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ノーベル賞確実!? ACFA LC実験計画公表 42

ストーリー by yoosee
これの次は宇宙空間に加速器? 部門より

kiyotan曰く、"読売新聞の記事によると, 2/12につくばで実現すればノーベル賞は確実とされる実験の計画が公表された。 記事によれば線形加速器による電子-陽電子の衝突実験で2007年に建設開始、12年の運転開始を目指しているそうだ。 新聞の記事は物質の質量の起源をさぐるのが目的のように説明されてるが、 高エネルギー加速器研究機構のページを読むと higgs 粒子の探索だけが目的なわけではなく、超対称性粒子、さらには余剰次元の発見まで視野に入れていることがわかる。

個人的には p-p でやられていたことの精密測定に終ってノーベル賞は遠いのではないかと不安なのですが、higgs 粒子はいい加減発見されてほしいところです。ついに TeV 領域までやってきた巨大加速器ですが、人類はいつまで巨大加速器を作り続けるのでしょうか? "

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  • by teltel (1423) on 2003年02月14日 12時48分 (#258528) 日記
    JLC はつぶれて新しいLinear Collider 計画を作るのか?
    ってびびったが、どうやらJLC の事なのね。
    このJLC のページ [lcdev.kek.jp] に、
    筑波で12日に発表されたJLC Roadmap というプレゼンテーションがあるけれど、
    これのことだよねえ。

    あと、ACFA symposium [conference.kek.jp] のページというのもあって見てみると、
    プログラムを見るとやはりJLC みたい。
    JLC 自体は92年くらいから計画していたと思うのだけど、
    まだまだ道のりは遠いねえ。
    # 散漫になってしまって申し訳なし。
    • by Anonymous Coward
      まったくもっての噂なので話半分で聞いてほしいんですが、
      JLC の J が Japan であるにしろそうでないにしろ
      とにかく Japan を連想させるから JLC はいかん
      と一部の関係者が言ってるって話を小耳にはさみました。
      #場合によってはオーストラリアに建設されるって話も

      #国際問題かもしれないのでAC
      • by Anonymous Coward
        むかしっから JLC シベリア建設説というのが KEK 内のジョークとしてささやかれていました。

        地盤のしっかりした所で 20km の直線のトンネルが掘れる場所って、日本じゃ北海道くらいしかないですからね。

        シベリアなら永久凍土で地盤がしっかりしているし。 しかも、寒いから冷却も日本よりは楽かも。

        #院生時代 JLC 関係もかじっていたので AC
  • by locate (5848) on 2003年02月14日 10時10分 (#258340) 日記
    理論で予言されていた粒子が見つかる毎にノーベル賞を上げてたら、
    ノーベル賞受賞者は素粒子屋だらけになりますな。
  • そこに素粒子があるかぎり
    • 異界への門を開いちゃうまで
      --
      -+- 想像力を超え「創造力」をも凌駕する、それが『妄想力』!! -+-
      親コメント
    • 素人考えで申し訳ないのですが,
      やっぱり・・・・・加速器しか無いのでしょうか?

      # この分じゃ光学(ビーム)シールドは夢物語にもならないな・・・・
      --
      『今日の屈辱に耐え明日の為に生きるのが男だ』
      宇宙戦艦 ヤマト 艦長 沖田十三氏談
      2006/06/23 JPN 1 - 4 BRA
      親コメント
      • 現状、素粒子を高エネルギー状態に持っていくには
        荷電粒子を電磁界で誘導してじわじわとエネルギーを与えてやるのが
        最も簡単かつほぼ唯一の方法です。
        #巨大になるのは距離に対するエネルギー勾配の制限から

        他には幾つかコメントがついているように、
        宇宙規模の超高エネルギー現象の利用が考えられますが、
        例え
        • > 現状、素粒子を高エネルギー状態に持っていくには
          > 荷電粒子を電磁界で誘導してじわじわとエネルギーを与えてやるのが
          > 最も簡単かつほぼ唯一の方法です。
          > #巨大になるのは距離に対するエネルギー勾配の制限から

          そんなことないですよ。粒子加速の方法は他にもあります。
          プラズマ中に波を作ってその波で粒子を加速する方法があります。
          宇宙線の起源も、宇宙プラズマによるプラズマ加速ではないかと
          言われています。
          磁場で閉じ込めた粒子を加速するフェルミ加速というのもあります。
          いずれも地上で実現されている物です。

          それに、ポテンシャル勾配の制限が問題なのではありません。
          現在、最も強い勾配はレーザーで作れるのですが、
          これだと 10^11V/cm ぐらいになるので、
          加速長が10cmあればTeV(=10^12eV)まで加速できます。
          100mのレーザー加速器を作ればPeV(=10^15eV)ですね。

          なぜこのレーザー加速器が実現していないかと言うと、
          粒子ビームをミクロン単位で制御しないといけないのが難しいから。

          ※10^12 というのは10の12乗と言う意味です。
          親コメント
          • そんなことないですよ。粒子加速の方法は他にもあります。
            プラズマ中に波を作ってその波で粒子を加速する方法があります。
            宇宙線の起源も、宇宙プラズマによるプラズマ加速ではないかと
            言われています。
            磁場で閉じ込めた粒子を加速するフェルミ加速というのもあります。
            いずれも「電磁界でじわじわとエネルギーを与えてやる」方法な気がするのですが…。
            いずれも地上で実現されている物です。
            フェルミ加速を地上で実現した例とというのはどんな物があるでしょう?純粋に知りたいのでリファレンスとか大雑把な実験の説明とかその他調べるヒントになる事とか何でも結構ですので教えて頂けるととても嬉しいです。
            親コメント
            • > いずれも「電磁界でじわじわとエネルギーを与えてやる」方法な気がするのですが…。

              プラズマ加速は 10^(-12)秒〜10^(-10)秒程度の時間での加速なので
              普通はこれを「じわじわと加速」とは言わないと思いますが。

              > フェルミ加速を地上で実現した例とというのはどんな物がある
              > でしょう?純粋に知りたいのでリファレンスとか大雑把な実験
              > の説明とかその他調べるヒントになる事とか何でも結構ですの
              > で教えて頂けるととても嬉しいです。

              フェルミ加速は磁気ミラーを作って(これはコイル二つで
              出来ますよね)その間に荷電粒子を閉じ込めて、
              そしてその磁気ミラーをお互いに近付ければ良いだけです。
              原理は宇宙のものと何にも変わりません。

              今、文献検索が出来ないので論文を示すことは出来ませんが、
              googleで調べるだけでも見つかりますよ。
              例えば横国大プラズマ物理非線形グループ [ynu.ac.jp]とか。
              詳細が書いてないのが残念ですが、実験やってますし。
              もっと良いのが見つかったらご紹介します。
              親コメント
    • ビッグバンが再現できるまで.

      親コメント
    • 光速を超えるまでってのはあるような。
      その先は時空と因果律を超えた新しいフロンティアです。
      親コメント
    • 巨大でない実用的な加速器が発明されるまで。

      # フラッシュフォワード(ロバート・J・ソウヤー)に出てくるタキオン・ターディオン粒子加速器とか

      親コメント
    • 部門名を見てふと思った。 実際、宇宙からはTeVの素粒子が降ってきてるわけでしょ。 そーゆーのを収集・選別してルミノシティを上げるって 方法はダメ?

      建設地は北極か南極。岩手の原野より、さらに土地代は 安いよ。(わ

      • by locate (5848) on 2003年02月14日 13時48分 (#258628) 日記
        > 実際、宇宙からはTeVの素粒子が降ってきてるわけでしょ。

        宇宙からはTeV(=10^12eV)どころか、10^20eVの粒子が
        降って来てます。ルミノシティは低いですが。。
        親コメント
        • by nakatomo (8819) on 2003年02月14日 15時13分 (#258710) 日記
          確かに。

          これまではTeV領域まで加速できる加速器が
          なかったので宇宙線が使われてきた経緯があります。

          しかし、宇宙線を利用していると実際はバックグランド
          (ノイズ)の除去が大きな問題になります。
          要は、望む種類の粒子を取り出すまでに手間が掛かります。

          そもそも、地球に降って来るTeV領域の粒子といっても、
          種類は千差万別だし、今の技術ではそいつらを捕獲して
          判別が出来るだけでもたいした事なんです。

          実際をちょっとだけお話しますと、まず捕獲が大変です。
          ルミノシティが小さいということは検出器の面積を巨大に
          してやる必要があります。TeV領域やそれ以上ともなると、
          東京ドーム数個分の面積なんてざらです。

          さらには、TeV領域以上のエネルギーを持つ粒子の選別を
          するのに大変な(しかも結果には直結しづらい)労力が必要
          なのが現状です。

          ; 予算請求の関係上、結果に直結しづらいことは
          ; やりづらいというのも悲しいかな、現実です。

          そこから、さらに素粒子としての素性を解明するなんて
          いうことは、正直なところ至難の技です。

          質量の大きい粒子はさらにルミノシティが低いので
          判別がより困難になっていますが、レアな粒子なので
          研究対象としては面白い部分を多く含んでいるはずです。

          しかし、ルミノシティが少ないので上に書いた通り結果が
          出るまでに時間が掛かり過ぎるという問題があります。
          天然のものが相手なので、人間がコントロールできない
          部分も多いですし。

          そういうわけで、もしTeV領域まで加速できるような
          加速器が完成して稼働すれば、比較的簡単に素性が
          分かって制御されたTeV粒子が大量に手に入ります。
          これは素晴らしいことだと思います。

          ; 決して安価ではありませんが。

          そして、どこまで加速器を作れば気が済むのかという
          当初の問に対する解答はきっとこうです。

          研究者の気の済むまで

          ただし、人類(あるいは研究者)が自然に興味を持って以来、
          満足できたことなんてなかったはずです。
          親コメント
      • 素人はルミノシティなんて専門用語使っちゃダメ
    • ノーベル賞がある限り
  • by Anonymous Coward on 2003年02月14日 10時34分 (#258366)
    2/12は過ぎてるし、建設の候補地につくばは含まれてないし、ノーベル賞を受賞するのは難しそうですね。
    • 「2112につくばで実現すればノーベル賞は確実とされる実験」
      に見えたよ…。すまん。

      # そりゃまちがいなくノーベル賞級だが。
      親コメント
      • タレコミ文の出だしの、修飾関係がまたぎあっていて(よじれてまではいない)、紛れた文章になっていることは確かだ。もっと推敲されることを希望します。

        # 日本語スレにしたくないのでAC
        • おおせごもっともです。
          せめて、 『2/12につくばで、「実現すればノーベル賞は確実」とされる実験の計画が公表された。』くらいにはしておくべきでしたね。
          もっと言えば、使ってる言葉は変えずとも語順を変えればもっとましになりますね。
          --
          Kiyotan
          親コメント
  • by Anonymous Coward on 2003年02月14日 11時27分 (#258423)
    相次いで日本人が受賞したお陰でありがたみが希薄になっているんじゃないかと心配します。ノーベル賞級の業績はいっぱいあります。でも実際にノーベル賞がとれるかどうかは別の次元でしょう。隣の「大学」についての調査といい、マスコミの軽薄さというかレベルの低さを改めて感じます。
    • 日頃卑屈なわりに、ちょっと認められると天狗になるのは文化的な特徴なのかも。挙句、足をあっさりと掬われる。太平洋戦争とかバブル経済とか。(さすがに無理があるか)
  • by Anonymous Coward on 2003年02月14日 15時31分 (#258728)
    やる前から結果が見えているような研究で、ノーベル賞が取れるとは思えないんですが。

    その装置を実現するためにはノーベル賞級の技術的ブレークスルーが必要だ、というのならともかく。

    • Re:予定された研究 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2003年02月14日 16時03分 (#258751)
      カルロ・ルビアは
      ノーベル賞を奪取する為に
      観測プロジェクトを編成し、
      加速器・検出器を建設し、
      あるべき粒子(W,Z)を観測し、
      見事ノーベル賞をもぎとりました。

      親コメント
    • by passer-by (13494) on 2003年02月14日 20時12分 (#258989) 日記
      やる前から結果が見えているような研究で、ノーベル賞が取れるとは思えないんですが。
      結果が見えてると思うのと実際に結果を得るのは似ていて全然異なる物です。もちろん見落としの要素があって結果が違ってくるというケースもありますが、たとえ見えていた通りの結果が得られたとしてもそれを得る行為自体は大変な作業になります。例えば純粋に論理のみで動く機械にある複雑な動作を間違いなくやらせようとした時、最終的にはそのような動作が可能だという結果は見えていますが実際にそこに辿り着くのは至難のワザなのはご存知の通り。

      で、賞というのは決して研究対象に対して与えられるのではなく、研究をなしたというその行為に対して与えられる物ですから、一概に取れんとは言えないと思うのです。

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      戸棚の中にはお菓子があるはず。
      でも、どんな甘いお菓子なんだろう。
      ひょっとして、伸ばした先に何も触れなかったら?

      たとえ結果として何が見えようとも、
      未知の領域に対して、探索を行ったという事実が評価されるのです。
      • by Anonymous Coward
        そんなことを言い出せば、めちゃくちゃ多数の研究がノーベル賞に値するということになってしまいます。
        • by Anonymous Coward on 2003年02月14日 18時09分 (#258872)
          ごめんなさい、誤解を招く言い方でしたね。
          勿論、ただ探せばいいと言うものじゃないです。
          例えば話題のヒッグス粒子にしても、
          適当に網を振れば見つかるというものではなくて、
          この範囲の中になければ「やばい」という制約があります。
          LHCの前身LEPを始めとする過去の有象無象の実験結果、および
          標準理論・相対性理論をも含む理論群が全て矛盾しないという限界点です。
          つまりヒッグスが見つからなければこれまで脈々と積み重ねてきた 物理学体系に
          致命的な(本当に根本的なまでの)欠陥が生じているという事になり、
          たっぷり数十年ぶんの逆行、そして方針転換を余儀なくされる事になるでしょう。

          これを証明するには、理論・実験両面からの
          ありとあらゆる方向からの厳しい突っ込みに耐えねばなりません。
          素理論・観測理論・測定手法・解析手法・理論精度と実験精度の妥当性…
          #むしろ、「存在しない」より「存在する」事の証明の方が楽。

          こうして「学界に衝撃を与える事実」を疑いないまでに証明できれば、
          ブツが見つかったか否かに関わらず
          それはノーベル賞に値する仕事だと思います。
          親コメント
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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