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#その分留年率も高いが。
その就職に強いというのが、工学部を駄目にしていると思う。
バブル後の不況に入った頃から、就職に強いという看板を守るために研究者育成から企業の求められる人材の育成へと変貌していき、結果として工学部は職業訓練所と化た。(特に下位~中堅の大学でこの傾向は顕著)
職業訓練所となった工学部に工学の魅力はなくなった。そして医療系のような、より強力な職業訓練所の出現により工学部の人気はなくなった。
研究と言うのは適切ではなかったかもしれません。戦前に工学部ができたときに目標としていたのは、 「10年以内くらいに実用化できそうな物を研究開発する人」です。 研究者と言うと誤解があるので「高度な技術者」としましょう。 では高度ではない普通の技術者とは、どういう人材かと言うと、
です。戦前は大学が少なかったので、普通の技術者に 高度な技術者としての役割が求められることもありました。
戦後になると工学部が増えました。それらの工学部は一流はもちろん三流の大学も旧制の大学にならい 「高度な技術者」の育成を目標としました。結果、供給が上回り工学部を出ても高度な技術者として 就職できない者が多く出るようになりました。そして
という大学と企業がギャップを抱えた体制が90年代前半頃まで続きます。 「大学を卒業しても企業ではすぐに使えない」なんて言われましたが、日本の経済が 良かったのであまり問題にはなりませんでした。しかし不況に入ると企業はシビアになり 「使えない人材は採らない、使える人材をよこせ」と言うようになります。 で、主に下位の大学から「高度な技術者」の看板を降ろすようになります。 これが「工学部は職業訓練所と化した」ということです。
「使える人材をよこせ」という企業の要求は工学部に限ったことではないのですが、 親コメントにあるように「日本の社会・企業に必須な技術者を育成する」という期待が 工学部にはあるので、この影響をモロに受けることになりました。
10年位前までは三流の工学部に行っても高度な技術者になる夢は見ることができたのですが (実際、三流の工学部でも少数だけど高度な技術者として就職できた)、今は院まで行かなければ その夢は見れないというのだから工学部の衰退は当然です。 もちろん院に行っても高度な技術者になれる保証はないし...。
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー
工学って何? (スコア:1, 興味深い)
何をやるところで、どこが魅力なの?
結局アピール力の問題だと思うんよね。
Re:工学って何? (スコア:1)
#その分留年率も高いが。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
「就職に強い」が工学部を駄目にした (スコア:3, すばらしい洞察)
その就職に強いというのが、工学部を駄目にしていると思う。
バブル後の不況に入った頃から、就職に強いという看板を守るために研究者育成から企業の求められる人材の育成へと変貌していき、結果として工学部は職業訓練所と化た。(特に下位~中堅の大学でこの傾向は顕著)
職業訓練所となった工学部に工学の魅力はなくなった。そして医療系のような、より強力な職業訓練所の出現により工学部の人気はなくなった。
Re:「就職に強い」が工学部を駄目にした (スコア:1, すばらしい洞察)
必須な(と思われていた)技術者を育成するための
機関として設置されたですが
研究者重視より技術者という企業の求める人材育成
が中心というのは昔からではないでしょうか?
Re:「就職に強い」が工学部を駄目にした (スコア:0)
研究と言うのは適切ではなかったかもしれません。戦前に工学部ができたときに目標としていたのは、 「10年以内くらいに実用化できそうな物を研究開発する人」です。 研究者と言うと誤解があるので「高度な技術者」としましょう。 では高度ではない普通の技術者とは、どういう人材かと言うと、
です。戦前は大学が少なかったので、普通の技術者に 高度な技術者としての役割が求められることもありました。
戦後になると工学部が増えました。それらの工学部は一流はもちろん三流の大学も旧制の大学にならい 「高度な技術者」の育成を目標としました。結果、供給が上回り工学部を出ても高度な技術者として 就職できない者が多く出るようになりました。そして
という大学と企業がギャップを抱えた体制が90年代前半頃まで続きます。 「大学を卒業しても企業ではすぐに使えない」なんて言われましたが、日本の経済が 良かったのであまり問題にはなりませんでした。しかし不況に入ると企業はシビアになり 「使えない人材は採らない、使える人材をよこせ」と言うようになります。 で、主に下位の大学から「高度な技術者」の看板を降ろすようになります。 これが「工学部は職業訓練所と化した」ということです。
「使える人材をよこせ」という企業の要求は工学部に限ったことではないのですが、 親コメントにあるように「日本の社会・企業に必須な技術者を育成する」という期待が 工学部にはあるので、この影響をモロに受けることになりました。
10年位前までは三流の工学部に行っても高度な技術者になる夢は見ることができたのですが (実際、三流の工学部でも少数だけど高度な技術者として就職できた)、今は院まで行かなければ その夢は見れないというのだから工学部の衰退は当然です。 もちろん院に行っても高度な技術者になれる保証はないし...。