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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs
ヨーロッパ諸国はどうか知りませんが (スコア:2, 参考になる)
プラグマティズム(「現実に役に立たない学問は不要」という考え)
がかなり浸透している,ということは昔から言われていた話でしょ.
何をいまさら.
Re:ヨーロッパ諸国はどうか知りませんが (スコア:5, すばらしい洞察)
日本的な意味でのプラグマティズムは「現状(資本主義的な意味で)役に立っていない」→「該当する学問は意味がない」という向きで、アメリカ的な思想とは反対かと。
その結果、基礎研究や宇宙開発といった「資本主義的に投資者の利益にならない」研究については失敗ばかりが評価されてなかなか難しい状況が生まれるわけです。
#本当に何の役にも立たない学問ってそもそもありますか?
Re:ヨーロッパ諸国はどうか知りませんが (スコア:4, 興味深い)
実際、米国の某有名大で俺が参加してた弱小プロジェクトは、Intelから大学に「税金の都合で1ヶ月以内にXドル研究費として使いたいんだけど、何か欲しくない?」という問い合わせがきたので「くれ!」とお願いして、DELLのDual XeonなPCに大量のメモリ載せてNT Server入れた状態でdonationしてもらいました。(当時の価格で、日本円で100万円くらい相当だったと思う)しかもdonationですから「報告書出せ」とか「知的所有権の何割よこせ」とかの縛りは一切無しです。
という感じで、米国では(特に有名な大学だと)何の金にもならんような基礎研究のプロジェクトでも、巨大企業が「節税になった上に何か良い研究が進んで市場を開拓してくれたらいいなー」みたいな金が回ってるので、そこに乗っかって種が萌芽するチャンスは多い気がします。(その結果として、米国でも大学発の成功例は有名大を起点としてるケースばかりですけどね。)日本で企業から大学に流れてる金なんて「研究の安上がりな外注」みたいなケースが多いですからねぇ。
建前としては、日本では「企業から集めた税金も含めた全体予算から、役所が研究費の予算をつけているので同じことだ」という理屈になっています。しかし、実際には役人が既得権を離したがらないだけの話な上に、そうやって全部ごった煮になってるので、研究予算も「国民の理解を得やすい」ということが重要になってしまいます。その結果、よく言われる「書類の厚さで予算が決まる」とか、あるいは「絶対に失敗しない(=本質的には完了している)研究にしか金を出さない」みたいな変な研究費の使われ方になってしまうわけです。