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なんでもかんでもOSSにするのは無理とか、そういう次元の問題じゃないのね。AOSPだけがmake world的なことができなくなるってのが問題なのね。
元々Androidってのはソースが公開されてたわけ。ソースコードだけがドカンと公開されてた。だがブラックボックス化されてる部分は散見してるし、一緒にくっついてるアプリも全部.dexなバイナリだけとかだったわけ。だからソースからビルドするとか無理で、カスタムROMとかいってもGoogle謹製のFactory Imageを弄る程度だった。それにウンザリして初まったのがCyanogenMod。全部自分でビルドできるようにしろよと初まったわけ。だからAndroidが1.6になる頃には、カスタムROM市場はFactory Image弄っただけの奴とCyanogenModとCyanogenMod弄った奴の3つになった。
それに気を良くしないGoogleが、ある日突然文句つけ初めた。俺のプロプラバイナリを一緒に配布すんなと。で、CyanogenModにストアアプリ等、Androidのソースに含まれてたけどバイナリしか無かったGoogleアプリの削除を要求した。その上で、「なにがCyanogenModだよ(笑)」「同じもん俺が作ってやるよ」「俺が作ったものこそが始祖」「おまえらこれからはこれ使え」とGoogle自ら初めたのがAndroid Open Source Project。つまりAOSP。
ところがgappsとして別配布するようになってからもCyanogenModの人気は衰えなかったのね。むしろGoogleが最新コードをAOSPに反映させた途端に、秒速でCyanogenModにも追加される勢い。そして、それに嫌気が刺したのか、初めからそのつもりだったのかは知らないけど、GoogleはAOSPに新しいコードを追加するのを渋るようになった。ブラックボックス化した部分も平気でAOSPに追加するようになった。AOKPとかが分派してったのもこの時期。
だから今やAOSPの存在感は、かつてのFactory Imageのソースコードと同レベル。カスタムROM市場なんてそれを如実に反映していて、例えばCyanogenModなら公式ROM/nightly ROM/テーマやら弄った第三者版ROMと色々あるけど、AOSPはCyanogenModで言うところの公式ROMがお葬式状態。もう誰もAOSP公式ROMなんて重要視していないし、AOSPを使って作られてるカスタムROMでも、一部はAOKPやCyanogenMod等から借用してるのが普通。
1.6や2.0、2.2の頃の盛況ぶりとはうってかわっての不人気、そしてスルーされっぷりだから、公式メンテナが辞任したってそれはしょうがない。極低のモチベーションの中頑張ってやっていたのに、これから先は機種によってはAOKPやCyanogenからコード借用してくるしか、AOSPの公式ROMを作る手段がないもんね。AOSPの没落っぷりは、本当に絵に書いたよう。一時は見渡す限りAOSPなカスタムROMだらけで、CyanogenModなんてダイヤラーアプリ以外に利用価値あんの?なんて言われてたなんて今じゃ誰も信じないよ。
#2440713は、「エミュレータイメージ」と「ソースコード」と「バイナリ」がごっちゃになってないかな。
Androidは、2007年末にOHA(Open Handset Alliance)から発表された時点で、オープンソースになることはアナウンスされてたよ。実際にソースコードが公開されたのは、翌年、世界初のAndroid端末「HTC G1」が発売されたあたり。
それまで、"ドカンと公開されてた"のは「エミュレータのイメージ」。これはGlassfish上で動くイメージファイルで、ソースコードではない。これには、AOSPで配布されていないMapView(アプリからGoogle Mapsを使う部品)周りのフレームワークが含まれているけど、もともとアプリの開発に使うために提供されているものだったので、利用許諾で、他のデバイスへのポーティング等の利用は制限されていた。
Android MarketやGmail, その他のGoogle製の「バイナリ」は、互換性テストを通ったAndroid端末にのみ搭載されていた。これらのソースコードはAOSPやその他のカスタムROMプロジェクトでも公開されていないし、バイナリについても、インストール可能なAPKファイルが公式にGoogleから配布された事実はないよ。
一般で流通している端末に載っているGoogleアプリの「バイナリ」については、ソースはおろか、バイナリも手に入らない。で、カスタムROMプロジェクトがどうしたかというと、販売されてる端末からバイナリを抜き取って、それを自分たちのROMにくっつけて再配布した。当然、Googleとしては再配布を認めるわけにはいかないから、一緒に配るのはやめろと言って一悶着。
結局、カスタムROMを使うユーザーが自分で予めバックアップしたGoogleバイナリをインストールするという建前ができたというわけ。
ちなみに今でも、新しいバージョンが発表されたら、CyanogenModをはじめとする他のカスタムROMプロジェクトはAOSPから新しいコードを取得してマージしている状況なので、AOSPが不人気、スルーされてるって事はないと思うんだけど、。。。?
記事だけ読むと「ハードウェアベンダーがOSSに反旗を翻してるけしからん」だけど、実際に問題があるのはGoogleサイドなのか。複雑だねえ。
全然関係ないけど、「初まる」ってよく変換できましたね。
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
なんか勘違いしてる奴等が多いけど (スコア:5, 興味深い)
なんでもかんでもOSSにするのは無理とか、そういう次元の問題じゃないのね。
AOSPだけがmake world的なことができなくなるってのが問題なのね。
元々Androidってのはソースが公開されてたわけ。ソースコードだけがドカンと公開されてた。
だがブラックボックス化されてる部分は散見してるし、一緒にくっついてるアプリも全部.dexなバイナリだけとかだったわけ。
だからソースからビルドするとか無理で、カスタムROMとかいってもGoogle謹製のFactory Imageを弄る程度だった。
それにウンザリして初まったのがCyanogenMod。全部自分でビルドできるようにしろよと初まったわけ。
だからAndroidが1.6になる頃には、カスタムROM市場はFactory Image弄っただけの奴とCyanogenModとCyanogenMod弄った奴の3つになった。
それに気を良くしないGoogleが、ある日突然文句つけ初めた。俺のプロプラバイナリを一緒に配布すんなと。
で、CyanogenModにストアアプリ等、Androidのソースに含まれてたけどバイナリしか無かったGoogleアプリの削除を要求した。
その上で、「なにがCyanogenModだよ(笑)」「同じもん俺が作ってやるよ」「俺が作ったものこそが始祖」「おまえらこれからはこれ使え」とGoogle自ら初めたのがAndroid Open Source Project。つまりAOSP。
ところがgappsとして別配布するようになってからもCyanogenModの人気は衰えなかったのね。
むしろGoogleが最新コードをAOSPに反映させた途端に、秒速でCyanogenModにも追加される勢い。
そして、それに嫌気が刺したのか、初めからそのつもりだったのかは知らないけど、GoogleはAOSPに新しいコードを追加するのを渋るようになった。ブラックボックス化した部分も平気でAOSPに追加するようになった。AOKPとかが分派してったのもこの時期。
だから今やAOSPの存在感は、かつてのFactory Imageのソースコードと同レベル。
カスタムROM市場なんてそれを如実に反映していて、例えばCyanogenModなら公式ROM/nightly ROM/テーマやら弄った第三者版ROMと色々あるけど、AOSPはCyanogenModで言うところの公式ROMがお葬式状態。
もう誰もAOSP公式ROMなんて重要視していないし、AOSPを使って作られてるカスタムROMでも、一部はAOKPやCyanogenMod等から借用してるのが普通。
1.6や2.0、2.2の頃の盛況ぶりとはうってかわっての不人気、そしてスルーされっぷりだから、公式メンテナが辞任したってそれはしょうがない。
極低のモチベーションの中頑張ってやっていたのに、これから先は機種によってはAOKPやCyanogenからコード借用してくるしか、AOSPの公式ROMを作る手段がないもんね。
AOSPの没落っぷりは、本当に絵に書いたよう。一時は見渡す限りAOSPなカスタムROMだらけで、CyanogenModなんてダイヤラーアプリ以外に利用価値あんの?なんて言われてたなんて今じゃ誰も信じないよ。
Re:なんか勘違いしてる奴等が多いけど (スコア:3, 参考になる)
#2440713は、「エミュレータイメージ」と「ソースコード」と「バイナリ」がごっちゃになってないかな。
Androidは、2007年末にOHA(Open Handset Alliance)から発表された時点で、オープンソースになることはアナウンスされてたよ。実際にソースコードが公開されたのは、翌年、世界初のAndroid端末「HTC G1」が発売されたあたり。
それまで、"ドカンと公開されてた"のは「エミュレータのイメージ」。これはGlassfish上で動くイメージファイルで、ソースコードではない。これには、AOSPで配布されていないMapView(アプリからGoogle Mapsを使う部品)周りのフレームワークが含まれているけど、もともとアプリの開発に使うために提供されているものだったので、利用許諾で、他のデバイスへのポーティング等の利用は制限されていた。
Android MarketやGmail, その他のGoogle製の「バイナリ」は、互換性テストを通ったAndroid端末にのみ搭載されていた。これらのソースコードはAOSPやその他のカスタムROMプロジェクトでも公開されていないし、バイナリについても、インストール可能なAPKファイルが公式にGoogleから配布された事実はないよ。
一般で流通している端末に載っているGoogleアプリの「バイナリ」については、ソースはおろか、バイナリも手に入らない。で、カスタムROMプロジェクトがどうしたかというと、販売されてる端末からバイナリを抜き取って、それを自分たちのROMにくっつけて再配布した。当然、Googleとしては再配布を認めるわけにはいかないから、一緒に配るのはやめろと言って一悶着。
結局、カスタムROMを使うユーザーが自分で予めバックアップしたGoogleバイナリをインストールするという建前ができたというわけ。
ちなみに今でも、新しいバージョンが発表されたら、CyanogenModをはじめとする他のカスタムROMプロジェクトはAOSPから新しいコードを取得してマージしている状況なので、AOSPが不人気、スルーされてるって事はないと思うんだけど、。。。?
Re: (スコア:0)
記事だけ読むと
「ハードウェアベンダーがOSSに反旗を翻してるけしからん」
だけど、実際に問題があるのはGoogleサイドなのか。
複雑だねえ。
Re: (スコア:0)
全然関係ないけど、「初まる」ってよく変換できましたね。
Re: (スコア:0)
# MS-IMEではそういう変な変換を見ることはないですし。