PPC向けディストロ、Yellowdog Linux 3.0 リリース
本家より。Terra Soft Solutions, Inc. は19日、PowerPCプロセッサ搭載 機向けLinuxディストリビューションである「YellowDog Linux」のバージョン 3.0をリリースした。 パッケージは4月16日から販売開始の予定。CD-ROM 6枚組(インストール用 3枚/ソース 3枚)の構成となっている。YellowDog Linuxは、PowerPC向けとしては歴史のある、RPMベースのディストリビューション。
ydl.netで会員登録すれば、今すぐISOのダウンロード等が可能だが、CD-ROMパッケージの販売開始後二週間程後で 、同社のFTPサイトやミラーサイト上に、ISOを無料で公開する予定という。 日本語版はアミュレット株式会社により開発・販売されており、3.0日本語版の発売日時は、同社のホームページにて決定次第告知されるそうだ。約一年振りとなる今回のリリースでは主要コンポーネントが刷新され、 主だったところでは、Kernel 2.4.20、GCC 3.2.1/glibc 2.3.1、KDE 3.1/GNOME 2.2、XFree86 4.3、Mac-On-Linux 0.9.68 等となっている。 KDE/GNOMEの統合デスクトップテーマ(両WMが同じアイコンとメニューを持つ)というのが目新しいか。また、インストーラも大幅に刷新された。
本体では、Apple eMac, GeForce 4ベースのPower Macs全て、PowerBook 12"が動作対象に追加され、GeForce 4/ATI Radeon(9000含む)/Radeon Mobilityチップセット等が新たにサポートされた。(サポートハード一覧)PowerPC用Linuxというと、どうしてもMacがターゲットに思われがちだが、 PowerPCプロセッサーの消費電力が小さく熱放散が少ないという特性を生かし、組み込み用途への適正も高いようだ。
Terra Soft SolutionsもMai LogicのPPCマザー、Teron CXをベースに、 コンパクトなPowerPC搭載機を発売の予定だったが、残念ながらつい最近、発売が延期となってしまった。ホームページも現在一時削除されているが、今後の展開に期待したいと思う。-- 編集者様へ。
発売日について:
本家記事では "4月中旬"ですが、アミュレット社のページでは4/16日と明記してありました。(アミュレット関連リンクのうち後者中)