パスワードを忘れた? アカウント作成
229165 story
お金

オープンソース企業が売上 10 億ドルを達成するには? 62

ストーリー by reo
definition-of-pure 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

Red Hat の CEO Jim Whitehurst 氏は 2008 年に「年間売上 50 億ドルを達成する」と述べたそうだが (CNET News の記事)、まだこれを達成できていない。売上 10 億ドルを達成しているオープンソース企業が (まだ) 存在しないのは何故だろうか? (Computerworld の記事本家 /. 記事より) 。

一般的にオープンソース企業が 10 億ドルの売り上げを達成するにはプロプライエタリなビジネスを 100 億ドル分置き換える必要があると言われているという。これに乗っ取れば、Red Hat は従来からあるコンピュータ企業が享受している 500 億ドル分のビジネスに取って代わらないとが 50 億ドルを達成できないとのこと。Red Hat は勿論、他企業にとってもこれを実現するのは相当難しいと思われ (Google は多くの点でオープンソース企業と言えるが、Red Hat やその他の「純」組織とは異なるとのこと) 、スタートアップ企業などが 10 億ドルを達成するのは至難の業であるとのこと。これはオープンソースが劣っていたり、「駄目」だからではなく、オープンソースソフトウエアの経済、ひいてはそのビジネス動向が従来のソフトウエア業界のそれとは大きく異なるのが理由とのこと。

しかし、このような状況の中でも Red Hat は「エンタープライズ用インフラ製品」という最大部門をビジネスに上手く取りこめたため、一歩抜きんでることが出来ているとのことだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by metta (20740) on 2010年06月15日 16時21分 (#1780412) 日記

    天下りを受け入れて
    随意契約で
    ガッポリ。

    • by Anonymous Coward
      その狩場は既に大手SIerやコンサルが蔓延っているので、
      新規参入が難しかったり旨みが少なかったりすると思う。
      どこも商材として、普通にオープンソースプロダクト扱っているしね。

      っていうか、どうやって金取る気なんだい?
    • by Anonymous Coward

      十数年前からタイムスリップしてきた人ですか?

      # 昔は確かに美味しかった・・・。
      # というか、官公庁以外も甘かったけど。

  • by greentea (17971) on 2010年06月15日 15時02分 (#1780355) 日記

    もし全てのソフトウェアがオープンソース化したら、ソフトウェア業界の市場規模は1/10になるのですね。
    それって、世界経済にだいたいどれくらいの影響を与えるんだろ。

    --
    1を聞いて0を知れ!
    • by marute (13883) on 2010年06月15日 15時31分 (#1780382) 日記

      もし全てのソフトウェアがオープンソース化したら、ソフトウェア業界の市場規模は1/10になるのですね。

      いや、そうなるとオープンソースに「いっちょかみ」な企業の寡占化が進み、価格カルテルの結果コストは今の10倍に…

      親コメント
    • by 127.0.0.1 (33105) on 2010年06月15日 15時44分 (#1780386) 日記
      プロプラでバカ高いソフトにお金を使う必要がなくなって
      他のことにお金を使うことができるようになって
      世界経済へはかなりいい影響があるんじゃないですかね。

      まぁ、プロプラなソフトでも、例えばWindowsにお金使ったら
      ゲイツがいろんなとこに寄付して回れるので、全然ダメってことも
      ないとは思いますが。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        使う先が変わる事で「世界経済へはかなりいい影響がある」ってのは謎。
        もしかして、ソフトウェアは他のサービス・商品より価値がないって主張?
        ロジックを説明して欲しい。

        まあ、現在ソフトウェア業界に沢山いる「プロ未満」が大勢消えるのは良い事かも。
        同時にエリートもけっこう逃げちゃうと思うけど、仕方ないね。

        • Re:逆に。 (スコア:1, 興味深い)

          by Anonymous Coward on 2010年06月15日 17時23分 (#1780440)
          単純にインフラコストが下がるってこと。
          電力が今より低コストで作れるようになったら、企業も消費者も電気代以外のところに
          金を振り分けられるし、今まで電力を作ることに従事していた人たちの一部は
          他の産業を起こすことに労力を振り分けられるようになる。
          一時的には産業の衰退による雇用の減少があるだろうし、対策は必要だけれども。

          "やらなきゃいけない"、"払わなきゃいけない"ことが減り、より自由にリソースを
          割り振られるようになるのであれば、それは"いい影響"って言ってもいいんじゃないかな。
          その先でまた別の"やらなきゃいけない"、"払わなきゃいけない"ことが増えたとしても、
          産業の段階は進歩しているんだと思う。
          車が普及したことで馬車が無くなったように。
          親コメント
          • by Anonymous Coward
            めちゃくちゃな論理ですね。

            そういうことを延々と続けていくと、皆、何に対してもお金を払わなくなるよ。
            皆、何からもお金を得ることができなくなるよ。

            最終的には自給自足。弱肉強食。マッドマックスか北斗の拳の世界だな。
            • by greentea (17971) on 2010年06月15日 18時56分 (#1780500) 日記

              > 最終的には自給自足。弱肉強食。
                ↓
              「俺、今キャベツいっぱい略奪してきたんだけど、別のもんと交換してくれない?」
              「小麦くれたらパンにしてあげるよ。そのかわり1割分けろ」
                ↓
              物々交換の時代へ
                ↓
              貨幣文化の誕生

              --
              1を聞いて0を知れ!
              親コメント
            • by Anonymous Coward

              世の中、等価交換、エネルギー保存の法則、質量保存の法則、光速度不変の原理が原則だもんね。
              プログラムという手法が変わらなければ、同じ結果出すのに同じだけのエネルギーやコストは必要だよね。

              • by WizU (35053) on 2010年06月16日 21時25分 (#1781153) ホームページ

                1800年代までの古典派経済学では等価交換を前提とする見解が支配的だったのですが、近代以降の経済学では財の交換が等価交換であるとは見なしません。

                近代以降の経済学では売り手は財に対して買い手よりも等しいか、少ない価値を感じており、買い手は売り手よりも高いか、高い価値を感じていると考えます。
                仮に財の生産者と購入者が等しい価値を財に対して与えているのであれば、両者を結ぶ仲介業者がマージンを得る余地が無くなり、現実の経済活動の殆どが説明できなくなります。

                今でも等価交換に固執する学派(マルクス経済学等)は存在しており、価値を等価交換において成立する交換価値と、財の売り手や買い手が主観的に感じる使用価値に分けることで何とかやり過ごそうとして来たようですが、この100年以上目立った学問的発展がありません。
                にもかかわらず多くの大学でマルクス経済学が堂々と教えられ続けており、元コメのような誤解をしている人が多く見受けられるのは残念な事です。

                親コメント
            • by Anonymous Coward

              >最終的には自給自足。弱肉強食。マッドマックスか北斗の拳の世界だな。

              北斗の拳の設定はマッドマックス2の丸パクリ。
              オリジナルとコピーを並べる必要はアリマセン。

          • by Anonymous Coward
            > 車が普及したことで馬車が無くなったように。

            君が言ってる事は、自動車という素晴らしい交通手段が発明されることで
            馬車が廃れてしまうという例えでは正しくないと思う。

            君が言ってる事は、「就職するのは大変だ。何社も廻って就活してる時間が
            あったら、ニートにでもなるか、ひきこもりしてヤフオクでチャリンカーでも
            してお金稼いだほうがいい」というほうが合ってる。

            プロプライエタリなソフトの場合は開発者にお金を払って労力を提供して
            もらって得る成果物を売ってるんだけど、オープンソースってのは、例えば
            RedHatってのは大人数がただ働きして作った成果物をパッケージにして
            ライセンスを売って儲けているだけ。
            開発者にお金をあまり払わないから開発費が安い。その分、プロプラより
            安く売れる(ただし、RedHatはWindowsより高いが)。

            プロプラが真っ当に働いて、額に汗してお金を稼いでるのに対して、
            オプソは他人の功績を使って楽してお金を稼いでいるというように見える。
            • by synack (31022) on 2010年06月16日 1時07分 (#1780667)

              > RedHatってのは大人数がただ働きして作った成果物をパッケージにして
              > ライセンスを売って儲けているだけ。

              これは誤解。そもそもRHELのパッケージの大部分のライセンスはGPL等なので
              買わないと使えないものではない。
              売っているのは箱ではなく、あくまでサポートサービスです。

              あとただ働きって言うけど、Red HatはLinux最大の開発貢献者でもある。
              (参考:http://srad.jp/developers/article.pl?sid=09/08/22/081252)

              親コメント
    • by ikotom (20155) on 2010年06月15日 17時58分 (#1780464)

      狭義のソフトウェア業界は小さくなっても「IT業界」全体では変わらず、世界経済へは何の影響も与えないでしょう。
      景気など、全体市場の動向がIT業界に影響を与えることはあっても逆は考えにくいです。
      IT業の価値は顧客業務の強化・最適化にあるのだから、そこに何らかのメリットがある限り
      全体の市場規模における一定の割合がIT投資に費やされるはずです。
      いわゆるパイの大きさが先に決まっており、ソフトウェアが安くなった分、ハードやら人件費やら別の計上でパイを掴み取っていくだけでしょう。

      ただ、狭義でのソフトウェアを担うプログラマの数は減り、高度化・専門化されていく傾向はあると思います。
      その分、ますます難解なブラックボックスと化していく「コンピュータ」と、非専門家との間の橋渡し役を行う「サポート」業が
      伸びていくのではないでしょうか。
      ・・・と言うのが、かつてRedhatが飛ぶ鳥を落とす勢いで、IBMがソリューション企業へと変貌した頃の論調でしたよね。

      その線で改めて見直してみれば、Redhatの停滞は、単にサポート業をエンタープライズ領域から先へと
      広げていけてないだけのように思います。
      もう少し世界経済が回復しエンタープライズ領域のパイ自体が大きくなるか、
      もしくはサポート業の垣根を一般家庭などへ広げていくことができれば
      10億ドルぐらいあっさり越えるような気がします。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >単にサポート業をエンタープライズ領域から先へと
        >広げていけてないだけのように思います。

        希望と現実をごちゃ混ぜにしない方が良いかと…。
        日本企業と違ってあちらの企業はすぐに成果を求められるので、
        広げられるのであればとうの昔に広げてますよ…。

    • by Anonymous Coward

      初期費用に対して保守料は年間10%とすることが多い(個人的経験則。
      オラクルみたいに18%取れるところはいいけどね)ので、初期費0円で
      保守料のみで稼ぐという事業モデルを採ったら、10分の1っていう試算も
      外れた数字では無いような気がします。

      (その場合、初期費に対して何%という算出にならないので、同規模を確保する
      新たな根拠が必要ですが。)

      でも、それだけでは縮小再生産になるので、なんだかんだで10%ではなく
      20%、30%の保守料を取れるようなサービスメニューを作ることに
      なるんじゃないですかね。

      が、それでも3分の1未満ですか。キビシイネ・・・

      • by deepsix (2374) on 2010年06月15日 21時43分 (#1780580) 日記
        気がするだけで間違ってますよね、どういう計算してるの?

        例えば、5年保守として計算すると。

        商用 初期投資:100%+保守料:10%*5年=150%
        オープン 初期投資:0%+保守料:10%*5年=50%
        50%/150%=1/3

        となりますよね。本当に1/10にするには、

        オープン 初期投資:0%+保守料:x%*5年=150%/10
        x=3となって保守料としては元の3割程度しかとれていないことになります。

        あるいは、保守料の10%を維持するのであれば限りなく10%にするには、保守を1年未満にするしかなくないですかね。
          1年目:10%/110%、 2年目:20%/120%、 3年目:30%/130%・・・

        5年保守で計算したら、20%にしたら100%、30%にしたら150%となりオープンでも同じだけ儲かりますし、5年以上であれば商用を上回る売上を得られませんか?
        --
        職業としてのプログラマ
        親コメント
      • by kei100 (5854) on 2010年06月15日 21時44分 (#1780581)

        Oracle [oracle.com]やMicrosoft [microsoft.com]なんかだと、障害発生から解析して特定条件下で起きるバグを見つけて専用パッチまで作成コースとかありますよね。(だから高いんでしょうが)
        RedHatのサポート [redhat.com]はどこまでやってくれるんでしょうね?
        なんだか良く判らない・・・ [redhat.com]ここら辺でもっと上級サービスを提供とかでしょうか?
        # Linux OS、パッケージまで含めちゃうと自由度高すぎでサポートに雇う人件費で元が取れない気がしなくも無い・・・

        親コメント
  • by nim (10479) on 2010年06月16日 9時30分 (#1780726)

    本社をジャマイカ(1ジャマイカドル=約0.01米ドル)に移転するだけで、
    簡単に10億(ジャマイカ)ドル達成ですね。

    # 単なる揚げ足とりですが、こういう議論のときに、為替レートとか
     マクロ経済状況とかを抜きに数字だけが一人歩きする意見が多い
     ようで、気になっています。

  • by Anonymous Coward on 2010年06月15日 12時52分 (#1780251)
    法るは常用外。
  • by Anonymous Coward on 2010年06月15日 12時57分 (#1780261)
    クラウド時代が到来し、ふたたびクローズド中心の世界がやってくる。
    • by Anonymous Coward
      >ふたたびクローズド中心の世界

      この場合の再びってのは、いつ頃のどのクローズドの事なんでしょうね?
      汎用機の時代?

      インフラとしてのクラウドであれば、そこに乗るソリューションは変わらずオープンだろうし。
      ソリューションとしてのクラウドと云うのであれば、多少納得。
      でもユーザが幸せならばそれでいいじゃん。
      • by Anonymous Coward

        >そこに乗るソリューションは変わらずオープンだろうし。

        ソリューションって何ですか?
        その「ソリューション」のどの部分がオープン何ですか?

        # 意味分かってんのかな・・・

        • by Anonymous Coward
          えーっと、インフラとしてのクラウドに乗っけるアプリケーション部分は、
          作り込む手法だったり、リソースの選択は自由だったり、オープンソース、オープンアーキテクチャ
          も選択出来るんじゃないかな?ってカンジで。

          先に挙げた例だと、
          インフラとしてのクラウドの場合、作り込み側から見た場合、変わらずWindowsだったりLinuxだったり、を想定しています。
          ソリューションとしてのクラウドの場合、GoogleAppEngineとかSalesForceとかのアプリケーションエンジンだったり、
          Twitterみたいなサービスを想定しています。
  • by Anonymous Coward on 2010年06月15日 13時27分 (#1780298)
    >これに乗っ取れば、Red Hat は(以下略)

    って。
    M&Aで成り上がろうって商売っ気と、オープンソースを謳う理念との矛盾のせいじゃない?
    描いたビジョンが実現できない理由って。
    • by Anonymous Coward

      typoか本気かわからん

      >これに乗っ取れば、Red Hat は(以下略)

      いけずー
      http://srad.jp/it/comments.pl?sid=498482&cid=1780251 [srad.jp]

    • by Anonymous Coward
      M&Aの何が悪いかわからない。ホリエモンは色々な悪い影響を残したけど、M&A=悪と思う人をたくさん作ったのもその1つというか筆頭候補。
      • by Anonymous Coward

        きっと、商行為自体を否定してるんだと思うよ。

  • by Anonymous Coward on 2010年06月15日 13時43分 (#1780302)

    定義がはっきりしないとなんとも。
    「オープンソース」なる造語の意味自体、俺々なんだから仕方ないといえば仕方ないが。。。

  • by Anonymous Coward on 2010年06月15日 14時15分 (#1780322)

    プロプラエタリを使うのが馬鹿らしくなるくらい
    サポートとサービスを充実させること。

    • by Anonymous Coward

      ソフト本体が無料だから、サポートとサービスに金を払うのがバカらしく思えてしまうのだろうな。

      • by Anonymous Coward

        実際に、OSレベルでサポートとサービスが必要となる場面は少ない。
        となると何を販売すれば良いのだろうか・・・。

        # 商用OSより「少し」安くなります、くらいが売りだな

        • by Anonymous Coward

          RedHat高いです。
          CentOSで十分。

  • by Anonymous Coward on 2010年06月15日 15時56分 (#1780394)
    従業員の満足度、モチベーション向上は会社の発展に重要。
    Alan Cox もやめちゃったし、最近はレッドハットジャパン内でも問題が起きているようだし。
    - レッドハットパワハラ事件 [togetter.com]
    • by Anonymous Coward

      そのリンク先、ほとんど「要出典」なんだけど...

  • by Anonymous Coward on 2010年06月15日 17時42分 (#1780450)
    > 一般的にオープンソース企業が 10 億ドルの売り上げを達成するにはプロプライエタリなビジネスを
    > 100 億ドル分置き換える必要があると言われている

    この比率を変える事はできないのかなぁ。
    それがいちばん早道な気がするのだけど。
    • by Anonymous Coward
      そもそも、その比率の根拠がよくわからんのですよ。

      10億ドルの売り上げを達成するには、10億ドル分売り上げればいいハズでしょ?
      オープンソース企業には、10億ドルの商品提供ができてないって話だけで、
      何で100 億ドル分の商品提供をせねばならんのですか?

      売り上げが立たないのは、不当なほどに廉価販売しているのか、
      不当なほど商品価値を低く見込まれているのかのどちらかであって、
      おおむね、費用を低く見込まれているんではないかと思うんですが、
      もしかして顧客数が少なすぎるだけかもしれないですね。

      とりあえず、そのプロダクトを使った受託開発を行って、
      新規顧客を増やしてみてはどうでしょうか?

      # それで済むなら誰も苦労しない
  • > Google は多くの点でオープンソース企業と言えるが、Red Hat やその他の「純」組織とは異なるとのこと
    そりゃ結論に都合のいいように定義を操作すりゃどんな結論だって出せるだろ。

    • by Anonymous Coward

      オープンソースプロダクトそのものを商材にする会社って事かねぇ。
      そりゃ、儲からんわな。元が無料なんだからw

  • by Anonymous Coward on 2010年06月16日 0時34分 (#1780660)

    オープンソース企業ってやっぱりRedHatみたいにサブマリンが発覚したコーデックは問答無用で排除する会社のことかな?
    だとするとカノニカルは含まれないですね。
    プロダクトの基盤がオープンソースという企業はだんだん増えてきたけどRedHatほど厳格な会社はほとんど無いんじゃないかな?
    大きな会社が無くても気楽に起業出来るような環境や文化が形成されればその方が良いような気がするけど。

typodupeerror

日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

読み込み中...