいですけど。
  • by Anonymous Coward on 2010年12月26日 23時30分 (#1880157)

    お金が足りないとか、事務仕事がとか言っているけど、
    実際に自腹(時間と金)を切ってまで研究したいっていう本当の意味での
    研究者が今は少ないんだよね。。日本って国は。。

    <もっとも、学生の質が落ちてきたってのはある。
    <また、教える立場の教授や助手の質も落ちてきたってのもある。

    大学の先生(教授and助手)は本来サラリーをもらって、学生を指導するだけの
    立場で、国からの研究費の申請や事務手続きはサラリーに含まれている。
    泣き言言うなら、大学以外の研究職に行けば良いのに。<国公立の助手よりかは高給だよ。。
    NTTとかは実際に知っているから言えるが、成果主義なんで、
    成果が出ない研究者にとっては辛い場所。
    実際に、勤めて数年で大学に戻っちゃう人も多いよね。。
    <そんだけ大学は甘いんだよ。きっと。

    自分の場合、私立の弱い学校だったんで予算なんか取れないから、
    研究費は学生と教授が折半なんかざらだった。<300万の研究費で、研究室の人員は30人w
    学部の頃はどうしても占有して使用する計測器があったので、
    自分でバイトして装置を格安でレンタルしてもらったなぁw
    それでも足りなくて、教授が自腹で100万補助してくれたときには、結構泣けた。。

    修士以上は公立に進んだけど、はっきり言って研究費は弱小私立の30倍は
    あってびっくりしたww<数千~億円。。
    それでも足りないって話になっていたのには、どんだけバブリーだよってマジで思った。。
    < 国際会議での国外滞在費&旅費とかでブーブーいう助手を見ると、
    < 自腹切るか、国内で開催される国際会議に出ろよってマジで思ったよ。

    • by Anonymous Coward on 2010年12月27日 1時00分 (#1880189)

      お金が足りないとか、事務仕事がとか言っているけど、実際に自腹(時間と金)を切ってまで研究したいっていう本当の意味での研究者が今は少ないんだよね。。日本って国は。。

      「研究」を「仕事」に「研究者」を「労働者」に置き換えるととんちんかんなこと言っているのがわかると思いますが…。ブラックな経営者ではない限り。

      大学の先生(教授and助手)は本来サラリーをもらって、学生を指導するだけの立場で、国からの研究費の申請や事務手続きはサラリーに含まれている。

      教授職は多くの大学の規定で「教育研究職」となっている。採用されたのなら学生指導だけでは不十分と思われる。助手も「教育研究職」で事務職員とは身分が異なる。(事務職員は採用試験がある。)研究だけの客員教授やフェローもいるけどね。

      泣き言言うなら、大学以外の研究職に行けば良いのに。<国公立の助手よりかは高給だよ。。NTTとかは実際に知っているから言えるが、成果主義なんで、成果が出ない研究者にとっては辛い場所。実際に、勤めて数年で大学に戻っちゃう人も多いよね。。<そんだけ大学は甘いんだよ。きっと。

      NTTは文系含め基礎研究をしてる貴重な研究所。でも日本では企業、民間のシンクタンク系はほとんどの研究所で基礎研究や文系研究は行われていない。そして「成果」までのスパンが長い研究も多い。70代でノーベル賞取った教授も企業の研究所で成果が出るまで飼われていたとは思えない。下手すると師弟の2世代で成果を上げる研究も…。大学は応用分野だけはなく、共用を含めた総合的で長期的な知識の(人的)蓄積の場である(であって欲しい)。

      教授が自腹で100万補助してくれたときには、結構泣けた。。

      教授も泣いたと思う。貴方の主張だと貴方の恩師は「自腹(時間と金)を切ってまで研究したいっていう本当の意味での研究者」なので自腹切らせて泣かせておいたままでいいということになる。わたしはそうは思わない。こういう教育も研究もできる研究者こそ資金が獲得できる社会であって欲しい。

      修士以上は公立に進んだけど、はっきり言って研究費は弱小私立の30倍はあってびっくりしたww<数千~億円。。それでも足りないって話になっていたのには、どんだけバブリーだよってマジで思った。。

      COE採用の強力な国立や私立だとさらに数倍〜数十倍の予算が付いている。予算の大小ではなく研究内容との比較で考えないと。旧帝大で研究成果も多いけど、それ以上に費用がかかりすぎている費用対効果の悪い研究室も多い。

      < 国際会議での国外滞在費&旅費とかでブーブーいう助手を見ると、< 自腹切るか、国内で開催される国際会議に出ろよってマジで思ったよ。

      結局、その助手が海外の国際会議を行く必要があるかないかでしょ。その助手は必要ないかも知れないけど、行く必要がある研究者もいるんです。そして自腹で行っている人もいます。

      親コメント
      • by gesaku (7381) on 2010年12月27日 9時10分 (#1880261)

        「助手」は研究関連補助のための人員で、準教授・教授への道は原則としてありません。
        そのかわり、裁量労働制ではなく時間雇用(一般行政職と同じ)が可能です。
        #大学によって一部扱いが異なります

        助教は準教授・教授への道がありますが、裁量労働制となり、学生の指導も行わなければなりません。
        #さらに任期を設けてある大学もあります

        「助教」ポスト新設&旧「助手」原則移行時に、新「助手」ポストについて助教から相当な反発があったと
        聞いています。新「助手」として採用されたら一生そのままなのかと。
        #技術職員はさらに底辺ですが

        会議・学会への出席については、裁量労働制でない助手が自腹で出張することは困難です。なぜなら
        出張は上長からの命令に基づくものとなりますので、旅費等を支給しないことは法律上できないからです。
        この場合、有休を取って行くしかありません。ただし参加費なども自腹になります。
        裁量労働制を採用している助教以上については出席は任意ですので、旅費を自腹で賄うことが可能です。

        研究費(予算)については大学どころか部局によって扱いが大きく異なりますので、国大すべてを
        おしなべて述べることはできません。

        たとえば、某旧帝大の自然科学系研究所ですと、研究室制は撤廃し、教員は部門・センターに
        配属されます。そのため事業費の多くは部門・センターに配分され、教員個人に配分される
        基礎研究費は数十万~数百万(身分で異なる)です。
        通常は学会参加が1~2程度+個人研究テーマ1~2程度で消化し、年度末にパソコンが1台買えるかどうか
        くらいの予算が残るだけです。大きな研究テーマでは複数人の予算を集めても足りませんから、
        外部資金を得ることが必要です。ここで部門・センターが役立ちます。各部署で大きな年間研究テーマを
        決め、科研費等は基盤研究でも連名で申請します。得た資金は通常、部局が管理します。

        これとは正反対の、完全に研究室単位の予算配分をしている部局もあります。そこでは非常勤の
        研究補佐員も研究室予算での雇用となるため、予算残が厳しくなると仕事が溜まっていても
        出勤日数を(自分で)減らさざるを得ないという悲しい状況になることもあります。

        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2010年12月26日 23時45分 (#1880164)

      日本では、研究する能力があっても清貧じゃなければダメ。
      海外なら、「本当の意味での研究者」でなくても研究が出来る。
      やっぱり、日本は負けることになってるんだね。

      親コメント
    • > 実際に自腹(時間と金)を切ってまで研究したいっていう本当の意味での研究者が今は少ないんだよね。。日本って国は。。

      生きていく費用をかけずに研究できる方法を見つけ出さないといけないですね。

      親コメント
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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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