アカウント名:
パスワード:
逆に今ならノーベル賞取れてもおかしくない研究者がまだたくさん残っていますが、30年後はわからないですね。高校での成果だけでノーベル賞が取れるはずもなく、大学、大学院、その後のキャリアが重要になっています。
失礼を承知で言うと、例えば青色LEDの中村氏はいわゆる学生時代から嘱望されていたタイプではありません。何を言いたいかというと、学生時代の成績がいい人だけが研究者とか技術者になっていては青色LEDは日本からは生まれなかったかも知れないのです。
じゃあ、今の日本に社会に出た後に飛躍する環境があるかというと、ないんじゃないかと思ったりします。たまたま見つけたのがJR西について [realcom.co.jp]ですが、よくロスジェネなんて言われるように40代の下がごそっと減っています。どこの企業も多かれ少なかれこの傾向にあります。理由はよく言われるとおり就職氷河期で採用を絞ったことにあります。そして、いままた採用を絞ろうという流れがあります。
アインシュタインの時代はともかく、20代とか30代をフリーターや派遣で過ごした人が将来ノーベル賞を取れるかというと、たぶん無理です。かといって、優秀な人、幸運な人、コネのある人のキャパしかないアカポスに研究者志望がみんな就けるかというと、実際には大学院出身のワーキングプア問題なんて山ほどいます。その手の社会学的な考察はたくさんあるので、気になる方はめぼしいのを読んで下さい。
前述のように、大学時代優秀じゃない人が基礎研究に就かなくていいかというとそんなことはありません。日本は人件費が高いのですから、派遣の組み立て工ばかり育てていては国際競争力はないのです。当たるか当たらないか、山師みたいなものでも日本にアドバンテージのある職に就こうという意欲のある人を邪魔すべきではありません。しかし、就職無理学部 [google.co.jp]は伊達ではありません(というと、幸運児のケースを持ってくる人がいるけど、マクロ的に見て下さい)。
最後に過激なことを言うけど、日本出身でノーベル賞を取れる人を育成しようと思ったら、高校時代から科学に漬けこむのではなく、アメリカでもシンガポールでも基礎研究に国家が意欲のあるところに出て行ける国際力を付ける方が効果的だと思います。そうするとまた「あいつは日本人じゃない、日系アメリカ人だ」と海外から言われるかも知れませんが、日本から出て行けない人材を育てたときにキャリアの袋小路となってしまう可能性があります。
もしそうなれば、どんどん海外に出て行けばいいのです。世界の多くの国は大学院くらいになるとアメリカとか先進国に留学します。理科系に限定するとアメリカのPh.Dコースは奨学金が充実しているので学費で困ることもありません。
アメリカは先進国に留学しなくていいんですよね。日本人があまり留学しないのはその「先進国」に日本が入っているから、だといいのですが…
' 日本でも、ごく一部の国立大学では奨学金やリサーチアシスタントの' アルバイトで学費相当は賄える制度があるらしいです。
> ' 日本でも、ごく一部の国立大学では奨学金やリサーチアシスタントの普通のRAもらったことありますが,月8万もらっていたかいないか...全員もらえるわけじゃないし.#博士課程だったら,学振取れば,まぁ自活できるけれども,#別に国立大学関係ないしね
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
30年後にノーベル賞を (スコア:1, すばらしい洞察)
ヨーロッパで政治力を鍛えれば、今でもノーベル賞を3つか4つは獲れるはずです。
それにノーベル賞がない意義深い学問領域はいくらだってあるわけですし。
#地球物理学とか機械工学とか。
30年後は無理ぽ (スコア:1, すばらしい洞察)
逆に今ならノーベル賞取れてもおかしくない研究者がまだたくさん残っていますが、30年後はわからないですね。高校での成果だけでノーベル賞が取れるはずもなく、大学、大学院、その後のキャリアが重要になっています。
失礼を承知で言うと、例えば青色LEDの中村氏はいわゆる学生時代から嘱望されていたタイプではありません。何を言いたいかというと、学生時代の成績がいい人だけが研究者とか技術者になっていては青色LEDは日本からは生まれなかったかも知れないのです。
じゃあ、今の日本に社会に出た後に飛躍する環境があるかというと、ないんじゃないかと思ったりします。たまたま見つけたのがJR西について [realcom.co.jp]ですが、よくロスジェネなんて言われるように40代の下がごそっと減っています。どこの企業も多かれ少なかれこの傾向にあります。理由はよく言われるとおり就職氷河期で採用を絞ったことにあります。そして、いままた採用を絞ろうという流れがあります。
アインシュタインの時代はともかく、20代とか30代をフリーターや派遣で過ごした人が将来ノーベル賞を取れるかというと、たぶん無理です。かといって、優秀な人、幸運な人、コネのある人のキャパしかないアカポスに研究者志望がみんな就けるかというと、実際には大学院出身のワーキングプア問題なんて山ほどいます。その手の社会学的な考察はたくさんあるので、気になる方はめぼしいのを読んで下さい。
前述のように、大学時代優秀じゃない人が基礎研究に就かなくていいかというとそんなことはありません。日本は人件費が高いのですから、派遣の組み立て工ばかり育てていては国際競争力はないのです。当たるか当たらないか、山師みたいなものでも日本にアドバンテージのある職に就こうという意欲のある人を邪魔すべきではありません。しかし、就職無理学部 [google.co.jp]は伊達ではありません(というと、幸運児のケースを持ってくる人がいるけど、マクロ的に見て下さい)。
最後に過激なことを言うけど、日本出身でノーベル賞を取れる人を育成しようと思ったら、高校時代から科学に漬けこむのではなく、アメリカでもシンガポールでも基礎研究に国家が意欲のあるところに出て行ける国際力を付ける方が効果的だと思います。そうするとまた「あいつは日本人じゃない、日系アメリカ人だ」と海外から言われるかも知れませんが、日本から出て行けない人材を育てたときにキャリアの袋小路となってしまう可能性があります。
Re: (スコア:0)
君らには期待してないからそう興奮するなよ。
せめて人の邪魔はしないでくれ。
Re: (スコア:0)
もしそうなれば、どんどん海外に出て行けばいいのです。
世界の多くの国は大学院くらいになるとアメリカとか先進国に留学します。
理科系に限定するとアメリカのPh.Dコースは奨学金が充実しているので
学費で困ることもありません。
Re: (スコア:0)
アメリカは先進国に留学しなくていいんですよね。
日本人があまり留学しないのはその「先進国」に日本が入っているから、
だといいのですが…
' 日本でも、ごく一部の国立大学では奨学金やリサーチアシスタントの
' アルバイトで学費相当は賄える制度があるらしいです。
Re: (スコア:0)
> ' 日本でも、ごく一部の国立大学では奨学金やリサーチアシスタントの
普通のRAもらったことありますが,月8万もらっていたかいないか...
全員もらえるわけじゃないし.
#博士課程だったら,学振取れば,まぁ自活できるけれども,
#別に国立大学関係ないしね