これに対する反論は、「こちらとしては、皆さんの邪魔をするつもりはありません。 ただ Linux にあらゆるデバイスの GPL ドライバを用意することを目指しているだけです」と、なかなか説得力があります。
ごめん、どこに説得力があるのかわからない。 theo は、「仕様書を公開しなくてもFree UNIXのドライバを用意してもらえる」という流れになるのが嫌だと言っているんでしょう?その立場からすれば、「Free Linux Driver Development 」キャンペーンは邪魔な活動でしかないと思えますが。
べつに Greg KH 氏は Theo de Raadt 氏 (OpenBSD のリーダー) の反発に反論しているわけではありません。 Greg KH 氏が説得しようとしている相手はハードウェアメーカーや Linux ドライバー開発者 (これからなる人も含む) であって、彼らに対しては Greg KH 氏の「よそはよそ、うちはうちで行きましょう」という表明には説得力があるでしょう。一方この表明で蚊帳の外に置かれている de Raadt 氏が納得するはずもありません。 de Raadt 氏は今後も反対を続けるでしょう。どちらの主張もおかしいとは思いません。
僕はオープンソースの楽しいところは勉強する意志さえあれば中身が理解できることだと思っているので、コードのライセンスだけ GPL でも正直面白くないなと思ってしまいます。しかし、もちろんこのプロジェクトがなければ Linux 用のドライバーが用意できないハードウェアだってあるでしょうから、「だったらお前が使おうとするハードウェアのドライバーがなくて困ってもかまわないのか」と言われると、そんなに簡単にどちらが良いとは言えないし、それ以前に「お前には仕様書を読んでドライバーを理解するだけの勉強をする意志があるのか」と言われるとニントモカントモ。
僕は、オープンソース OS どうしだから協力するべきだ、なんて甘い考えは持っていないつもりです。 Linux ドライバー開発者が自分たちにとって得なことをするのは結構だと思います (「神の見えざる手」的な楽観主義というよりは、ほかにやりようがないというだけ)。でも、この FLDD については、本当に Linux にとって得なのかな、というのが僕の疑問です。
まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:3, すばらしい洞察)
theo は、「仕様書を公開しなくてもFree UNIXのドライバを用意してもらえる」という流れになるのが嫌だと言っているんでしょう?その立場からすれば、「Free Linux Driver Development 」キャンペーンは邪魔な活動でしかないと思えますが。
NDA下でGPLドライバを書くとなると、ソースコード中のレジスタマップとか、フラグの名前とか、動作状態のコメントをごっそり省かないといけないんじゃないでしょうか。個人的には、そんなメンテしづらい物をGPLで公開しても意味無いとしか思えません。
なんちゃってプログラマ?
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1, 興味深い)
廻りに迷惑を掛けずに理想論の世界で生きたければ、人間界から隔絶した仙界に行くしかないでしょ。そういう道を選んだ仙人様が人間のやることに文句をいうのは、筋違い。人間が仙界に手を出したならともかく、人間が人間界で勝手にやってることで仙界に影響が出ようが出まいが、人間の知ったことじゃありませんよと。
ってうか、そもそも Linux の存在自体が、BSD にとっては活動の邪魔でしょ。Linux が興隆し始めた頃の BSD コミュニティはそんな雰囲気に溢れてた。その BSD が、ドライバごときで何を今更。このさい、Linux は邪魔な存在です、ぐらい言いきっちゃえば神なのに。あ、仙人から神になったんじゃ、格落ちですか。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1, すばらしい洞察)
Linux陣営:
・NDAの元で仕様書を見てGPLなドライバを書く。
・メンテナンスできなくて困る。
BSD陣営:
・Linux陣営のドライバから仕様を推測してBSDLなドライバを書く。
・メンテナンスできなくて困る。
Theo の方式が達成された場合
Linux陣営:
・公開された仕様書を見てGPLなドライバを書く。
・BSD陣営からドライバをパクってくる。
・メンテナンスできる。
BSD陣営:
・公開された仕様書を見てBSDLなドライバを書く。
・メンテナンスできる。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1)
それに、関係者のピラミッドで一番多いであろう「一般ユーザ」が望むことは
「ドライバが使える」ことですからね・・・。
それがベンダが提供・管理するものであっても全く問題ないわけです。
--- (´-`)。oO(平和な日常は私を鈍くする) ---
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1)
「ドライバが使える」ではなく「使いたいデバイスが (問題なく|安心して) 使える」では。ユーザが求めるのはドライバが動作することではなくデバイスが動作することなのですから。
で、NDA 契約を取り交わした開発者がリリース後 1 年ちょっとで不慮の事故で亡くなったりした場合、そのドライバはメンテナンスされ続けるのでしょうか。ベンダが「もう生産終了したのでこれ以上資料は出せない」などと言ったら「十分なサポートが得られない」からあっさりサポートを打ち切るのではないかという疑念は消せないでしょう。
そういった点も Theo が吼えている理由なのではないかと思います。
ま、それでも、まずドライバが増える方向はいいと思います。最初から完璧な理想を望んで一歩も進めないよりは。たとえそれが no-GPL なベンダ提供バイナリドライバでも。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1)
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1)
僕もタレコミ文の「これ [OpenBSD 陣営の反発] に対する [Greg KH 氏の] 反論は…なかなか説得力があります」という表現は最初ピンときませんでした。
べつに Greg KH 氏は Theo de Raadt 氏 (OpenBSD のリーダー) の反発に反論しているわけではありません。 Greg KH 氏が説得しようとしている相手はハードウェアメーカーや Linux ドライバー開発者 (これからなる人も含む) であって、彼らに対しては Greg KH 氏の「よそはよそ、うちはうちで行きましょう」という表明には説得力があるでしょう。一方この表明で蚊帳の外に置かれている de Raadt 氏が納得するはずもありません。 de Raadt 氏は今後も反対を続けるでしょう。どちらの主張もおかしいとは思いません。
僕はオープンソースの楽しいところは勉強する意志さえあれば中身が理解できることだと思っているので、コードのライセンスだけ GPL でも正直面白くないなと思ってしまいます。しかし、もちろんこのプロジェクトがなければ Linux 用のドライバーが用意できないハードウェアだってあるでしょうから、「だったらお前が使おうとするハードウェアのドライバーがなくて困ってもかまわないのか」と言われると、そんなに簡単にどちらが良いとは言えないし、それ以前に「お前には仕様書を読んでドライバーを理解するだけの勉強をする意志があるのか」と言われるとニントモカントモ。
この点はどうなのか僕も知りたいところです。このプロジェクトが (OpenBSD の役に立たない/むしろ OpenBSD にとっては有害かもしれないのはおいておいて) どの程度 Linux の役に立つのかという点です。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1)
とりあえず、現状でバイナリドライバすら提供されていなくて使えないデバイスや、継続的にメンテナンスの行われていないバイナリドライバしか提供されていないデバイスに関しては、良くなることはあっても悪くなることはありません。
しかし、Linuxでの状況が改善されてしまうことによってメーカーに対する仕様公開圧力が弱くなってしまうと、メーカーに対する影響力が皆無に等しいOpenBSDのようなところは困るわけです。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1)
そこが本当にどれだけ改善するかがポイントだと思うんですよね。
Free Linux Driver Development プロジェクト (以下 FLDD) に賛同するハードウェアメーカーと開発者が多数いた場合、一応 FLDD は短期的には成功だと言ってよいでしょう。この場合、自動的に、ハードウェア仕様が公開されることは減るでしょう。そのとき:
FLDD 失敗 (FLDD に賛同するメーカー・開発者がほとんどいない) → 現状のまま (Linux も OpenBSD も得も損もしない)
僕は、オープンソース OS どうしだから協力するべきだ、なんて甘い考えは持っていないつもりです。 Linux ドライバー開発者が自分たちにとって得なことをするのは結構だと思います (「神の見えざる手」的な楽観主義というよりは、ほかにやりようがないというだけ)。でも、この FLDD については、本当に Linux にとって得なのかな、というのが僕の疑問です。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:0)
例えば、何の関係もない開発者が、自分はLinux用ドライバの開発者だと自称した場合と 自分はOpenBSD用ドライバの開発者だと自称した場合って、メーカーの対応が変わったりするんでしょうか?
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:0, すばらしい洞察)
「Free Linux Driver Development 」キャンペーンがOpenBSDにとって邪魔な活動でしかないって? だから何? ということでしょう。OpenBSDの邪魔をしてはいけないわけではないんだから。
ま、私は、OpenBSD嫌いじゃないですよ。ただし、サーバならともかく、デスクトップとして使うのはつらい。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:0)
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:0)
ではあなたが同じ活動をすれば良いではありませんか。
他の方の活動にケチを付けているだけにしか見えませんよ。
それとも何もしない方が偉いのですか?
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:0)
落ち着け。
#偉さでいうなら先に広めた方、広くドライバが使われた方。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:0)
ちなみに、法律を守っていれば何をやっても許されるのは刑事上の話で、民事ではその限りではありません。分かり易い例としては慰謝料。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1)
> 民事ではその限りではありません。分かり易い例としては慰謝料。
法的な根拠がないのに慰謝料を払わなきゃいけないのって
どんな場合?
そこまで書かなきゃ説得力がない。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:0)
>(不当利得の返還義務)
>民法第703条 "法律上の原因なく"他人の財産又は労務によって利益を受け、そのために他人に損失を
>及ぼした者(以下この章において「受益者」という。)は、その利益の存する限度において、これを
>返還する義務を負う。
こういう条文があるにはある。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:0)
念のため書いておきますが、損失の発生という要件を満たさなければ不法原因給付は成立しません。(「損害」の意義について、コンセンサスのない持論を展開するのは止めておいた方が賢明です。これも念のため。)
Atsushi Eno
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:0)
それとも、自発的な話し合いで慰謝料を払うという話でしょうか。この場合、払う側が払いたくなければ、払う必要はないはずですけど。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:0)
- NDA を結んで GPL ドライバを書いたとしても、仕様書公開の望みは少なくならない。
- 他の開発者が後日コードをメンテしづらい、という事態にはならない。
- リバースエンジニアリングしなくても意味がわかる。blob にはならない。
って事の説明が期待されるんじゃないでしょうか。普通は。Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:0)
「仕様書を公開しなくてもFree UNIXのドライバを用意してもらえる」という状態にはならないのでは?