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15298397 story
Ubuntu

BitTorrentでUbuntuのISOをダウンロードしたユーザーに送られたDMCA通知、著作権保護サービス企業はなりすましによるものだと主張 55

ストーリー by headless
偽者 部門より
UbuntuのISOイメージをBitTorrentでダウンロードしたらISPから著作権侵害に関するDMCA通知が届いたとRedditで報告されていたのだが、報告者とされる著作権保護サービス企業OpSec Securityはなりすましによるものだと主張しているそうだ(TorrentFreakの記事[1][2]Ars Technicaの記事)。

CanonicalはUbuntuのISOイメージをBitTorrentでも提供しており、ダウンロードしても著作権侵害にはならない。しかし、ISPのXfinityを運営するComcastから届いたDMCA通知には、ユーザーのIPアドレスが著作権侵害のソースになっており、著作権者が著作物を確認したことや、サービスを著作権侵害に用いることはComcastのDMCAポリシーに違反し、サービスを停止まはた終了する可能性があることが記載されており、ユーザーのネットワークに接続しているデバイスをすべて検索して該当のファイル(ubuntu-20.04.2.0-desktop-amd64.iso)を削除するよう求めている。

これについてOpSec Securityは5月26日に何者かが複数のストリーミングプラットフォームにわたって同社のDMCA通知プログラムになりすましていたと説明し、DMCA通知を同社が送ったものではないことを示す確実な証拠を持っていると主張する。第三者が時折、OpSecになりすまして同社の評価を下げようとするが、このような試みは容易に特定可能かつ反証可能だと述べ、本件について適切な当局に通報するとも述べているとのこと。

しかし、ストリーミングプラットフォームでなりすましが行われたと説明する一方で、なりすましのターゲットになったファイルはすべてUbuntuのISOファイルとみられると説明しており、確実な証拠も具体的に示していないなど、謎の多い説明になっている。なお、ユーザーが受け取った通知自体はなりすまし者が直接送ったのではなく、Comcastを通じて送られたものとみられることをArs Technicaが確認している。

本件に関しては、Ubuntuの法務チームも調査を進めているとのことだ。
15281047 story
Windows

Microsoft、eBPFをWindows上で利用可能にする計画 29

ストーリー by nagazou
計画 部門より
headless 曰く、

Microsoftは10日、eBPFをWindows上で実行できるようにする計画を発表した(Microsoft Open Source Blogの記事Phoronixの記事The Registerの記事BetaNewsの記事)。

eBPFはカーネルソースコードを変更したり、カーネルモジュールを読み込んだりすることなしにLinuxカーネル上でサンドボックス化されたプログラムを実行する仕組み。プログラム可能性や拡張性、敏捷性を提供する革新的な技術として知られており、DoS保護などのユースケースに適用されてきた。eBPFサポートは元々Linuxカーネル上に実装されたものだが、他のOSで利用可能にすることや、カーネルだけでなくユーザーモードのサービスやデーモンにも拡大することへの関心が高まっているという。

Microsoftのebpf-for-windowsプロジェクトはWindows 10/Server 2016以降でeBPFを動作させるもので、開発者が使い慣れたeBPFツールチェーンやAPIを利用可能にすることを目指す。プロジェクトはeBPFのフォークではなく、IO VisorのuBPFvbpfのPREVAIL eBPF verifierを含む既存の複数のeBPFオープンソースプロジェクトがWindows上で実行できるよう、Windows特有のホスト環境を追加する。プロジェクトは一般に適用可能(Linux固有ではない)なフックやヘルパーをeBPFプログラムでサポートすることを意図しており、eBPFプログラムとやりとりするアプリケーションにソースコードの互換性を提供するLibbpf APIをWindows上で公開するとのことだ。

15278397 story
Windows

Windows 10 Insider Preview ビルド21376、WSLのLinux GUIアプリサポートで発生していた問題を解決 24

ストーリー by headless
解決 部門より
Microsoftは6日、Windows 10 Insider Preview ビルド21376をDevチャネルで提供開始した(Windows Insider Blogの記事WSLのGitHub Issue #6839)。

前回のビルド21364ではWindows Subsystem for Linux(WSL)のLinux GUIアプリサポート機能(WSLg)が導入されたが、一部の環境では無効化しないとWSL上のLinuxディストリビューションが動作しなくなる問題が発生していた。本ビルドでは問題が解消しており、前ビルドでWSLgがサポートされなかったSandy Bridge世代CPU搭載機でもLinux GUIアプリの実行が可能になっている。

なお、本ビルドではフォント「Segoe UI」の改良版となる「Segoe UI Variable」が追加されている。Segoe UIは名前の通りUIフォントで、英語版などのWindowsではデフォルトのUIフォントになっている。従来、フォントは小さい文字を印刷する用途と大きい文字を画面に表示する用途とで異なるデザインが行われてきた。Segoe UIは9ptでの使用を想定してデザインされており、この文字サイズでは非常に優れたフォントだが、より大きなサイズでの表現は制約され、より小さなサイズでは読みやすさに欠ける問題があったという。

Segoe UI Variableではサイズに応じて文字間隔やカーブの強さ、小文字の高さの基準となるxの高さなどを動的に変化させることで問題を解決したそうだ。実際のUIへの適用は時間をかけて順次行われていくとのことだ。
15275373 story
Linux

Vine Linuxの現状は?(追記: リリース版終了が宣言される) 125

ストーリー by headless
終了 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

Vine LinuxはWebサイトもメーリングリストも残ってるけど、正式な解散宣言もなくフェードアウトしていった模様(vine-usersメーリングリスト投稿)。

太古のRedHat/Slackware日本語化プロジェクト(JE)→その後継(PJE)が終了後、RedHatやってた人がVine、SlackwareがPlamoになった記憶。

Vineは昔、ちょっと世話になりましたっけ。当時としては簡単にインストールでき、GUIもサウンドもネットワークもすっとできた。ifconfig の出力結果も一部日本語化してたり、北の果てにある大学で導入されてたり。

ちなみに隣のPlamo Linuxは地味に元気だったりする。

2019年5月20日にはプロジェクト代表の鈴木氏がサーバー移転をアナウンスしたが3週間近く復旧しなかったようで、メインテナーの井上氏が復旧予定を質問しているが回答なし。さらに2か月後に井上氏がプロジェクト活動停止ではないかとコメントしたが、反応はなかった。2020年には井上氏荒氏がメインテナー離脱を宣言しているが、現在も開発メンバーのリストには掲載されたままになっており、リストも更新されていないようだ。

追記 5月4日23時50分: 鈴木氏がVine Linuxリリース版の終了を宣言した。VineSeedについては参加者が非常に少ないものの開発は継続しており、主体的に開発に参加している人がいる限り閉じることはないとのこと。

15272303 story
Windows

Windows 10 Insider PreviewのLinux GUIアプリ実行サポート、現時点ではHaswell世代以降のCPUが必要 72

ストーリー by headless
制限 部門より
やや旧聞となってしまったが、Microsoftが先週Windows Insider ProgramのDevチャネルで提供開始したWindows 10 Insider Preview ビルド21364では、Windows Subsystem for Linux(WSL)にLinux GUIアプリサポート機能(WSLg)の最初のプレビュー版が搭載されている(Windows Insider Blogの記事Windows Command Lineの記事Readme,md)。

Devチャネルの最近のビルドでは「Windows の機能の有効化または無効化」でWSLを有効にしていなくても「wsl」コマンドが使用できるようになっている。そのため、管理者として起動したコマンドプロンプトやWindows PowerShell上で「wsl --install -d <Linuxディストリビューション名>」のようなコマンドラインを実行すればオプション機能のWSLと仮想マシンプラットフォームが有効化され、GUIアプリ実行に必要な更新プログラムや指定したLinuxディストリビューションのインストールまで一括して実行できる。

あとはWindowsを再起動するとWSLが有効になるので、Linuxディストリビューションを起動してコマンドシェル上でGUIアプリをインストールすればいい。GUIアプリはスタートのディストリビューション名のフォルダー(サブメニュー)にショートカットが追加され、ここから直接起動するほか、コマンドシェルから起動することも可能だ。

と書いてしまえば簡単そうだが、パラメーターが間違っているなどと表示されてLinuxディストリビューションが起動できない、といった報告も出ている。これはMMIOリージョンの上限がCPUでサポートする物理アドレスを上回るときに発生するものだといい、修正が進められているとのこと。

そのため、WSLgを使用するにはHaswell世代以降のCPUが必要になるようだ。手元の実験用機はSandy Bridge世代のCPUだったため問題が発生したが、別のPCで試したところ問題なく動作した。なお、このような問題はWSLをバージョン1にダウングレードしたり、GUIアプリを無効化したりすることで解消するが、いずれの場合もGUIアプリは実行できなくなる。

Linux GUIアプリはWindows上でネイティブアプリと同様に使用できるが、Windowsアプリとの間でASCII文字以外のテキストをコピー・ペーストすると文字化けするバグが残っている。また、デフォルトでは整数倍以外のディスプレイスケーリングサポートが無効化されているため、Windows標準の倍率でスケーリングしている環境ではLinux GUIアプリのみ100%の倍率で小さく表示される。整数倍以外のスケーリングにも対応するよう設定は可能だが、スケーリング結果は美しくない。
15269326 story
Linux

ミネソタ大研究者、研究のためとしてLinuxカーネルに意図的に脆弱性コードをコミット 130

ストーリー by nagazou
疑心暗鬼発生 部門より
4月21日、Linuxカーネルの開発コミュニティーで、ミネソタ大学の研究者らがLinuxカーネルのソースコードに既知のセキュリティ上の欠陥のあるコードをコミットしていたとして、Linuxカーネルへの貢献を禁止する処置が行われたことが話題になっている(lore.kernel.orgのLKMLアーカイブThe VergePhoronixGIGAZINEITmedia)。

この問題に関与した研究者は論文を発表し、カーネル開発コミュニティが、悪意あるコードを変更を審査する能力があるかどうかを試すために、意図的に実行したものだとしている(GitHub 論文[PDF])。コミュニティは同大学からの新しいコードを受け入れないことに加え、過去に提出されたすべてのコードを削除、再審査しているという。開発者コミュニティ側のGreg Kroah-Hartmanは、我々の時間を無駄にする行為だとして批判している。

なお、Tom's Hardwareの記事によれば、Linus Torvalds氏はの反応は「私は本当に何を言うべきかわからない。技術的には大したことではないと思うが、コミュニティの人々は腹を立てており、明らかに信頼を侵害したと思う」と予想よりも穏やかなものであったらしい(Tom's Hardware)。

あるAnonymous Coward 曰く、

ポストモダン思想におけるソーカル事件みたいなことを再現したかったのかな、とも思うが、影響範囲がひどいからやってはダメ。ぜったい。

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15263001 story
Windows

M1 Mac正式対応のOS仮想化ソフト「Parallels Desktop 16.5」が公開 43

ストーリー by nagazou
仮想化 部門より
Parallelsは14日、M1 Macをサポートする仮想マシン環境の「Parallels Desktop 16.5 for Mac」を公開した。このソフトウェアは、Intelチップ搭載Mac上でWindowsやLinuxを動かすための仮想環境ツールとして広く使われてきたが、M1 Macでは利用できなかった。昨年12月にテクニカルプレビュー版を、2月にはテクニカルプレビュー2公開して準備を進め、今回はM1 Macへの正式対応版として配布される(ParallelsEngadgetPC Watch)。

なお、M1 Mac上で動作可能なものは、ArmベースのOSでWindowsであれば、現状はInsider Previewで配布されているWindows 10 on ARMが必要。Linux系では Ubuntu 20.04、Kali Linux 2021.1、Debian 10.7、Fedora Workstation 33-1.2 などをサポートしている。テクニカルプレビューには10万を超えるM1 Mac ユーザーが参加、数万種類におよぶIntelベースのWindowsアプリケーションを実行させることができたとしている。

旧来のParallels Desktop 16の有料ライセンスを所有しているのであれば、無料でバージョンアップできるという。
15249776 story
Linux

SCO Linux FUDは滅びぬ、何度でも蘇るさ! 28

ストーリー by nagazou
ゾンビ 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

slashdot.org記事より:
かつて、今は亡きSCOグループがぶち上げた「Linuxはウチが権利を持っているUNIXのパクリ」という論争がありました。
およそ13年に渡ってLinux界隈を恐怖のズンドコに陥れたこの騒動では、パクリの証拠が提示されることがなかったどころか、そもそもSCOがUNIXの権利を有していないことが判明します。
論争は終結し、SCOは滅びました。
そう、終結した、はずだったのです……。
しかし今、再びこのFUDは蘇りました。SCOからUNIX関連の権利を受け継いだXinuosによって!

SCO Linux FUD returns from the dead | ZDNet

そもそも、Xinuosは「俺ら、IBMとの訴訟なんか興味ないけんね(意訳)」と言っていたはずなのですが。
現時点で判明している主張はSCO時代のものとさして変わらない模様。
ただ初期のUNIXコードではなく、1995/9/19以降のUnixWare 7 / OpenServer 5~6 がパクリ元だという主張のようです。
果たして、再び論争は巻き起こるのでしょうか。

# なお、お疑いの貴兄もいらっしゃるでしょうが、残念ながらエイプリルフールではない模様。

情報元へのリンク

15249025 story
EFF

FSF運営チーム、執行役員をはじめ3名が辞任へ 78

ストーリー by headless
辞任 部門より
FSF執行役員のJohn Sullivan氏をはじめ、FSF運営チームのメンバー3名が辞任することが発表された(FSFのブログ記事The Registerの記事)。

辞任するのはSullivan氏のほか、副執行役員のJohn Hsieh氏とCTOのRuben Rodriquez氏。辞任の日付は未定となっており、Sullivan氏のツイートによれば新メンバーへの移行が完了するまで現職を務めるとのこと。現在、FSFスタッフ・理事のリストでは3氏の肩書に「Outgoing」と付記されている。

辞任の理由は一切説明されていないが、RMSことRichard M. Stallman氏の理事職復帰に関連するとみられる。Sillivan氏はStallman氏復帰について表立った見解を示していないようだが、FSF公式Twitterアカウントが投稿した「LibrePlanet関係者や出演者、出展者、スポンサーはStallman氏の復帰について一般発表されるまで知らなかった」とするツイートをリツイートしていた。

これに先立ってFSF理事職を辞任したKat Walsh氏は、Stallman氏の復帰に反対票を投じたと述べている。一方、FSFではWalsh氏に代わってIan Kelling氏が理事に就任したことを発表するブログ記事をはじめ、Stallman氏がLibrePlanetでFSF理事復帰を発表した3月21日以降のブログ記事でStallman氏に言及するものはない。

Stallman氏は2019年、未成年者との性行為を容認するような発言で批判を受け、FSFプレジデントおよび理事職を辞任した。Stallman氏の復帰にはフリーソフトウェア界が強く反発しており、4月3日夕方の時点でFSF理事全員の解任を求める公開書状に署名した組織は60を超え、署名した個人は3,000人を超えている。公開書状に署名していないEFFRed HatなどもStallman氏復帰に反対しており、Red HatはFSFおよびFSFがかかわるイベントへの資金提供を取りやめると発表している。
15237272 story
Linux

Linux Foundation、Linux 30周年記念ロゴ画像を公開 47

ストーリー by headless
記念 部門より
Linuxが今年で30周年となるのを記念し、ソーシャルメディアへの投稿やモバイルデバイスの壁紙に利用可能な記念ロゴ画像をLinux Foundationが公開している(特設ページ)。

これについて あるAnonymous Coward 曰く、

Linux が30歳になったそうだ(日付はもう少し後な気がするが)。

最初の公開版(0.01)は、i386コンピュータの一部でしか動作せず、フロッピー/ハードディスクとシリアルポートくらいしか使えず、スーパーユーザしかおらず、スウェーデン語キーボード直指定で、少し長く使うとハングアップしてしまう、ネットワークもGUIも無い小さなOSだったが、30年経った今は使われてない分野を探すのが難しいほどに普及している。

Linux FoundationではLinus Torvalds氏がLinuxの開発を発表した1991年8月25日と最初のバージョンを公開した1991年10月5日を記念日とマークしている。

15232620 story
ソフトウェア

7-Zip 20.01 alpha、Linuxに対応 26

ストーリー by nagazou
対応 部門より
headless 曰く、

オープンソースのファイルアーカイバー「7-Zip」のLinux版が公開されている(アナウンス[1][2]HackReadの記事Phoronixの記事)。

Linuxをサポートするバージョンは20.01 alphaで、コンソール版のみ。7-ZipのLinuxポートとしては既に「p7zip」が存在するが、アップストリームのLinuxポートは本バージョンが初となる。20.01 alphaは既に安定版に近い状態だが、Linux版に特有の新しいコードは一部が十分にテストされていないという。ソースコードの公開もある程度のテストが済んでからになるそうだ。一方、Windows版は安定版として使用しても差し支えなく、近く公式な安定版にする計画とのことだ。

15227949 story
NASA

火星の空飛ぶLinux 25

ストーリー by nagazou
ラジコン関係はありそうな気もする 部門より
route127 曰く、

先月下旬に火星へ着陸したNASAの火星探査車Perseverance(パーサヴィアランス、パーセベランス:忍耐、不屈)は、

であったがPerseveranceから分離した半自律ヘリコプターIngenuity(インジェニュイティ:創意)は、

であるようだ。

Ingenuityのクアルコム製Snapdragon 801プロセッサ上で動いているのはジェット推進研究所(JPL)で開発され、近年オープンソースとなった飛行システムフレームワークであるF′(F Prime)であることがIEEE SPECTRUM掲載ティム・カンハム(Tim Canham)へのインタビューの中で述べられている。
これは元々CubeSats向けに開発され、海上風速観測用のISS RapidScatや低軌道周回する秒角精度望遠鏡でもある6UサイズCubesatのASTERIA等での実績があるらしい。
また今年11月打ち上げられ、月表面で氷を探査する予定のLunar Flashlightや相乗りする小惑星探査用スペースプレーンNear Earth Asteroid(NEA) Scout(近地球小惑星スカウト)などでもF′が採用されているとのことである。

組み込みLinuxとしてはTI製MSP430マイクロコントローラ(24K RAM, 64K Flash)とクアッドコアのXeon(8GB RAM)のどちらでも動作するスケール性がアピールされているが組み込み経験豊富なスラド諸兄はどう思われるであろうか伺いたいものである。
またRuspberry Pi 2B向けのクロスコンパイル手順チュートリアルが整備されているので一時期流行ったRPi搭載ラジコン無限軌道ならぬRPi搭載ラジコンヘリが今後登場するかもしれない。

15223650 story
アナウンス

Linux 5.12 rc2、重大なバグ修正のため予定より数日早くリリース 28

ストーリー by headless
重大 部門より
Linus Torvalds氏は6日、Linux 5.12 rc2を予定よりも数日早くリリースした(メーリングリストでのアナウンスPhoronixの記事)。

rc2のリリースが前倒しされたのは、rc1でスワップファイルに重大なバグが確認されたためだ。このバグはスワップファイル先頭のオフセット情報が失われるというもので、スワップファイルを格納したパーティション内のファイルがランダムなスワップデータで上書きされる結果となる。問題はスワップ「ファイル」を使用している場合にのみ発生し、スワップ「パーティション」を使用している場合には発生しない。そのため多くの環境では影響を受けないが、Torvalds氏はrc1のタグを「v5.12-rc1」から「v5.12-rc1-dontuse」に変更して使用中止を呼び掛けていた。
15219982 story
アメリカ合衆国

Linus Torvalds、6日間の電源喪失を切り抜ける 51

ストーリー by nagazou
停電 部門より
headless 曰く、

Linus Torvalds氏がLinux 5.12 rc1のアナウンスで、今回のマージウィンドウ中にオレゴン州ポートランドの自宅が6日間の停電に見舞われていたことを明らかにした(メーリングリストでのアナウンスThe Registerの記事)。

2月11日から13日にかけて冬の嵐に襲われたポートランド都市圏では多数の木が倒れて送電線が切れ、30万人以上が停電の影響を受けたという。そのためTorvalds氏はマージウィンドウ延長も検討したが、電源が復旧してみるとプルリクエストはきれいに並んでおり、期間内にマージを完了できたとのこと。

影響が最小限にとどまったのは、前リリースと比べて5.12が若干小さいリリースになることもあるそうだ。小さいといっても10,000+のコミットがあり、最近数リリースのコミット数12,000~13,000+と大きな違いはないが、それでも多少は助かったとTorvalds氏は述べている。なお、本リリースでは春の大掃除で多数のレガシーコードを削除した点が特筆すべき点として挙げられている。

Torvalds氏はマージの遅れによる影響を受けた場合はそう言ってくれればrc2の週で柔軟に対応すると述べる一方、遅れたプルリクエストに対応するつもりはないとも述べている。

15218076 story
アップグレード

アップデート適用が進まないLinux Mint、より多くのユーザーに迅速なアップデート適用を実行してもらうための改善計画 56

ストーリー by nagazou
迅速 部門より
headless 曰く、

Linux Mintプロジェクトは2月28日、より多くのユーザーに迅速なセキュリティアップデート適用を実行してもらうための改善計画を発表した(The Linux Mint Blogの記事Phoronixの記事)。

プロジェクトでは先日、Linux Mintのアップデート適用が進まない現状を示すデータを公表し、アップデートは容易で安全だとして早期の適用を呼びかけていた。データは精度の高いものではないが、Yahooのアクセスデータによればセキュリティアップデートを1週間以内に適用するユーザーは30%程度にとどまり、2019年4月にEOLに達したLinux Mint 17.xを使用しているユーザーがデフォルトのブラウザースタートページへのアクセスデータで5%、APTリポジトリのアクセスデータで30%にのぼったという。

そのため、次期リリースのUpdate Managerでは単にアップデートが利用可能かどうかを確認するだけでなく、特定の指標を追跡してアップデートが見落とされているケースを検出できるようにするそうだ。指標の例としては、最後にアップデートを適用した時期やパッケージがアップグレードされた時期、アップデートが公開されてからの経過日数といったものが挙げられている。場合によってはUpdate Managerがアップデート適用をリマインドしたり、強く推奨することもあるが、コンピューターはユーザーのものであり、強制的にアップデートを適用するつもりはないとのことだ。

typodupeerror

私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

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