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OS

日本のLinuxコミュニティはどこに向かうのか 139

ストーリー by hayakawa
「日本発」である必要もなくなってきましたからねぇ 部門より

Anonymous Coward曰く、

日本では商用のTurbolinuxや非商用のVine Linux、Plamo Linuxなど、様々な日本発のディストリビューションが登場しました。最近こうした国産ディストリビューションに関するコミュニティの活動情報が減りつつあるように思います。特に地方ではいわゆる『オフラインミーティング』の話も聞かなくなりました。

確かに国産ディストリビューションを使わなくても、日本語対応した外国のディストリビューションを使えば何不自由なく日本語を扱うことが出きます。しかし、『かゆいところに手が届く』国産ディストリビューションが衰退して行くのは寂しい気がします。

今、日本のLinuxコミュニティはどうなりつつあるのか?どこへ向かうのか?皆さんのご意見をお聞かせください。

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  • それなら (スコア:5, すばらしい洞察)

    by little( (31297) on 2008年10月06日 17時26分 (#1432753) ホームページ 日記
    「日本語対応した外国のディストリビューション」に参加して、「かゆいところに手が届く」ようにしたらいいんじゃないの?
    • かゆいところ (スコア:3, 参考になる)

      by elderwand (34630) on 2008年10月06日 20時25分 (#1432890) 日記
      ノートPCに Ubuntu 入れて dual boot にしてますが、XP の方ばかり使ってます。
      理由:
      1 蓋を閉じてもサスペンドしない。
          最初、当然サスペンドするものと思って、電池切れしてしまいました。

      2 プロジェクターに繋いでも切り替わらない。
          何か技があるらしいけど、面倒。他の人はリブートしているみたい。

      3 マウスポインタが時々ワープする。
          ドライバの相性とか?(Let's note W5 です)

      まだあったかな?とりあえず、こんな痒いところに届くコミュニティ教えてください。
      #いや、次は Mac にしようかとも考えているのですが。
      親コメント
      • Re:かゆいところ (スコア:3, 参考になる)

        by to (16347) on 2008年10月06日 22時57分 (#1432991)
        ThinkPad ですが…

        > 1 蓋を閉じてもサスペンドしない。

        システム->設定->電源の管理 「ノートPCを閉じたら」を「サスペンドにする」に設定。

        > 2 プロジェクターに繋いでも切り替わらない。

        システム->設定->画面の解像度 「ディスプレイの自動検出」と解像度を適当に選択。

        > まだあったかな?とりあえず、こんな痒いところに届くコミュニティ教えてください。

        http://www.ubuntulinux.jp/

        > #いや、次は Mac にしようかとも考えているのですが。

        それもまた良し。
        親コメント
      • >1 蓋を閉じてもサスペンドしない。
        > 最初、当然サスペンドするものと思って、電池切れしてしまいました。

        以前のバージョンでは、蓋を閉じると画面のロックとか出来たのになぁ。
        バージョンアップで、蓋を閉じた時の動作が無くなってしまった。

        親コメント
  • by valient (14991) on 2008年10月06日 18時16分 (#1432807)
    ミラクル・リナックスは会社としては黒字化して、カーネルパッチもガンガン送っているよ。
    日本発の商用ディストリビューションとしては一番成功しているかもね。

    カーネルパッチ参考資料: Japanese Linux hacker [livedoor.jp]
    • by Anonymous Coward on 2008年10月06日 18時50分 (#1432833)
      そのページの「個人別」の上位(?)に載っている三田さんは: http://blog.miraclelinux.com/mita/2006/10/linux_blog_5c1f.html [miraclelinux.com] となっているわけだが…。 初AC
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年10月06日 19時13分 (#1432848)
    もしWindowsを置き換えるくらいLinuxを広く普及させたいのなら、まず「英語くらい読めて当然だよね」的な空気を入れ替えないと。
    地元の小中学校の同級生が、苦もなく英語ドキュメントを読んでいる姿を想像できますか?
    • by Anonymous Coward on 2008年10月06日 21時57分 (#1432951)
      まず「日本語くらい書けて当然だよね」的な空気も入れ替えないと。

      いや、そんな空気はないかもしれないけど。
      「技術的情報に明るくて英語が読める人」と「技術的情報を得るために日本語文書を必要とする人」は
      結構な数いるんだけど、「技術的情報に明るくて明解な日本語が書ける人」が圧倒的に少ないというの
      が現状ではないでしょうか。

      しかし、これでも以前に比べると、いろんな翻訳プロジェクトやらができて、ずいぶん改善されている
      ように思います。少なくとも開発者側には、「英語くらい読めて当然」という空気はないんじゃないかな。
      まだ需要が供給に追いついていない部分はあるかもしれませんが。

      あと、Windows でもまともな日本語がみられるようになったのは、ごくごく最近のことですよね。
      親コメント
    • まぁ、確かに、日本語の文章を理解できない奴がごろごろしているところに
      英語云々はハードルが高いかもなー。
      親コメント
    • うーん、ドキュメント読まなきゃいけないのが問題では?
      Windowsのドキュメントを(たとえ日本語でも)読んだことがある気がしません。
      見ただけで大体使い方がわかる(Tooltipくらいは必要だと思いますが)ようにしないと。
      最近のUbuntuは結構よく出来ていると思いますけどね。
      親コメント
      • by zzztkf (4496) on 2008年10月07日 7時53分 (#1433158) 日記
        それでVista は普及しないんですね。

        いえ、会社でも家でもつかってないんですが、開発の都合でVistaのテストだけはしなくてはならないわけです。担当のテスターからは「これまでと全然違いすぎるので、いちいち操作に時間がかかって仕方が無い」と不満の声が絶え間ないので。
        --
        life is too short to hate each other.
        親コメント
  • 情報量0だけど。

    "日本語化" という作業自体が無いんじゃないかなぁ。
    唯一考えられるのが LaTeX ぐらいなんだけど、
    LaTeX 自体廃れてきてる気がする。

    大学の研究室とかで、クライアントが UNIX じゃない
    とダメってところも無くなってきてる気がする。

    私が学生だったころ (10年ぐらい前) でも、学生は
    Windows つかってて、TeraTerm で Ultra とかに
    入って作業、って感じだった。
    --
    --- show mpls ldp neighbor
  • by chibad (19158) on 2008年10月06日 22時50分 (#1432986)
    2004年当時 [srad.jp]、ディストリ商売は成り立たないと考えて開始した、
    KNOPPIXカスタマイズサービス [alpha.co.jp]ですが、
    おかげさまで、順調に顧客を増やして、5年目の商売に入りました。

    当初の予定通り、教育分野での展開を中心に継続していますが、
    大学では、Windows/Linuxデュアルブートの教育システムのニーズは引続き堅調で、
    SIでPC教室の構築までやれば4,5年に1回は更新があり、もう1順し始めていますし、
    新入生向けのソリューションでは、毎年一定の販売が見込めます。

    かゆいところに手を届けるという意味でも、ビジネスの意味でも、ディストリの役割は終わり、
    SIで現場ニーズに対応する方向に移行しているんだと感じています。

    良く、「最近はKNOPPIXなんて終わっていて、今はやっぱUbuntuでしょ?」というお話を頂きますが、
    カスタマイズサービスでの納品物という意味では、
    同じDebianベースだし、顧客ニーズに従ってカスタマイズするし、
    Ubuntuの成果を取り込ませてもらう事も多々あるし、
    という観点で、「納品物としてみれば、ほとんど同じものになりますよ、結局」とお答えすることが
    多くなってきたのが、象徴的だなぁと思っています。

    #まぁ、システムのROM化がKNOPPIXが受けた本質なんですが。。。

  • 逆だろ? (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2008年10月06日 17時38分 (#1432766)
    「かゆい所に手が届いていなかった」から廃れて来たと認識しているんだが。
    • Re:逆だろ? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2008年10月06日 22時43分 (#1432982)
      全然痒いところに届いてないのに開発者的には届いたことになって
      開発者「俺たちにはこれで十分だ、他の奴らもこれで満足に違いない」
      みたいな空気が出来上がって周りはあきらめて見捨ててしまったという感じ
      親コメント
      • Re:逆だろ? (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2008年10月06日 23時35分 (#1433009)
        同様の空気が客対応にも現れていて、一見ビジネス的な対応を謳っているにもかかわらず、出てくるのは文化祭の出し物みたいなサポートってのも。

        仕事で使うには単価なんぞ関係ないから、それならRedHatに金出すか、それとも自社で要員確保して海外デストリ使っても、って流れに。

        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年10月06日 17時41分 (#1432771)
      いわゆるエンドユーザーがどういった人種なのか全然知らないピュアな
      Linuxヲタが、エンドユーザーの怖さを知って黙っちゃったからじゃないの?
      親コメント
    • Re:逆だろ? (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2008年10月06日 17時51分 (#1432786)
      だよな。国産ディストリビューションの方が便利なら廃れなかった筈だ。
      自然淘汰が進み、オープンソース的には正しい方向へ向かっただけだろう。

      昔はKondaraとかVineに散々世話になったが、今はあえて使おうとは思わん。
      親コメント
      • Re:逆だろ? (スコア:3, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2008年10月06日 18時29分 (#1432822)
        Kondaraの人たちってIRCなんかでワイワイやりながら作ってたんですよね
        ペンギン超初心者だった頃、なにかわからないことがあるとIRCのKondaraの部屋に入ってイロハを教えてもらったりしました。
        しばらくしたら部屋の名前のディストリビューションが店で売られててビックリ!!
        あれから10年…おかげさまでわたくしも今ではLinux一本でおまんま食えるようになりました。感謝!
        Linuxはユーザーの数もソースも大きくなりすぎて、手出しするにあたって昔のような気軽さがなくなってしまいましたね。
        英語ができれば活発なMLとかに参加できるんでしょうけれど…
        親コメント
    • Re:逆だろ? (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2008年10月06日 19時02分 (#1432842)
      国際化って点の壁がほとんど無くなった結果こうなったって事は、所詮は「日本語がちょっとマシ」ってレベルの話でしかなかったって事かな?

      それでも言われるようにかゆいところに手が届いていたのであれば未だ愛好家も残ったんでしょうけど(なんだかんだでRedHatが潰えない様に)、現実的には下手すりゃ海外のディストリビューションの方が細かいサービスを行っていたりして「意味無し」との判断がなされていったと事でしょう。

      #確かに昔は日本語故にVineとかをわざわざ選んだもんだけど。

      親コメント
  • by help (36022) on 2008年10月06日 18時29分 (#1432821) 日記
    当方の場合は、どこにでも顔をだしてるっぽい小江戸らぐの末席を汚しているわけですが、初学者をいかに引き上げられるかを考えています。
    YLUG のようにとってもアカデミックなところは、機動力はあるし、活発で、ココロの中でお手本にしている部分もあります。
    自分自身がメイリングリストで育って、 web の情報で助かっているわけで、恩返しを先達にはできないので、後進に当方が教えられることを教えたいと思っています。

    埼玉県は首都圏の一部であるので、地方とはいえないでしょうが、 Linux が一般ユーザにとってのマイノリティである間は、地域 Linux コミュニティってそういう活躍の場があると思います。
    言い換えれば、どこの職場や環境でも、 Windows のように近くにソコソコ詳しい人がいて、その人に聞けるような状況になれば、初学者の受け皿としての役割はほぼなくなるのではないかと。

    できる○○(Linux 版)みたいなのが出てきたらそんな時代に近づいているような気がします。
    ここでいう○○はアプリケーションであって、 Linux そのものじゃありません。
    たとえば「できる Audacity 」とか、「できる Lilypond 」とか、主に Linux で使うようなアプリね。
    • by Anonymous Coward on 2008年10月06日 18時42分 (#1432831)
      >たとえば「できる Audacity 」とか、「できる Lilypond 」とか、主に Linux で使うようなアプリね。

      シリーズ第1巻:「できる [ 」
      「できる grep」
      「できる cat 」
      「できる echo」
      「できる tail」
      ・・・・
      シリーズ最終巻:「できる ] 」

      こんなシリーズができあがる訳ですね。
      素直に man すればいいじゃん。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年10月06日 19時12分 (#1432847)
        っ「できる man 」
        親コメント
      • by help (36022) on 2008年10月07日 9時00分 (#1433175) 日記
        できる grep とか、今でも欲しいです←恥ずかしい

        んー、当方から見ると man ってリファレンスマニュアルなんですよね。
        どんなオプションをつけられるかとか、あるいは他の人のスクリプトを見たときにどうしてこんなことをするのかという時には役立つのですが、ユーザーズマニュアルというのでしょうか?目的逆引きというのでしょうか?例がたくさんほしいのですよ。

        例えば個人的には Debian の crontab(5) には例があって、説明があって、これはわかりやすいのでこれを見ながらできるのですが、あまりこういうようなものを見たことがありません。
        できる○○はこういう層のためにあるかなと。

        例をみて、リファレンスを読んでみて、試してということを繰り返すのですが、この例は現在では web で探せることが多いのですが、以前は書籍に頼りっきりでした。
        そういう点で気軽に聞けるコミュニティは初学者の受け皿になれるんじゃないかと。

        ちなみに小江戸らぐには以前「 Linux って段々壊れていくんですよねー」という発言があって、原因は shutdown していなかったことだったことをご存じなかったユーザ(今は知ってますけど)がいて、常識の違いに驚きました。
        でも、私自身は独学(紙媒体と web と ML)だったことから、同じようなことをしていました。( more を終わらせられなくて kill したり、 top コマンドを知る前は処理に時間がかかってプロンプトが戻ってこないのか遅いのかわからず、 Ctrl+C したり)
        アプローチとして robustness を向上させることもそうですけど、別のアプローチとして一応のお作法を教えるコミュニティや、こういうときにはこうするといいよみたいなオーソドックスな方法を教えてもらえるコミュニティがあってもいいんじゃないか、 と思いますし、 Linux-Users ML にはそんな雰囲気を感じられました。
        今もそういう雰囲気はのこってますが、小江戸らぐではもっと敷居を低くできるんじゃないかと自分なりに活動しております。
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年10月06日 19時23分 (#1432853)
        特別増刊「で、kill」
        親コメント
      • まぁ、パッケージのレベルでいうなら「できる bash」とか「できる coreutils」とかじゃないですかね。
        # できる grep はおk

        man すればいいじゃんってのはそのとおりですけどね。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年10月06日 17時26分 (#1432754)
    そもそもオフラインミーティング自体が減ってないかね?
    そういう時代の流れという気がしないでもない。

    #ネットの広がりの割に、という意味で。
  • by Anonymous Coward on 2008年10月06日 17時45分 (#1432777)
    やっぱし国産ディストリはバイナリパッケージが少なくて不自由ということ
    がありますね。その昔はSLSやslackwareでゴリゴリソースをコンパイルして
    入れていたことを考えると何を軟弱なという気もしますが、やっぱり。

    ワールドワイドにユーザーを抱えるDebian、Ubuntu、Fedoraなどに比べ
    ほぼユーザーが国内に限定されたディストリビューションがパッケージ
    で劣るのはやむを得ないし、またそれらに比肩するようなパッケージを揃える
    のは至難の業でしょう。が、ユーザー側から見れば何も不自由なディストリ
    ビューションを選ばなくても、となるのは致し方ないかな。

    逆に考えると日本から世界で使われるようなディストリビューションが
    でれば良い(良かった)でしょうね。しかし、もともと多バイト文字コード圏
    で先に走っていた日本は、アジア中心に広まるディストリビューションを
    作れる絶好のポジションにあったと思うんですけど、そういう風にならなかった
    あたりがコミュニティの限界ですか。Turbo、ミラクルなど企業としてアジア
    に進出しているところはありますが。
  • 時代的にも (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2008年10月06日 17時40分 (#1432770)
    もう必要性が感じられなくなっているんじゃないでしょうか?>国内向けLinuxディストリビューション
    実際問題、国際化も一区切り付いてしばらく立っていますし、日本人向けにパッケージングする理由が減少しているのでしょう。
    商売から見れば、ディストリビューションを出すよりもSI的なモノの方がお金になりますし、継続的な利用を考えたとしても、日本向けのディストリビューション自体の利用度が下がっているという事も言える気がします。
  • by Anonymous Coward on 2008年10月06日 18時09分 (#1432801)
    日本特有の事情でかゆい部分が無くなったんでしょう。
    昔は「ここで日本語がちゃんと扱えればなぁ」というかゆい部分がいっぱい有りましたが、
    今かゆい部分は日本語と関係ない部分が多いと思う。
    日本発ディストリは日本語周りのかゆい部分は少ないかも知れないけど、
    それ以外のかゆい部分が多いのでトータルではかゆみが多い。
    #蚊のかゆみを抑えても蚤のかゆみが多くなったら意味無いもんね。
  • ボクが聞いたのは成長曲線で聞いたのはETCの普及ですが、
    普及の初期は緩やかに増加し、あるとき爆発的に普及率が増大、
    その後緩やかに成熟期を迎える。
    という成長曲線を頭に置くと、まだ初期だと思うのです。

    Linuxって考えちゃうとアレですが、ボクの分野でいうと
    DB、開発言語、ネットワーク環境がようやく情報も流れ、
    ベースコンテンツやツールが定着してきた。

    これからは使い方を提案して噴火させよう。みたいな前兆を感じます。
    ですから、コミュニティも初心者普及窓口的役割から、
    守秘やプライバシー超えて、実際問題の対応が如何に図れるか、
    横のつながりが重要に思います。(期待をこめて。)
    --
    がんばろう。と自分に言い聞かせる。
  • 日本人でも有能で活動的な方はたくさんいらっしゃいますが、
    その人達の多くは英語も堪能であるため、日本語に縛られず活動してしまっているのだと思います。
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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