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面白い試みですね。
少なくとも日本では、テストの点数というのはその生徒の学習到達度の指標として使われるわけですが、どうせ 10 点や 20 点の誤差は最初から含んでいるから、 10 点をカネで買えるようにしても誤差の幅が少し増える程度でしょう。テストの点数の販売をやめて点数の権威を守ろうとするよりも、むしろ「テストの点数なんて、どうでも良い要因で 10 点程度は変わってしまうものだ」という理解を徹底する方が教育上望ましかったと思います。
中学生には、テストの点数というものは自分の学習した結果をあらわすもので、お金でどうこうなるものではないと理解してほしいところです。
こういう意見が多くて取りやめになったのでしょうけれど、テストの点数と学習の成果を同一視している点で僕は賛成しません。学習した成果 (身に付けた学術内容や実技能力だけでなく、学習習慣とか、苦手なことを苦労して克服して得られる達成感など) はカネでどうこうなるものではありませんが、それとテストの点数をカネで買えるようにすることの是非は別の問題です。
どうせ 10 点や 20 点の誤差は最初から含んでいるから、 10 点をカネで買えるようにしても誤差の幅が少し増える程度でしょう。
一人一人の点数としては誤差のうちですが、カネを払ったグループ100人と、カネを払わなかったグループ100人とでは、有意な差が発生するものと考えられます。
また、1人が1生に1度だけこの制度を利用するのであれば誤差程度の差しか出ないかもしれませんが、1人が義務教育のあいだ5-10回この制度を利用すれば、それなりの差が出るものと思われます。
そうですね。 100 人ではどうだか知りませんが、「点数を買う前のテストの点数」と「点数を買うかどうか」とが独立だと仮定すれば (この仮定は怪しいですが)、人数を十分多くすれば、カネを払って 10 点を買ったかどうかによる差が有意に出るはずです。母集団の点数の分布がちょうど 10 点ずれているわけですから。
でも、それの何が問題なのでしょう。テスト期間に健康だった人と風邪をひいていた人を集めて比較してもやっぱり差が出るでしょう。それと同じ程度の意味しかない話のように思います。
点数が買いたければいつでも買える富裕層と点数を買いたくても買えない貧困層との間で差が出る、という話なら、それは問題かもしれません (でもそういう話ならそう書いてほしいです)。
結論が先にないと考察できないタイプ?最近、そういう学生さんや研究者さん、多いよね。
こういう自由な発想が生まれ、一時的とはいえ実現できちゃう環境は、ちょっと羨ましいかも。
まあ、サブプライムローン問題なんて弊害もあるけどね。
> テストの点数と学習の成果を同一視している点で僕は賛成しません。
そう考えるのであれば点数に意味がなくなるから、そもそも点数を買うこと自体に意味が無くなる。対外的には学習成果と思われることを認識しているから買うんでしょう。
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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー
テストの点数なんてそんなもの (スコア:2)
面白い試みですね。
少なくとも日本では、テストの点数というのはその生徒の学習到達度の指標として使われるわけですが、どうせ 10 点や 20 点の誤差は最初から含んでいるから、 10 点をカネで買えるようにしても誤差の幅が少し増える程度でしょう。テストの点数の販売をやめて点数の権威を守ろうとするよりも、むしろ「テストの点数なんて、どうでも良い要因で 10 点程度は変わってしまうものだ」という理解を徹底する方が教育上望ましかったと思います。
こういう意見が多くて取りやめになったのでしょうけれど、テストの点数と学習の成果を同一視している点で僕は賛成しません。学習した成果 (身に付けた学術内容や実技能力だけでなく、学習習慣とか、苦手なことを苦労して克服して得られる達成感など) はカネでどうこうなるものではありませんが、それとテストの点数をカネで買えるようにすることの是非は別の問題です。
Re:テストの点数なんてそんなもの (スコア:3, すばらしい洞察)
一人一人の点数としては誤差のうちですが、カネを払ったグループ100人と、カネを払わなかったグループ100人とでは、有意な差が発生するものと考えられます。
また、1人が1生に1度だけこの制度を利用するのであれば誤差程度の差しか出ないかもしれませんが、
1人が義務教育のあいだ5-10回この制度を利用すれば、それなりの差が出るものと思われます。
Re:テストの点数なんてそんなもの (スコア:2)
そうですね。 100 人ではどうだか知りませんが、「点数を買う前のテストの点数」と「点数を買うかどうか」とが独立だと仮定すれば (この仮定は怪しいですが)、人数を十分多くすれば、カネを払って 10 点を買ったかどうかによる差が有意に出るはずです。母集団の点数の分布がちょうど 10 点ずれているわけですから。
でも、それの何が問題なのでしょう。テスト期間に健康だった人と風邪をひいていた人を集めて比較してもやっぱり差が出るでしょう。それと同じ程度の意味しかない話のように思います。
点数が買いたければいつでも買える富裕層と点数を買いたくても買えない貧困層との間で差が出る、という話なら、それは問題かもしれません (でもそういう話ならそう書いてほしいです)。
Re: (スコア:0)
結論が先にないと考察できないタイプ?
最近、そういう学生さんや研究者さん、多いよね。
Re:テストの点数なんてそんなもの (スコア:1)
こういう自由な発想が生まれ、一時的とはいえ実現できちゃう環境は、ちょっと羨ましいかも。
まあ、サブプライムローン問題なんて弊害もあるけどね。
Re: (スコア:0)
> テストの点数と学習の成果を同一視している点で僕は賛成しません。
そう考えるのであれば点数に意味がなくなるから、そもそも点数を買うこと自体に意味が無くなる。
対外的には学習成果と思われることを認識しているから買うんでしょう。