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トーマス・エジソンが常に「なぜ?」を生涯念頭に置いたように
学習指導要領というのをあまり読んだことがなかったので、今回改めて読んでみて驚いたことが、まさにこの部分です。
「目標」の項では、とりあえず「興味・関心をもって追究」と書いておけばいいや、って感じに見えるし (生物を愛護する、って理科の範疇なのか?) 、内容についてもとりあえず「考えをもつようにする。」で締めておけばいいや、って感じにも見えるのですが、それはともかくとしても、その内容の詳細において、
。。。きりがないのでこの辺までにしておきますが(汗、どれを見てもそのほとんどが、「○○とは××なんです。」という説明がひたすらあるばかりで、じゃあ「なんで○○は××なの?」という部分に踏み込んでいるものが一つもない。そこに踏み込むということが、一番重要なことなのに、です。
「内容の取り扱い」についても、確かになるべく少ないサンプル数で理解させる、という方向性を感じます。これは筆記試験を意識してのことなのでしょうか? 普通に授業を聞き、ノートをまとめていれば、テストで点が取れるようにする。それだけのことの為に、このような授業要領が設定されているのだとしたら、あんまりにも本末転倒で、なんだか悲しくなってきてしまいます。
それでも一部の優秀な先生方の努力によって、規定の授業要領ではまかないきれない質的な部分については補われているのかもしれませんが、そうした場合に児童たちにとってバイブルとなりうる教科書の存在がほしいところなのかもしれません (もちろん、学校の図書館で図鑑を広げさせるなど、対応方法はほかにもあるでしょうが)。そうした中で、今回のような検定外「教科書」の登場は、ホンキで理科を教えたい先生方にとっても、良き手助けとなるものなのかもしれませんね。
本人達に「なぜ?」を考えさせるのは難しいことかもしれません。だけど、そこから先に考える、あるいは学ぶ/研究するべき余地があることを知っていてもらうのは、とても大切なことだと思います。興味ってのはそういう所からも湧いてくるものだと思うから。
ところで、
>日光を反射させるものに日光を当てたら、反射させるものは暖かくなるの? は、つい最近、女子高生が書いた論文が国際コンクールで入賞したような高度なテーマです。
これこそ、授業の場において、参考として是非とも紹介して頂きたいものかと思われます。ていうか、おいらも読んでみたい(w。
以下は一例です。重要なのは、後々の教育課程で学であろうことをそのまま示すことではなくて、そのことに付いていろんな考え方が議論されてきたことや、こんな考え方もありますよ~っていう方向性を示すことだと思っています。
# おいらも特別科学に詳しいわけではないので、細かい部分のヘンテコリンな所は勘弁してね (^_^;
日光は集めたり反射させたりできる。なぜ?
反射は光の波としての性質による物ですが、物理学でいう所の波の性質を全て説明するのはさすがに無茶なので (^_^;、段階を踏んで説明するとすると以下のような感じになるんではないでしょうか。
日光が集められることに付いては、日光が進む方向を、光の反射によって変えることができることから、自明なのですが、日光が集まると光が強くなることに付いては、上記で波の性質に付いて触れる時に、触りだけ説明してみても良いかも知れません (さすがにこの辺はまだ、感覚的に理解できちゃう部分で、説明を入れると返ってややこしくさせてしまうだけかも)。
# なんだかだんだん、程度の問題でしかないことのようにも思えてきた。。。教育って難しいですね (^_^;;
電気を通すつなぎ方と通さないつなぎ方がある。そのつなぎ方で電気が通る/通らないのはなぜ?
これってたぶん、直流電池を使った回路の極性 (+/-) の問題なのだと思うのですが、これに付いてはきちんと説明する必要はあるような気がします。多分全て、電位差で説明が付くと思います。
電池の個数を増やしていく内に、実は電位は直列で足し算できることなんかの理解にも繋がっていくと思う。
。。。とまぁ、こんなところでしょうか。識者の方、突っ込みを宜しくお願い致しますなのです m(i-i)m 。
電気も、電気が流れる原因と重力を比較するのがかけ離れている 気がするなぁ。本当に流れが見えるわけでもないし、どうして 電気って「流れる」ことになっているのか納得しづらいなぁ。
で、授業を潰してしまった教育実習生が最後に私に教えて くれたのは、物理になぜというのはないということでした。 自然現象を理屈で説明するのが物理で、 どうして自然がそうなっているのかは説明できないそうです。 波がどうして同心円状に伝わるのかとかはだめだそうです。
日光の方は、書いていて、あーこりゃ難しいなぁと思ってしまったのでその通りだと思います (^_^;。実際に光がうねうね脈打って見えるわけじゃないですからね。
電気の方は、ここでは電気が発生して「電球が光る」などの仕事を起こすこと自体について触れているんではなくて、つなぎ方によっては電気が流れたり流れなかったりするってことについての考察なので、この程度でいいんでないかな、という解釈でした。電池が化学変化によって電気を起こしている原理についての説明は、確か中学校での履修範囲だったと思うので、それは今後のお楽しみ、てことになるのかな。
# ああ、やっぱり程度の問題になるのか (;_;)/
んで、思うのですが、要求される「なぜ?」にもいろいろとあると思うのですよ。実際に起こっている現象に対して、ただ漠然と「なぜ?」と言うだけでは、中身がないというか、何を知りたいのか、どういう部分に着目しているのかがよく分かっていない状態だと思うのです。
例えばその、「波がどうして同心円状に伝わるのか」という疑問は、以下の 2 つの要素に分けられると思うのです。
# なんだか大いにボロ出しまくりの悪寒 (T-T)/
で、目的のない「なぜ?」は、永久に "納得" にたどり着くことはできないので、説明の中で前提とされている知識に対しても再び「なぜ?」が発生します。どの部分を知りたいのかが分からないので、説明する方もどの部分を説明すればよいのかが分からず、堂々巡りになります。
# だんだん、IT 業界にも通じる話になってきちゃいましたね(w。
んで、「何を」知りたいのかをはっきり自己認識できる (研究テーマを見つけられる) ことってのは、ある意味才能だと思うし、科学の世界では一番求められている資質だと思うのよね (んなこたーないとか言われたら元も子もなし T-T/)。物事に対して「興味を抱く」っていうのは、本質的にはそういうことだとも思うし。だから、理科という科目は、そういう資質をはぐくむ一助になるような内容であるべきなんでないの? と、おいらは思ったわけです。
物理と言うのは理屈によってどうやったら公理に帰着できるか という説明をする点では数学と同じです。 でもって、小学生の理科では根源的な現象を多く取り扱うため 公理に直結する問題が多くあります。 要するに小学生の理科では「なぜ」に答えられない ものが大量に含まれているのです。 重さや時間ってなんだろうとか、命ってなんだろうとか。
そういう意味で、小学生の理科の役割とは、身の回りの現象 を認識することと、それに関する「理科のルールによる説明」 に慣れることなんだと思います。 で、根源的なものは「そこにあることに関しては説明できず、 ただ受け入れるしかない存在」でしかないわけですが、 まあそういうことに関しては、小学校としては避けるか誤魔化すか しかないんじゃないかなと思います。
おっしゃる通りです。素人が片手間で思いつく程度のことで片付けられることではないことがよく分かりました。反省...orz
つまり、世の中には電子というものが存在して、それが負の電荷を持っていて、通常大量の電子が移動するのを我々は逆向きの電流として認識するというようなことがらに関して、「なぜ」が入り込む余地がないんですよ。
納得。これ、今でもよく分からないんですよね (^_^; 。これって歴史的な要因によるものなんでしたっけ?
小学校で習う内容そのものに対して、「なぜ?」を求めさせることが重要って訳ではないんでしょうね (もちろん、軽視できることだとは思えないけど)。理屈 (というか理論) で物事を考えられる/説明できることを理解してもらうには、むしろ応用例を見せた方がよいのかもしれません。ライトが強い光を放つために、光が鏡による反射によって集められる性質を使っていることとか。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:1)
つまり今時の小中学生に関して、理屈で物を考えないようになったことを、作者の皆さんは憂えていると思います。
またPCの発達で、自然に触れる機会が少なくなったのは残念でなりません。
Super Souya
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:2, 参考になる)
わたしは、学校なんてのは「なぜ?」という疑問を子供が
抱いたまんま帰ってきてくれるところで十分だと思っています。
そこから「なぜ?」に付き合い、一緒に答(らしきもの)を
探すのは、余りにも時間がかかるし、「時間割」のある世界では
とても対応できないので、当然親が担うべきところと理解しています。
#理工学だけでなく、社会全般も同様。
#そういう意味で論評及び解説の無いNHKニュースは、子供の
#「なぜ」を誘発してくれるので、是非とも見せるべき。
また、子供の探究心の深さや特に興味を持つ領域というのは
個人差が大きいので、何十人も同時に相手をする学校では、
掘り下げが足りなくて不満を感じる子と飽きちゃう子が必ず
同時発生するので、探究心に付き合うのは非常に難しいでしょうね。
#少なくとも、私には2人の子供を同時に満足させることは
#不可能。どっちかが飽きちゃいます。
#(例:四角い氷と丸い氷とカキ氷、どれが早く融けるか。
# 飽きた方は「食べようよ」とウルサイ)
結局のところ、学校(特に義務教育)というのはミニマム・リテラシの
構築を担うべきものであって、子供の「とりあえず考えてみる意欲」
を育てるのは、如何に「抱いた疑問は親にぶつける」習慣を
幼年期(就学前)に構築するかにかかっていると思います。
ただね、そうしようと思って育て、現にそうなってくれたのは良いけど、
自分の休暇を全部つぎ込んでも時間が足りなくなることまでは予定して無かったよ…。
そんなこんなで、近所の薬局とはすっかり顔なじみだけどID
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:1)
>構築を担うべきものであって、子供の「とりあえず考えてみる意欲」
>を育てるのは、如何に「抱いた疑問は親にぶつける」習慣を
>幼年期(就学前)に構築するかにかかっていると思います。
まさしくそう思います。
しかも実践なさっているとのことで、すばらしいことだと感じました。
私は子供がいないので、自分の子供時代のことを思い出して書きますが、学校の授業で「なぜ」なんて考えず、とにかく正解の導き方を暗記して答えることばかりやっていました。国語や、さらには音楽や図画工作でも、「正解」を探していましたね。
正解を出すことにばかりこだわると、視野が狭くなって、社会におけるいろいろな問題解決に苦労する結果になりました。物事には正解があるという前提でいるから、正解がない問題に直面したときに困るのです。
tucker さんのお子さんは、学校の試験ではトップクラスの成績を取るところまではいかないかもしれませんが、20年、30年後には大成しているだろうと楽しみにしています。
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:0)
> いかないかもしれませんが
なにげに失礼なことを書いてますね。
いや別にいいんですけど。
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:1)
#多分、教諭からしてみれば、ただの撹乱要因だし...
結局のところ、親が「何を基準に子供を育てるか」だけの話ですから、それでいいいんです。
#自分自身そうだった(かつ、それで今も食えてる)だけに、割り切れるだけであって、
#そこは人それぞれなはずなので、人には勧めません。はい。
まぁ、どっちにしろ、週に1回、学校に呼び出される覚悟は必要ですぜ。
ええ、一昨日「校庭に直径1メートルの穴を掘った」といって呼び出されましたし。
本人は「大きな木の根っこの端っこを探したかった」らしいですけど
#1週間掛りで掘ったらしい < 乾いた笑いしか出ない…。 >問題になる前に学校で止めてくれ
というわけで、うちのガキは、いろんな意味で「大物」にしかなれないみたいです。
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:1)
それって先生が叱って終わりじゃないの?
そんなんで呼び出されてたらたまりませんな。
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:1)
学習指導要領というのをあまり読んだことがなかったので、今回改めて読んでみて驚いたことが、まさにこの部分です。
「目標」の項では、とりあえず「興味・関心をもって追究」と書いておけばいいや、って感じに見えるし (生物を愛護する、って理科の範疇なのか?) 、内容についてもとりあえず「考えをもつようにする。」で締めておけばいいや、って感じにも見えるのですが、それはともかくとしても、その内容の詳細において、
。。。きりがないのでこの辺までにしておきますが(汗、どれを見てもそのほとんどが、「○○とは××なんです。」という説明がひたすらあるばかりで、じゃあ「なんで○○は××なの?」という部分に踏み込んでいるものが一つもない。そこに踏み込むということが、一番重要なことなのに、です。
「内容の取り扱い」についても、確かになるべく少ないサンプル数で理解させる、という方向性を感じます。これは筆記試験を意識してのことなのでしょうか? 普通に授業を聞き、ノートをまとめていれば、テストで点が取れるようにする。それだけのことの為に、このような授業要領が設定されているのだとしたら、あんまりにも本末転倒で、なんだか悲しくなってきてしまいます。
それでも一部の優秀な先生方の努力によって、規定の授業要領ではまかないきれない質的な部分については補われているのかもしれませんが、そうした場合に児童たちにとってバイブルとなりうる教科書の存在がほしいところなのかもしれません (もちろん、学校の図書館で図鑑を広げさせるなど、対応方法はほかにもあるでしょうが)。そうした中で、今回のような検定外「教科書」の登場は、ホンキで理科を教えたい先生方にとっても、良き手助けとなるものなのかもしれませんね。
むらちより/あい/をこめて。
「なぜ?」は難しい (スコア:2, すばらしい洞察)
「なぜ」を教えるのはそう簡単ではありません。
「なぜ」に対して説明できることがあまりにも少ないからです。
例えば
>日光を反射させるものに日光を当てたら、反射させるものは暖かくなるの?
は、つい最近、女子高生が書いた論文が国際コンクールで入賞したような高度なテーマです。
お稽古事では、昔から「守破離」が言われていて、まず、師匠から分かっていることを教えられます。
「なぜ」に挑戦するのは最後の段階です。
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:1)
その「なぜ」の解決の仕方や道しるべをつけてあげるのが、大人の役割というものではないですかね。
おっしゃる女子高生の論文にしても、彼女一人が独力で書いたものだとは思えません。きっと背後には道しるべをつけてくれた大人達がいたと思います。
また、わかってないことをわかってないんだよと教える事も、大切なのではないですかね。
必ずしも回答を用意する必要があるのだろうか? (スコア:1)
向上心や向学心(進学理由)の一環としても、とても必要な教育だと考えます。
今の「何故?」の存在自体を教えない/見せない教育方針は、
「何故?」を教えられない事とは根本的に違う発想から生まれたように思えてしまうのです。
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:1)
>「なぜ」を教えるのはそう簡単ではありません。
>「なぜ」に対して説明できることがあまりにも少ないからです。
すべての疑問に対し、用意できる答えは確かに少ないでしょう。し
かし、「なぜ」という疑問を教えることはできます。そのうちのい
くつかの「なぜ」に対し、「理科」(自然科学)で答えを導ける、
と教えることが重要なのではないでしょうか?
大事なのは答えをただ与えることではなく、疑問を持たせること、
答えを導くことは難しいが、それでも合理的な手法によって答えを
導くことは不可能ではない、ということではないでしょうか?
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:1)
本人達に「なぜ?」を考えさせるのは難しいことかもしれません。だけど、そこから先に考える、あるいは学ぶ/研究するべき余地があることを知っていてもらうのは、とても大切なことだと思います。興味ってのはそういう所からも湧いてくるものだと思うから。
ところで、
これこそ、授業の場において、参考として是非とも紹介して頂きたいものかと思われます。ていうか、おいらも読んでみたい(w。
むらちより/あい/をこめて。
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:0)
> * ア 電気を通すつなぎ方と通さないつなぎ方があること。 … そのつなぎ方で電気が通るのはなぜ? 通らないのはなぜ?
たとえばこれ、どういうふうに教えればよいん
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:1)
以下は一例です。重要なのは、後々の教育課程で学であろうことをそのまま示すことではなくて、そのことに付いていろんな考え方が議論されてきたことや、こんな考え方もありますよ~っていう方向性を示すことだと思っています。
# おいらも特別科学に詳しいわけではないので、細かい部分のヘンテコリンな所は勘弁してね (^_^;
反射は光の波としての性質による物ですが、物理学でいう所の波の性質を全て説明するのはさすがに無茶なので (^_^;、段階を踏んで説明するとすると以下のような感じになるんではないでしょうか。
日光が集められることに付いては、日光が進む方向を、光の反射によって変えることができることから、自明なのですが、日光が集まると光が強くなることに付いては、上記で波の性質に付いて触れる時に、触りだけ説明してみても良いかも知れません (さすがにこの辺はまだ、感覚的に理解できちゃう部分で、説明を入れると返ってややこしくさせてしまうだけかも)。
# なんだかだんだん、程度の問題でしかないことのようにも思えてきた。。。教育って難しいですね (^_^;;
これってたぶん、直流電池を使った回路の極性 (+/-) の問題なのだと思うのですが、これに付いてはきちんと説明する必要はあるような気がします。多分全て、電位差で説明が付くと思います。
電池の個数を増やしていく内に、実は電位は直列で足し算できることなんかの理解にも繋がっていくと思う。
。。。とまぁ、こんなところでしょうか。識者の方、突っ込みを宜しくお願い致しますなのです m(i-i)m 。
むらちより/あい/をこめて。
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:1)
# 高校生の時ホイヘンスの原理に「なぜ」と言ったため、 教育実習生の授業を 2 時間潰してしまった……
電気も、電気が流れる原因と重力を比較するのがかけ離れている 気がするなぁ。本当に流れが見えるわけでもないし、どうして 電気って「流れる」ことになっているのか納得しづらいなぁ。
で、授業を潰してしまった教育実習生が最後に私に教えて くれたのは、物理になぜというのはないということでした。 自然現象を理屈で説明するのが物理で、 どうして自然がそうなっているのかは説明できないそうです。 波がどうして同心円状に伝わるのかとかはだめだそうです。
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:1)
日光の方は、書いていて、あーこりゃ難しいなぁと思ってしまったのでその通りだと思います (^_^;。実際に光がうねうね脈打って見えるわけじゃないですからね。
電気の方は、ここでは電気が発生して「電球が光る」などの仕事を起こすこと自体について触れているんではなくて、つなぎ方によっては電気が流れたり流れなかったりするってことについての考察なので、この程度でいいんでないかな、という解釈でした。電池が化学変化によって電気を起こしている原理についての説明は、確か中学校での履修範囲だったと思うので、それは今後のお楽しみ、てことになるのかな。
# ああ、やっぱり程度の問題になるのか (;_;)/
んで、思うのですが、要求される「なぜ?」にもいろいろとあると思うのですよ。実際に起こっている現象に対して、ただ漠然と「なぜ?」と言うだけでは、中身がないというか、何を知りたいのか、どういう部分に着目しているのかがよく分かっていない状態だと思うのです。
例えばその、「波がどうして同心円状に伝わるのか」という疑問は、以下の 2 つの要素に分けられると思うのです。
# なんだか大いにボロ出しまくりの悪寒 (T-T)/
で、目的のない「なぜ?」は、永久に "納得" にたどり着くことはできないので、説明の中で前提とされている知識に対しても再び「なぜ?」が発生します。どの部分を知りたいのかが分からないので、説明する方もどの部分を説明すればよいのかが分からず、堂々巡りになります。
# だんだん、IT 業界にも通じる話になってきちゃいましたね(w。
んで、「何を」知りたいのかをはっきり自己認識できる (研究テーマを見つけられる) ことってのは、ある意味才能だと思うし、科学の世界では一番求められている資質だと思うのよね (んなこたーないとか言われたら元も子もなし T-T/)。物事に対して「興味を抱く」っていうのは、本質的にはそういうことだとも思うし。だから、理科という科目は、そういう資質をはぐくむ一助になるような内容であるべきなんでないの? と、おいらは思ったわけです。
むらちより/あい/をこめて。
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:1)
物理と言うのは理屈によってどうやったら公理に帰着できるか という説明をする点では数学と同じです。 でもって、小学生の理科では根源的な現象を多く取り扱うため 公理に直結する問題が多くあります。 要するに小学生の理科では「なぜ」に答えられない ものが大量に含まれているのです。 重さや時間ってなんだろうとか、命ってなんだろうとか。
そういう意味で、小学生の理科の役割とは、身の回りの現象 を認識することと、それに関する「理科のルールによる説明」 に慣れることなんだと思います。 で、根源的なものは「そこにあることに関しては説明できず、 ただ受け入れるしかない存在」でしかないわけですが、 まあそういうことに関しては、小学校としては避けるか誤魔化すか しかないんじゃないかなと思います。
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:0)
あなたの発言を見ると、「言うは易し」という言葉が思い
起こされます。
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:1)
おっしゃる通りです。素人が片手間で思いつく程度のことで片付けられることではないことがよく分かりました。反省...orz
むらちより/あい/をこめて。
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:1)
納得。これ、今でもよく分からないんですよね (^_^; 。これって歴史的な要因によるものなんでしたっけ?
小学校で習う内容そのものに対して、「なぜ?」を求めさせることが重要って訳ではないんでしょうね (もちろん、軽視できることだとは思えないけど)。理屈 (というか理論) で物事を考えられる/説明できることを理解してもらうには、むしろ応用例を見せた方がよいのかもしれません。ライトが強い光を放つために、光が鏡による反射によって集められる性質を使っていることとか。
むらちより/あい/をこめて。
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:0)
> 「なぜ」に挑戦するのは最後の段階です。
洋の東西を問わず、それと全く逆の考え方(後進の導き方)も有ります。
一番最初に、一番の難問/難題を突き付けておいて
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:0)
「守」は「そうすることで上手くいくことがわかっていることをまずなにも考えずに学ばせる」ということで、どのように現在の科学法則等が導かれたかを追体験させる理科/理系の授業とは根本的
Re:「なぜ?」は難しい (スコア:0)
知識を学ぶ段階。とりあえず丸暗記状態。
[破]
種々の知識の背景にある法則を学ぶ段階。法則を活用することによって、さまざまな現象の原因を推測したり、将来の事象を予測できるようになる。法則そのものは暗記。ときどき自分
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:0, すばらしい洞察)
どういった理屈ですか?
「風が吹いたら桶屋が儲かる」のようなこじつけでしょうか?
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:2, すばらしい洞察)
特に小学生、中学生の頃までは、抽象的な思考よりも、具体的な体験に基づく方が興味関心をひきやすいですし。
情報教育って、基本的な読み書き、計算ができて、社会や理科の知識を理解し、論理的な思考能力が身に付いてからの方が効果的だと思います。
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:2, すばらしい洞察)
小学生は自然と戯れる事が理科ですな~私は今はPC野郎だけど(えぇ、落ちこぼれですが)
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:1, すばらしい洞察)
どうだった等の議論も同様に出来ますね。
それと、学校教育の普及についても同様です。
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:0)
ではPCの普及以前には、そうでなかった
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:2, 興味深い)
しばしば講師のバイトをするのですが、まわりに自然が少ないとか
ファミコンの問題とかいうよりは、テストなどで出るところを手っ
取り早く箇条書き的に覚えれば良い的な風潮が、教える方と教わる
方の双方にあるように思えます。
あまり大掛かりな準備とかは時間の都合もあってなかなか出来ない
のですが、教えるのが自然科学分野なので、できるだけ現象を体感
してもらうように工夫はしています。でも、上の方が(カリキュラ
ムとノルマの都合上)箇条書き的な学習を要求してきたりして……
そういう教え方してると、自分が科学を教えてるのか暗号の符丁を
教えてるのか、わけがわからなくなるときがあります。
半ば愚痴だけどIDで。
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:2, すばらしい洞察)
一概には言えないけれど、こういう風潮についていけなくて、「なぜそうなるんだろう?」といちいち躓いている子のほうが、頭が柔らかくて、ちゃんと教えると応用が利いたりするんだよなぁ。
体験を持って教われば、たいていどんなことだって覚えられるる要な気がする。……本当に残念。
#ほら、その証拠に、コンピュータの複雑怪奇なことは、体験を通して覚えじゃないか。
#相性問題とか、ハングアップとか、クラッシュとか……と思ってしまったのでAC
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:3, すばらしい洞察)
だけど、いつの時代でも「論理的な思考能力」を身につけようとする子供は、あまり多くなかったんじゃないかという気がする。
結局のところ子供たちが学ぶ(大人たちが学ばせようとする)のは、「知識」であって「思考」じゃないんだよね。
子供たちにしてみれば、学校での勉強もテストも入試も、結局のところ「自分が産み落とされた環境にいかに適応するか」という問題なわけだし。
とりあえずテストで良い点取ればいい、試験に合格すればいい、知識を丸暗記すれば詳細不問、というのであれば、そういうふうに適応するでしょう。
そこから(ある意味、道を外れて)、「なぜそうなるんだろう?」と考える子供は、むしろ幸運な例外なんじゃないかなあ。
まあ、絶望的なほど少ない例外ってわけじゃ無いようだけど。
# すべての子供たちに「例外」の幸運が訪れますように....
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:0)
> 論理的な思考能力が身に付いてからの方が効果的だと思います。
同感。 超ウルトラスーパーデラックス同感。
というよりも、情報教育だけに限定した話では無く、
教育、というよりも、人間の成長自体にとって重要だねぇ。
単なる僕の私的な考えですが、自然科学の知識は、
現在の日本の教育制度で中学3年生くらいまでに教えている程度の内容は、
(もっと平易に噛み砕いた形でも良いので、)
小学校4~5年生くらいまでに教えておくべきだと考えています。
やっぱり、当初の文面に戻そう。 (スコア:1)
> 単なる僕の私的な考えですが、自然科学の知識は、
> 現在の日本の教育制度で中学3年生くらいまでに教えている程度の内容は、
> (もっと平易に噛み砕いた形でも良いので、)
> 小学校4~5年生くらいまでに教えておくべきだと考えています。
最初は、
> 現在の日本の教育制度で高校3年生くらいまでに教えている程度の内容は、
> (もっと平易に噛み砕いた形でも良いので、)
> 小学校4~5年生くらいまでに教えておくべきだと考えています。
と書いていたんだけど、(だから、「そういう体験無しに17歳18歳の年齢」と書いた。(ここは書き直し忘れてた))
それだと、
「積め込み教育になるのでは?」とか反論が来るだろうなぁ・・・
と、予想してしまって、反論に対して説明するのが面倒くさいなぁ・・・
と考えて、もっと常識的で分かりやすい範囲に収めて書き込みしてしまった。
でも、やっぱし、それでは効果が薄いし、意味が無いので、
本来の意見に訂正したくなったのでした。まる。
現在の教育制度で高校3年生程度までに教えている自然科学教育の内容を、
小学4~5年生までに教えると言っても、
べつに、積め込み教育にする必要は無いんですよ。
いまの教育のように、一律に理解する必要は、(少なくとも僕は)無いと考えている。
1人1人の子供、各個人の中で、ものすごく興味を持って深く理解してゆく部分と、
どうやってもその時には理解できなくて、飛ばして先に進んだ部分が、
「まだら模様」のようになって混ざっていても構わない。
そもそも、特に、子供の脳(機能)の特性から言えば、その方が正常と言える。
そういう状態で、理解を飛ばして進んだ部分も、
(きちんと高校~大学まで進めば、)23歳~25歳くらいに達した時点で、
雑多な人生経験や、長期間に渡る教育の、ゆるやかな成果によって、
ほぼ、各個人の脳内で、自然に、きちんと穴埋めされて補完されるものだから。
10歳以下の子供だと、生物学的/解剖学的には、
まだ脳の効率的な情報処理が完成しておらず(こなれておらず)、
さらに、まだその時期だと、処理特性の個体差も非常に大きいので、
全員が一律に直線的に、モノゴトを覚えてゆくとか、身につけてゆくというのは、本来、難しい。
無理強いするのは、暴挙に近い。
日本だけの問題では無く、世界中がオカシイ。
結局、効率を重視しているだけにしか(少なくとも僕の観点からすれば)見えない。
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:0)
Re:類例(PC普及以前) (スコア:1, おもしろおかしい)
Q.(おじさんの声)土星の輪が見えないんですが
A.どんな望遠鏡ですか
(若干のやりとり)
Q.私は目がいいんですが、やっぱりダメですか
A.肉眼じゃダメです。天体望遠鏡が必要です
Q.変ですねぇ。息子は見てきたと言ってますが
A.どこで?
Q.プラネタリウムで...
---おあとがよろしいようで ---
Re:類例(PC普及以前) (スコア:0)
(15年くらい前で、自宅にDOSマシンはあったが、ネットには繋いでない頃)、
塾だの出版社だのとから、教材サンプルが色々送られてきたが、
その中に「シマのトラジロウ」とか、その友達とかいうのが
タイムマシンで恐竜を見に行くという場面設定のテープがあった。
間近に恐竜を見ながら、それに興味を持ったらしく、
急に「現代に帰る」ということになった。
恐竜のことをもっと知りたいから、同社発行の図鑑を読むのだという。
なるほど、この教材出版社は、事物を観察するよりも、
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:0)
#569608>どういった理屈ですか?
#569608>「風が吹いたら桶屋が儲かる」のようなこじつけでしょうか?
人による。
しかし、元スレの#569583は、
「パソコンの普及と一般化による影響」のみに極端に限定した話をしたいワケでは無く、
現代先進国社会環境の全て一般を憂いて、
とりあえず分かりやすく、「パソコン」を例えに出しただけだろ・・・。
どう
Re:これらの教科書で理屈がわかるようになる (スコア:0)