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15804695 story
AMD

モダンなAMDシステムに影響するLinuxの古いACPIコード、パッチがLinux 6.0にマージ 5

ストーリー by nagazou
マージ 部門より
headless 曰く、

Linux カーネルが 2002 年に ACPI サポートを導入した際、一部のチップセットで発生する問題を回避するために含められた対策がモダンな AMD システムのパフォーマンスに影響することが判明し、パッチが Linux 6.0 にマージされたそうだ (Phoronix の記事 [1][2]Ars Technica の記事The Register の記事)。

この問題は古いチップセットの一部で CPU クロックを停止する STPCLK# が適時にアサートされないというもので、対策として CPU が完全に停止するまでダミーの待機処理が入れられる。しかし、この処理が Zen3 システムのパフォーマンスに顕著な影響を与えることに AMD の K Prateek Nayak 氏が気付き、Zen マイクロアーキテクチャーの CPU に適用しないパッチを作成する。

一方、Intel システムでは Nehalem 以降の CPU でこのコードを使用しないのだが、実際にこの対策が必要なのは古い Intel の CPU のみだという。そのため、Intel の Dave Hansen 氏が Intel 以外のシステムに適用しないようパッチをシンプル化。このパッチが Linus Torvalds 氏に取り上げられ、Linux 6.0 にマージされることとなった。

15800769 story
Windows

大文字小文字を区別するファイルシステムと区別しないファイルシステム、どっちがいい? 204

ストーリー by headless
区別 部門より
Linux の NTFS3 ドライバーで大文字と小文字を区別しないマウントオプション「nocase」追加が提案され、Phoronix のフォーラムでは大文字と小文字を区別するファイルシステムの是非について議論が盛り上がっている (Phoronix の記事)。

Windows も「まともな」OS のように大文字小文字を区別すべきだといった意見や、大文字と小文字を区別しないファイルシステム上のファイルを Linux のツールで操作したらどうなるのか心配する意見も見られるが、Linux のネイティブファイルシステムでも ext4 や f2fs が大文字小文字を区別しない機能をサポートしている。逆に Windows 10 バージョン 1803 以降では NTFS にディレクトリ単位でファイル名の大文字と小文字を区別するフラグが追加されており、fsutil コマンドを使用して有効化が可能だ。

人間は大文字と小文字の違いだけであれば同じ名前だと認識するため、平均的なユーザーには大文字と小文字を区別するファイルシステムを理解しにくい、実用的に大文字と小文字の組み合わせのみが異なる同名のファイルを同じフォルダーに格納できることが役に立つ場面は少ない、といった意見も見られる。スラドの皆さんはどう思われるだろうか。
15800224 story
Windows

WSL で systemd が利用可能に 87

ストーリー by headless
対応 部門より
Microsoft は 21 日、Windows Subsystem for Linux (WSL) で systemd が利用可能になったと発表した (Windows Command Line の記事Neowin の記事BetaNews の記事Phoronix の記事)。

systemd を利用するには、Microsoft Store 版の Windows Subsystem for Linux Preview バージョン 0.67.6 以降が必要だ。そのため、OS は Windows 11 が必要であり、 このバージョンを Microsoft Store からインストールするには Windows Insider Program を有効にする必要がある。ただし、バージョン 0.67.6 をGitHub でダウンロードしてインストールすれば非 Insider の Windows 11 環境での利用も可能だ。

あとは systemd をサポートするディストロで「/etc/wsl.conf」に「boot」セクションとエントリ「systemd=true」を追加し、WSL を再起動すれば完了だ。systemd を有効化することで Snap も利用可能になるため、対応アプリの利用も容易になる。
15797683 story
Linux

Linuxのバージョン6.1でRustを導入へ。トーバルス氏が明言 83

ストーリー by nagazou
導入 部門より
ZDNetの記事によると、Linus Torvalds氏がLinuxカーネルの記述言語としてプログラミング言語Rustを導入する方針を明言したという。Torvalds氏はZDNetとのインタビューの中で「何かおかしなことが発生しない限り、それ(Rust)は6.1で導入される」と述べたとしている。記事によるとRustを導入するかどうかという議論は、かなり前から存在していたとされる(ZDNet Japan)。
15796523 story
Debian

台風のときに「川・用水路の様子」を見に行きたくなる心理 72

ストーリー by nagazou
そこに用水路があるから 部門より
台風14号が日本を通過したばかりだが、FNNプライムオンラインで台風のときに「川の様子」を見たくなる現象についての記事が掲載されている。危険であるにもかかわらず、このような行動をとってしまう人がいるのは、一体なぜなのか(FNNプライムオンライン)。

山口大学・人文学部の高橋征仁教授によると、一般には川や用水路の様子を見に行ってしまう心理は、仕事上の責任感から見に行ってしまうとされているが、進化心理学の観点では自分の縄張りを維持するためのスカウティング(偵察・哨戒行動)の一種なのだという。

教授によると、田んぼや川の様子を見に行って亡くなるのは基本的に男性であり、「若い男性」と「初老の男性」がこうした行為をおこないやすいのだという。教授によると女性の場合は、子どもや親の救出・安否確認が関心の焦点となることから、田んぼや川の様子を見に行って死亡することは聞いたことがないとしている。
15786651 story
マイクロソフト

マイクロソフトがLinux用SQL Server 2022のRC版を発表 5

ストーリー by nagazou
発表 部門より
Microsoftは開発中のリレーショナルデータベース「SQL Server 2022」がリリース候補版に到達したと8月23日に発表しているが、さらに7日に同社のブログで「SQL Server 2022 RC 0」がRed Hat Enterprise Linux (RHEL) および Ubuntu OS上で利用できるようになったと発表した(MicrosoftブログThe Register)。

SQL ServerのシニアプロダクトマネージャーであるAmit Khandelwal氏によれば、このLinux版には、8月23日に発表されたWindows用のSQL Server 2022 RC 0の機能が含まれているだけでなく、いくつかのAzure関連のクラウド機能もサポートされているという。RC 0に含まれる機能としては、クエリの履歴や実行時の統計情報を自動的に取得し、システムのパフォーマンスを監視する「Query Store」などがあるとのこと。
15780942 story
Ubuntu

Ubuntu Unity、バージョン22.10からオフィシャルなフレーバーに 52

ストーリー by nagazou
再婚 部門より
Canonicalは来月リリースされるUbuntu 22.10で、デスクトップ環境Ubuntu Unityが公式ディストリビューションとして復活するそうだ。UnityはGNOMEのフォークプロジェクト。同プロジェクトは以前、Canonicalによって中止されていたが、Unityがオープンソース化されたことにより、独立した開発者のコミュニティが保守と開発を継続していた(PhoronixHTML.it)。

現在のUbuntu Unityは、Ubuntu universeアーカイブにあるものよりも若干新しいバージョン(7.5もしくは7.6)のUnityを使用している。Unity 7.6では、アクセントカラーのサポートや、ごみ箱ボタンのデザインが変更、ファイルマネージャNemoを介して操作できるようになるなどの機能が多数搭載されているとしている。コードの全面的な見直しもおこなわれており、特定の状況やハードウェア構成において、メインメモリの消費を約800MB削減することに成功しているという。
15778512 story
ゲーム

Steam Deck でプレイできるゲームタイトル、5,000 本を超える 16

ストーリー by headless
互換 部門より
Steam Deck の互換性テストで「確認済み」または「プレイ可能」と判定されたゲームタイトルが 5,000 本を超えたそうだ (Neowin の記事Steam Deck のツイートDeck Verified)。

確認済みタイトルは Steam Deck 搭載コントローラーのフルサポートやディスプレイ解像度のネイティブサポートなど互換性チェックの要件をすべて満たしており、デフォルトの設定で警告が表示されることなく快適にプレイできる。一方、プレイ可能タイトルは操作や設定に追加の作業が必要となることがあるという。

Steam Deck 公式アカウントのツイートに具体的な本数は記載されていないが、ProtonDB によれば確認済みが 2,151 本、確認済みとプレイ可能の合計で 5,053 本とのこと。Neowin によると Valve は 2,000 本を「非対応」としており、合計 7,000 本のうち 5,000 本が合格したことになる。互換性レビューは継続中とのことだが、Steam の全タイトルは 50,000 本を超えており、まだまだ先は長い。
15750253 story
アナウンス

Valveの携帯ゲーム端末「Steam Deck」、日本での予約を開始 40

ストーリー by nagazou
発表から1年 部門より
以前から話題に上っていたValveのポータブルゲーミングPCSteam Deck」が日本でも予約受付を開始した。アジア地域の販売元はKomodoが担当する。出荷は年末を予定しているという。価格は最下位モデルである64GB eMMCが5万9800円、中位の256GB NVMe SSD搭載モデルが7万9800円、最上位モデルである512GB NVMe SSD搭載が9万9800円。予約金として1000円が必要となる。いずれも在庫が確保されるとメールで通知され、72時間以内に購入ができる仕組み。なお購入は1人1回限りとなっている(KomodoPC WatchITmedia)。

アジアでの販売を担当するKomodoは、Degicaのゲーム部門が独立した新会社。またKomodoはSteam向けゲーム開発も手掛けるとしており、今月開催のインディーゲーム展示会「BitSummit」や9月の「東京ゲームショウ」で自社制作タイトルを公開するとしている。

あるAnonymous Coward 曰く、

steamdeckはamdのgpuが使われていて、オープンソースの{カーネル,ユーザー}空間のドライバが使われていて、
古くなっても、サポートを改善し続けることができます。

nvidiaはmaxwell-v1以前のgpuはオープンソースドライバで周波数変更でき、
turing以降はgsp(gpu system processor)のファームウェアのバイナリブロブに電源管理を押し込むことでカーネル空間のドライバをオープンにしましたが、
maxwell-v2からpascalまでの世代はgspがないので、周波数変更にバイナリブロブのカーネルドライバーが必要です。

gpuなどハードを買うときはオープンソースに協力的な企業から買うようにしましょう

15749224 story
ノートPC

Linux 5.19、M2 MacBook Air からリリース 23

ストーリー by nagazou
リリース 部門より
headless 曰く、

Linus Torvalds 氏は 7 月 31 日、Linux 5.19 をリリースした (メーリングリストでのアナウンスPhoronix の記事Ars Technica の記事Asahi Linux のツイート)。

本リリースで興味深い点として、リリース作業に ARM64 ラップトップを使用した点が挙げられている。Linux は長らく ARM64 ハードウェアをサポートしてきたが、Asahi Linux チームのおかげで開発プラットフォームとして実用可能になったという。Torvalds 氏は既にこのラップトップをビルドやブートのテストに使用しており、今回初めてリリース作業に使用したとのこと。今後は旅先で使用するラップトップとして、ARM64 のドッグフーディングも可能になると述べている。

なお、Torvalds 氏はこのラップトップが Mac であることのみ示唆しているが、Asahi Linux のツイートによれば M2 チップを搭載した MacBook Air とのことだ。

15739349 story
ソフトウェア

WordPerfect for UNIX、Linux に移植される 12

ストーリー by headless
移植 部門より
Google Project Zero の Tavis Ormandy 氏がワープロソフト WordPerfect for UNIX の CUI 版をモダン Linux で動作可能にするためのビルドツールとパッチを開発し、GitHub で公開している (Ormandy 氏のブログ記事The Register の記事GitHub リポジトリ)。

Ormandy 氏は大好きだという Lotus 1-2-3 の UNIX 版を Linux に移植しているが、今回の WordPerfect For UNIX は 1993 年の広告を見て興味をひかれたという。この広告はバージョン 5.1 のもので、GUI 版と CUI 版の両方が利用できること、CUI 版でも段組みやドロップダウンメニュー、ドキュメントプレビューなどの機能が利用できることなどが説明されている。Ormandy 氏はドキュメントプレビューがどのようなものか確認したくなったようだ。

週末のハック作業により、このドキュメントプレビュー機能はターミナル内で印刷プレビューを表示する機能であることが判明する。表示には Sixel を用いるので、DEC VT340 互換のターミナルが必要だ。Linux 移植版ではスケーリングの調整が必要とみられるものの、基本的に問題なく動作するとのこと。

実際に Ormandy 氏が作成したパッチは WordPerfect 7.x (1997 年リリース) のものであり、WinWorld で公開されている 7.x の ISO イメージが必要だ。簡単に動作を試したい人向けには .deb も用意されている。このバージョンは評価版という位置付けだが、特に制限なく使用できるとのことだ。
15728460 story
Linux

Linuxをターゲットにした新種のマルウェア「OrBit」が発見 13

ストーリー by nagazou
新種 部門より
Linuxをターゲットにした新種のマルウェアが発見されたそうだ。このマルウェアは、さまざまなコマンドやユーティリティから情報を盗み出し、マシン上の特定のファイルに保存するという点で従来のマルウェアとは異なる挙動をするものだそうだ(Intezer.comThreatpostZDNet Japan)。

発見したセキュリティ企業Intezerの研究者によれば、実行コマンドの出力を一時的に保存するために使用するファイル名から「OrBit」と名付けられているという。このマルウェアは、Linuxシステムへリモートアクセスしてユーザー名とパスワードを盗み出すといったことなどもできるほか、高度な回避技術を実装しており、主要な機能をフックすることから、感染後に削除するのは困難であるとしている。
15727444 story
Linux

Pluton搭載Thinkpad Z13、デフォルトのファームウェア設定ではLinuxを起動できない 51

ストーリー by nagazou
罠 部門より
headless 曰く、

Microsoft Pluton セキュリティプロセッサーを搭載する Lenovo の Thinkpad Z13 では、デフォルトのファームウェア設定で Linux が起動できないそうだ (Matthew Garrett 氏のDreamwidth 投稿Phoronix の記事Neowin の記事)。

これはファームウェアのデフォルトが Microsoft 3rd Party UEFI CA キーで署名されたブートローダーやドライバーを信頼しない設定になっているためだ。Thunderbolt 接続したサードパーティ製の外付機器からブートすることもできないとのこと。発見した Aurora Innovationのセキュリティ開発者 Matthew Garrett 氏はセキュリティ上のメリットがないと Lenovo を批判したが、MicrosoftがSecured-Core PCの要件として 2022 年から「Allow Microsoft 3rd Party UEFI CA」オプションのデフォルトオフを義務付けている (PDF) ためだという。

そのため、Lenovo の Mark Pearson 氏 (らしき Dreamwidth ユーザー) は Linux プリインストールマシンならオンにしておく必要があるが、Windows プリインストールマシンではオフだと説明する。一方、Dell の Rick Martinez 氏はすべての構成で 3rd Party UEFI CA のデフォルトオンを強く支持すると述べている。どちらが正解だろうか。

15727461 story
お金

水族館の一部ペンギン、アジからサバへの餌の変更を拒否 88

ストーリー by nagazou
好き嫌いが激しいのは誰かに似(以下略 部門より
ウクライナ情勢に加えて円安などの影響もあり、世界的な物価高が進んでいる。この物価高は水族館も影響が出ているという(テレ朝newsTogetter)。

ペンギンの餌はアジだが、3割ほど値上がりしていることから、箱根園水族館では価格高騰からより安いサバを使用しているという。ところが、Linuxのアイコンとしても知られるペンギンだが、サバを受け入れてくれない個体がかなりいるようだ。同園では無理やり食べさせることはせず、食べてくれるものにだけあげるようにしているそうだ。ただ同園では、電気代も高騰していることから、バックヤードの消灯や生き物に害のない範囲内で、ろ過槽の清掃回数を減らすなどの対策を取っているとしている。
15726948 story
マイクロソフト

systemd 開発者 Lennart Poettering 氏、Microsoft に入社していた 56

ストーリー by headless
転職 部門より
systemd や PulseAudio の開発で知られる Lennart Poettering 氏が Microsoft に入社していたそうだ (Phoronix の記事 [1][2]The Register の記事)。

時期は明確になっていないが、Red Hat の Poettering 氏のアカウントが無効になっているという PulseAudio のバグ報告者のメーリングリスト投稿で表面化した。Poettering 氏は個人用の Red Hat Bugzilla アカウントを作ったと返信していたが、これまで勤務していた Red Hat を今年静かに退職し、 Microsoft へ静かに入社したことがその後判明する。

なお、通常はコメント数が 100 を超えることの少ない Phoronix の記事だが、今回の記事は 2 本合計で 300 コメントを超えている。
typodupeerror

人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家

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