Microsoft、Linux版SQL Serverを発表 58
どういう構成を狙うのだろう 部門より
MicrosoftがLinux版SQL Server「SQL Server on Linux」を発表した(TechCrunch、ZDNet Japan、日経ITpro)。
正式リリースは2017年半ばを目指すとのことで、現在開発者向けのクローズドプレビュー参加者を募集している。SQL Server 2016の全機能を提供する予定はないとのことで、中核となる機能のみのサポートになるようだ。
アナウンス:スラドとOSDNは受け入れ先を募集中です。
MicrosoftがLinux版SQL Server「SQL Server on Linux」を発表した(TechCrunch、ZDNet Japan、日経ITpro)。
正式リリースは2017年半ばを目指すとのことで、現在開発者向けのクローズドプレビュー参加者を募集している。SQL Server 2016の全機能を提供する予定はないとのことで、中核となる機能のみのサポートになるようだ。
デスクトップOSとしてのLinuxのシェアが伸びない理由として、海賊版Windowsの存在が指摘されることもある。実際に海賊版のWindowsがLinuxのシェアに影響しているのか、ノルウェー・オスロ大学の研究者が調査を行った(論文概要、TorrentFreak、Neowin、Softpedia)。
海賊版のWindowsがLinuxの導入を妨げる理由は、(1)海賊版Windowsは安価であり、オリジナルの完全な代用となりえる(2)海賊版との競争により正規のWindowsの価格が低下する(3)OSの導入はネットワーク外部性と結びつけられており、LinuxよりもWindowsの利点が大きいことから海賊版Windowsが選ばれる、といったもの。
研究者は2011年のNet Applicationsのデータから104か国のデスクトップLinuxのシェアを取得。各国の海賊版ソフトウェア使用率は2012年のBSAの推計値から抽出し、IMFによる国別の一人当り購買力平価(2011年)および世界経済フォーラムのGlobal Information Technology Report(2012年)からインターネット接続と知的財産保護インデックスを対照として用いている。
結果として、海賊版ソフトウェアが1%増加するとLinuxのシェアが0.5~0.65%減少することが推定されるという。海賊版ソフトウェアが0になった場合、Linuxのシェアは50~65%増加する計算になる。Net Applicationsで2011年のLinuxのシェアは1%程度であり、海賊版ソフトウェアがなくなれば1.5~1.65%になるとのこと。2016年1月のLinuxのシェアは1.71%だが、研究結果をそのままあてはめることができるのかどうかは不明だ。
人気Linuxディストリビューション「Linux Mint」のWebサイトが改ざんされ、バックドアの組み込まれたISOイメージをポイントするようにダウンロードリンクが書き換えられていたそうだ(Linux Mint Blog、Neowin、Softpedia、BetaNews)。
リンクが改ざんされたのはLinux Mint 17.3 Cinnamonエディションのみ。改変版のISOイメージにはTsunamiバックドアが組み込まれており、ブルガリアのサーバーでホストされていたとのこと。他のバージョンやエディションへの影響はなく、BitTorrentや直リンクからダウンロードした場合も影響を受けない。
被害を受けたのは2月20日とされているが、日本時間では21日の可能性もある。該当する時間帯にLinux Mint 17.3 Cinnamonをダウンロードした可能性がある場合、ブログ記事に記載されているISOイメージのMD5を確認するといいだろう。
Webサイトはいったん復旧したようだが、再度改ざんを受けて停止中だ。最初の改ざんはWordPressの脆弱性が突かれたものとみられるが、この時に何か仕込まれた可能性もあるため、原因が究明されるまで再開しないとのことだ。
ロシアが、「Windowsの使用禁止」や「GoogleやAppleなどの海外企業に対する増税」を検討しているらしい(GIGAZINE、マイナビニュース)。
プーチン大統領は、6週間前にインターネット関連のアドバイザーにゲルマン・クリメンコ氏を任命。そのKlimenko氏に対するインタビューで、GoogleやAppleなどに対しより多くの税金を支払わせることや、政府機関で使われているWindowsをLinuxに置き換えることを計画していると述べたという。
また規制の理由として、アメリカのIT企業はロシア国内のIT企業育成の妨げになるとしている。また、ロシア国内でWindows 10におけるプライバシ関連の動作について批判が出ていることも背景にはあるようだ。
Klimenko氏は「もしもGoogleがロシアから撤退したとして致命的ではないでしょう。なぜなら、YandexやMail.ruにはGoogleなどのテクノロジー企業と同等の力があるからです」とのこと。
ロシアのセキュリティソフトメーカーDr.Webが、Linuxを対象とした新たなマルウェアを発見したと発表した。このマルウェアは「Linux.Ekoms.1」という名称が付けられている(Dr.Web、SOFTPEDIA、Slashdot)。
このマルウェアは30秒ごとにユーザーのデスクトップのスクリーンショットを撮影し、プロキシ経由でサーバーにアップロードするというもの。送信されるすべての情報は暗号化される模様。
スクリーンショットは常に同じ2つのフォルダに保存され、フォルダが存在しない場合は自動的に作成される。コード上は音声をWAV形式で録音する機能が存在しているが、アクティブになっていないという。なお、Dr.Webはこのマルウェアの感染経路を公開していない。
Linuxカーネルに3年以上前から存在する、ローカルでの特権昇格が可能となるゼロデイ脆弱性CVE-2016-0728が発見された(Perception Pointのブログ記事、Softpedia、Threatpost、Computerworld)。
この脆弱性は認証データなどをカーネル内に保持/キャッシュする鍵保存サービスで「keyring」オブジェクトの処理にバグがあり、use-after-free攻撃が可能になるというもの。この脆弱性は2012年から存在し、Linuxカーネル3.8以降を使用するLinux PCや、KitKat以降のAndroidデバイスが影響を受ける。ただし、SMEP/SMAP/SELinuxが有効になっている場合、不可能ではないものの悪用は困難になるという。
なお、現在のところ実際に悪用されたケースは確認されていないとのことだ。各Linuxディストリビューションではパッチが今週リリースされる模様。
1月10日、Linuxカーネル4.4がリリースされた(改良点一覧1、改良点一覧2、OSDN Magazine)。
Linuxカーネル4.4では、TCPリスナーのコードがlockless化され、秒間350万のSYN攻撃に耐えるようになった。Intel SHA Extensionsに対応し、カーネルでのSHA-1ハッシュ化とSHA-256ハッシュ化が高速化された。
ほかにもRaspberry PiのKMS(カーネルでのディスプレイ設定管理)対応、ソフトウェア無線(SDR)の送信機のサポート、DCI-P3色空間のキャプチャデバイスの対応、USB 3.1 SuperSpeed Plusへの対応、Open-Channel SSD(ソフトウェア定義SSD)の対応などが追加されている。
Debian向けのパッケージ(.debファイル)作成を支援するGUIツール「cme」なるものが登場した模様(Phoronix)。Managing Debian packages with cmeなるドキュメントも公開されている。
Debianパッケージを作成するにはいくつかのやり方があり、柔軟にパッケージ作成を行えるいっぽう、柔軟すぎて学習のハードルは高かった。Debianパッケージに必要なcontrolファイルを編集したり、パッチの管理を行ったり、copyrightファイルを編集したりといった作業が行える。また、コマンドラインベースで同等の作業を行うこともできるという。
GNU/Linuxの多くのディストリビューションの基礎にもなっているディストリビューション、Debianの創始者の一人であり、「Debian」の名前の由来の片方でもあるIan Murdock氏が、12月28日に逝去された(TechCrunch、ZDNet)。42歳だった。死因は不明。
Debianは言うまでもなく、Red Hat/Fedoraと並んで有力なGNU/Linuxディストリビューションであり、多くのサーバーや組み込み機器の中枢を担った。さらにUbuntuなどの多くのディストリビューションの基礎部分となるまでに成長しただけではなく、初期から「フリーかどうか」を重視し、フリーでないものを別のカテゴリ(contribもしくはnon-free)に分けて収録するなど、FSFが提唱してきた「フリーなソフトウェアで世界のコンピュータを満たす」と言う哲学・目標を体現するシステムでもありました。
私は、Facebook上でのDebian Projectの一報で知りましたが、未だ42であるとは…早すぎる死に、合掌。
Murdock氏は12月27日に酔って民家に不法侵入しようとして警察に逮捕されていたという話もあるという。ただ、氏は当日中に保釈されているとのこと。警察に暴行を受けていたのではないか、との噂も出ている。
Murdock氏は近年ではDockerの開発に携わっていた。
Ubuntuの創始者であるMark Shuttleworth氏は、2011年の5月9日にブダペストで行われたUbuntuの開発者向けカンファレンスで「Ubuntuユーザを今後4年で2億人まで増やす(200 Million Ubuntu users in 4 years)」と発言して話題となった。しかし、予告した4年は近づいているが、Ubuntuユーザー数は市場全体で見ても数千万人程度だとされ、その野望を叶えることはできなかったようだ(過去記事)。
また、ValveのSteam利用者調査データによると、Linux・Steam OSのユーザー数は1%以下しかいない。ほとんどがWindowsユーザーであるという。Ubuntu Phoneユーザーの利用者も9月の段階で2万5000人とまだ少ない(Phoronix)。
しかし、こうした調査にCanonicalのDustin Kirkland氏は反論している。UbuntuはWindowsやMac OS X、Red Hat Enterprise Linux、iOS、Androidなどとは異なり、インストール時にユーザー登録を必要としない。そのため、実際には10億人規模の「利用者」がいると主張しているという。
ただ、その根拠はUbuntuのサーバを使用している動画配信サービスNetflixのユーザーや、WallmartなどUbuntuを利用するオンラインショッピングサイトなどの利用者なども含まれているようだ。利用者数としてみればそうかもしれないが、彼らがUbuntuユーザかと言われると無理があるのではないだろうか(Dustin Kirkland、Slashdot)。
192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり