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ゲーム

ニンテンドー DS の脳トレ効果は、紙と鉛筆と大差なし 80

ストーリー by reo
下のストーリーとは特に関係ありません 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

仏レンヌ大学で認知心理学教授をつとめる Alain Lieury は「ニンテンドー DS は優れた技術の結晶であり、ゲームとしては大変楽しい。だが科学的なテストであると主張するのはインチキだ。」として、「脳を鍛える大人の DS トレーニング」のようないわゆる「脳トレ」ゲームの効能に異論を唱えている (Times Online の記事より) 。

教授の行った実験によると、10 歳の子供たち 67 名を 4 つのグループに分け、最初の 2 つのグループに対して 7 週間の記憶力コースをプレイさせ、3 つめのグループには紙と鉛筆を用いたパズルを解かせ、4 つめのグループには普通に学校に行かせた。この試行の前後で子供たちには論理テスト、記憶力テスト、計算テスト、記号の説明問題が課せられ、その前後の結果を比較した。その結果、計算問題では DS グループで 19 % の向上が見られたが、紙と鉛筆グループも、学校に行ったグループもほぼ同じ向上が見られた。記憶力テストでは DS グループは 17 % 低下、紙と鉛筆グループは 33 % 向上。論理テストでは DS グループおよび紙と鉛筆グループが 10 % の向上を示したが、学校に行ったグループは 20 % の向上を示した。

この結果について Lieury 教授は「いくつかポジティブな効果が見られるが、弱い効果に過ぎない」とし、「脳トレ」の監修者である川島隆太教授は「世間に数多くいる dream merchant (夢売人) の一人に過ぎない」と述べている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2009年01月27日 23時37分 (#1500370)
    なぜ10歳の子供たちを選んだのだろう。
    ゲームタイトル名を理解していれば、こうはならないはずなんだけど。
    • by Anonymous Coward on 2009年01月28日 5時17分 (#1500482)
      タイトルに「大人の」と付いてないからなのかもしれません。

      "Programme d’Entraînement Cérébral du Prof. Kawashima" (川島教授の脳訓練プログラム)ですね。

      その一方で、フランス語のゲームサイトでも、「ありゃ大人向けだぜ」というツッコミを目にしました。
      友人の一人(四十代)も結構楽しそうにやってましたので、少なくとも子供だけを対象にしたものではないと
      一般には受け取られているようですが、どうなんでしょうね。

      個人的印象ですが、フランス人のゲームへの目は日本に比べてポジティブです。それも単に遊びとしてだけ
      ではなく、ゲームを教育や訓練の一環として取り入れていこう、という雰囲気があるように思います。
      そういう背景のもとでゲームの効能を調査する研究で厳しい議論や批判が出るのは、正しい批判かどうかは
      別として、まあむべなることかな、と。(「ゲーム脳」みたいな似非科学が出てこない分まだマシです。)

      #以前その手の研究の一般向け解説を目にしたのだけれど、どこだったか、、、。
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      • フランス Amazonの脳トレページ [amazon.fr]

        うーん・・・
        あなたの脳年齢は何歳ですか?って聞いてる以上子供向けとは思えないんですけどね

        というか、科学者ならやりもしないで断定しちゃいけないような気が・・・

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      • フランス人のゲームへの目は日本に比べてポジティブです。

        シリアスゲーム [wikipedia.org]という概念はアメリカ生まれだそうですので、フランスに限らず欧米では好意的なんではないかと。

        昔、大学の卒研のついでに作った初歩電気工学を解説するHyperCardスタックは、座学による講義よりも効果的だったらしいです(私の卒業後に院生の人に引き継がれ、論文発表したそうな)。
        単なるハイパーテキストでも有効ならば、より意欲をそそるように作られたゲームが効果的なのはある意味当然なのではないかと思われます。
        「脳トレ」が効果的でなかったのは、何かの知識を得るタイプの学習ではなかったからなのではないかと思います。

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    • by Anonymous Coward on 2009年01月28日 4時29分 (#1500474)

      そんなの、中年の方々のデータを使ったら
      DSの方が有為に効果があったからに決まってるじゃないですか。

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  • by Anonymous Coward on 2009年01月27日 23時45分 (#1500378)

    10歳の子供に紙と鉛筆を常に持たせて、
    楽しみながら長期的に知的教育を与える労力が
    どれほど大変なことか、分かってないんでしょうかねぇ。

  • by Anonymous Coward on 2009年01月28日 6時56分 (#1500493)
    毎回別の専門を持った教授を呼んで講義~って形式の授業を聴講した時の話。

    「専門用語を使って正確に伝える(脳の~~部位の血流が××上がる~)では多くの人に伝えられない」
    「"脳を鍛える"という、わかりやすくて単純なキャッチフレーズならば、多くの人に伝えられるが、どうしても(多少は)誤解されてしまう」
    「脳トレをやって直接勉強ができるようになるわけでは当然ない、が、そう考えて買う人はでてしまうだろう」

    「自分は前者(科学的に正確な)か後者(わかりやすい)キャッチフレーズ、かのどちらを使うかでとても迷ったが、後者を選んだ」
    「その結果は皆さんが知るとおりで、これで更に研究が出来るようになった」

    「皆さんの中にも、私と同じような選択をする事になる人がいるだろう。その時のために、どっちの選択が正しいと思うか、考えて欲しい(これがその講義の課題でした^^;)」

    もうちょっと過激な事も言ってたけど、それはともかく
    夢追い人どころか遥かに現実的な考えを持っている教授でした(当たり前といえば当たり前ですが)。

    あと本物は痩せているのにもびっくり(^^;)
    • by Bigman (37148) on 2009年01月28日 13時39分 (#1500813)

      ご講義の要約ありがとうございます.

      おっしゃる通り,わかりやすくて単純なキャッチフレーズによって脳トレを皮切りに,脳科学ブームが興っています.その結果,社会的に見ても,人々が脳の健康に気を使うようになったり脳科学の研究分野に飛び込んでくる若者もいくらかはいたりと,良い影響があったかとは思います.

      しかしその反面,マスメディアなどが脳のメカニズムをわかりやすく生活に密着した形で(元々の理論から大きく乖離してたり,無理やりこじつけたり,誤解を招くような形で)放送することが多くなったことによって,本来の脳科学が人々が誤解するような形で広まりつつあるというのも現状かと思います.

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  • by rin_penguin (9144) on 2009年01月28日 0時01分 (#1500392)

    やってることに変わりはないのだから同程度の効果があるのは当然のこと。
    DS脳トレは携帯性を高めたり問題を事前に大量に用意しておくことで紙のドリルよりも敷居を下げたのが最大の功績でしょう。

    「DSでなきゃ効果は出ない」なんて誰も言ってないのになんでこんな研究してるんだ。

    • by Anonymous Coward on 2009年01月28日 0時26分 (#1500411)

      >DS脳トレは携帯性を高めたり問題を事前に大量に用意しておく

      まさにこれ
      紙と鉛筆、というとちっぽけだけど、あのカートリッジに入っている問題を全部印刷したら気軽になんて持ち歩けん

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年01月28日 0時32分 (#1500420)
        弱点を分析して出題傾向を最適化するとか、それくらいの機能はあるんじゃね?

        自分は学生時代に試験対策として不本意ながら英単語暗記アシストのプログラムを作ったよ。
        コンスタントに正解するものに対しては出題率を下げ、不正解が多いものは出題率を上げる、
        んでもって、正解したものの中から最後の出題から一定時間を経過したものをおさらい。

        同じことは紙のカードをリングで閉じて、入れ替えとかやっても可能なんだけど、
        プログラムを書いてデバッグしているという雰囲気によって、頭が活性化したらしく、
        妙に効率が良かった。

        問題は紙に鉛筆で綴りを書こうとしたときに、あれ? と思うこと。
        試験中にエアー・キーボードでタイプして、綴りを思い出したことも。
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    • コンテンツやゲームとしての側から見ると、ある意味敷居を上げたからこそこれだけ売れたのでしょうね。
      いい年した大人がプレイしても恥ずかしくないし、子供にも買い与えやすい。

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  • と言うかまさにそこ (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年01月27日 23時44分 (#1500377)
    「紙と鉛筆≒DS」なのが凄いわけでして。
    • ここに同意ですね。

      DS脳取れと同じことを紙と鉛筆でやろうとすると、どれだけの量が必要となるのか。
      音声によるトレーニングもありますが、これをやろうとするとどれだけの人手が必要になるのか。

      場所を選ばずポケットから取り出してすぐにできるということも合わせると、
      もっと多角的に比較しないと意味がないと思います。

      # ペンと音声の入力認識率も異常に高いんだよなぁ。
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  • とらえ方の違い (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年01月27日 23時40分 (#1500372)
    「大差なし」を

    「同等」や「匹敵」に言い換えるだけで、だいぶ印象違うよなぁ。

    # 自分は DS というデヴァイスを利用することで「気軽に」「楽しく」
    # できるところがいい、と思ってます
    # あ、「妊娠 [new-akiba.com]」ではありません、念のため
  • by Anonymous Coward on 2009年01月27日 23時51分 (#1500384)
    同等の効果があり、しかも目標の提示とか日課にするための要素とかがあります。
    紙と鉛筆よりも習慣性を持たせられる点は優れてるんじゃないかな。
  • DSチームの子供たちが、その実験用のソフトを引っこ抜いて、代わりに別のゲームで遊んでいなかったかチェックするべきだと思うんだが。7週間もあれば、いろいろ悪さを思いつきますよな?

    もし、ゲームでさんざんっぱら遊んでいたのに、ちょっと教育ゲームもやったってだけでそれだけの成果が出たのなら、すごいことだと思いますがね?

    --
    fjの教祖様
  • by flied onion (36971) on 2009年01月28日 9時45分 (#1500551) 日記
    自分もタイトル見て「大差なし」ならそれがすごいのでは?と思ったのですが
    「記憶力テストでは DS グループは 17 % 低下、紙と鉛筆グループは 33 % 向上。」とありますので、
    大差なしという表現はあっていないかもしれません。

    # それ以外の部分の比較もしないとなぁ。
    # ほかの方も書かれてますが同等の効果を狙いつつ、プラスアルファの効果もあったりするわけで、
    # (継続性とか、楽しんでできるとか、話のネタになるとか(違))
    --
    # yes, fly. no, fry.
  • 強制力 (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年01月27日 23時42分 (#1500374)
    > 最初の 2 つのグループに対して7 週間の記憶力コースをプレイさせ、
    > 3 つめのグループには紙と鉛筆を用いたパズルを解かせ、
    > 4 つめのグループには普通に学校に行かせた。
    同じことを違う手段でやらせれば同じ結果になっても不思議無い。
    問題は大人が「させ」なかった場合にどういう結果になるかだと思うぞ
  • by Tsukitomo (22680) on 2009年01月27日 23時53分 (#1500386) 日記

    「DSで脳トレ」の人ではなくて、「脳トレ」の人でしょう。なので、「脳トレ」の効果(記憶、判断等への影響)で批判されることは
    あっても、DSソフトの効果で批判されるのはお門違いなんじゃないかと思います。

    --
    Your 金銭的 potential. Our passion - Micro$oft

    Tsukitomo(月友)
  • 脳の血流 (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2009年01月28日 0時35分 (#1500423)
    カワシマセンセイの脳トレって脳の血流の増加で効果を測定していたはずでは……。
    • by Bigman (37148) on 2009年01月28日 13時05分 (#1500790)

      たしか彼の論理は,「脳トレで脳の血流が増加した -> 脳が鍛えられる(学習効果がある)」とかいうものだったかと.

      脳トレ自体は教育分野にエンターテイメント性を持たせた,非常にすばらしいゲームソフトであると思うが,脳トレの「脳をトレーニングする効果」についての科学的な検証はされていないはず.もしくは,それらしい検証はされているがその方法論や論理はお粗末なもので,疑似科学に分類されてもおかしくないようなものじゃないかな.

      親コメント
  • 夢売人 (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2009年01月28日 0時46分 (#1500429)
    川島教授はDS版のアイデア使用料を受けとってないんじゃなかったかな それでも商売人扱いとは厳しいねw
  • by asanagi (22217) on 2009年01月28日 1時02分 (#1500437) 日記

    記憶力で脳トレグループが低下したと言う結果ですが、脳トレには記憶力のトレーニングするゲームがないんでしょうか?
    それとも、まだ脳トレの設計やDSのインターフェイスの関係で記憶力を鍛えるのが難しいのでしょうか?

    • 1~25の数字と漢字のやつがあったはずです。

      >3) Memory test Take two minutes to memorise these words. How many can you write down in two minutes?

      これに相当しますね。

      ところで
      >1) Simple maths Can you do all these sums in less than 20 seconds?
      というのがあるのですが
      DSの場合は、マスが消されたり、焦燥感や緊張感がイイわけで
      紙とエンピツよりその分だけ脳がストレスに耐えられるよう鍛えられそうな気がします。
      DSの単純計算だと。20秒と言わず全部解けるまでやらされるので
      「解けるだけ解こう」と「うがー」の心構えの違いとかいくらでもあると思うのですが……

      --
      ==========================================
      投稿処理前プレビュー確認後書込処理検証処理前反映可否確認処理後……
      親コメント
    • by waraji (36531) on 2009年01月28日 11時23分 (#1500678)
      記憶力テストありますよ。
      5x5のマスに25個の数字が並んでいて、2分で全部の場所を覚えろ、とか
      20~30個くらいの漢字を同じく全部覚えろ、とかありますよ。

      # 脳トレの中で大人が一番嫌がるゲームです。
      # あれを外すオプションがあればもっとおもしろいソフトだと思う
      # そもそも動かない画面を2分も見続ける集中力がありません
      # あ、それを鍛えるためなのか
      親コメント
  • by mamoru (617) on 2009年01月28日 5時14分 (#1500481)

    >この結果について Lieury 教授は「いくつかポジティブな効果が見られるが、
    >弱い効果に過ぎない」とし、

    これは
    >“There were few positive effects and they were weak. Dr Kawashima is
    >one of a long list of dream merchants.”

    となってて、a few(2、3の) ではなく few(ほとんど〜ない)と言ってる
    ので「いくつかあった」ではなく、否定的に「ほとんどなかった」です。

    「ポジティブな効果はほとんど見られなかったし、弱かった」

    で、ここだけ見ると、何と比べてほとんど効果が無いんだろう、という疑問が
    沸きますが、タイトル通り「紙と鉛筆」と比べてともとれるけど、それよりむ
    しろ実験を紹介する直前にわざわざ、

    >Professor Lieury said that helping one's children with their homework,
    >reading, playing Scrabble or Su Doku or watching documentaries instead
    >of soap operas matched or beat the console.

    とあるのでこれのことでしょう。

    つまり、宿題、読書、スクラブル [wikipedia.org]、数独 [wikipedia.org]、連ドラのかわりにドキュメンタリー番
    組を観せること。それらに比べてほとんどプラスの効果はありませんよと。

  • 小分けにされた問題(スモールステップ)、結果をすぐに表示、結果で分岐、繰り返すほど下がる脳年齢(報酬)と
    スキナーのプログラム学習そのものだからまさにその通りの結果が出ただけではと思います・・・

  • by Anonymous Coward on 2009年01月27日 23時36分 (#1500367)
    まぁこの手の手法って反復練習なわけでそう大きなさはないだろうなぁと思ったが
    「弱い効果に過ぎない」=「だから絵空事」的な意見もどうかとおもう

    とかくと、霊感商法などの商売がいいのか!!!とも思えてしまう。

    このろくでもないすばらしき世界
    BOSSでも飲むとするか
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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