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167483 story
スター・トレック

クリンゴン語で子供を育てた言語学者 61

ストーリー by hylom
なぜ喋れる 部門より

andyff 曰く、

言語学者のダルモンド・スピアーズ氏が地元のミネソタデイリー紙に語ったところによると、氏は15年前、誕生した息子に対し3年間にわたりクリンゴン語でコミュニケーションをとっていたそうです(本家記事CITY PAGESの記事ナリナリドットコムの記事)。

これは、幼児期の言語習得過程において、架空の人工語であっても、その他の人間語と同じように習得できるのか?という純粋な興味のためだったそうです。実際のところ、息子さんはクリンゴン語を習得しはじめていたそうですが、父親と息子の間のみクリンゴン語を使うという中途半端な環境のためか、試みは失敗に向かい、15歳の現在ではクリンゴン語は話せないそうです。

ちなみにスピアーズ氏は「自分はトレッキーではない」と主張しているそうです。

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  • 廃人にありがちな事 (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年11月24日 12時41分 (#1677087)
    自分を廃人だと認めない。
    <ちなみにスピアーズ氏は「自分はトレッキーではない」と主張しているそうです。
  • なやましい (スコア:4, すばらしい洞察)

    by endymion (38241) on 2009年11月24日 14時44分 (#1677196)

    この実験がクリンゴン語ではなくエスペラント語 [wikipedia.org]だったら
    どんな反応が返ってくるんですかね。

    やっぱり虐待だっていう話になるのかな?

    倫理的な問題抜きにして話せば、こういう実験に興味を持つ学者がいることは理解できる
    むしろ、こういう事からなんらかのブレイクスルーが生まれることも否定はできないと思う。
    やるなら徹底してやるべきだとも思う。人間を知るには人間から学ばなくてはいけない部分が
    まだまだ多いということか。

    サルやモルモットで実験を積んだって、人間でやってみたいという潜在意識は
    多少あるんじゃないかな、こういう世界は。

    だが、実際にやっていいことと悪いことを区別できるのはやっぱり人間だけ
    たとえそれが重要な研究であり、それがどんなに崇高で意義のあることであってもね

    やろうと思えばどんな人体実験だってできるはずだがそれをしないことが
    人間らしさというものであるのなら、そのもどかしさが研究の本質であり、面白いとこでもありつまらないところでもあり

    • by Guillermo (9406) on 2009年11月25日 8時56分 (#1677696)
      エスペランティストです.母国語が違うエスペランティストが結婚して,家庭内ではエスペラントが流通している環境で生まれ育ち生得的にエスペラントを獲得したエスペラント母語話者 [wikipedia.org]は確実に存在します.
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      >>この実験がクリンゴン語ではなくエスペラント語だったら

      もし、エスペラント語を母国語とする社会・コミュニティが存在して、その中での話なら問題ない
      だが、そもそもエスペラント語は(信奉者がなんと言おうと)現実の言語(母国語)を完全に置き換えるものでは無い

      >>倫理的な問題抜きにして話せば、こういう実験に興味を持つ学者がいることは理解できる

      こんなアホな学者がいることは理解不能
      これは問題ではないこと、問題にする必要のないことを問題にしている疑似問題の典型例
      「未知の言語」との遭遇について真面目に研究したければピジンやクレオールを調べればそれで済む
  • 16進数教育 (スコア:3, おもしろおかしい)

    by cudjo (2713) on 2009年11月24日 15時04分 (#1677210)

    子供が生まれたとき、16進数で教育したらどうなるかと考えたことがある。
    我々だって10進数で育てられて後天的に16進数を勉強できたんだから、
    先に16進数を叩き込まれても大丈夫だろう。

    学校にて
    先生「××クン、2たす8は?」
    ××「Aです」

    いやいや、頭の中できちんと変換できるようになるはずだ。
    先生「××クン、2たす8は?」
    ××「(えーと、Aだから10進数では繰上りがあって)……イチマルです」

    とかなりそうで断念しました。もしやってたら、九九じゃなくてFF(16×16)まで
    暗唱できるようになったかもしれません。

    • by ryo_jp (9684) on 2009年11月25日 1時26分 (#1677628)

      長さが12進数とか普通にあるので全く問題ないでしょう。

      親コメント
    • > 九九じゃなくてFF(16×16)まで暗唱できるように

      確かインドでは 20x20 まで暗記が必修らしいですよ。

      --
      TomOne
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      >FF(16×16)まで

      えっ

      まァそれはそれとして、掛け算とか足し算のやりやすさなら
      バイナリで育てた方が楽な気がします。
  • 早い者勝ち (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2009年11月24日 13時04分 (#1677101)

    次はぜひチェンバル語 [google.com]でw

    • うろん語ならば、でおきしりぼかくさんに刻まれているので習得もたやすいかと。

      --
      らじゃったのだ
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      いや、是非オンドゥル語を!
    • by Anonymous Coward

      メルニクス語も捨てがたい。

      文法は英語と一緒だから簡単じゃね?

    • by Anonymous Coward

      ヒュムノス語を習得すれば貴重な人材になるはず

      • by Akami (4183) on 2009年11月24日 15時02分 (#1677208)

        志方さんにタメ張るんですね。分かります。男の歌姫なんて歌姫じゃないやい!

        というのは置いておいて。
        世の中には、言語習得能力が病的に高い「言語サヴァン」という人(たち?)がいます。
        彼ら/彼女らの言語収録能力の源泉をめぐって通常は幼少期に停止する「母語習得能力」が大人になっても消えていないという解釈がありまして、そこらへんの性質を生かしてサヴァンな人たちを相手に「どんな言語なら生得習得可能なのか?」という実験が行われてきました。

        http://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%82%8B%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%A4%A9%... [amazon.co.jp]

        で、ざっと結論をかいつまんで言うと。
        チョムスキー的に「ありうる文法」(=自然言語)はどんなにマイナー、かつ既に習得している言語とかけ離れた文法を持っていようとも習得できたのに対して、チョムスキー的に「あり得ない文法」はさほど異常に複雑な文法でなくても習得できなかった、という結論が出ました。

        実験に使われた「ありえない言語」(=エプン語 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%97%E3%83%B3%E8%AA%9E [wikipedia.org] )とヒュムノスには似た文法構造があるので、(私自身は言語学やった人ではありませんが)ヒュムノスも生成文法からは出てこないんじゃないか、と思います。
        ……というわけで、子供にヒュムノスを与えても、おそらく完全習得は無理でしょう。

        #志方さんはまた別ロジックでヒュムノスを習得したと思われ。……てゆーかあの人はどう見ても言語マニア/ポリグロットだしwww

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        感情の発達していない子供に、感情の記述が求められる言語は扱えないと思います。

    • by Anonymous Coward

      ぜひ日本でアーヴ語 [wikipedia.org]を!!!

      #って作者の森岡氏しかできないような気もするけど(笑)

    • by Anonymous Coward
      じゃ、マシン語で!
  • by Dobon (7495) on 2009年11月24日 13時40分 (#1677133) 日記

    クリンゴン語は英語を簡略化したようなモノ [netlaputa.ne.jp]らしいので、そんなに難しくないらしいです。
    人工言語の常として単語数が少ないという問題がありますが、
    この手の言語の場合、単語が非日常系に偏っているため日常会話が困難という水準で発現します。
    (3才くらいまでなら問題無いのかな)

    言語としてはこっちの [wikipedia.org]方が面白いですけど

    # これって一種の児童虐待では?

    --
    notice : I ignore an anonymous contribution.
    • クリンゴン語というところはアレゲですが、「人工語でも習得できるか?」という実験自体は自明なことなので、
      その言語を習得するに極めて難しい条件じゃないと、あんまり意味がないような。
      たとえば録音した会話を逆再生して会話とか。「バケラッタ」だけですべてを表すとか。

      香港にいたときに取引先の人が「うちの子供たちは漢字は繁体字(日本の漢字の省略してないやつ)で書くわ、
      兄弟喧嘩は英語でするわ、せめて家の中では日本語を使ってほしい」と嘆いていたのを思い出しました。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年11月24日 14時57分 (#1677206)
        「いいんです!」でおなじみの弟さんがいる川平兄弟ですが、家の中では英語で話すことを強く求められていたそうですね。
        学校や地域で使うのは日本語が多いため、兄弟げんかなどではつい日本語が出てしまうそうですが、家の中で日本語を話すと父親に「日本語じゃ母さんがわからないだろ」ときつく叱られたということです。
        多言語環境にあれば子どもは当然好き勝手にいろんな言葉(単語)を覚えていってしまいますから、下手をすると全体としては十分な語彙を持っていても、ひとつの言語に限ってみると語彙がまだら状になっていて、抜け落ちた部分は別の言語の単語を使わないと上手く表現できないという事態が(それほど深刻なものでないにしても)起こりえます。
        比較的コントロールが可能な家庭内において使用言語を決め打ちしてしまう、というのは多言語環境にある子どもにとって最初はわずらわしく感じられるかもしれませんが、使っている言語を意識的にコントロールできるようにさせるためには割りといい方策なのかな、とジョン・カビラがゲスト出演したときの英語でしゃべらナイトを見ていて思いました。
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2009年11月24日 16時48分 (#1677247)

          英語圏/現地校育ちの日本人を2人知っています。
          一人は、家は日本語というルールがあり、家で英語を喋ると外で夕飯を食べる罰があったそうです。(今だと虐待ですね)
          そのお陰か帰国後の進学や就職に何の苦労もなく、感謝していると言っていました。
          別の日本人はそういったしつけは無く、帰国後は漢字も読めずちょっと複雑な言い回しが分からず、大変苦労していました。
          さて、これで結果に違いがあればいいのですが、私から見るとどちらの人も帰国後十分努力していたように見えますし、会話をしていると正直どちらの人にも日本語の「抜け落ち」が発生しているように思えます。
          ただ、これは言語の話に限らず「親が将来を思って特異な指導法でしつけてくれた」というのは家庭の絆を深める効用はあるようですね。
          # 少ないサンプルなので、ほんの参考程度に・・・。

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        • by nim (10479) on 2009年11月24日 21時10分 (#1677450)

          実際、私は関西弁(母語)と東京弁のバイリンガルで、
          日常会話ではほぼ完璧に東京弁を使いこなす(東京弁を母語とする話者にも
          区別がつかないレベル)のですが、咄嗟の悪口、罵声だけは、どうしても
          関西弁にもどってしまいます。

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    • by Anonymous Coward on 2009年11月24日 14時22分 (#1677173)

      > 人工言語の常として単語数が少ないという問題がありますが、
      人工言語だけの問題ではないでしょう。
      東南アジアとかアフリカあたりの言語のほとんどすべては、日常語彙を除くとほとんど英語からの借用だったり、大学教育がそもそも現地語では不可能なので英語になってたりします。
      大学教育に十分な語彙を持った言語というのはむしろ希有なのです。もっとも日本人の英語力を考えるとそれが幸せなことなのかどうかは微妙かもしれませんが。

      親コメント
      • by TarZ (28055) on 2009年11月24日 14時50分 (#1677198) 日記

        これは日本語というよりは、漢字を使っているからかなあ。大和言葉だけだと、たぶん同じような問題が出ていたのではないでしょうか。

        漢字を組み合わせて新しい語を好きなように作った明治の人は偉大。でも近年だと、英単語の音をカタカナに置き換えただけのものが増えてきたかな。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        たしかに。

        あの中国語(めんどうなのでひとくくり)ですらも、近代的な概念に基づく語はすべて、
        日本が明治時代に無理やり翻訳した造語を輸入したものだからね。

  • by ahomin (34823) on 2009年11月24日 14時09分 (#1677159)
    正常な言語習得を単なる親の興味だけで失わせる可能性があった訳で。 自分の子どもの将来を潰すかもしれない実験の対象にするなんて私には分からない感覚。
    まぁ、学者なんて自分の子どもの未来より興味が優先するからこそ、学者なんだろうけど。

    親だからといって、自分の子どもを研究材料にして良いってものじゃない。子どもだって一人の人間で人格があるんだよ。
    • 「父親と話すときはクリンゴン語」であってもせいぜいバイリンガルになるというだけで、英語を習得できなくなるわけじゃないと思いますが。

      --
      うじゃうじゃ
      親コメント
      • by s02222 (20350) on 2009年11月24日 16時15分 (#1677235)
        > 「父親と話すときはクリンゴン語」であってもせいぜいバイリンガルになるというだけで、
        > 英語を習得できなくなるわけじゃないと思いますが。

        実験の趣旨を考えると微妙かと。「そういう常識が人工言語でも通用するか?」という実験にあたると思うので。まあ、特に何も起こらないだろうと言う推測の元の実験でしょうが、何かが起こる可能性も無いとは言い切れないからこそ実験しているわけで。
        親コメント
      • by SigZ (37) on 2009年11月24日 18時00分 (#1677275)
        日本と比較するとマルチリンガルな家庭はアメリカの方が多そうなので、「別にたいしたことじゃないでしょ」的な反応が多いのかと思いましたけど、本家のタレコミを読むと [

        d'Armond Speers has a doctorate in computational linguistics but that wasn't enough for him. He is now pursuing the coveted "World's Worst Dad" title.

        なんて書いてあって、かなり否定的ですね(全体の論調までは読んでないけど)。
        「フランス語やイタリア語ならともかく、クリンゴン語なんて絵空事の言葉を幼児に教えるなんて!」という割と常識的な解釈でいいんでしょうかね。

        親コメント
  • by Ever_Greenfield (37706) on 2009年11月24日 15時23分 (#1677218)
    クリンゴン戦士の誇りは教えなかったのでしょうか。

    #そんなことしたら、好戦的な子供が出来上がってしまうか。(;´Д`)

    --
    永世小学六年生神アイドル支持者(バランス取らなくっちゃなぁっ!!)
  • 幼稚園でだけ●●語。
    塾でだけ●●語。
    帰省時の爺婆宅でだけ●●弁。
    父親とは●●語、母親とは○○語。
    などなど.....
    極めて一時的で部分的であっても、子供は習得してしまいます。

    父親と息子の間のみクリンゴン語を使うという環境ではなく、
    父親の使うクリンゴン語が中途半端で不自然だったためでは?
  • by Anonymous Coward on 2009年11月24日 13時47分 (#1677141)

    うーん所詮は学者先生ですね。

    ここは父子二人、キャンプなどで自然と戯れつつ生活して、夜は炎を囲んで朗々と過去の英雄、先祖の武勇伝なぞを詠いあげれば(クリンゴン語でね)、子供は楽しい思い出とともに一生忘れないことでしょう。

    # あわよくばダクタフ(短剣)一本だけ持たせて一人で狩りをさせるとか出来れば、もうお子様は立派なクリンゴン戦士です。

    今風でいうところの肉食系男子じゃないとクリンゴン語は似合わない気がするよ。

  • by Anonymous Coward on 2009年11月24日 14時27分 (#1677177)
    エルフ語(トールキン)で育てれば良かったのに・・・
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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