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HP、ARMアーキテクチャーのサーバーを計画中 92
ストーリー by headless
省電力 部門より
省電力 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
省電力サーバーへの需要が高まる中、HPがARMベースのサーバーの販売を計画していることが明らかになった(Bloombergの記事、 WSJ.comの記事、 SankeiBizの記事)。
Bloombergの取材に対して匿名の関係者2名が明かしたもので、HPは米テキサス州のCalxeda(旧Smooth-Stone)と共同でチップを開発しているという。HP、Calxedaともに計画についてのコメントを避けているが、Wall Street Journalの取材を受けた関係者は、サーバーのプロトタイプと同時に詳細を発表するとの見方を示した。同関係者はCalxedaが年内にチップのサンプルを出荷し、2012年下半期に量産を開始すると予想している。CalxedaのチップはIntelのミドルレンジサーバー用プロセッサーと比較して消費電力が90%少なく、サイズも90%小さいとのこと。
電力効率のよい組み込み用CPUの技術を応用することで、発熱の少ないサーバーを構築できると期待できる。先日リリースされた Ubuntu 11.10 は、ARM向けのUbuntu Serverが用意されており、「機は熟しつつある」のかもしれない。
64bitアーキも発表されてことですし (スコア:3)
ARM初の64bitアーキ ARMv8 も発表されてことですし、機は熟しつつあると思います。
ただ、ARMらしさの全命令のCCによる条件実行や命令フォーマットなど引き継がれないみたいですね。
http://www.arm.com/files/downloads/ARMv8_Architecture.pdf [arm.com]
Re:64bitアーキも発表されてことですし (スコア:1)
【ARM TechCon 2011レポート】 次期ISA「ARMv8」を公表、64bitコンピューティングを導入へ [impress.co.jp]もご一緒にどうぞ。
Re: (スコア:0)
フツーのRISCっぽいですねえ。
こうなると逆にCCが残ったのが珍しいか。
Re:64bitアーキも発表されてことですし (スコア:2)
> フツーのRISCっぽいですねえ。
なんともフツーですね。PCもSPも汎用レジスタから除外されたし、32bit固定命令長。失敗する要素は少ないけど優等生すぎる気も…
>こうなると逆にCCが残ったのが珍しいか。
SIMDの部分ストリーム単位の条件実行は増えそうですが、スカラ部分はCMOV的な命令に限定されそうですね。
CMOVでもかなりパイプラインストールは抑えられそうだし、命令フォーマットのビットフィールドの確保を優先したって事なのでしゅうね。
Re: (スコア:0)
ARMの64bit版は、Apple特注仕様ですが既にiPad2/iPhone4Sで実装済みです。
これ自体携帯端末向けとしては、現行最強スペックで、これでサーバクラスタをつくっても結構コンパクトな省電力のものが実現できると思う。
Re:64bitアーキも発表されてことですし (スコア:2)
iPad2/iPhone4Sのプロセッサは、A5と呼ばれるCortex-A9 MPCoreのデュアルコアを中心に混載したものですね。
これは、ARMv7 と VFPv3 ・ NEON SIMD 技術をベースにしたもで、ここで言う 64bit とは意味が違います。
ただ、物理40bitアドレス空間をサポートするなど、ARMv8を意識した最初の32bitアーキの1つであるとは言えると思います。
AppleがARMv8に対してどういうアクションを取るかは興味深いところですね。
「マイクロスライスサーバー」ってやつですよね。 (スコア:3, すばらしい洞察)
「マイクロスライスサーバー」ってやつですよね。
http://www.publickey1.jp/blog/09/2010arm_amazon.html [publickey1.jp]
http://www.publickey1.jp/blog/10/arm.html [publickey1.jp]
電力消費量等を抑えるためにまず考えられるのが「仮想化によるサーバー統合」です。
ただし、「なんらかのリソースを極端に喰い潰す」ものは「仮想化によるサーバー統合」は向きません。
計算をぶん回してCPU を喰い潰すケースとかなら物理マシンで動かして消費電力に見合うことが考えられますが、
「単純な Web サーバー」や「インテリジェントなルーターやゲートウェイとして利用しているサーバー」の場合、
・「ネットワーク帯域」リソースを喰い潰すので仮想化は向かない
・物理マシンにすると高性能なCPUでは余計に電気を喰う。
という状況になります。
そういう分野に「マイクロスライスサーバー」が有効だとおもわれます。
# で、MS がARM用の Windows を開発していると聞いたときに Server用途限定だとおもったら外しました。orz
マクロの基本は検索置換(by y.mikome)
Re: (スコア:0)
普段リソースが余ってるから、サーバ統合しちゃってリストラなんてのが
流行ったおかげで、ストレージ障害で大量のサーバが一気に全滅なんて
障害が起こったりしてますよね。
ストレージも冗長化してても、なぜかサーバがストレージをマウントできない
なんていうサーバ管理者レベルでは対処できない意味不明の障害には対応
できないんですよね。
そういう障害が起こると嫌なところはあえてサーバを統合せずに独立させたまま
運用するわけですが、やはりXeonだのCore i7だの、今どきのサーバスペックでは
DNSサービスだけを動かすみたいなのはとても贅沢。
そういうところにはARMやATOMベースのサーバをって需要は結構あると思う。
ATOMサーバは既にいくつかあるんじゃないですかね?
「処理能力当たりの消費電力」は改善されるの? (スコア:2)
用途によって違ってくるから単純比較が難しいのはわかっているのだけど、やはり気になる。。。
Re: (スコア:0)
処理能力辺りではなく、アイドル時を落としたい時用では無いでしょうか。
小規模ではアイドル時は全然負荷が無いってのが多々ありますが、現状ではAtomでもちょっとって感じですから。
CPU以外のハードウェアがどうなっているか知りたいですね (スコア:2)
CPUの命令集合に限って言えば ARM というアーキテクチャのバイナリを作成すれば互換性があるのでしょうが、
その周りのハードウェア (PCでいう BIOS、チップセット) は統一されている訳では無いと思います。
ここの部分がどうなるかは気になります。
カーネルをブートさせるまでの手順が異なれば、それに対応する起動シーケンスを書かないといけないですし、
それがベンダごとに多岐にわたれば普及を阻害します。
どのベンダが主導権を握るかは見物ですね。
NVIDIA大勝利?と思ったら違うのか (スコア:1)
ARMのことはよくわからんけど、○○のARM系CPUなら動くが、同じARM系でも××のやつだと動かない、なんてことは起こらないのか?
#なんか全く見当違いのようなことを言っている気もするのでAC
Re:NVIDIA大勝利?と思ったら違うのか (スコア:2)
ARMは命令セットアーキテクチャをARM自身が決めていて、ARMv7の命令セットでビルドされた
バイナリであれば、ARMv7をサポートするどのARMでも動くことにはなってますね。
実際のところx86と大差があるあけでもなくて、たとえばAVX命令を使ったバイナリはSandyBdirge
より昔のCPUでは未定義命令トラップが発生するわけです。互換性を維持しながら続くCPUで
バイナリを動かそうとする場合につきものの面倒で、ARMに限ったもんでもないでしょう。
むしろx86ではCPUファミリや世代によって細かく命令が拡張されてきたので、後付のMMX、SSE(の各世代)、
AVXといった命令セットを使う場合、CPUIDでもってCPUを判定してからでないと使えないと
いう面倒はあります。
いずれにしても、UNIX系であればソースからビルドしなおせば良いだけなので、バイナリの互換性は
そう大した問題にはならず、問題になるとすればバイナリが主のWindows Serverにおいてでしょう。
ちなみに、ARMではアーキテクチャライセンスを得た企業は命令セットの拡張も可能で、最近では
Qualcomm、NVIDIA、MSやなんかがアーキテクチャライセンスを取得してますから、これらの企業が
命令セットを独自に拡張する可能性はあるかもですね。
ただ、過去の例でいうとStrongARM/XScale系が独自の拡張でしたが、拡張命令セットはなかなか主流に
なれない……コンパイラなど開発ツールのサポートが広がらなかったり色々……こということもあるので、
よほど上手くやるかARMに働きかけて自分たちの拡張をメインツリーに
統合してもらうとかする必要があるんじゃないかな、と。
Re: (スコア:0)
Intel製のCPUなら動くが、AMD製のCPUでは動かないというのと同じくらいには発生するんじゃないかと思います。
Re: (スコア:0)
もちろん発生しうるけど、HPのARMサーバーのCPUをユーザーが勝手に別のARM CPUにグレードアップするなんてことは無いので心配してくても良いと思いますが(そもそもパッケージも統一されてないんだから)
それとWindowsみたいに規格化されたスペックを持つマシンならなんでも動くという前提でOSが単体販売されることも無いでしょう
Re: (スコア:0)
互換品として世に出るから互換性問題は出る。
もともと専用品として構成されて出てくれば、互換性問題は発生しない。
3DSにUMDやVitaカードが入らないのを互換性の問題とは思わんだろ?
#てか64bit版と32bit版じゃあんまり置き換え利用を考えていないっぽい。
腹に据えかねたのか (スコア:1)
まだARM版のRDBMSって無いよね (スコア:1)
対Oracleだとしても、オラクルに代わるRDBMSって、まだ無いような気が。
SQL ServerのARM版って予定ありましたっけ?
・・・PostgreSQLを押し立てていくとかだったらおもしろいけど。
Re: (スコア:0)
真にOracleの性能を必要とする層への代替はまだないですよねぇ。ボルだけはあるんですよ、確かにあれは。
でも、Oracleでなければならないほどの極限の可用性を求めるというのでなければ今でも他のDBMSでよいでしょう。
対Oracleという点では今と変わらないとも言えますが。
WindowsOSのARM版の話はあるので、実際に出たらSQLServerも対応はするでしょう。しなければOSが売れませんよ。
Re: (スコア:0)
ショボい版でよければ、WindowsPhone7.1SDKでSQL Server Comapct Editionが使えるようです。
LINQ to SQLオンリーしかもコードファーストでどうにかせにゃならんらしくて大変みたいですが。
Re: (スコア:0)
>・・・PostgreSQLを押し立てていくとかだったらおもしろいけど。
今はその方向で動いていますね。
サポート付きのPostgrepSQLをEnterpriseDBという名前で販売していくようです。
Re: (スコア:0)
安い ARM Core 並べて T4 に対抗するのかな?
Fedora (ARM) から RHEL7(ARM) が生まれるか? (スコア:1)
Fedora-ARM メーリングリストに10/3日頃に流れていた募集
Just a quick note that Red Hat is growing over time, and we *might* in
due course have an opening for a test engineer who would get some time
to help with Fedora ARM. In this case it would likely only be applicable
if you're based in the Boston area, but I'm always interested in hearing
from those who are looking - drop me a line in confidence :)
ZT Systems R1801e Data Center Server (スコア:1)
ZT Systems R1801e Data Center Server [ztsystems.com]なんて製品が
2011年1月ぐらいから出荷が開始されているはずで、Ubuntuが載っている、ということなんですが、試してみた人っていますかねぇ?
1Uに、CPUにSPEAr 1310 [st.com]というDual Core ARM Coretex-A9 600MHz(700MHzという話もある)/メモリ1GBのマイクロサーバが4台、もしくは8台載っている、というものです。
当初は50万円ぐらいから、という話だったので、コスト的にちょっとなぁ、という感想を持ちました。
2007年から運用しているわー (スコア:0)
玄箱/Pro ですが。
独自仕様のシステムってアップデートしづらくて…
そのあたり解決されるんでしょうか。
Re:2007年から運用しているわー (スコア:2)
そう言えば、ARMベースのリナザウで同じ頃に1年ほど、Webサーバ立ててブログやってました。
遅くって、動的生成は出来なくて、全部、静的生成でやってましたけど。
Re: (スコア:0)
静的生成って何だろう
Re:2007年から運用しているわー (スコア:1)
静的生成でググれば一発 [google.com]な話ですが、tDiary [tdiary.org]に対するnDiary [hatena.ne.jp]みたいな感じですね。
#今見たらndiary、本家死んでる [ndiary.net]んだな…。
これに限らずローカルのソフトウエアで日記全体をビルドして送るソフトとか一時市販されてましたし(CGIが置けないISPのスペースでも使えるとか、面倒が少ない)、古くから「Web日記」をやってる人は似たようなスクリプトを自分で作って今でも使っている方いるようですよ。最新のWebオーサリングツールでも、テンプレートに従ってページを生成する機能がありますが、そのご先祖様のようなものです。
さらにこう言ったスクリプトをサーバ側に持たせて、コンテンツをアップロードしてスクリプトをキックしてHTMLを生成させている場合もあります。
今のCMSでも中間コードやキャッシュを持っていますが、ページの要求があったとき、そのままHTTPDが結果を出すだけのものを「動的生成」に対する「静的生成」と呼ぶ事が多いようです。
Re:2007年から運用しているわー (スコア:2)
「スクリプトをサーバ側に持たせて、コンテンツをアップロードしてスクリプトをキックしてHTMLを生成させている場合」
自分の場合は、まさにこのパターンでしたね。使っていたのは、
blosxom
http://ja.wikipedia.org/wiki/Blosxom [wikipedia.org]
これ。軽量だったけど、それでも重いので静的生成のみで運用してたという(苦笑)
Re: (スコア:0)
PHPとかは駄目でHTMLのみ、ってことじゃない?
Re:2007年から運用しているわー (スコア:1)
玄箱Proみたいな旧コア低クロック向けの環境ではあまり期待できないような。
現行ARMv7系でも1~2Ghzクラスのマルチコアのが出てますし。
この辺とか。 [wikipedia.org]
#アンドロイドもARM系が多いですが1Ghzクラスのがメインですし。
Re: (スコア:0)
> 玄箱/Pro ですが。
> 独自仕様のシステムってアップデートしづらくて…
売りっぱなしでサポートは自助努力の玄箱なんだから当然でしょ。
今回のHPのはサポートビジネスも含めてのサーバのソリューション提供だろうから、
そもそも前提がちがうし、比較する意味は無いと思われ。
本体買い切りでサポート費用払わずに自分でARM用のLinuxぶち込んで運用する想定であれば
同じ目にあうのが関の山かと。
HPからのコミットが既存ディストリに影響力持つようになれば、玄箱に比べりゃ多少はマシな状況になるだろうけど、
HPがコミュニティに期待せずに自前でソリューション提供する前提であれば、それも期待薄。
Re: (スコア:0)
あら、そうですか。昔のシステムそのままにアップデートしようとすると大変ですよね。
うちは、この夏、Debian6に上げました。(初代ディスクがそろそろ寿命で、取り替えました)
さすがにそろそろパーソナルサーバでも2007年数百MHzのARMはきついですね。
ARMサーバ、本気で作ると結構面白そうですね。24時間稼働ができて低騒音低消費電力だと
個人ユースによさそうです。
Re: (スコア:0)
Ubuntu 11.10 がDynabook AZ(Tegra 2搭載)をサポートしたので、自宅サーバにするつもりでインストールしてみました。
パフォーマンス的にはAtom 230にはやや劣る感じですが、LS-GL(玄箱/Proと同等?)よりは格段に高速です。 ネットワークが無線LANなのでサーバーには向かないんですが。
Ubuntu ServerもARMをサポートするようだし、個人向けARMサーバー機欲しいですよね。
次の Windwos Server は? (スコア:0, オフトピック)
この分野が有望なら、
Windwos Server にも ARM 版が用意されるんじゃないかな。
Windwos 8 にも ARM 版があることだし。
Re: (スコア:0)
というかむしろそれを睨んでなんでしょ。
MSからオファーが来る前から手掛けてれば他社に先行できると踏んで。
Re:次の Windwos Server は? (スコア:1)
HPとMicrosoftの関係は微妙って印象があるんですが、今はどうなんでしょうね。
...敵の敵は味方?
Re: (スコア:0)
ARMベースのサーバの標準仕様をHPが握るのも狙いなんじゃないのかなぁ。
Re: (スコア:0)
qualcommチップのWindows Serverの噂なんて何度も出てるじゃん
Re: (スコア:0)
というわりにはタレコミには出てきてないみたいだけどね…
Re: (スコア:0)
ACはデフォルトで、-1じゃん
Re: (スコア:0)
0 みたいだよ。
今、確認してみた。
Canonical、ARM版Ubuntu 11.10を熱烈アピール (スコア:0)
そういえば、こんな記事もありますね。
【Canonical、ARM版Ubuntu 11.10を熱烈アピール - 「史上最高の出来栄え」】
http://journal.mycom.co.jp/news/2011/10/20/021/index.html [mycom.co.jp]
企業向けサーバーとして受注したソフトとセット販売する場合なら、ソフト開発会社は自社が開発した過去の開発案件のソースを持っているはずなので、ARM用に修正してから再コンパイルして納入すればいいので、「購入済みのアプリの互換性」が必須であるパソコンよりも参入障壁は低いかも。